オーサー「結弦は必ず蘇る」 ~アエラより

AERA dot.は、トンデモ記事のときもありますが、雑誌「AERA」からの抜粋のときは比較的マトモです。本日付けの記事は、ソースが最新号の「AERA」でした。オーサーのインタビュー記事になっています。


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「最後は結弦が決めた」ブライアン・オーサーが語るロシア杯の裏側(20181127 AERA.dot)

 羽生結弦をソチ五輪、平昌五輪の王者へと導いた名将ブライアン・オーサー。タッグを組んで7年目、ロシア杯ではけがを乗り越え優勝した。今後2人が目指す未来についてオーサーに聞いた。

*  *  *
――トロント郊外の高級住宅地にたたずむ会員制スポーツクラブ「トロント・クリケット・スケーティング&カーリング・クラブ」。ここが、キム・ヨナ(28)に始まり、羽生結弦(23)、ハビエル・フェルナンデス(27)らを世界に送り出してきたブライアン・オーサー(56)の指導拠点だ。

オーサー:勇敢な選手たちのお陰で、私のチームは3大会連続で五輪メダルを獲得しました。誰もがチーム・ブライアンの強さの秘訣を尋ねますが、その答えは「コミュニティー」です。選手が大半の時間を過ごすこの場所は、お互いを助け合い、成功を共に喜ぶ一つの村なのです。その一体感は五輪という特別な場所で、練習への自信や仲間のいる心強さにつながるのです。

――チーム・ブライアンの一体感が、平昌五輪の連覇を支えたという。では実際にどんなドラマがあったのか。オーサーは今年11月、『チーム・ブライアン 新たな旅』を出版し、平昌五輪までの知られざるエピソードと、今後について語っている。

オーサー:皆さんは、五輪シーズンにどんな練習をし、どんなジャンプを跳んだのか、ということばかり話題にします。しかし実際に重要なのは、五輪のプレシーズンまでに準備をどれだけ終えているかです。今回の結弦は成熟さを問われました。

――では、どんな準備をプレシーズンまでにしていたのか。

オーサー:実力を磨いておくのは当然の準備の一つです。しかしもっと大切なのは、どんな問題が起きても慌てないための準備です。五輪シーズンは無理をしやすく、けがや病気の可能性も高い。休養した場合に、何日練習すればピークの体調に持っていけるかというシミュレーションを、6年かけてつかんでいました。

――羽生は2018年2月の平昌五輪直前、17年11月のNHK杯公式練習で4回転ルッツの練習中に転倒、致命的なけがを負った。帰国直後のミーティングで、オーサーと羽生はある約束を交わしたという。

オーサー:誰もが、五輪連覇は難しいと思ったことでしょう。しかし私は慌てませんでした。結弦は松葉杖をついて歩くほどのけがでしたが「五輪で優勝したい」と言いました。それで私たちは二つの約束をしました。一つは「ルッツもループも無くても300点を超えられる」ということ。そして練習を再開してピークになるまで、結弦の場合は6週間。だから「年内は無理せず治療」ということでした。

――羽生は1月になってから本格的に練習を再開。しかし簡単に技術は戻らなかった。

オーサー:難しい時間でした。ハビエルは五輪への最終調整で、4回転をバンバン跳ぶ。結弦はまだ3回転で苦労している。6年間、刺激しあってきたライバル同士ですが、いつもの明るいじゃれあいも無く、気まずい空気が流れました。でも真の友情はちゃんと培われていたのです。

――その友情をオーサーは、五輪会場でも目撃することになる。

オーサー:男子の試合前日の公式練習で、2人は素晴らしい演技をしました。リンクサイドに一緒に来てニコニコ笑いながら話し、いつもの温かい空気が流れました。すると2人はチーム・ブライアンの名物である基礎練習をシンクロしながら披露したのです。美しい光景でした。私は絆の強さを感じ、最高の五輪になることを確信しました。

――チームの絆が精神的な強さにつながったというオーサー。

オーサー:本番は、2人とも本当に魔法にかかったような時間でした。結弦は、涙なしに見られない決死の演技でした。ハビエルはいつになく平常心で、スペインの全国民の期待を背負いながら銅メダルをつかみました。2人を心から誇りに思います。

――五輪後、フェルナンデスは今季前半を休養。羽生は現役続行となった。

オーサー:北京五輪に向けて、チーム・ブライアンは休んでいられません。4月には再始動しました。エフゲニア・メドベージェワ(19)ら新しいメンバーが加わり、結弦にとっては新たな刺激が出来ました。それぞれ持ち味が違いますし、尊敬しあえるチームメートになっていくと思います。

――五輪連覇を果たして迎えた今季、グランプリシリーズ初戦のフィンランド大会では、世界最高点297.12 点で優勝した。

オーサー:結弦は五輪連覇を果たしても、まだ勝利と成長への強い意欲があります。コーチの私が感心させられるほどです。具体的なモチベーションの一つが4回転アクセルですが、そのための前段階として、トリプルアクセルを二つ目につける連続ジャンプをやっています。最高の難度と質のトリプルアクセルを練習することが、4回転アクセルにつながるからです。

――続くロシア杯では、ショートで世界最高点を更新した。

オーサー:ロシア大会に向けて、トロントでの練習は絶好調でした。それは3年前に初めて300点を超えた時のようでした。驚くほどの速さで調子を上げ、プログラムを完璧にこなしていました。ロシア杯でのショートは、結弦の普段の練習そのもの、いや、試合での情熱も加わって本当に素晴らしい演技でした。

――フリーの公式練習で4回転ループを転倒した際に、右足首をねんざした。

オーサー:結弦はロシアに着いてからも好調でしたが、ただし4回転ループというのはどんなに好調な時でもタイミングがわずかに違うだけでミスをするジャンプです。結弦は4回転ループの成功にかなりこだわり、朝の練習ではちょっと慎重に跳んで、回転不足で転倒しました。

――本番では、右足で踏み切る4回転ループを回避するなど、ジャンプ構成を変更した。

オーサー:ホテルに戻って治療後、結弦とミーティングをし、右足に負担がかかる4回転ループや3回転ルッツは入れないなど細かい相談をし、最終的に結弦が決めました。本番では4回転を三つとも決め、結弦の精神力の強さを見せました。あの時に出来る、最善の選択肢であり、最高の演技でした。

――全治3週間という見立てもあり、グランプリファイナル、そして全日本選手権の出場が危ぶまれる事態になった。

オーサー:けがの程度にもよりますが、おそらくトロントで治療することになるでしょう。結弦はチーム・ブライアンの一員として、居場所を持っています。痛みやけがの程度は結弦にしか分からないので、自分のペースで練習が出来る環境が良いでしょう。

――けがからの復帰、そして今季の計画は?

オーサー:けがの程度がまだ分からないので、明確な時期はまだ言えません。しかし一つだけ言えるのは、結弦は必ず蘇(よみがえ)るということ。これまでも、けがや病気から何度も復活し、その度に更に成長してきました。けがという逆境は、結弦のモチベーションになるはずです。それにフリーは、憧れのプルシェンコのように演じたいという情熱も加わり、魂をこめて練習していました。トロントで見せていたあの素晴らしいフリーの演技を、ぜひ皆さんに見てほしい。結弦もそう願っているはずです。

――4回転アクセルへの挑戦は、先送りになるのだろうか。

オーサー:けがから復帰した後のモチベーションの一つに4回転アクセルはあるでしょう。今回のけがは右足で、アクセルは左足で踏み切るジャンプです。ですからリハビリが終われば練習できるでしょう。私は現役時代「ミスター・トリプルアクセル」と呼ばれましたが、結弦が「ミスター・クワッドアクセル」になったら素敵ですね。結弦が必要とするならばアドバイスもしていきたいですし、彼の夢を応援したいと思います。

(ライター・野口美恵) ※AERA 2018年12月3日号



4回転ループというのはどんなに好調な時でもタイミングがわずかに違うだけでミスをするジャンプです。結弦は4回転ループの成功にかなりこだわり、朝の練習ではちょっと慎重に跳んで、回転不足で転倒しました。

結弦くんは「事故のようなもの」と言ってましたが、本当に不運でした。でも、オーサーの言うとおり、試練の後には、必ず以前より大きく成長して戻ってくるのが羽生結弦というアスリートです。「転んでもタダでは起きない」というのは、羽生結弦のためにあるような言葉だと思います。

トロントで見せていたあの素晴らしいフリーの演技を、ぜひ皆さんに見てほしい。

ロシアの地で、完璧なフリーを披露するために、トロントで自分を追い込んでいたのでしょうね。そして、ランスルーでは、すでにノーミスで滑りきれるようになっていたのではないでしょうか。それだけに、悔しかったことでしょう。それくらい思い入れのあるロシアだったから、どうしても滑りきりたかったのでしょうね。


Lotte2018ghana10

もうカナダに戻っているのでしょうか? 焦らず回復に努めてください。ステイヘルシーが一番です。


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2018/11/27 15:11 | テレビ番組・コラム(2018-2019)COMMENT(4)TRACKBACK(0)  TOP

ボロノフくんのゆづ愛まとめ(ボロノフくんSP動画あり)

昨日、サーシャくんの結弦くんのラブメッセージをまとめましたが、ボロノフくんも負けてはいません。サーシャくんのような「プル様のご子息」というアドバンテージがない分、より行動力を発揮しています(笑) 

羽生結弦Vの裏で脚光 演技後、美少年との“氷上のハグ”が話題「天使と妖精の再会」(20181118 THE ANSWER)

昨年も話題に…美少年フラワーキッズとの1年ぶり再会に反響「なんて優しい世界」

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦ロステレコム杯は五輪2連覇の羽生結弦(ANA)が合計278.42点で優勝。ショートプログラム(SP)で世界最高得点110.53点を叩き出し、フリーは当日に右足首を痛めながら迫真の演技でGP連勝を飾った。戴冠の裏で脚光を浴びたのは、SPの演技直後に可愛らしいフラワーボーイが羽生にプレゼントを贈り、羽生もハグで応じたシーン。昨年も同様に登場し、海外メディアが画像を公開して反響を呼んだが、今年も「天使と妖精の再会」などと話題を呼んでいる。

 GPシリーズ連勝を達成した裏で、なんとも微笑ましいシーンだった。衝撃の世界最高得点を叩き出した演技直後、1年ぶりの“氷上の再会”が生まれた。

 割れんばかりの喝采とともに恒例の「くまのプーさん」の雨が降り注ぐと、フラワーキッズがリンクに出て回収に向かう。しかし、その輪から一人が抜け、観衆に応える羽生のもとに近寄っていく。金髪をなびかせた小さな少年は羽生に何やら手渡すと、これに羽生もハグで応じ、満面の笑みを浮かべていた。まるで人形のような美少年は、日本人ファンにおなじみのボロノフ君だ。

 昨年の大会も同様に羽生にプレゼントを贈り、見つめ合う様子をルーマニアのフロレンティナ・トーン記者が展開するスケート専門メディア「インサイドスケーティング」ツイッターがこうつづって画像を紹介し、話題を呼んでいた。

フリー直後はフラワーガール3人の囲まれる展開に

「彼の表情が見える? 赤い服を着たこの小さな少年は、ユヅル・ハニュウを見上げ、同じように成功することを夢見るすべての子どもの典型的な例だ。我々はこの尊敬の眼差し、そしてこの写真が大好きだ」

 当時を記憶していたファンも多く、ボロノフ君の姿が中継に映り、今年もネット上で話題に。「天使と妖精の再会」「感動的」「なんて優しい世界」「ちょっとお兄ちゃんになってる」「今年もかわいいな」「幸せな気持ちになる」と大反響を呼んだ。

 そして、フリーではボロノフ君を見て続いたのか、演技直後にフラワーガールが羽生に3人駆け寄り、プレゼントを贈る展開に。その後はプレゼントの回収に向かい、“本職”に戻っていた。

 五輪で66年ぶり連覇を達成し、現役ながらにして未来のスケーターたちに憧れられる英雄的存在となっている羽生。負傷を負いながらの演技は不完全燃焼だったが、1日も早い回復とともに、力強い勇姿でリンクに帰ってくることをちびっこスケーターもきっと待っている。



20171020ロシア杯804

昨シーズンのロシア杯で、結弦くんとフラワーボーイのボロノフくんは初めて出会いました。ボロノフくんの熱烈アプローチが話題になりましたね(笑) そして今年・・・。

GPS2018CORSP003

GPS2018CORSP002



そして翌日、こういうことに・・・。


少女たちの気持ちもわかります。フラワーボーイのボロノフくんが直接プレゼントをわたして、憧れの結弦くんにハグまでしてもらってるのを見たら、「あの子だけずる~い! 私も~!」ってなっちゃいますよね。この3人の少女たち以外にも同じことしたかった少女はいたような気がするけど、シャイでできなかった子もいるでしょう。積極的な少女たちが行動にでたと(笑)

ボロノフくんの行動は、ある意味、フラワーボーイの職権乱用(笑)なので、マジでいえばあまり感心した行動ではないのですが、あんな可愛い子に憧れのキラキラした目で見られたら、子供好きの結弦くんからすれば、そりゃ悪い気はしませんよね。それでも、ボロノフくんや少女たちから手渡されたプレゼントはキスクラに持ち帰らずに、そっとリンクにおいていく。結弦くんらしいケジメだなと思います。


結弦くんとボロノフくんとのその後が、テレビで放送されるそうです。結弦くんに関する部分だけ抜粋。

ソースはこちら 
https://www.oricon.co.jp/news/2124149/full/?utm_source=Twitter&utm_medium=social&ref_cd=tw_pic

羽生結弦の“ほっこり秘話”&紀平梨花の衣装作りに密着(20181126 オリコンニュース)

 お笑いコンビ・バナナマンがMCを務めるテレビ朝日系バラエティー『ソノサキ ~知りたい見たいを大追跡!~』(毎週火曜 後11:20~深0:20)が、レギュラー放送1周年を突破し、今月27日(後7:00~9:48)に番組初のゴールデン3時間スペシャルが放送される。

 3時間SPでは、カナダ・バンクーバーで日本時間12月7日~10日に開催されるグランプリファイナルに向け、大いに盛り上がっているフィギュアスケート界に注目。今シーズン大活躍中の羽生結弦選手や紀平梨花選手にまつわる意外な事実も、ひも解いていく。

 さらに、フィギュア界きっての大スター、グランプリファイナルへの進出が決定している羽生選手とロシアの少年の心温まる物語も紹介。昨年のグランプリシリーズ第1戦ロシア杯で、演技を終えた羽生選手に近寄り、羽生選手と自分が一緒にスケートを滑る絵を手渡したフラワーボーイを番組が追跡。その正体は羽生選手に憧れて3歳からスケートをはじめたボロノフくんと判明し、昨年12月5日に放送した。

 そんなボロノフ君が、先日のグランプリシリーズ第5戦・ロシア杯で再びフラワーボーイを務めることに。圧巻の演技を披露した羽生選手に、あの時と同じように駆け寄る少年、そして羽生選手との熱い抱擁は中継映像で世界中に発信された。心温まる再会劇はそれだけでは終わらなかった。その後、スケートリンクの舞台裏では、氷も溶けそうなくらいハートウォーミングな感動シーンが繰り広げられていた。


皆さん、お見逃しなく!


ボロノフくんは、未来の羽生結弦を目指して頑張っています。ボロノフくんのショートの演技動画です。

Vadim Voronov(2010), SP, 2018.11.17 Tournament School №4 for prizes of "Youth TV" "Step forward"



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2018/11/26 12:20 | グランプリシリーズCOMMENT(2)TRACKBACK(0)  TOP

サーシャくんのゆづへのラブメッセージまとめ

グランプリシリーズロシア大会の間、残念ながら、ハビのアイスショーへの参加で、プルさんはロシア不在でした。その間、サーシャくんが大活躍していました。それをまとめておきます。

憧れの羽生結弦へ サーシャ君が健気な回復の祈り「すごく心配しているよ、ユヅル!」(20181120 THE ANSWER)

2ショット公開で話題のプルシェンコ愛息が父子で羽生に温かいメッセージ

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦ロステレコム杯を制した羽生結弦(ANA)。その舞台裏で、エフゲニー・プルシェンコ氏の愛息で「サーシャ君」の愛称で知られるアレクサンドル君との2ショットが実現した。アレクサンドル君が実際の1枚を公開し「あなたたちは本当に天使だ」「王子と小さな王子」と大反響を集めていたが、今回、右足首を負傷してしまった憧れの羽生に対して「早く良くなって、僕たちのチャンピオン!」と健気な回復の祈りを捧げ、父子で心温まる言葉を送っている。

 プルシェンコ氏に羽生は憧れ、羽生にプルシェンコ氏の愛息が憧れる。“憧れの連鎖”を生んだアレクサンドル君は自身のインスタグラムで2ショットを公開。父そっくりの金髪のおかっぱ頭で笑みを見せ、後ろから肩に手を置いて優しく微笑む羽生との1枚は「いいね!」が2万件を超える大反響を集めていた。しかし、アレクサンドル君にとっては何よりも憧れの人の回復を願った。

 投稿では「僕の人生において2人のアイドルがいる。父親と、世界で最も偉大なスケーターだ。ユヅルさん、僕たちの国で会えて嬉しいよ。優勝を祝福します。あなたの怪我はとても悲しい。早く良くなってね」とメッセージを一緒につづった。さらに、自身が現地でテレビのインタビューに応える動画を添えた新たな投稿では羽生に向け、こうつづって健気な回復の祈りを捧げている。

「僕はケガをしたユヅルが足に包帯を巻いて松葉杖を突いているのを見て、とてもとても悲しくなりました。僕たちは君をすごく心配しているよ、ユヅル! 早く良くなって、僕たちのチャンピオン、あなたを信じている、そして愛している」

 怪我を負い、松葉杖を突く姿を目の当たりにしたことは落胆も大きかったようだが、1日も早く良くなるように願っている。父のプルシェンコ氏もインスタグラムで「本当にあなたを誇りに思う。残念なことに私はその場で演技を見られなかったが、早い怪我の回復を祈っている。マイフレンド ユヅサン」とつづり、羽生に対してプルシェンコ親子から温かいメッセージを届けていた。





羽生に憧れるサーシャ君、夢は“ハニュウに捧ぐ”の熱演 母告白「ユヅルは彼の英雄」(20181121 THE ANSWER)

2ショットで話題のプルシェンコ愛息、母が観戦の舞台裏をSNSでつづる

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦ロステレコム杯を制した羽生結弦(ANA)。その舞台裏で、エフゲニー・プルシェンコ氏の愛息で「サーシャ君」の愛称で知られるアレクサンドル君との2ショットが実現し、「あなたたちは本当に天使だ」「王子と小さな王子」と大反響を集めていたが、一緒に観戦した母ヤナ・ルドコフスカヤさんはアレクサンドル君が将来、“ハニュウに捧ぐ”のプログラムを作り、届けるという夢があることを明かしている。

 優勝の舞台裏で羽生と対面したアレクサンドル君。父そっくりの金髪のおかっぱ頭で笑みを見せ、後ろから肩に手を置いて優しく微笑む羽生との微笑ましい2ショットをインスタグラムで公開し、「いいね!」が2万件を超える大反響を集めた。一方で連れ添った母・ルドコフスカヤさんは18日にインスタグラムを更新し、長文で観戦した当日の様子をつづっている。

「私とサーシャは一日中、GPシリーズロシア大会を観戦し、私たちの国の選手と彼のフィギュアスケートにおけるアイドル、ユヅル・ハニュウを応援しました」と報告。プルシェンコ氏はアイスショー出演で観戦できなかったが「私に何も言わず、サーシャは試合観戦に日本の小さなニンジャを持っていきました。彼が言うには、そのニンジャがユヅルが困難に打ち勝つのを助けるかもしれないと」とつづり、羽生の“お守りグッズ”としてキャラクターを持ってきた可愛らしい実際の画像と合わせて紹介している。

「サーシャは彼のパパがユヅルと日本のショーでともに滑る時、ユヅルのすべての練習と演技を見ています。そして、自分の競技のプログラムでユヅルのエレメンツを使っています」と常にお手本としていることを明かした。試合後は羽生のもとへ挨拶に行ったといい「サーシャはユヅが包帯を巻いて松葉杖を突いているのを見た時、とても悲しんでいました。私はスポーツの世界ではケガが、とても重いケガが起こることを長い間、彼に説明しなければなりませんでした」と痛々しい姿に落胆したこともつづった。

サーシャ君の夢「将来、プログラムを作ってユヅル・ハニュウに捧げること」

 ただ、アイスショーで羽生とも競演するアレクサンドル君には壮大な夢があるという。「今、サーシャにとって好きなスケーターはアイドルやレジェンド的な存在だけではなく、ケガや困難にもかかわらず自分の目標、3度目の五輪に向かう『英雄』です。さらに今、サーシャには夢があります。それは将来プログラムを作って、それを自分のアイドル、ユヅル・ハニュウに捧げることです。私たちの時代で最も偉大なスケーターで、大きくて優しい心を持ったとても良い人に」と言及し、長文を締めくくっている。

 今季、羽生が採用したフリーは、憧れのプルシェンコ氏がかつて演じた伝説のプログラム「ニジンスキーに捧ぐ」をオマージュした「Origin」。いわば、羽生にとって“プルシェンコに捧ぐ”ともいうべきもの。しかし、羽生に憧れるアレクサンドル君は“ハニュウに捧ぐ”のプログラムを作り、将来、偉大なスケーターとなって届けたいという。今年、初来日してアイスショーで演技を披露し、日本のファンも虜にしたアレクサンドル君。大きな夢を宿した小さなスケーターの将来が今から楽しみでならない。



FaOI2018Kobe


羽生に憧れるサーシャ君 “ユヅそっくり”の演技披露「僕にインスピレーションを与える」(20181123 THE ANSWER)

プルシェンコJr.サーシャ君が“まるで羽生”な演技を披露

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦ロステレコム杯を制した羽生結弦(ANA)。その舞台裏で羽生に憧れる、エフゲニー・プルシェンコ氏の愛息で「サーシャ君」の愛称で知られるアレクサンドル君も会場に足を運び、脚光を浴びていた。一緒に観戦した母ヤナ・ルドコフスカヤさんが将来、“ハニュウに捧ぐ”のプログラムを作り、届けるという夢があることを明かしていたが、アレクサンドル君はインスタグラムを更新。羽生を彷彿とさせるスケーティングを披露し、「僕にインスピレーションを与える羽生結弦さんのエレメント」と日本語でつづっている。

 5歳にして羽生に強く憧れるアレクサンドル君。“マイヒーローユヅル”に影響を受けた自身のスケーティング動画を公開した。羽生の今季のプログラムである「ニジンスキーに捧ぐ」をオマージュした「Origin」の曲に乗せ、イナバウアーを披露。また足を前後に広げた後に「へ」の字のように広げる「ランジ」で、羽生の代名詞ともいえる“ヘランジ”、ハイドロブレーディングまで高い完成度で披露している。

 まさに羽生のような姿を披露したアレクサンドル君。羽生はプルシェンコ氏に強く憧れ、今季の「Origin」はかつて演じた伝説のプログラム「ニジンスキーに捧ぐ」をオマージュ。いわば、羽生にとって“プルシェンコに捧ぐ”ともいうべきものだ。

 そのジュニアがまた羽生に憧れるのも、運命というべきか。アイスショーでは羽生との共演も果たし、日本でもすでにファンの多いアレクサンドル君。この先、どんな成長を遂げるのか、実に楽しみだ。








オリジンが、ニジンスキーではなく、プルさんに捧げたプログラムだということは、羽生ファンなら誰もが知っていることなのですが、プルさんは、そうは思っていなかったらしい。だから、「面白いプログラムだけど、もっとニジンスキー味がほしい」という、斜め方向なことをのたまっていた。でも、ヤナさん経由で、やっと伝わったようです。よかったね、結弦くん(笑)

伝わるまでの経緯をまとめてくださっています。本当に漫画のような二人(笑)









少年ジャンプのスポ根少年の結弦くんですが、プルさんへの愛は、昭和の少女漫画のようなすれ違いだったというオチ。結弦くんは、「プルさんとお話したいから、ロシア語を習いたい」というほど、一途で健気な子なんだよ。プルさんには、もっと直球勝負でないと伝わらないということなのね・・・。ようやく伝わって、プルさんから愛のメッセージをもらってよかったね。治療とリハビリへの力になるね。

※ 11/21付のTHE ANSWERの記事追加しました(2018年11月26日 AM10:10)


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2018/11/25 15:45 | グランプリシリーズCOMMENT(2)TRACKBACK(0)  TOP

「通信」が100%羽生本を出せた理由

本日発売のメディアックスの「フィギュアスケート通信」を買ってきました。


通信フィンランド大会-1

フィギュアスケート通信DX フィンランド大会2018 最速特集号 (メディアックスMOOK) ← アマゾンサイトへ


謳い文句に嘘はなく、100%羽生本でした。

「応援ブック」と「ニュース」が発売中止になったとき、「羽生サイドからストップがかかったのでは?」という噂がTLなどでまことしやかに流れました。根拠は、新書館がだした「魂のプログラム」の奥付にあった「協力 株式会社team Sirius」という文字です。「羽生サイドが、肖像権を管理する会社と契約して、そこからストップがかかったのだろう」と。

SNS時代というのは恐ろしいもので、誰かがそれらしい憶測を流し、それが一定数の共感を得て広まると、まるでそれが真実であるかのごとく語られるようになります。実際、真実は部外者にはわからないにも関わらず・・・です。

発売中止にまで追い込まれたシリーズが、なぜ今回は100%羽生本という形でだせたのか?
その謎は、奥付に書かれていた「協力 公益財団法人日本スケート連盟」という文字で解明されました。もちろん、これまでの「通信」にはなかったもの。メディアックスさんは、羽生本を出版させてもらうために、スケ連の許可を得たのです。


通信奥付


ちなみに、最新号のキスクラにも、同じ文字がありました。

キスクラ奥付


出版業界の一連の動きを見ると、羽生サイドからストップをかけたというより、スケ連がストップをかけた・・・と考えた方が自然ではないでしょうか。ここからは、あくまでも私の妄想ですが・・・。

「通信」のメディアックスや「応援ブック」のダイアプレスは、「羽生本」でボロ儲けをしていた。スケ連が標榜する「平等主義」に反する商品であることや、自分ところの”商品”をタダで使われてることにカチンときたスケ連は、何度か「平等に」という指導(圧力ともいう)をしたものの改善されなかったため、「販売中止命令」という強硬手段にでた。


黙ってみてたら、うちの商品(結弦くん)使うてえらく好き放題してくれてるやないかぁ。ごっつうボロ儲けしとるらしいな? うちのシマ(フィギュアスケート界隈)で、金儲けしとるくせに、うちに挨拶のひとつもなしとはええ度胸やないけ。それですむと思っとるんか? ああ?(関西ヤクザ風に)


挨拶だけで、何の対価もなく許可がでるほど、世の中甘くない。スケ連の商品で「平等主義」に反する商売するなら、代償としてそれなりの”めかじめ料”を払えということではないでしょうか。そう考えられる根拠は、ページ数の減少です。

これまでは、「通信」も、先日発売された「ニュース」も、表紙裏表紙合わせて116ページありました。最新号の「通信」は84ページです。3割近くページ数が減っていることになります。もちろん、他の選手も載せてページ数が多くても嬉しくないので、減るのかまいませんが、3割減となると、結弦くんのページだけを考えても、従来よりは減っていることにはなります。

価格は同じなので、このページの減少分が、めかじめ料分と考えるのは、私の考えすぎでしょうか?(笑) そうでなければ、大幅ページ減の説明がつきません。

キスクラが、スケ連の許可をとったにしろ、羽生本の前に、宇野本や高橋本を出すという気遣いをしたり、ようやく遅れてだした羽生本も100%羽生成分までにはできないでいる中、「今まで遠慮(?)していたが、金を払った以上、これからは堂々と100%でいかせてもらうぜ!」とばかりの、メディアックスさんの開き直りっぷりが面白い(笑)

本誌は、公式練習、ショート、フリー、表彰式、エキシビション、という内容で構成されています。100%羽生成分なので、ストレスフリーです。個人的には、エキシビションや表彰式のお写真が気に入りました。

でも・・・そう考えると、100%羽生結弦写真集でも、利益が入るのはスケ連の懐であって、結弦くんにじゃないんだよなあ・・・。そう考えると、もやるわあ。

羽生結弦公認書籍にも関わらず(ここは公認なので、パブリシティ権の侵害だの、肖像権だのという問題はないはず)、「アイスジュエルズ」の発売が遅れています。これも大人の事情がありそうですね。

なお、以上のことは、私の妄想です。想像の産物です。違っていても責任はもてません。気に入らない方もいらっしゃると思いますが、あくまでも日記であり、独り言なので、そこはスルーしてくださいませね。


通信裏表紙

裏表紙はお春さんです。


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2018/11/24 14:40 | スケート書籍感想COMMENT(4)TRACKBACK(0)  TOP

アンチがうるさいので、ワールド選考基準を見直してみた

TLがさわがしいと思ったら、「きゃらめる」とかいう人が、悪質なツィートをしていた模様。もう鍵かかってるみたいで、確認できませんが、昨年、ワールド欠場した結弦くんが、「特例」でワールドに選出されることについての誹謗中傷だったみたいですね。当たり前のことですが、枠とってきたからといって、次のシーズンの派遣が約束されているわけではありません。そのときに、一番良い成績を残せると評価された選手が派遣されるのです。ワールドへの代表選考基準をみてみましょう。


2018-2019シーズン フィギュアスケート国際競技会派遣選手選考基準

1. 世界フィギュアスケート選手権大会 (男女シングル3枠、ペア、アイスダンス各1枠)

(1) 男女シングル
① 全日本選手権大会優勝者を選考する。

② 以下のいずれかを満たす者から総合的に判断して1名選考する。
A) 全日本選手権大会2位、3位
B) ISUグランプリファイナル出場者上位2名
C) 全日本選手権大会終了時点でのISUワールドスタンディング上位3名

③ 以下のいずれかを満たす者から総合的に判断して、① ② で選考された選手を含め3名に達 するまで選考する。
A) ② の A) から C) に該当し、② の選考から漏れた選手
B) 全日本選手権大会終了時点でのISUシーズンワールドランキング上位3名
C) 全日本選手権大会終了時点でのISUシーズンベストスコア上位3名

※ 最終選考会である全日本選手権大会への参加は必須である(補欠の選考はこれに限らない)。
ただし、過去に世界選手権大会3位以内に入賞した実績のある選手が、けが等のやむを得ない理由で全日本選手権大会へ参加できなかった場合、不参加の理由となったけが等の事情の発生前における同選手の成績を上記選考基準に照らして評価し、世界選手権大会時の状態を見通しつつ、選考することがある。


この「ただし、過去に世界選手権大会3位以内~」以下の但し書きは、ソチ五輪の選考会ではなかった部分。このあたりの事情は、以下の記事の通りです。東スポWebですが(笑)

【フィギュア】羽生の「五輪内定」はあの人のおかげ?(20171220 東スポWeb)

【スポーツ情報局】
デスク:フィギュアスケート男子の羽生結弦(23=ANA)が平昌五輪の代表を決める最終選考会の全日本選手権(20日開幕)を欠場することが18日、日本スケート連盟から発表されたな。

五輪担当記者:11月のNHK杯で練習中に負傷し、回復が遅れています。本人は連盟を通じて「1日も早く、ベストな状態で練習に専念できるよう頑張りたいと思います」というコメントを出しました。ただ、過去の実績から五輪代表は事実上内定でしょう。

デスク:確かに羽生は特例で代表入りは確実とかいわれてるな。

記者:6月の時点で連盟が発表した五輪代表の選考基準には、世界選手権3位以内の実績がある選手については全日本を欠場しても代表に選ぶ可能性があると記載されています。ただし書きなので特例とも言えるかもしれませんが、羽生が特別扱いされているわけではありませんよ。

デスク:以前から、ただし書きってあったか?

記者:ソチ五輪の代表選考は全日本選手権の出場が絶対条件でした。その結果、ケガでグランプリファイナルを欠場した高橋大輔が調整不十分のまま出場。全日本5位で3枠の代表入りし、物議を醸しましたから。

デスク:それで、ただし書きか。つまりは“羽生ルール”ではなく、“大輔ルール”ってわけだな。

記者:全日本に強行出場したためかは分かりませんが、高橋はソチ五輪6位。本調子ではありませんでした。羽生が2連覇がかかる五輪に向けて調整に専念できるという意味で、今回ばかりは連盟のファインプレーだと思いますね。



ソチ五輪シーズン、スケ連の腹の中では、結弦くんと高橋選手の五輪への派遣は基本路線だったのです。当時、無良さんが、「実質1枠の争い」だと言ってたのは、そういうことです。最初からただし書きがあれば、怪我で本調子でなかった高橋選手が全日本を欠場しても、「実績」で選出することができ、あとあと物議を醸すこともなかった。トップ選手が怪我で全日本を欠場する可能性もあるのだということに、アホなスケ連は今更気づき、ただし書きが追加された。高橋選手の、結弦くんへの唯一の「良い」置き土産だったと思います。


この人のツィート、まさにその通りでございます。







本当に結弦くんのファンでよかった。あちらの陣営のファンの醜さを見るたびに思います。

髙橋選手は、トリノ五輪前年の2005年は15位で枠を2つに減らしました。バンクーバー五輪前年の2009年は怪我で出場すらできませんでした。そして、ソチ五輪前年の2013年は6位。結弦くんの4位で3枠を死守したのです。この2013年も、結弦くんは、左膝はボロボロだし、右足首も捻挫だしで、満身創痍の状態でした。このワールドの後も、結弦くんは、確か1~2ヶ月氷に乗れなかったはずです。ドクターから「左膝は下手すると、選手生命に関わるほどのケガ」だと言われていた。

高橋選手ご本人が、「僕は五輪の枠とりに貢献できたことがない」と言ってるくらいです。つまり、高橋選手も、他人がとってきた枠で、五輪に3度でているわけです。でも、彼がそれをどうこうと責められたことは、私の記憶にはありません。なぜ、結弦くんのときだけ、そういう批判がでてくるのでしょうか。それも、「五輪の枠とりに貢献できたことがない」選手推しの界隈から。

結弦くんは、命を削りながら、日々、スケートと向き合っているんだよ。それは、今始まったことじゃない。2013年のワールド。全日本チャンピオンとして彼は3枠を死守しました。そのときの記事がこちらです。ツィッターよりお借りしました。このときは、まだ日刊もマトモだったのかな・・・。


20130317 日刊スポーツ


66年ぶりの五輪二連覇、旧ルールでのヒストリカルレコードをすべてもち、新ルールでも世界最高得点をたたき出している規格外の選手。ISUが、世界のフィギュア関係者が、世界のフィギュアファンが、三顧の礼で拝み倒してでも、ワールドに出場してほしいレジェンドですよ。なのに、全日本出場がどうだとか、但し書きがどうだとか、枠とってないくせにとか、なんかあまりにも、日本国内での話のスケールが小さすぎて、バカバカしくなってきました。


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2018/11/23 18:10 | その他(2018-2019)COMMENT(8)TRACKBACK(0)  TOP