衣装を生かすも殺すもボディライン次第? ~羽生結弦展トルソ製作秘話

羽生結弦展の衣装を着せていたトルソ製作の裏話。なかなか興味深いです。

一部省略してます。全文を読みたい方はこちらへ 
→ http://www.kiiyadisplay.com/library/?lyr=2&cid=229

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4月11日(水)から「羽生結弦展」が日本橋高島屋8階ホールで開催されている。羽生結弦選手が2008年に全日本ジュニア選手権で初優勝した時から、2月の平昌大会で五輪連覇を達成するまでの10シーズン、読売新聞社カメラマンによって撮影された100点以上の渾身の報道写真が中心に展示されている。

このコラムでご紹介するのは、羽生結弦選手が競技会で実際に身に纏った衣装の展示用ボディを製作することによって、私たちが羽生結弦選手という稀代のフィギュアスケート選手の身体のカタチに出会い、人の身体のカタチを創ること・演出することについて、新しい貴重な体験を得たエピソードである。

羽生結弦選手が競技会で着用した衣装を展示することになり、当初は、マネキンが選ばれた。マネキンは顔があり、腕や脚にポーズが付いているものが多い。羽生結弦選手は世界中の人を感動させたゴールドメダリスト、みんなが彼の顔や姿形のイメージを脳裏に焼き付けている。既成のマネキンでは衣装を着せた時に彼らしく見えない・・・というところから、最初に株式会社ジールアソシエイツ様(http://www.zeal-as.co.jp/company/)から問い合わせが来た。羽生選手の衣装を製作している技術者がキイヤの裁断用ボディを使っていたのである。その後、トルソの開発は株式会社アガサスさん(http://agasus.co.jp/)に引き継がれ、読売新聞社の皆さまご支援を得て完成にこぎつけることができた。

キイヤ造形課は、服を作るためのボディと、服を演出するためのボディを作っている。いつもからだのカタチを観察しているのが彼らの仕事である。からだのカタチとは、幅、厚み、長さと周径値などの数値、そして姿勢。その他、筋肉の付き方、骨格など、いろいろな情報を集約し、一つの最適なカタチに作り上げる。

弊社が所有している既存の基型から適切なボディが選ばれて大々的にカスタムが行われた。張り子を切り開いて体幹部の厚みを薄くし、下半身は、さらに細く作り、胴体を上下でドッキングした。そのようにして出来上がったのが、ご覧のように、鍛えられた筋肉がヒップから脚部についていて、しかもそれがエレガントな羽生選手の姿形。

一週間の突貫作業で、4着の衣装を展示するために4体の羽生結弦選手用のトルソが完成した。


羽生結弦展トルソ

羽生結弦選手は、非常に細身、特に鍛え抜かれた体は厚みが薄い。これは余分な脂肪がついていないということと、おそらく毎日の鍛錬で、競技の特性と羽生結弦選手が目指す演技を可能にする、身体のカタチを作り上げたのだと考えられる。女性的な細身の体型ではなく美しい男性的なプロポーションでありながら。身長やサイズからイメージされる一般的な日本人男性とは全く異なる、美しい身体のカタチ。

張り生地をボディに正確に沿わせて仕上げるのがキイヤ製のトルソの特徴。衣装の展示を見に来ていただいたお客様たちのイメージを邪魔しないように、自然で、控えめなオブジェとして内側から羽生選手のからだのカタチを支えている。


羽生結弦展衣装

イベントスタート前日の午後、ようやく納品できたトルソに衣装が着せられた。


イベントスタート前日の午後・・・ギリギリの納品だったんですね。

羽生結弦展には、大阪・京都合わせて、3度足を運びました。実際に展示されている衣装の美しさもさることながら、衣装が着せられているトルソのボディラインの美しさが印象的でした。

羽生衣装は、結弦くんのあのボディラインだからこそ生きるものばかり。普通の男性体型ではとても着こなせない・・・というより、公開処刑になってしまう。「身長やサイズからイメージされる一般的な日本人男性とは全く異なる、美しい身体のカタチ」を無視した市販の男性用マネキンの体型では似合わないのです。衣装の素晴らしさが半減してしまう。その一例が今年1月の六本木の衣装展示でした。


六本木ミッドタウン衣装展示


六本木ミッドタウンで展示された新ロミジュリ衣装。普通の男性用のマネキンに着せたのだと思われますが、このマネキンのずん胴のボディラインはなんなのか。新ロミジュリ衣装は、数ある結弦くんの衣装の中でも特に難易度の高い衣装です。結弦くんの体型でなければ、女子選手も負けるあの超絶くびれがなければ、ロミジュリ衣装の繊細さが台無しになってしまう。


DjfvPz1VAAA509n.jpg

一般の男性用トルソー。ウエストがありません。結弦くんのに比べると、差が一目瞭然。

この六本木の展示会の写真で、あの中国雑技団を思いだしたのは私だけでしょうか・・・。


中国雑技団ロミジュリ

まあ、さすがにこれよりはマシですが・・・。ゆずれない氏には腹がたつけど、この雑技団の人達には腹がたたないのは、「そっくりさん」を売り物にしていないことと、こちらにはなんとなく、まだ結弦くんへのリスペクトを感じるからかしら。

今後、他のイベントで、結弦くんの衣装展示があるときは、ぜひこのトルソーを借りていただきたい(無理なら、まだ女性用マネキンの方がマシだと思う)。「羽生結弦展」を少しでもいいイベントにしようという、主催した読売新聞社さん、開催に協力してくださった方々の尽力には頭がさがります。本当にありがとうございました。


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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2018/08/02 14:00 | その他(2018-2019)COMMENT(2)TRACKBACK(0)  TOP

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