関連記事2本 ~ゆづのパワーメニュー & 「足首のケガ」の原因と予防法~

情報の洪水で、あげたいと思う記事もなかなかあげきれずにいますが、結弦くんのファイナルと全日本の出場云々は別にしても、しばらく時間が空くのは確かなので、少しずつグランプリシリーズの記事をあげていきたいと思います。なので、「こんな古い話題を?」と思われることもあると思いますが、ご容赦ください。

では、少し気になった話題を2つほど。

羽生結弦も故障 スポーツ選手は再発しやすい「足首のケガ」とどう向き合うべきか(20181120 THE ANSWER)

再発しやすい「足首のケガ」の原因と予防法を専門家が解説

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦ロステレコム杯は羽生結弦(ANA)が優勝を飾った。しかし、フリー当日の公式練習で転倒し、右足首を痛めていた。昨年11月のNHK杯前日練習でも右足首を故障。2月の平昌五輪で復活し、五輪連覇を達成したが、今回は全治3週間と伝えられる新たな故障はどんなものなのか、予防法は存在するのか。サッカー元日本代表MF中村俊輔(磐田)の個人トレーナーを務める新浦安しんもり整骨院入船院の新盛淳司院長が解説してくれた。

 ◇ ◇ ◇

 羽生選手の足首のケガは現時点で、「前下脛腓靱帯(ぜんかけいひじんたい)損傷」「三角靱帯損傷」「腓骨(ひこつ)筋腱損傷」の疑いと発表されています。

 前下脛腓靱帯(ぜんかけいひじんたい)とは足の2本のすねの骨をつないでいる前方やや外側の靭帯で、三角靱帯とは足首の内側にある靭帯です。腓骨(ひこつ)筋腱とは外くるぶしの後方を通る腱。つまり、転倒によって足首の内側、前方、外側と複数の箇所を損傷しているということです。

 今後の治療やリハビリについては、既に行っているかもしれませんが、MRIなどの精密検査を進め、靭帯の損傷の程度、骨や軟骨の損傷などの有無を明確することが第一歩になります。精密検査の結果で明らかになった損傷状態を踏まえ、痛みや腫れの状態を確認しながら進めていくと思います。羽生選手の1日も早い回復を願っています。

 今回は一般的なケースでお話しします。足首の捻挫後に「不安定感」を訴えたり、「再発」をしたり、というケースがあります。その理由としては2つ存在します。それは構造の問題と、機能の問題が挙げられています。構造上の問題とは、靭帯が損傷した際、治る過程で何らかの原因により靭帯に緩みが生じた状態をイメージするとわかりやすいと思います。羽生選手は大会後の記者会見で足首の状態を緩いと話していました。

一般の小・中・高生も「たかが捻挫」の認識を持たず、時間をかけて治療を

 機能の問題とは、視覚などに頼らずに、自分の身体の各部がどういう相対的な位置にあるかを判断する感覚を表す「関節位置覚」、そして筋肉の反応時間や筋力やバランス感覚が低下し、不安定感を生じている状態です。

「不安定感」や「再発」の原因については様々な研究がされていますが、原因や対処法が明確になっている訳ではありません。構造と機能の問題が絡み合って生じているのだと考えられています。その問題を一つ一つ改善できるように、治療やリハビリを継続的に進める必要があると思います。

 スポーツを職業にしているアスリート、特に大きな大会に出場するトップアスリートには復帰までに十分な時間を取れない場合もあります。当然専門家として、リスクの説明は十二分に行うことが前提ですが、最終的には選手本人の判断になると私は考えています。

 プロアスリートのみならず、当院にも「初めて足首を捻った」と小・中・高校生が来院されます。特に最初の捻挫の時にしっかりと治す必要があると指導しています。そこで完治させない場合、将来的な構造上、機能上の問題が生まれるリスクが浮上します。「たかが捻挫だから」と軽く見る方もいるかもしれません。ですが、将来的に「不安定感」や「再発」の危険性を防ぐには、特に最初はしっかりと時間をかけて治す必要があると説明しています。

 そのためには、保護者や指導者の方にも「たかが捻挫」という認識ではなく、時間をかけてしっかりと治すことを促すような環境が理想的です。そのために情報発信していく必要があると思っています。

新盛 淳司
新浦安しんもり整骨院入船院、新浦安しんもり整骨院今川院、クローバー鍼灸整骨院代表。柔道整復師、鍼灸師の資格を持ち、関節ニュートラル整体普及協会会員。サッカー元日本代表MF中村俊輔をセルティック時代から支える。関東リーグブリオベッカ浦安のチーフトレーナーも務めている。



結弦くんを直接診察したわけではないので、一般論になりますが、参考までに。
次に、結弦くんの大会での食生活についての記事です。

超攻撃的構成の羽生、GP連覇の秘密はパワーボール(20181120 日刊スポーツ)

フィギュアスケート男子でオリンピック(五輪)連覇の羽生結弦(23=ANA)が、日本男子最多のグランプリ(GP)シリーズ10勝目を挙げた。GP初戦のフィンランド大会はショートプログラム(SP)フリー、合計で世界最高点でV。フリー前に右足首痛を抱えたロシア杯も優勝。かつて「スロースターター」だった羽生が、初のGP連勝を果たした裏に、何があったのか? 秘密のかぎは3食+補食にあった。【取材・構成=益田一弘】

平昌(ピョンチャン)五輪後のルール改正で始まった新シーズン。羽生が、圧倒的な力を見せている。ロシア杯では公式練習で右足首を負傷したが、完成度の高いサルコー、トーループの4回転ジャンプで優勝。手負いでも、そのクオリティーはズバ抜けている。新ルールでも王者は変わらずに王者のままだ。

変化に対応するため、新しい試みがある。羽生はこれまで「味の素」のサポートを受けてきた。今季もすでにフィンランド大会、ロシア杯と1日3食、アスリート用の「勝ち飯」を食べて出陣。さらに新シーズンから3食に加えて、公式練習の前に同社のだし入りおにぎり「パワーボール(PB)」など補食をとる。ルール改正された今季の男子は、フリーが4分30秒から4分に短縮された。時間は短くなったが、その分、選手は呼吸を整える時間がなくなった。フィンランド大会の羽生は、基礎点が1・1倍になる演技後半に世界初の4回転トーループ-3回転半など3つのコンビネーションジャンプを配置する超攻撃的な構成だった。しかも上半身や手の動きなどつなぎ要素にもすきがないプログラムだ。

PBは、約50グラムのこぶりなおにぎりで、競泳日本代表がレースとレースの合間に摂取するものだ。空き時間にエネルギーを補給して、パフォーマンスを維持する。羽生は、フィンランド大会で公式練習の直前にPBを摂取。濃密なプログラムを滑りきる体力を維持するために、こまめにエネルギーを補給している。

大会期間中のルーティンを変えることは、勇気がいることだ。実績があればあるほど、そのハードルも高くなる。しかし「五輪連覇王者」は、変わることを恐れない。究極のジャンプである4回転半への挑戦もその象徴。右足首の状態は気がかりだが、挑戦をやめることは決してない。リンク内でもリンク外でも新しいものを取り入れる姿勢こそが、世界最高のスケーターであり続けることの源だ。

◆羽生のフィンランド大会VTR 3日のSPは106・69点で首位。4日のフリーは世界初の4回転トーループ+3回転半を着氷。フリー190・43点、合計297・12点でSPも含めて世界最高点を記録した。シニア転向9季目で初めてのGP初戦優勝だった。

◆羽生のロシア杯VTR 16日のSPは、完璧な内容の110・53点で、自身の世界最高点を更新。だが翌17日の午前練習で4回転ループで転倒して右足首を負傷した。「全治3週間」の診断も強行出場。フリーは4回転ループを回避したが、2種類の4回転を成功させて優勝。12月のGPファイナル進出を決めた。



フィンランド大会でのメニューだそうです。画像はツィッターよりお借りしました。
日刊スポーツ紙面より。味の素さん、いつもありがとうございます。

20181120日刊


栄養をたくさんとって、靭帯さんが1日も早く元気を取り戻しますように・・・。


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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2018/11/20 13:50 | その他(2018-2019)COMMENT(3)TRACKBACK(0)  TOP

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