アンチがうるさいので、ワールド選考基準を見直してみた

TLがさわがしいと思ったら、「きゃらめる」とかいう人が、悪質なツィートをしていた模様。もう鍵かかってるみたいで、確認できませんが、昨年、ワールド欠場した結弦くんが、「特例」でワールドに選出されることについての誹謗中傷だったみたいですね。当たり前のことですが、枠とってきたからといって、次のシーズンの派遣が約束されているわけではありません。そのときに、一番良い成績を残せると評価された選手が派遣されるのです。ワールドへの代表選考基準をみてみましょう。


2018-2019シーズン フィギュアスケート国際競技会派遣選手選考基準

1. 世界フィギュアスケート選手権大会 (男女シングル3枠、ペア、アイスダンス各1枠)

(1) 男女シングル
① 全日本選手権大会優勝者を選考する。

② 以下のいずれかを満たす者から総合的に判断して1名選考する。
A) 全日本選手権大会2位、3位
B) ISUグランプリファイナル出場者上位2名
C) 全日本選手権大会終了時点でのISUワールドスタンディング上位3名

③ 以下のいずれかを満たす者から総合的に判断して、① ② で選考された選手を含め3名に達 するまで選考する。
A) ② の A) から C) に該当し、② の選考から漏れた選手
B) 全日本選手権大会終了時点でのISUシーズンワールドランキング上位3名
C) 全日本選手権大会終了時点でのISUシーズンベストスコア上位3名

※ 最終選考会である全日本選手権大会への参加は必須である(補欠の選考はこれに限らない)。
ただし、過去に世界選手権大会3位以内に入賞した実績のある選手が、けが等のやむを得ない理由で全日本選手権大会へ参加できなかった場合、不参加の理由となったけが等の事情の発生前における同選手の成績を上記選考基準に照らして評価し、世界選手権大会時の状態を見通しつつ、選考することがある。


この「ただし、過去に世界選手権大会3位以内~」以下の但し書きは、ソチ五輪の選考会ではなかった部分。このあたりの事情は、以下の記事の通りです。東スポWebですが(笑)

【フィギュア】羽生の「五輪内定」はあの人のおかげ?(20171220 東スポWeb)

【スポーツ情報局】
デスク:フィギュアスケート男子の羽生結弦(23=ANA)が平昌五輪の代表を決める最終選考会の全日本選手権(20日開幕)を欠場することが18日、日本スケート連盟から発表されたな。

五輪担当記者:11月のNHK杯で練習中に負傷し、回復が遅れています。本人は連盟を通じて「1日も早く、ベストな状態で練習に専念できるよう頑張りたいと思います」というコメントを出しました。ただ、過去の実績から五輪代表は事実上内定でしょう。

デスク:確かに羽生は特例で代表入りは確実とかいわれてるな。

記者:6月の時点で連盟が発表した五輪代表の選考基準には、世界選手権3位以内の実績がある選手については全日本を欠場しても代表に選ぶ可能性があると記載されています。ただし書きなので特例とも言えるかもしれませんが、羽生が特別扱いされているわけではありませんよ。

デスク:以前から、ただし書きってあったか?

記者:ソチ五輪の代表選考は全日本選手権の出場が絶対条件でした。その結果、ケガでグランプリファイナルを欠場した高橋大輔が調整不十分のまま出場。全日本5位で3枠の代表入りし、物議を醸しましたから。

デスク:それで、ただし書きか。つまりは“羽生ルール”ではなく、“大輔ルール”ってわけだな。

記者:全日本に強行出場したためかは分かりませんが、高橋はソチ五輪6位。本調子ではありませんでした。羽生が2連覇がかかる五輪に向けて調整に専念できるという意味で、今回ばかりは連盟のファインプレーだと思いますね。



ソチ五輪シーズン、スケ連の腹の中では、結弦くんと高橋選手の五輪への派遣は基本路線だったのです。当時、無良さんが、「実質1枠の争い」だと言ってたのは、そういうことです。最初からただし書きがあれば、怪我で本調子でなかった高橋選手が全日本を欠場しても、「実績」で選出することができ、あとあと物議を醸すこともなかった。トップ選手が怪我で全日本を欠場する可能性もあるのだということに、アホなスケ連は今更気づき、ただし書きが追加された。高橋選手の、結弦くんへの唯一の「良い」置き土産だったと思います。


この人のツィート、まさにその通りでございます。







本当に結弦くんのファンでよかった。あちらの陣営のファンの醜さを見るたびに思います。

髙橋選手は、トリノ五輪前年の2005年は15位で枠を2つに減らしました。バンクーバー五輪前年の2009年は怪我で出場すらできませんでした。そして、ソチ五輪前年の2013年は6位。結弦くんの4位で3枠を死守したのです。この2013年も、結弦くんは、左膝はボロボロだし、右足首も捻挫だしで、満身創痍の状態でした。このワールドの後も、結弦くんは、確か1~2ヶ月氷に乗れなかったはずです。ドクターから「左膝は下手すると、選手生命に関わるほどのケガ」だと言われていた。

高橋選手ご本人が、「僕は五輪の枠とりに貢献できたことがない」と言ってるくらいです。つまり、高橋選手も、他人がとってきた枠で、五輪に3度でているわけです。でも、彼がそれをどうこうと責められたことは、私の記憶にはありません。なぜ、結弦くんのときだけ、そういう批判がでてくるのでしょうか。それも、「五輪の枠とりに貢献できたことがない」選手推しの界隈から。

結弦くんは、命を削りながら、日々、スケートと向き合っているんだよ。それは、今始まったことじゃない。2013年のワールド。全日本チャンピオンとして彼は3枠を死守しました。そのときの記事がこちらです。ツィッターよりお借りしました。このときは、まだ日刊もマトモだったのかな・・・。


20130317 日刊スポーツ


66年ぶりの五輪二連覇、旧ルールでのヒストリカルレコードをすべてもち、新ルールでも世界最高得点をたたき出している規格外の選手。ISUが、世界のフィギュア関係者が、世界のフィギュアファンが、三顧の礼で拝み倒してでも、ワールドに出場してほしいレジェンドですよ。なのに、全日本出場がどうだとか、但し書きがどうだとか、枠とってないくせにとか、なんかあまりにも、日本国内での話のスケールが小さすぎて、バカバカしくなってきました。


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2018/11/23 18:10 | その他(2018-2019)COMMENT(8)TRACKBACK(0)  TOP

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