羽生結弦の隙のなさに脱帽!~日本記者クラブ会報より

ちょっと亀な話題ですが・・・興味深い内容だったので。日本記者クラブ会報から。

結弦くんの日本記者クラブ会見、会見落ちもいたというくらい、鳥肌がたつような完璧さでした。
結弦くんが賢いのは知っていたけれど、「ここまでとは・・・」と空恐ろしくなるほどでした。
23歳の青年の中に、酸いも甘いも知り尽くした壮年の男性が入っているような錯覚すら覚えました。
もともと地頭がいいとはいえ、なにがここまで彼を急速に大人にしてしまったのか。
私が彼を応援しはじめてからの6年。彼にとってのその年月の濃さをあらためて突き付けられたような想いでした。

その日本記者クラブの会見に出席した記者さんのレポートです。いちいち頷くことばかりです。
結弦くんの聡明さに、会場全体が支配されていた様子がよくわかります。
たぶん、この記者さんも会見落ちしてると思います(笑)


羽生結弦 完璧! 隙のなさに脱帽(20180310 日本記者クラブ会報)

 いい会見だった。約8年、企画委員として主にスポーツ関係のクラブの会見に関わったが、これほど完璧な登壇者は見たことがない。玉石混淆の質問の全てを拾い、堂々、当意即妙の受け答えで宝石のごとくに光らせた。

 会場を俯瞰していた事務局スタッフによると、満場の記者、OBらは羽生の一言一言に一斉に顔を上下に動かし、うなずいていたという。スタンドの観客を自らの世界に引き込む氷上の演技、そのままである。

 司会は海千山千のNHK、島田敏男氏。顔も体も幅は半分しかない羽生が大きく見えたのは、その存在感ゆえだろう。座っているだけでオーラを感じたのは、おそらく長嶋茂雄さん以来である。しかもこちらは、語彙に破綻がない。

 あまりの隙のなさに、「怖いくらい」「地に足のついた妖精」の感想も聞いた。フリー演目の陰陽師に照らせば、リンクを降りても魔物のごとく、だったかもしれない。

 例えば演技後、リンクに大量に投げ込まれた、プーさんのぬいぐるみの行方を問われると、「森に帰りました」と会場の笑いを誘う。「すごく好きな言葉で、一番のファンタジー」と続けながら、これで終わらない。「リアルに言えば、大金払って現地まで来てくださり、高いチケットを入手していただいている。そうしたお金が飛んでいる。経済が回っているなら、それで十分です」

 「夢」を語ってよどみない人生論。感謝の心から入る日本人としての誇り。今後挑戦する4回転半や5回転ジャンプには、「もし羽生結弦が跳ぶなら、確実に表現の一部として跳ぶ。それが僕のスタイルですから」と揺るぎない競技観。世界の第一人者としての孤独と、その克服。とてもここには書ききれず、いち早い全文の起こしを事務局に願う。

 質問が事前に提示されたとして、回答原稿を準備しろといわれても、こうは書けない。脱帽である。

 そして4年後の北京五輪については「もし出るなら、絶対に勝ちたいと思っています」と言い切った。

 会場には、中国大使館からパンダのぬいぐるみも届いたのだという。「北京もよろしく」ということだろう。ここで心配になったのは、再びプーさんの行方である。中国では、プーさんが習近平国家主席と似ているとして風刺に使われ、画像が統制対象となっている。2022年は習体制2期目の終盤にあたる。羽生ファンの象徴であるプーさんは、北京に受け入れられるだろうか。

企画委員 産経新聞社特別記者   別府 育郎



数々の会見を経験した、海千山千のスポーツ記者をして「これほど完璧な登壇者は見たことがない」「質問が事前に提示されたとして、回答原稿を準備しろといわれても、こうは書けない。脱帽である」といわせてしまう羽生結弦。しかも、彼の場合、たぶん事前に質問は提示されていなかったはず。本当に、彼の頭の中の構造はどうなっているのでしょうか(笑)


世間知ある社会派の一面も(20180310 日本記者クラブ会報)

 会見前の控室で羽生選手と雑談。「以前からニュースに関心があり、よく見ています。五輪関連で北朝鮮について聞かれた時は問題の重さが分かるので返答に困りました」と国際問題への関心を披露した。

 会見では仙台のパレードの期待を聞かれると、大きな声で「仙台におカネを落としてください!」と意外な回答。「パレードには費用がかかり、特別な支援があることを知っているからです」

 追いかけまわすメディアにウンザリかと思ったら、「幸いにも10歳ごろからインタビューを受けてきたおかげで、自分の思考を整理したり、新しい言葉も覚えた。そうやって自分を作ってきたし、作られてきた」と、記者がグッとくる自己分析も。

 「浮世離れした優等生的王子サマ」の先入観があっただけに、世間知ある社会派の一面を知り驚いた。

 エレベーターの中で「お酒は飲むんですか?」とそっと聞いてみた。「体質的に飲めないんです。でも、まったく必要ないです」ときっぱり。なぜかこちらは自らを恥じて、小さくうなずくしかなかった。

専務理事  土生 修一



専務理事さんの文を読んでいると、結弦くんって、本当にオッサン転がしというか、爺転がしだよなあと思います(笑)


記者さんというのは、わりとアスリートをバカにしてるとこあるんです。自分たちよりもずっと年収が高くても、はるかに女性にモテても(笑)、「あちらは筋肉脳。自分たちは賢い」というプライドをもっている。その記者さんたちが、結弦くんの聡明さに平伏したのです。「脱帽」とまで言わせた。記者さん達が、アスリートに対してもっている唯一のプライドまで根こそぎもっていってしまった(笑) こんなアスリート、本当にもうでてこないでしょうね。

日本記者クラブの会報なので、内輪向けのもの。誰に忖度する必要もありません。だからこそ、記者さんの本音がストレートにでているのだと感じました。それにつけても、昨日紹介したブログ記事の内容と比較をすると、あまりの差に眩暈がしそうです。

練習に酒の匂いをさせてでてくるアスリートと、酒は「まったく必要ない」と言い切るアスリート。

酒をまったく飲むなとはいいません。私もお酒はけっこう好きです。
でも、飲んでいいときと悪いときがある。有名人なら、一般人よりさらに節度が必要です。
お酒は飲むものであって、飲まれるものじゃない。それがアスリートならなおさら。

平昌五輪で優勝が決まった後、フジテレビの五輪キャスターだった”彼”が宇野選手とは対談したのに、結弦くんを呼ばなかったことについて、あれこれと憶測を呼びました。結弦くんが避ける必要はないので、結弦くんにコンプレックスの塊になっている”彼”が嫌がったのだろうと、私は思っています。でも、もし二人が対談したら・・・あまりにも”頭脳”の差が歴然としてしまうので、フジテレビが忖度したのかもしれない・・・と、最近はそういう気持ちも、少しでてきています(笑)


もうご存知かもしれませんが、一応リンクおいておきます。

会報PDF版
file:///C:/Users/MIYUKI/Desktop/803a822c-8a75-41b2-b2e4-59e037ffd780.pdf

会見詳細PDF版 
https://s3-us-west-2.amazonaws.com/jnpc-prd-public-oregon/files/2018/03/f19a03da-bb6f-44af-abc0-f4900a705839.pdf

会見動画
https://youtu.be/fRMNpYVJDMw


20180227-005


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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2018/07/30 11:05 | テレビ番組・コラム(2018-2019)COMMENT(8)TRACKBACK(0)  TOP

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