良記事2本と、昨日の報ステの特集動画など。
まず昨日の公式練習後の一問一答です。この朝日新聞のが一番詳しいかと。
後藤さんが異動でどうなることかと不安でしたが、吉永さんの印象は今のところ良い感じです。
「無駄なプレッシャーをかけますね」羽生結弦、連勝は?(20181115 朝日デジタル)
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦のロシア杯は16日、モスクワで開幕する。15日には公式練習があり、羽生結弦(ANA)が氷の感触などを確かめた。練習後の報道陣との主なやりとりは次の通り。
――公式練習を終えてみて、感触は?
「まず、痛いところなく、今のところいい調整ができているかなと思います」
――ループジャンプは、最初苦労していたような印象だった。
「でも、(前回大会の)フィンランドに着いた時に比べたら、全然いいかなと思います。全く違う条件でもあるので、しっかりと今の状態とか、コンディションと氷の状態と、いろいろ確認しながら今日は過ごしたいなと思います」
――最後の方は、氷の感じをつかめてきた?
「まあ、どうしたら跳べるかなっていうのをずっと考えていて。最初の方は割と、イメージだけで跳べちゃっている感じで。イメージだけじゃなく、『自分が狙った入りで跳びたい』っていうのがちょっとあったんで。本当に、練習しました。はい、ふふふ」
――スピードを変えたりしながら?
「はい。いろいろしましたね。イメージで跳ぶことも大事なんですけど、ここで確実に跳べるようにどうすればいいのかなと考えながらできたと思います」
――3回転ルッツを2回くらい跳んでいたが、プログラムに入れる?
「リカバリーで入れるかもしれないので、一応。構成的に、たとえばループが3回転になってしまった場合だと、ループが重複しちゃうと、アクセルもトーループも重複しちゃうので。そういった意味でも、一応使えるようにはしています。(プログラムに)入れる予定はないですけど」
――2週間前の前回GPシリーズ、フィンランド大会を超えるために鍵になるのは?
「全部きれいに下りることが大事だと思います。ショートプログラム(SP)はノーミスじゃなかったですし、フリーも感覚としては全部立ってはいますけど、ステップアウトみたいな(着氷が乱れた)こともなっていますし。しっかり、クリーンに下りられることを目指して頑張ります」
――昨日空港に着いた時、「フィンランド大会後に調子を落とした」とも話していたが?
「まあ、それは普通なので、仕方ないです。やっぱり、フィンランドにしっかりコンディションを合わせられていたので。また今、山を戻しているような状態。一日ずつ良くなっていくと思います。飛行機を乗り終えた後で、このくらいの調子なら、及第点は普通に超えていると思います」
――サルコージャンプのエッジのかかり具合は?
「やはり、エッジ系は影響があるので、氷の感覚とか、飛行機の後の気圧の関係で三半規管とか。それは、長い経験でわかってはいるんですけど。もうちょっとだけ感覚をすりあわせたいかな、と」
――今日は抑え気味だった?
「でも、しっかり練習できたので。あとは明日、公式練習でどう感じるかっていうこと。日に日に変わると思うので、しっかりそこはしっかり合わせます」
――ファイナルを除くと、GPシリーズで連勝は今までない。
「無駄なプレッシャーをかけますね(笑)」
――迷ったんだけど、ごめんさいね。どう考える?
「まあ、勝てるなら勝ちたいですし。でも、連勝とかっていうことに関して、特別な気持ちはないですね。今回、(浅田真央さんのコーチをしていた)タラソワさんも見て下さっていたのに途中で気づいて、『あいさつしなきゃ』って思っていたりもしましたし、アップの時には(プルシェンコさんを指導していた)ミーシン・コーチもいたり。ある意味で、自分がスケートをやってきて、そういう方々のおかげで僕はスケートが好きになれたので。この地だからこそ、そういう方々が見ているからこそ、しっかり、うん、自分らしい演技をしないといけないと思いました」
――タラソワさんとは、どういう話を?
「『頑張ってね』っていう話と、『いつも見ているから』っていうことは言われました」
――ステップを披露したと同時に練習時間終了。最後はすごくドラマチックに練習を終えた。
「なんか、時間終わっちゃったーって、やっていました。あれは狙ったわけじゃくて」
――今回優勝すれば、ファイナルを含めてGPシリーズ通算10勝目。
「そんなにするんですね……、あ、そんだけしかしていないんだ、むしろ」
――長い間やってきたからこそとも思うが。
「別に長い年月っていっても、(シニアに)上がってくるのが早かったので。そんなに、自分の中では長いとは思っていないんですけど。でも、いろんな経験をしてきましたし、もちろん、けがとか。それにこのロシア杯もこれで4回目ですか。本当にこのリンクにもいろんな思い出があるので、そういった悔しさとかもいろいろ含めて、今回出せればなあ、とは思います」(吉永岳央)
「次に会うときまで、頑張ろうね」羽生結弦の一言が後輩女子選手を輝かせた(20181115 文春オンライン)
NHK杯が終了し、フィギュアスケートのグランプリシリーズも半ば以上が過ぎた。今シーズンはルールが大きく変わり、新たにどのような地図が描かれるのか注目されたが、ここまでの大会で圧倒的な輝きを見せたのは、やはり、羽生結弦だった。
第3戦のフィンランド大会に出場した羽生は、297・12点で優勝した。2位に40点弱の大差をつけたこの得点は、今季世界最高得点でもあった。
数字ばかりがすごかったのではない。フリーでは国際スケート連盟公認大会で史上初となる4回転トウループ―トリプルアクセルという高い難度のジャンプを着氷させたのである。
他の追随を許さない演技にもかかわらず、羽生は言った。
「まだまだ練習していかないといけないと思います」
その言葉にあったのは、圧倒的な向上心だった。
大会には日本から数多くのファンがつめかけたほか、(他の大会でもそうだが)羽生の写真を撮ろうとする現地スタッフの姿も多数、見られた。
リンクの外でも存在感を示した羽生には、この大会で、いくつも印象的なエピソードがあった。
この大会に出場した白岩優奈という女子の選手がいる。
「集中の仕方とか、学ぶことが多かったです」
羽生とともに出た大会を振り返る白岩は、羽生から「次に会うときまで、頑張ろうね」と言葉をかけてもらったと明かすと、こう語った。
「200点台を目指したいです」
刺激を受け、学び、エールをもらったことで、意欲を増したようだった。
あるいは男子で表彰台に上がった選手たちによる記者会見での光景も記憶に残る。
羽生は堂々、英語で海外の記者の質問に対応し、現地のスタッフらともスムースにやりとりし、海外のフォトグラファーのリクエストにも疲れの色を見せず対応する。
その姿は、1位という成績以上に、羽生がフィギュアスケート界の中心にいること、そしてそのことを本人が自覚していることを感じさせた。白岩のエピソードも合わせ、そこに浮かび上がってくるのは、「リーダーシップ」という言葉だった。
フィンランドでの羽生は、これまで取材した他競技の選手、特に同世代のトップアスリートたちが羽生について触れた言葉も思い起こさせた。羽生と同い年の大谷翔平はこう言ったことがある。「僕は『羽生世代』だと思っています」。
思えば、羽生と同学年には、大谷以外にも輝かしい実績を残した選手が数多くいる。野球の鈴木誠也、スピードスケートの高木美帆、サッカーの中島翔哉、南野拓実、競泳の萩野公介、瀬戸大也……。他の世代と比べ、突出している。
なぜそのような現象が起きたのか。「文藝春秋」12月号に「『羽生結弦世代』最強伝説」という記事を書いた。羽生がフィギュアスケート界を超えた影響力を持つ理由について考察している。ご一読いただきたい。(松原孝臣)

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本の宣伝を兼ねた記事のようですが(笑)、記事そのものは良記事だと思います。
新聞記者さんや雑誌記者さんは別にして、フリーのライターさんの中では、松原さんは、1,2を争うくらい信頼できるライターさんかなという印象です。折山さんでも、たまに「?」と思うときあるけど、松原さんはそういう記憶がほとんどありません。
昨日の報道ステーションもよかったですね! 動画お借りします。
パーフェクトパッケージ・・・結弦くんは、以前から海外の解説者から「羽生はオールインパッケージ」と言われてますよね。でも、彼が目指すのは「パーフェクトパッケージ」。もっともっと完全無欠の羽生結弦なのでしょう。
これじゃ羽生結弦っていえないよな・・・え~っと、今だから正直に言いますが、私も「勝ち負けにこだわらない羽生結弦」というキャラに多少違和感を感じておりました(笑) ニースからずっと彼を見てきた印象としては、「とびっきりの負けず嫌い」が、アスリート羽生結弦の構成成分の90%以上を占めていると思うからです。というか、本当に負けて悔しくなくなったら、それは彼が競技用のリンクを去るときだろうとすら思っていました。
ソチで金をとったときも、しばらく燃え尽き症候群みたくなってましたが、アイスショーで尊敬するスケーターたちと共演するうちに、ヤル気が戻ってきた。なので、試合が始まったら、また元の羽生結弦モードに戻るような気がしていました。もちろん、もはや「彼が生きていてくれるだけで尊い」という域に達してるファンなので(笑)、そういう羽生結弦ももちろん愛しいのですが、やはり勝負師の顔が戻ってきたことに、正直ホッとしています(笑)
元日刊スポーツの記者さんが、結弦くんのことを「燃え尽き症候群とまったく縁のない男」と評してましたが(笑)、彼も短期間だけそうなることはあるんですよ。でも、すぐに「燃え尽きかけた熾火に薪がくべられる」のです。
ただ、ソチ五輪後は「五輪金メダリスト羽生結弦」を、彼自身が意識しすぎていて、「そんなに肩に力いれんでも・・・」と心配になるほどでした。今は、そのときと全く違います。勝負にはこだわる気持ちは戻ってきたけれど、あのときよりずっとリラックスしてる。レジェンドである自分を自然に受け入れている。大人になったな、貫禄がでてきたなあと、つくづく思います。オーサーが、「身体も精神面も今は一番いい状態」だと言ってましたが、私も同じ印象をもっています。

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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ
2018/11/16 13:30 |
グランプリシリーズ
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