羽生選手「次のロシア大会が楽しみ」 & 修造コラム「フィンランド大会を終えて」
フィンランド大会についてのニュース、コラムなど、気になったものを追加します。
羽生、目標4回転半の完成度「5パーセントぐらい」(20181105 サンスポ)
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦、フィンランド大会最終日は4日、ヘルシンキで行われ、男子は冬季五輪2連覇の羽生結弦(ANA)が前日のショートプログラム(SP)に続いてフリーも1位の190・43点を出し、合計297・12点でファイナルを含むGP9勝目を挙げた。SP、フリー、合計全てでルール改正後の世界最高得点をマークした。
フィンランド大会で圧勝した羽生は、はきはきとした口調で報道陣の質問に応じた。(共同)
――自身のGP初戦で世界最高得点。
「GP初戦で1位を取ることができていなかったので、それがまずはうれしい。完璧な内容ではなかったが、とりあえず全部(ジャンプは)立った。SP、フリーともに立つことができたのは大きな収穫」
――さらに完成度を高めていく。
「そうですね。本当に自分の(GP)初戦としてはいい出来だったと思うし、有意義な試合を過ごすことができた。課題も見つかり、自分の心のともしびにまきを入れられた状態だと思っている」
――目標の4回転半ジャンプはどういう形になったら演目に組み込むか。
「(現在の完成度は)5パーセントぐらい。20パーセントぐらいになったらできるが、5パーセントの壁がものすごく分厚い。とりあえず(12月の)全日本選手権までは練習もできないと思う」
「次のロシア大会が楽しみ」。羽生結弦の表情は輝いている(20181105 Sportiva)
2010年にシニアデビューして以来、羽生結弦は、これまでグランプリ(GP)シリーズ初戦では2位が最高で優勝を果たしていなかった。そして今回、フィンランド大会で、2位のミハル・ブレジナ(チェコ)に39.14点差をつけて圧勝し、GP初戦で初めて優勝を飾った。羽生はフリーの後に笑みを浮かべながらこう語った。
「ジュニアGPを除けば、これまでずっと取ることができなかったGPシリーズ初戦で1位を取ることができたのはうれしいです。もちろんアンダーローテーションやふらついているジャンプも多々あったり、スピンの出来も自分の中では(課題が)いっぱいありましたし、そもそも集中しきれなかったり、完璧な内容ではなかったかもしれないけど、ショート、フリーともに大きなミスはなくジャンプもとりあえず全部立てたというのは大きな収穫だったと思います。
得点など、いろいろなことを言われると思いますけど、まずはショートで100点を超えられたことと、フリーで目標にしていた200点超えはできなかったですが、次へのステップとしてはジャンプの抜けがなかった、転倒がなかったというのはいいことかなと思います」
前日のショートプログラム(SP)の前は緊張感も大きかったが、フリーの前には「ショートのアドバンテージがあるかなとも思い、気持ちとして少し楽にやれた」という11月4日のフリー。羽生は、最初の4回転ループは着氷を乱しながらもなんとか耐え、次の4回転サルコウはGOE(出来栄え点)加点3.74点をもらう出来にした。
だがそこまでの滑りやその後のステップは、丁寧というよりも少し勢いが足りないような印象も受けた。さらに、後半に入ってからも4回転トーループの着氷を乱し、こだわっていた4回転トーループ+トリプルアクセルもアクセルの着氷が少しスリップする形になった。その後の3回転フリップ+3回転トーループとトリプルアクセル+1Eu+3回転サルコウはきれいに決め、最後のふたつのスピンは最高のレベル4。結果は、190.43点で、合計297.12点でトップに立った。
その滑りを羽生はこう説明した。
「ここのリンクはエッジ系のジャンプがうまく入らなくて、苦戦していたんです。こっちへ来る前の練習では4回転ループもほとんど外さないで跳べていたので、このリンクに来てちょっとびっくりしたというところもあって、なかなか調整できなかった。でも最終的には、今朝の公式練習で『スピードを出さなければ跳べるな』ということを少し思って。だからエッジ系のジャンプとループは、とくにスピードを落として慎重にいきました」
朝の公式練習でも4回転サルコウと4回転ループは入念にやっていた。また直前の6分間練習でも他のジャンプは余裕を持ってきれいに跳んでいたが、4回転ループは最初のジャンプは着氷が乱れ、次は軸が斜めになるなど乱れが見えていた。
そんな状況もあって少し勢いを抑えたことが、4回転ループや4回転トーループの回転不足にもつながった可能性もあるが、その状態での解決策を見つけ、しっかり対応したことが、難度の高い構成のプログラムをやり切る力にもつながったとも言える。そしてそれこそが、羽生の底力でもある。
また、こだわりを持っていた「4回転トーループ+トリプルアクセル」についてはこう言う。
「4回転トーループ+トリプルアクセルはアンダーローテーションもついていないので、一応成功にはなったんですが、自分では加点をしっかりもらえてこそ成功だと思っています。アクセルへの思い入れもあるし、後半にトリプルアクセルを2本入れたいという強い思いがあったので、このジャンプをやろうと思いましたけど、それでGOEを取れなければアクセルを入れた意味はないなと感じています。
今シーズンのGOEの比重の大きさというのは、あらためて自分の演技後の点数を見て感じたところでもあります。『全部降りた』ではなく、『全部きれいに決まった』と言い切れるような演技をしなければいけないと思います」
ただ、試合全体を振り返ってみれば、羽生は「GPシリーズ初戦としてはかなりいい出来だったと思う」とも言う。「有意義に試合を過ごすことができたし、それに加えて課題も多く見つかった」と。
「この結果の糧になったのは、オータムクラシックだったと思います。あそこで得たものはすごく大きかったと思うし、やっぱり試合というのはものすごく自分を成長させてくれるんだなというのをあらためて感じました。オータムクラシックの前までは4回転アクセルの練習をしていましたけど、あの結果を受けて『今はこれを練習している場合じゃない』と気づかされたというのもありました。
今シーズン中には4回転アクセルをやりたいと思いますけど、今はとにかくフリープログラムもショートプログラムも完ぺきな演技でやることが一番かなと思っています。やっぱり、試合で勝たなければいけないというのがスケートをやる大きな意味になっていますし、このプログラムをクリーンに滑り、そして勝つということが、ふたり(エフゲニー・プルシェンコとジョニー・ウィア)に対してのリスペクトの気持ちを形として捧げられることだと思う。昨日のショートをジョニーが見ていてくれたみたいなのですごくうれしかったですけど、パーフェクトな演技ではなかったので、早くこのプログラムで自分が憧れていたようなスケートができるように頑張りたいです」
羽生は、試合終了後、次のロシア杯へ向けて気持ちを高ぶらせているとも話した。中1週間しか時間がないなかで、さらにプログラムの完成度を高めることは難しいだろうが、「今回と同じような演技ができるか、あるいはそれ以上の演技ができるかは自分にとってのチャレンジであり、挑戦しがいのあること」と意気込みを語り、「ロシアへ向けては、それをまた楽しみたいですね」と、その表情を輝かせていた。
松岡修造さんのコラム「日々の思いを本気で伝える!修造コラム」より。
フィンランド大会の結弦くんの部分のみ抜粋します。
ソースはこちら
http://www.shuzo.co.jp/【フィギュアgsフィンランド大会】男女フリー/
2018年11月5日 【フィギュアGSフィンランド大会】男女フリー
11月4日(日)に行われた男子フリーでは、ショートで首位発進した羽生結弦選手が、まさに“全力”演技で、見事優勝しました!!
意外な気もしますが、羽生さんがグランプリシリーズ初戦で優勝したのは初めてということで、とても緊張されたそうですが、本当に素晴らしい演技でした。
そして、今回の大会で驚いたのが…収容人数約8,000人のこの会場に来られた日本人の方はなんと約3,600人!
アウェイの会場のはずが、ホームの会場になったような感じでした。
多くの方々の力強い声援は、確実に選手の背中を押し、
選手の素晴らしい演技につながっていると思います!!
「今日は本当に自分との戦いだった」という羽生選手。ジャンプに関しても、加点がつなかいと意味がないという。加点がついて初めて羽生選手の演技になるんだろう。周りの方々そして自分自身の期待に応えたいと、羽生さんはこれからも演技の”パーフェクトパッケージ”を目指します!
フィンランドのメディアによると週末3600人もの日本の方達が、フィギュアのヘルシンキ大会に訪れたとのこと。きーとす!日本選手の活躍素晴らしかったですね!羽生選手おめでとう!おんねあ!昨日のエキシビションの様子はフィンランドのスケート協会のページにも https://t.co/F7L3VJCfaC
— 駐日フィンランド大使館 (@FinEmbTokyo) 2018年11月5日
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2018/11/05 23:40 | グランプリシリーズ | COMMENT(0) | TRACKBACK(0) TOP