羽生選手 新採点法と旧採点法でのジャンプ得点の比較をしてみた
結弦くんの今シーズンのジャンプ構成をもとに、新採点と旧採点での、ジャンプの得点について比較をしてみます。今後フレキシブルに変更される可能性もありますが、今のところはこれですね。
新ルールのジャンプについての主な変更点は以下のとおり。
1.男子フリーのジャンプの数が、8個から7個に減る。
2.4回転ジャンプの基礎点が下がる。
3.GOE段階が7段階から11段階になる。
4.FSでの同種類のクワドリピートは1回までに制限。
5.ジャンプボーナスはSPでは「最後の1本」、FSでは「最後の3本」に制限。
新採点法の基礎点とGOEです。
<新採点法でのショートプログラムの羽生結弦のジャンプの得点>
ショートのジャンプ基礎点 → 32.77
最大GOEがついた場合の得点 → 32.77+15.7(最大GOE)=48.47
<旧採点法でのショートプログラムのジャンプの得点>
※参考資料:歴史的記録(112.72)となった2017年のオータムクラシックのショートプログラムのプロトコル
ショート歴代最高点をマークしたときのジャンプの得点(基礎点+GOE) →44.71
<新採点法でのフリープログラムの羽生結弦のジャンプの得点>
フリーのジャンプ基礎点 → 73.56
最大GOEがついた場合 → 73.56+35.2(最大GEO)=108.76
<旧採点法でのフリープログラムのジャンプの得点>
※参考資料:歴史的記録(223.20)となった2017年の世界選手権のフリープログラムのプロトコル
フリー歴代最高点をマークしたときのジャンプの得点(基礎点+GOE) → 104.64
スピンやステップなど、他の要素もありますが、ジャンプだけに絞って考えてみます。
ショートは後半ボーナスが最後の1本になったとはいえ、本数が減ったわけではないので、GOEの拡大で、歴史的記録を上回る得点がだすことは可能ではないでしょうか。2017年のオータムクラシックでだした得点は、ジャンプのGOEは、3.0、3.0、2.8で、ほぼ満点に近いものでした。旧採点での満点は44.91ですが、新採点で満点をだせば、48.47。満点は無理にしても、オータムのジャンプの得点44.71を上回ることは、結弦くんのジャンプの質なら、そして適性に採点されれば、それほど難しくないと思います。
ただ、フリーは、ジャンプの本数が多い。四回転ジャンプの基礎点を下げたことや、ジャンプを1本減らしたこと、さらに後半ボーナスが3本しかない(旧採点では5本)ことで、あくまでもジャンプ要素だけでみた場合・・・ですが、旧採点法での歴史的記録を上回る得点をだすのはなかなかハードルが高いような気がします。
なお、ザッと計算してみましたが、計算はあまり得意ではありません。間違いがあったらご指摘くださいね(汗)
勝敗や得点にこだわらないと本人は言っておりますが、クワドアクセルは別にしても、今設定している構成でノーミスで滑れば、羽生結弦に勝てる選手は他にはいないでしょうし、また新採点法でのレコードを更新していくことになるでしょう。今は悟りを開いた菩薩のようなことをいっても、いざ本番になれば、やはり負けず嫌いの本性がでてくるような気がします(笑) ただ、重圧がなくなったのはいいこと。楽しんで滑れるのは素晴らしいこと。思いっきり楽しんで、いいシーズンにしてほしいですね。
素敵なMAD動画です。ありがとうございます。
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2018/09/04 14:25 | 公開練習・新プロ | COMMENT(2) | TRACKBACK(0) TOP