追加情報です。なお、結弦くんは、本日のエキシビションは欠場です。
羽生の診断は3週間の安静 ファイナルと全日本は「厳しいと思う」松葉杖で会見場(20181117 スポーツ報知)
◆フィギュアスケート GPシリーズ第5戦ロシア杯 最終日(17日)
男子フリーはSPで世界最高得点を記録した羽生結弦(23)=ANA=が167・89点、合計278・42点で優勝した。第3戦フィンランド大会に続く連勝。日本男子最多のGP10勝目をあげた。
公式練習中に4回転ループで転倒し右足首を負傷した。医師の診断は「3週間の安静」だったが、構成の難易度を落として強行出場。GPファイナルと全日本選手権については「厳しいと思う」と口にした。
会見場には松葉杖で現れた。「公式練習の時に足をひねってしまって。去年ほどのけがではないが、痛い状況です。構成を変えることで何とか試合に出られたが、いい演技をできなくて残念です。ロシアの地で完成したフリープログラムをしたかった。残念。でもこの状況である程度がんばることはできたと思う」と話した。
「もろいっていうか、それも羽生結弦です」 一問一答(20181117 朝日新聞)
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦ロシア杯は17日、男子フリーがあり、SP首位だった羽生結弦(ANA)がフリーでも167・89点で1位となり、合計278・42点で日本男子単独最多となるGP通算10勝目(ファイナルを含む)を挙げた。当日午前の公式練習で、右足首を負傷。けがを抱えて滑りきった演技後の報道陣との主なやりとりは次の通り。 ―苦しみながらやりきった。
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦ロシア杯は17日、男子フリーがあり、SP首位だった羽生結弦(ANA)がフリーでも167・89点で1位となり、合計278・42点で日本男子単独最多となるGP通算10勝目(ファイナルを含む)を挙げた。当日午前の公式練習で、右足首を負傷。けがを抱えて滑りきった演技後の報道陣との主なやりとりは次の通り。
――苦しみながらもやりきった?
「構成を落としているので、普通に体力自体はもっていたんですけど、最後はフワフワしちゃいました」
――連続ジャンプを入れたあたりで(右足首に)痛みが出た?
「いや、痛みというか、感覚のなさが出ちゃったなと思います」
――滑り終えた時は、「頑張った」と言った?
「頑張ったって思いました。3クワッド(4回転を三つ)ですね。とりあえず入れたのでよかったと思います」
――痛み止めの薬は飲んだ?
「そうですね……、はい」
――どんな感じでしたか?
「あー……、あんまり……、もし大丈夫であれば。まあ、ちょっと感覚はないです」
――構成を変えようと決めたのは?
「朝の練習の曲かけで転倒した際に、もう「いっちゃったな」ってすぐに分かったので。(直後の氷上で)確認作業をちょっとしていて、『ここで何をやろう』『あれで何をやろうとか』っていうのを考えながら。あの時にはもう組み立てていました。ただ、やったことないものが多々あったので、やっぱりちょっと難しかったなとは思います」
――実際に痛めた瞬間というのは?
「今は、はっきり言っちゃえば、たぶん脳内物質とか、もちろんまだ痛み止め……、言っちゃった。痛み止めの錠剤ですけど、まだ効いていますし。そういった面ではまだいいのかもしれないけど、明日もたぶん厳しいと思うし、ちょっとファイナルについては考えないといけないかなと思っています。自分でも悔しいなとすごく思うのは、(けがをした昨年11月の)NHK杯以降、弱かった右足首がさらに緩くなってしまっているので、ほんのちょっとの衝撃でも捻挫になってしまう。大きなけがになってしまうっていうのは、本当に悔しいなって思いますし。でも、自分の中では、それも羽生結弦だから。そういうコケ方をするようじゃ、まだまだ技術不足だなっていう悔しさがあります。そのもろさも含めて、強い演技をまた積み重ねていかないといけないなって思います」
――普段も転ぶことはあると思うが、今回のはそれ以上?
「回転が足りなくてコケちゃったんで。ちょっとでも回転が足りなくて横にパタって折れちゃうと、すぐに靱帯(じんたい)であったり、骨であったり、もう本当に切れる靱帯も無いくらいなので。すぐに骨が当たっちゃったりとか、無理したところの靱帯が切れちゃったりとかすぐにするので。弱いっていうか、もろいっていうか。それも羽生結弦です。すみません」
――欠場は頭をよぎらなかった?
「何を選択しよう、と考えました。靱帯の損傷には間違いないので。ドクターの指示を言ってしまえば、3週間は安静なんですよ、本当は。そうすると(12月の)全日本選手権も厳しい。調整期間まで考えると。だから、何をしたくて、何を削るかっていうことを考えた上で、今日しかないかなって思ってやりました」
――ロシアだからそういう思いに?
「それもありますけど、何と言うか、ここまでトレーニングしたことが何かすごく自分にとって重いものだったので、ここであきらめたくないなっていうのと。何とかして、トレーニングの成果を少しでも出したいなっていう感じはありました」
――(親交のあるコーチの)タラソワさんからは何か言われた?
「足は大丈夫? っていう話と、よく頑張ったねっていう話をしてもらって。でも、本当は『よく頑張ったね』じゃなくて、『素晴らしかったよ』って言ってもらえるような演技をしないといけなかったと思うんですけど。今日はプルシェンコさんはいないですけど、タラソワさんとか、ヤグディンさんとか、(自分が)スケートに熱中するきっかけになった方々がいるこのロシアという地で、こういう結果になってしまったのはすごく悔しいです」
――「アイムソーリー」と言っていた。
「変える前の構成に関しては、本当に完成形が見えているような状態なので、それを何とかここでやりたかったなっていう気持ちは強かったです」
――ロシアという地だから頑張れた部分も?
「いま思ってみれば、みたいなものはあります。結果論ですけど。ただ、先ほど言った『何を拾うか』っていう話になりますけど、ロシアだったからこそ、この試合を選んだのかなとは思っています」
――12月のGPファイナル、全日本選手権は様子を見ながら?
「そうですね、それはちょっと……、そう思います。今日みたいな構成で勝てるとは全く思っていないですし、今日もはっきり言ってかなり悪化させるような演技をしているので。やっぱり、うん、足首にはよくないことをしたっていう自覚があるからこそ、本当に考えないといけないと思っています」
――ロシアという場所でのGPシリーズはどうだった?
「このロシアの地で、フリープログラムも完成した演技がしたかったんですけど、それもできなくてすごく残念だなって思ったのと。でも、この状態である程度頑張ることはできたかなというふうには思います」
――再びけがをしてしまったことはどう思う?
「けがしたことについては、やっぱり自分の中でもすごい悔しさとか、悪いことしたかなとか、いろんなことを考えたんですけど。でも、自分の中で今消化しているのは、右足首自体がすごくもろいので、ちょっとしたことでケガになってしまう。本当に、事故みたいなものかなと考えています」
――今後について、改めて。
「GPファイナルについてはちょっと分からないっていう話と、全日本選手権についてもちょっと分からないっていう話をしたんですけど……、ドクターにも『今滑ったら悪化するよ』という話はされていたので。それでも、この試合を滑ることを選択しました。スケートって、治ったら終わりじゃないので。そういうことも踏まえながらトレーニングができるかどうか。ちゃんと自分のしたいスケートができるかどうかを考えながら、今後を考えないといけないかなと思います」
――展望は?
「引退はしないですよ」(構成・吉永岳央)
全治3週間で、ファイナルは3週間後。ファイナル欠場はほぼ確定ですね。たぶん全日本も無理っぽいですね。というか、出なくていいです。とにかく無理しないでほしい。二連覇のオリンピックチャンピオンにとって、いまさらファイナルや全日本のタイトルは重要なものではありません。まだ引退するつもりがないなら尚更。右足首はスケーターにとって一番大事な部分のはずです。
全日本は大阪開催。正直なところ、気分的に微妙でした。結弦くんと大阪開催との相性の悪さは有名です。これまで、必ずといっていいほど、なんらかのアクシデントがあったから。今年の全日本で、暗いイメージを払拭できるといいなと思っていたのだけど・・・ファンとしてだけでなく、大阪人としてもとても辛い。だから、大阪で、羽生結弦が出場する競技会は開催するなと何度いったら・・・。
神様は意地悪です。100年に一人、いや1000年に一人とまで称賛される才能を与えながら、頑健な身体だけはお与えにならなかった。でも、それが羽生結弦なのです。繊細な心とガラス細工のように脆い身体をもつ不世出の天才。だからこそ、あれだけ美しい演技ができるのはわかっているけれど。
結弦くんは自分の弱点を十分にわかっている。右足首の脆さという・・・大きな爆弾があることを。それでも、五輪二連覇してもなお、引退をしようとはしなかった。まだやり残したことがあるからと。北京五輪までの続行を明言できないのは、ただモチベーションの問題だけではないのだという事実をあらためて突き付けられたような気がしました。
ニース落ちして以来、いつも結弦くんの健康だけを祈ってきました。健康でさえあれば、誰にも負けない力があるとわかっていたからです。神社に奉納する絵馬はいつも「健康祈願」。「金メダル」というお願いを絵馬に書いたのは、ソチ五輪のときと平昌五輪のときだけでした。「金メダル」のお願いは2度ともかなえられましたが、「健康祈願」についてはなかなかかなえてもらえません。
彼はとても怪我の多いアスリートです。喘息の持病もある。風邪やインフルエンザにも弱い。でも、そういう自分の弱点を、誰よりも彼自身が承知しながら、すべての栄光を手にしてもなお現役を続けようとしている。彼の「覚悟」みたいなものを、私達ファンはしっかり受け止めなければならないと、あらためて思いました。
とにかく、今はただ、怪我の1日も早い回復を祈っています。どうか大事ありませんように!

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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ
2018/11/18 09:40 |
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