羽生結弦、憧れの曲を採用して「原点回帰」 ~Web Sportivaより

スポルティーバの折山さんのコラムです。覚書として。



羽生結弦、今季フリープログラムは憧れの曲を採用して「原点回帰」(20180831 Web Sportiva)

 8月30日、カナダ・トロントのクリケットクラブで羽生結弦の公開練習が行なわれ、現地の正午過ぎに、羽生はリンクに上がって滑り出した。そして、その2分後には、力みのないきれいな4回転トーループを決める。続けて、4回転サルコウも跳んでキレのいい動きを見せた。

 この日練習したのは、新しいフリープログラム。いくつかのパートに分けての曲かけ練習をした。
「4回転に関しては、ルッツは、やれば跳べるという感覚はありますけど、ケガを再発させないようにということで、しばらくはやめておこうというのはあります。でも、トーループとサルコウ、ループまでは、現状では戻ってきているかなという感覚はあります」

 羽生自身がこう言うように、最初の曲かけでは4回転ループと4回転トーループを確実に決め、少し間を取ってからは3回転ループを跳び、4回転サルコウに挑んだ。

 そして、中盤からの曲かけでは4回転サルコウ+3回転トーループを決め、続けて4回転トーループ+1Eu+3回転サルコウ(これまでハーフループと呼んでいた1回転ループは、今季からシングルオイラー:1Euと表示される)を難なく決める。

 終盤の曲かけでは、トリプルアクセル+2回転トーループからコリオシークエンス、単発のトリプルアクセルを決め、ふたつのスピンまで滑った。

 この新しいフリープログラムは、エフゲニー・プルシェンコの『ニジンスキーに捧ぐ』をアレンジしたもの。曲は『アート・オン・アイス』をベースにしたもので、プログラム名を『Origin』(オリジン)と名付けた。また、新しいショートプログラム(SP)は04年から06年にジョニー・ウィアがフリープログラムに使っていた『秋によせて』を使用することを明らかにした。

「フリーは自分のなかで起源とか、始まりという意味を持たせたかったので、こういうタイトルにしました。プルシェンコさんの『ニジンスキーに捧ぐ』は一生消えないと思うし、僕の中でも大切なもの。それを最初に見た頃は、ニジンスキーを滑っているときのプルシェンコさんの圧倒的なオーラやポーズ、一つひとつの音に合わせている動きやジャンプ、そういったものにすごく惹かれた記憶があります。

 たしかに僕はスケートを始めたころから楽しくやっていましたし、先生方にも一生懸命教えていただいていたけど、自分自身『この競技を極めたい』『五輪で金メダルを獲りたい』というような、具体的な目標はないままやっていました。でも、ソルトレークシティ五輪やその前、その前の前のシーズンのプルシェンコさんやアレクセイ・ヤグディンさん、本田武史さんたちの演技があったからこそ、『この世界で1位になりたいな』『プルシェンコさんみたいに金メダルを獲りたいな』と思うようになったんです」

 そんなプルシェンコの代表的なプログラムが『ニジンスキーに捧ぐ』だった。また『秋によせて』は、ジョニー・ウィアが見せる「男性だからこそ出せる中性的な美しさ」(羽生)に衝撃を受けたプログラムだったという。

 ジャンプのGOE(出来栄え点)の必要性がまだ重要視されていない時代だったが、ジャンプを降りた後の流れや姿勢の美しさに目を見張った。さらには、手の表現を自在に使ったスピンの美しさにも惹かれ、「自分もああいう風に跳びたい。ああいう風に滑りたい」と思った記憶に残っているプログラムだという。

 そんな憧れのプログラムの曲を使うことは、おこがましいことだとずっと思っていたという。だが、平昌五輪後に1カ月間スケートができずにいるときに、使わせてもらいたいと考えた。

 自分が五輪連覇というどうしても達成したかったことをやり遂げた今、勝ち負けとは違う、自分が新たに目指すフィギュアスケートをやり始めるためにも、自らの競技者としての原点になった彼らの曲を使いたいと考えた。

 ふたりには4月のアイスショー、『コンティニューズ・ウィズ・ウイングス』に出演してもらったときに、快諾してもらったという。

 そんな思いが詰まった今シーズンのフリープログラムは、きわめて内容の濃いものになっているようだ。

※ジャンプの構成は4回転ループ、4回転トーループ、3回転ループ、4回転サルコー+3回転トーループ、4回転トーループ+1Eu+3回転サルコー、トリプルアクセル+2回転トーループ、トリプルアクセルを予定

「演技時間が(4分30秒から)4分になって、ジャンプがひとつ減ったから楽になったと思われるかもしれないですが、実際にやってみると4分の方がきついと最近は感じています。3回転ジャンプなら助走からランディングを含めて10秒で跳べる。(実質)20秒削られるということだから、その分忙しくなるんです」

 羽生がこう言うように、とくに後半の4回転サルコウ+3回転トーループからの流れは濃密なものになっている。3つ目の連続ジャンプであるトリプルアクセル+2回転トーループの後にコレオシークエンスが入っているが、そのあとのトリプルアクセル後のつなぎも高度なもので、まるでコレオシークエンスの中にトリプルアクセルが入り込んでいるような内容だ。

 また、ステップは、上半身を大胆に大きく使いながらも、スピードとキレが必要な振り付けになっていて、観ている側の想像力をこれまで以上に掻き立てる滑りになっていた。

 羽生がそんな新たな魅力を見せるこのプログラムを、どのようにまとめてどんな世界観を見せてくれるか。シーズンインが楽しみになる公開練習だった。




練習動画を少し見るだけでも、ステップとコレオ部分がすごくカッコいいのが伝わってきましたね。本当に全貌が楽しみです。

20180830公開練習069


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2018/08/31 23:15 | 公開練習・新プロCOMMENT(6)TRACKBACK(0)  TOP

羽生選手公開練習情報 続報 その3

デイリースポーツ、一問一答のその3、その4、その5がきました。その5で終わりですね。
必死でテープ起こししてる記者さんの姿が目に浮かぶ(笑)
各社きてましたが、デイリーさんの一問一答がほぼ完全版といっていいのかしら。
デイリーさん、ありがとうございます。


羽生結弦公開練習 今季中に4A挑戦へ「やっぱりアクセルって好きだな」【一問一答3】(20180831 デイリースポーツ)

 今年2月の平昌五輪でフィギュアスケート男子66年ぶりの連覇を達成した羽生結弦(23)=ANA=が日本時間31日、練習拠点のカナダ、トロントで練習を公開し、今季のプログラムを発表した。フリーは「Origin」、SPは「秋によせて」。幼少期からの憧れの存在だった06年トリノ五輪金メダリストのエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)、元全米王者のジョニー・ウィアー(米国)の代表曲で、自らの「原点」を表現する。また、フリーではまだ成功例のないクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)に、今季中に挑戦する意向を明かした。

 羽生との一問一答3は次のとおり。

 -五輪連覇を成し遂げて、今、モチベーションになっていることは?

 「まあアクセルですね。やっぱりアクセルが1番の僕のモチベーションではあります。ただ、今練習はしているんですけど、毎日はできなくて、体の状態とか、足首の不安はそんなにないんですけど、衝撃はやっぱりものすごく大きなジャンプなので体調をみながらやっています。やっぱり難しいなって思いながら」

 (続けて)

 「ただ、やってみてすごく思うのは、やっぱりアクセルって好きだなと。楽しいですね、やってて。まだ跳べてないですけど、跳べるまでの過程だとか、そういったものも1つ1つ楽しみながら、すごく頭を使いながら練習してます」

 -跳びたい時期、メドは設定してる?

 「いや~跳べるんだったら、ここまでに跳んでおきたかったんですけど。今日までに跳んでおきたかったんですけど、まだ難しくて、できないところもあって。ただ、まあ先ほどテレビのインタビューでも言ったように、ループまでは、だいぶ五輪の時よりはうまくなったなと自分では思っているので、ちょっとずつ体を戻しつつ、アクセルにもその動きだったり、筋力的なものであったりとか、そういう1つ1つの強さだったり、そういうものがつながっていけばいいなと思ってます」

 -今季中の挑戦もある?

 「今季でやっておきたいとは自分の中では思っていて、そういう意味でも『Origin』ってつけたところはある。やっぱり自分の根源にあるのは、小学校低学年の時に、本当に1時間の練習中45分はアクセルしかやってなかったので、そのアクセルへの思いとか、アクセルの難しさを感じながら、下りた時の達成感とか、そういったものがスケートを好きにさせてくれた大きな要因だったので。アクセルを大事にしたプログラムになっているのかなと思う。なのでできれば、今シーズンやるつもりです」

 -入れるならフリーの冒頭?

 「そうですね。最初のループのところに入れます」

 -どれぐらい練習はしてる?

 「本数は制限してないです。ただ、先ほど言ったように毎日はできないので、あの~やはり筋肉的な負担も掛かりますし、しっかりと1番効率のいいところ、筋肉が疲労しすぎず、ただ、その筋肉がちゃんと回復して、技術的にも向上できるようなタイミングで、計算しながら練習はしてます」



羽生結弦公開練習 新ルールでの戦い「あとはもう若い世代が。自分は自分で楽しみながら」【一問一答4】(20180831 デイリースポーツ)

 今年2月の平昌五輪でフィギュアスケート男子66年ぶりの連覇を達成した羽生結弦(23)=ANA=が日本時間31日、練習拠点のカナダ、トロントで練習を公開し、今季のプログラムを発表した。フリーは「Origin」、SPは「秋によせて」。幼少期からの憧れの存在だった06年トリノ五輪金メダリストのエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)、元全米王者のジョニー・ウィアー(米国)の代表曲で、自らの「原点」を表現する。また、フリーではまだ成功例のないクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)に、今季中に挑戦する意向を明かした。

 羽生との一問一答4は次のとおり。

 -新ルールとなり、得点がリセットされるが、記録と呼ばれる得点は狙っていきたい?

 「特にはないです。もうあの、自分としては(昨季までの採点で)あの3つのプログラム、SEIMEI、バラード第1番、そしてホープ&レガシーが、記録(歴代最高得点)として残ったのはすごく、正直いってビックリしましたし、あとはもう正直いって、すごく嬉しいなっていう気持ちもあった。あとはもう若い世代が、若いっていっても自分と3つぐらいしか違わないけど、その世代が新しいルールになって、どういう風に戦っていくのかもある意味楽しみではあります。まあ自分は自分で、もうあの(自分が持っていた)記録たちとは戦えないですけど、ただ、自分は自分で楽しみながらやりたいなと思います」

 -オーサーコーチは新ルールは、羽生選手にいいんじゃないかと言っていたが。

 「僕は特に、う~ん、ルールに関して有利とか不利とか、感じたことはないですね。とにかくルールっていうのは、それに則って勝ち負けが決まって、それに則って、ある意味それが基準になって、自分たちがうまくなったりしていかなきゃいけない指標みたいなものなので。別にルールがどうのこうのよりも自分がその指標に合わせて、基準に合わせて強くなっていければいいかなと思います」

 (続けて)

 「ただ、1つだけ言わせてもらうと、僕ら4分半が4分に変わったというのは、たぶん見た感じ、4分になって楽になったんじゃないか、ジャンプが1個減ったしと思われるかもしれないですけど、実は4分の方がキツいというのは最近感じてます。忙しいんですよ、ジャンプ1本なくなって、ジャンプは1本20秒ぐらい使うか使わないかぐらいで跳べますし、トリプルなら僕たちは助走含めてランディングまで10秒ぐらいでとべるので、そうすると20秒削られることになる。なのでその分忙しくはなりますし、いろいろ勉強しながら、研究しながらプログラムを作らないとなと思ってました」



羽生結弦公開練習 競技人生の終盤?「ありますね。それはあります」【一問一答5】(20180831 デイリースポーツ)

 今年2月の平昌五輪でフィギュアスケート男子66年ぶりの連覇を達成した羽生結弦(23)=ANA=が日本時間31日、練習拠点のカナダ、トロントで練習を公開し、今季のプログラムを発表した。フリーは「Origin」、SPは「秋によせて」。幼少期からの憧れの存在だった06年トリノ五輪金メダリストのエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)、元全米王者のジョニー・ウィアー(米国)の代表曲で、自らの「原点」を表現する。また、フリーではまだ成功例のないクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)に、今季中に挑戦する意向を明かした。

 羽生との一問一答5は次のとおり。

 -昨季までは勝負にこだわってやってたけど、今取り組んでいて新しい発見はある?

 「まあでもその勝負、結果にこだわってきたのは、それがある意味、夢だったからっていうのがあって、今はまた違った夢を追いかけている状態なので、またなんかある意味そんなに気持ちは変わってないというのが本音です」

 (続けて)

 「ただ、その結果に向かって楽しむか、自分の夢である4回転アクセルに向かって楽しんでるかの違いかな。どっちにしろ期限までに跳ばないといけないというプレッシャーは感じてますし、あの頃はこの試合で勝たないといけないという緊張感、プレッシャーを感じながら毎日練習していたので、そのプレッシャーの大きさがちょっと変わったかなぐらいですね」

 -「期限」とか、「あとは若い世代が」という言葉があるが、自身が競技者として終盤に差し掛かってるという感覚がある?

 「ありますね。それはあります。ただ、いつ辞めるとかそういう風なことは全然考えてない。まあ取りあえず今はアクセル跳びたいという気持ちが非常に強く、取りあえずアクセルまではなんとかしたいなってとは思ってます」

 -アクセルを跳んでしまったら?

 「それはもう跳んでみないと分からないかな。とにかくまずは練習でしっかり降りること。自分の中での降りたという前提がやっぱりGOEで加点をもらえるぐらいのものではないといけないですし、最終的に色んな方々が見て、“いやこれ回転不足だろ”って後ろ指指されるようなジャンプでは絶対いけないと思うので、自分が目指す最高のアクセルを目指して、練習したいなと思います」

 ※一連の取材が終了。再び報道陣の前に姿を見せ。

 「今日はありがとうございました。(立ち上がろうとする報道陣を制し)あっ、立たなくて大丈夫です。みなさんお仕事なので。またよろしくお願いします」



20180830公開練習045


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2018/08/31 19:55 | 公開練習・新プロCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

羽生選手公開練習情報 続報 その2 & NHKニュース動画

デイリーと産経新聞も一問一答がきたので、のせておきます。
重複する部分も多いのですが、各社、切り取ってる部分が違うので。
つくづく山口さんのありがたみがわかりますね。


羽生結弦公開練習 フリーはプルシェンコの伝説曲「スケートに没頭した始まり」【一問一答1】(20180831 デイリースポーツ)

 今年2月の平昌五輪でフィギュアスケート男子66年ぶりの連覇を達成した羽生結弦(23)=ANA=が日本時間31日、練習拠点のカナダ、トロントで練習を公開し、今季のプログラムを発表した。フリーは「Origin」、SPは「秋によせて」。幼少期からの憧れの存在だった06年トリノ五輪金メダリストのエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)、元全米王者のジョニー・ウィアー(米国)の代表曲で、自らの「原点」を表現する。また、フリーではまだ成功例のないクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)に、今季中に挑戦する意向を明かした。

 羽生との一問一答1は次のとおり。

 ※現地時間正午前に会場入り
 「今日はよろしくお願いします」

 ※リンク脇のベンチでスケート靴を履きながら、多数のカメラに囲まれ
 「すごい。何枚撮られてるんだろう。そんなにシャッタースピード速くなくて、大丈夫じゃないですか(笑)」

 ※約1時間の練習後、報道陣の取材に対応

 -先ほど披露したフリーの曲名と振り付け、テーマは?
 「えーと、どこから言えばいいんだろう。今季のフリーはシェイリーン・ボーンさんに振り付けしてもらったものです。えっと、えっと。どこからいえばいいんだ。曲はアート・オン・アイス。エドウィン・マートンさんのアート・オン・アイスです。少しもう1つ曲を使っていて、アレンジもしている。陰陽師をやって、SEIMEIってつけたように、今回のプログラム名としては、Originっていうタイトルをつけさせてもらいました」

 -タイトルの意味は
 「英語でOriginなんですけど、自分の中では起源とか始まりという意味を1番もたせたかった。まず、この曲自体が自分が、ある意味スケートに没頭した始まり。自分がこれから挑戦したいアクセルだったり、スケートを楽しむこと自体だったりを感じながら、このプログラムを滑りたいと思っている。自分のスケート人生の始まりというか起源というか、なんか根源的なものをかんじながら滑りたいと思います」

 -プルシェンコさんも滑っていた
 「やはりプルシェンコさんが滑っていた印象がすごく強くて、彼の代表曲というか彼を代表するプログラムの1つなので、そういう意味では使わせてもらうのも、さすがに気持ちが恐縮するような感じもあったんですけど、実際に(4月の)アイスショーの時にすでにこの曲を使わせていただきますと、プルシェンコさんにお伝えして、それで許可をもらえた。“ぜひ頑張ってね”というお言葉もいただけたので、彼の『ニジンスキーに捧ぐ』という素晴らしいプログラムは、やっぱりずっと消えないと思いますし、僕の中でもすごく大切なプログラム。それとは別に自分の中で完成させることができたらなと思います」

 -4Aは入れる?
 「えっとまだ入れる予定はないです。でも練習はしてます。まだかなり練習しないといけないかなと思ってます」



羽生結弦公開練習 これからは「自分のために滑っていいのかな」【一問一答2】(20180831 デイリースポーツ)

 今年2月の平昌五輪でフィギュアスケート男子66年ぶりの連覇を達成した羽生結弦(23)=ANA=が日本時間31日、練習拠点のカナダ、トロントで練習を公開し、今季のプログラムを発表した。フリーは「Origin」、SPは「秋によせて」。幼少期からの憧れの存在だった06年トリノ五輪金メダリストのエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)、元全米王者のジョニー・ウィアー(米国)の代表曲で、自らの「原点」を表現する。また、フリーではまだ成功例のないクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)に、今季中に挑戦する意向を明かした。

 羽生との一問一答2は次のとおり。

 -今季の目標は。
 「自分自身、先シーズンの終わりからずっと言っているように、結果としてはすごく満足してますし、達成感もあります。ただ、こうやって練習している中で自分の未熟さだったり、またアイスショーを通してまだ磨くべきところ、成長すべきところ、自分の伸びしろだったりをすごく感じながら滑っている。一つ一つ丁寧に確実に成長していけたら」

 -テーマを起源としたのは?
 「うーんと、すごくはっきり言ってしまうと、自分の中で今まで自分のスケートをしなくちゃいけない、期待に応えないといけない、結果をとらないといけないっていうようなそういうプレッシャーがすごくあったのが、今は外れていて、もうこれからは本当に自分のために滑っていいのかなと。本当に自分がスケートを始めたきっかけは、やっぱり楽しかったからであって、スケートを滑っていて、自分の夢を追いかけて、その過程が楽しかったからであって、本当に自分が楽しかった気持ちとか、自分が今まで歩んできた本当に大変だった道のりを思い返して、なんかその自分に対して、恩返しというか、なんか、うーんと、その自分が報われるようなことをしてあげたいなという気持ちもあって、この2つの曲にしました」

 -曲の印象。
 「やはりあの頃の自分はプルシェンコさんや、ジョニー・ウィアーさんの演技をみて、やっぱりこの曲使いたいなと思いながら滑ってましたし、またこの曲を聴きながら、真似したり楽しんでた自分がいたので、そういう意味でやっぱりこの曲を使って、自分のプログラムとしてやったら、すごく楽しいだろうなって思いましたし、そういう意味でも自分が本当に初心に帰ってスケートを楽しんで、スケート自体を自分のためにやるってことを感じながら滑れるかなと」

 -現在の課題。
 「取りあえずまだ完全にジャンプが戻っているわけではないので、しっかりとジャンプを自分の納得できる形にもっていくことが1番大事かな。やはりジャンプが決まってすべてがちゃんとそろっている状態でないとプログラムが完成とはいえないので。まずはしっかりジャンプを決めること、そのジャンプをしっかり決めるためにスケーティングをどういうふうにきれいにやっていくか、または呼吸の仕方だったり、まだまだ滑り込めていない部分が多々あるので、しっかりと滑り込みだったり、本当に1つ1つ徐々にやっていくしかないかな」

 -けがの状況、あと4回転ジャンプはどこまで戻ってる?
 「取りあえずルッツ、フリップ以外の今まで跳べていたジャンプ、4回転トーループとサルコー、ループまでは現状戻ってきたかなという感覚はあります。ルッツに関してはまだ不安のある状態ではあるので、まだしばらくやめておこうかなと思ってます。ただ、感覚としてはやればできるかなという感覚はある。足のけがを再発させないように、炎症を起こさないように、しばらく4回転ルッツは抑えておこうかなと思う。けがの状況はおかげさまで、本当に安定してきていて、もちろん先ほど言ったようにルッツやフリップなどでトーを突いた時に、違和感を感じることはあるんですけど、痛みとして知覚することはほぼなくなってきているので、しっかりとケアしながら、自分でコントロールしながら今季やっていきたい」



「自分のために滑っていいかなと」「自分が基準に合わせて強くなる」羽生結弦一問一答 フィギュア(20180831 産経新聞)

 【トロント=田中充】今季のプランを発表した羽生は意欲的に話した。

 --新しいプログラムはいつごろ決めたのか

 「五輪が終わってから1カ月、スケートができない状況だったときにずっと考えていた。勝負に固執しすぎることなく、自分のために滑っていいかなと思って選んだ」

 --フリーの使用をプルシェンコ氏に伝えた際の反応は

 「すごくうれしそうにしてくれた。自分にとっては、話し出すタイミングですごく緊張したけど、快く受け入れてくれた。ずっとやりたいなと思っていたけど、彼の代表的なプログラムでもあり、我慢していた。でも、五輪が終わっていいかなと思った」

 --新たなシーズンのモチベーションは

 「4回転アクセルが一番のモチベーション。いま練習していて、(昨秋に負傷した右)足首の不安はそんなにないけど、衝撃はものすごく大きなジャンプ。体調をみながらやっている」

 --今季中のフリーに組み込む可能性は

 「できれば今シーズンにやるつもり。アクセルは小学校低学年のとき、1時間の練習で45分くらいやっていた。降りたときの達成感がスケートを好きになっていった要因でもある。そういう意味でも(タイトルに)オリジン(起源)とつけた」

 --今季から新ルールに変わる。影響は

 「ルールに関して有利、不利を感じたことはない。ルールにのっとって勝ち負けが決まるので、自分たちがうまくなっていく指標みたいなもの。ルールがどうのこうのというよりも、自分が基準に合わせて強くなっていけばいいと思う」

 --バンクーバー五輪銅メダルの高橋大輔(関大KFSC)が現役に復帰する

 「(年齢が)僕の9つ上で、あこがれていた存在。競技とアイスショーは全然違うので、張り詰めた緊張感の中での演技がすごく楽しみ。一緒に滑る機会が全日本(選手権)であるかもしれない。それはそれで楽しみです」





もう、このちょっぴりの練習動画だけで感動してしまう。演技みたら、どうなっちゃうんだろう。ファンタジーオンアイスで、プルさんのニジンスキー散々みた後だけに、なおさら感慨深いものがあるわ。


で、突然こんなんまで来ました。もうついていけません。いっぺんにきすぎ~(汗)

otte land

サイトはこちら。いますぐ、会員登録にGO!!
https://fan.lotte-land.jp/page/tv/?_ga=2.183055840.775214563.1535699525-1884215615.1535699525


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2018/08/31 18:50 | 公開練習・新プロCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

羽生選手 今季プログラムと構成のまとめ & ANA公式にメッセージ動画きました!

次から次へと、情報が流れてくるので、TLは祭り状態ですね・・・。
情報の洪水ですが、とりあえず、プログラムのまとめを。


◆ショートプログラム◆

秋によせて:ジョニー・ウィア(米)がトリノ五輪で披露したプログラム(Otonal)。

<ジャンプ構成>
4回転サルコー、3回転半、4回転トウループ―3回転トウループ


秋によせてジョニー
ショートはやはり青だろうか。結弦くん、青似合うものね。


2004NHK杯johnny weir !!



◆フリープログラム◆

Origin:エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)の代表的なプログラム「ニジンスキーにささぐ」をアレンジした。

<ジャンプ構成> ※四回転アクセル投入の可能性あり
4回転ループ、4回転トウループ、3回転ループ、4回転サルコー―3回転トウループ、4回転トウループ―1回転ループ―3回転サルコー、3回転半―2回転トウループ、3回転半


フリーには、三回転ルッツも三回転フリップも入れていません。右足に痛みがないとはいえ、まだ違和感があるようなので、あえて入れてないのかもしれません。私も足首の靭帯を痛めて固定していたことがありますが、痛みはなくなっても、違和感はけっこう長く残ります(結弦くんの怪我や足への負担とは次元の違う話で申しわけないですが)。私も無理をしない方がいいと思います。ただ、冒頭のループが三回転になった場合のザヤ対策が心配ですが、それは十分考えてのことでしょう。4回転アクセルを投入するとすれば、フリーの冒頭かと思うので、その場合は、3回転ループを4回転ループにするのかな(汗) いずれにしても、今年こそステイヘルシーでお願いします。結弦くんには、今シーズンからはスケートを思い切り楽しんでほしいので。健康でなければ楽しめませんもの。


ニジンスキープルさん
衣装は、ゆづファン待望の黒くるか? スパンコールキラキラはデフォとして、プラス透け系とか?


プルシェンコ 『ニジンスキーに捧ぐ』 2004 RN 芸術点オール6,0 Plushenko



ANA公式さんより、結弦くんのコメントきました!




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2018/08/31 16:40 | 公開練習・新プロCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

羽生選手公開練習情報 続報

各社ニュース、追加で。

羽生結弦 史上初の4回転半ジャンプが最大モチベーション「今シーズンやるつもり」(20180831 スポーツ報知)

 男子フィギュアスケート五輪連覇の羽生結弦(23)=ANA=が30日、カナダ・トロントで練習を公開した。今季の新プログラムを発表。フリープログラムはロシアのエフゲニー・プルシェンコ氏の伝説のプログラム「ニジンスキーに捧ぐ」をアレンジしたもので「Origin」と名付けた。SPはジョニー・ウィアー氏が使用した「秋によせて」。羽生は今季中のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)挑戦へ、意欲を見せた。

 ―今のモチベーションは?
 「やっぱりアクセルが一番の僕のモチベーション。今練習はしているんですけど、毎日はできなくて、やっぱり体の状態とか。足首の不安はそんなにないんですけど、やはり衝撃はものすごく大きなジャンプなので、体調をみながらやっていて。やっぱり難しいなって思いながら。ただ、すごく思うのは、やっぱりアクセル好きだな、っていうのはすごく思っているんで。楽しいですね、やっていて。まだ跳べていないですけど、跳べるまでの過程だとか、そういったものも一つ一つ楽しみながら、すごく頭を使いながら練習しています」

 ―いつ頃までに?
 「いや、もう跳べるんだったら、ここまでに跳んでおきたかったんですけど(笑い)。今日までに跳んでおきたかったんですけど、まだ難しくて。まだできていないところもあって。ただ、あのお、ループまでは、だいぶん、オリンピックの時よりはうまくなったなと自分では思っているので。ちょっとずつ、体を戻しつつ、アクセルにもその動きだったりとか、筋力的なものだったりとか、そういった一つ一つの強さだったりがつながっていけばいいなとは思ってはいます」

 ―今季中に跳ぶ可能性は?
 「今季やっておきたいっていうのは自分のなかでは思っていて。そういう意味でも『Origin』ってつけたところはあって。やはり自分の根源にあるものっていうのはアクセル。小学校低学年の時に、1時間の練習で45分くらいアクセルしかやっていなかったので(笑い)。そのアクセルへの思いとか、アクセルの難しさとか感じながら、それを降りた時の達成感とか、そうういったものがスケートを好きにさせた大きな要因ではあったので。その、アクセルを大事にしたプログラムでもあるのかなっていうふうに思います。なので、できれば、今シーズンやるつもりです」



羽生結弦 新ルールの意外な難点語る 演技30秒の短縮は「4分の方がキツい。忙しい」(20180831 デイリースポーツ)

 今年2月の平昌五輪でフィギュアスケート男子66年ぶりの連覇を達成した羽生結弦(23)=ANA=が30日(日本時間31日)、練習拠点のカナダ、トロントで練習を公開し、今季のプログラムを発表した。フリーは自ら名付けたプログラム「Origin」。憧れの“皇帝”プルシェンコがかつての採点方法で芸術点でオール6・0(満点)を記録した伝説のプログラム「ニジンスキーに捧ぐ」をモチーフにアレンジを加え、「自分の起源、始まりの意味を持たせた」。SPはかつてジョニー・ウィアーが使った「秋によせて」に決めた。ともに自身の“原点”をテーマにした。

 今季からルールが大きく変更となった。各要素の出来栄え点(GOE)はこれまでのマイナス3~プラス3の7段階から、マイナス5~プラス5の11段階に。男子フリーの滑走時間はこれまでの4分半から4分に。ジャンプの要素も1つ減った。これまですべての後半のジャンプは基礎点が1・1倍されていたが、SPが最後の1回だけ、フリーは終盤の3回だけとなるなど、大幅変更。

 羽生がこれまで持っていたSP、フリー、総得点の歴代最高得点は「歴史的な記録」に移管され、これまでの統計はリセットされることになった。SP、フリー、総得点の3つのカテゴリーで「歴史的な記録」の1位を獲得した羽生は、「自分としてはあの3つのプログラム、SEIMEI、バラード第1番、そしてホープ&レガシーが、あの記録として残ったのはすごく、正直いってビックリしましたし、あとはもう正直いってすごく嬉しいなっていう気持ちもあります」と笑みを浮かべた。

 新ルールでは最高点を狙っていく気持ちはなく「あとはもう若い世代が、若いっていっても自分と3つしか違わないけど、その世代が新しいルールになって、どういう風に戦っていくのかもある意味楽しみ」と、達観した様子で話した。

 ただ、新ルールには思わぬ難点もあるという。「1つだけ言わせてもらうと、4分半が4分に変わったけど、実は4分の方がキツい」と明かし、気を抜くところがないことを強調。「ジャンプが1個減ったしと思われるかもしれないですけど、実は4分の方がキツいというのは最近感じてます。忙しいんですよ。トリプルなら僕たちは助走含めてランディングまで10秒ぐらいでとべる。そうすると20秒削られることになる。なのでその分、忙しくはなりますし、色々勉強しながら、研究しながらプログラムを作らないとなと思ってました」と、思いを巡らせた。



スポーツ報知の一問一答は、結弦くんの言葉を省略せず、そのまま書いてくださってるように思います。マガジンさん、山口さんがいなくても、全文書き起し、よろしくお願いしますね!!

結弦くん、自身の記録が歴史的記録として残ったことの感想を素直に喜んでますね。
新ルールでは最高点を狙っていく気持ちはない・・・とのことですが、それでも普通に滑れば最高点になるはずです。もちろん、新ルールが適切に運用されれば・・・ですが。

スポニチの記事の一問一答で書かれていた「期限までに跳ばないといけないというプレッシャーは感じている」の「期限」という言葉が気になりますが、この言葉だけ見ると、自分の中での「期限」としては北京までは考えていないのだろうなと想像します。でも、アスリートの「期限」は本当にそのときにならないとわからない。ただ、これからの一試合一試合が、私達ファンにとって、これまで以上に貴重なものになるのは間違いないと思います。


20180830公開練習050
メドベやジュンファンくんの姿も!


相変らず、すごい報道陣です。



20180830公開練習054


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2018/08/31 11:30 | 公開練習・新プロCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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