ちょっと独り言 & 報知・高木記者と婦人画報さんの愛あるコラム

昨日記事で報告したトークショーの当選通知ですが、やはりB賞でした(涙)
B賞にもA賞にも「A賞当選しました!」通知がだされていたようです。
ツイ情報では、記載されてる記号がAAとAWがA賞、BAとBWがB賞だとか。私はBAでした(汗)
どうりでA賞当選者が多すぎると思ったんだ。もちろんB賞でも嬉しいけど、P&Gさん、これは罪なミスだわ・・・。

昨日から、フジテレビONEとフジテレビNEXTで、過去の全日本選手権男子シングルが放送されてます。初日の放送は、トリノ五輪の代表選考会でもある2005年の全日本選手権でしたが、男子のショートの観客席がガラガラでびっくりしました。フリーの方は女子のショートと同じ日だったのか、観客が埋まっていましたが。そういえば、当時の日本の男子シングルファンは、海外男子ファンが中心だったとも聞きます。そりゃ、全日本男子人気ねーわ。

韓国で開催された四大陸選手権をアーカイブで見たとき、ジェフの人気がすごくてびっくりしたものでした。リンクへの投げ込みが・・・今の結弦くんにはとても及ばないが、それでもその次くらいに多いぞ(笑) 現役時代のジェフは本当に美青年です。今でもカッコいいけどね。この頃の日本男子は、実力もだけどビジュアルレベルでも、海外男子とだいぶ差があった。

結弦くんが出てくるまでは、人気は「男子<女子」でした。高橋選手がバンクーバーでメダルとって男子人気も上がったけど、それでも女子人気にはかなわなかった。逆転現象がおこったのは、結弦くんがソチ五輪で金をとった以降。結弦くんが引退したら、また元に戻るでしょうけどね。結弦くんの出ない試合は、すでに視聴率が「男子<女子」になってるし。

結弦くんのファイナル欠場で、TL上にはチケットのお譲りがかなりでています。ツアーキャンセルもでてるのではないかな。11月29日の発表ならキャンセル料もなんとか20%ですむ時期じゃないかと思うし。アンチが、羽生ファンのチケットお譲りに対して批判ツイしてますが、それに対して「我が子が出てない運動会は観に行かん、それくらいの単純な話とちがうの?」というツイをみかけ、「おお、なんという的確なたとえだ!」と座布団10枚ほど差し上げたくなりました(笑)

全日本、男子はショートもフリーもチケットとれていませんが、万が一当たっていたとしても、結弦くん欠場なら行かんわ、私も。カナダどころか、地元の大阪ですが(笑) あ、女子は行きますよ。女子はショートだけチケットとれています。できればフリーも見たいので、二次抽選を申し込んでいます。


報知新聞の高木記者の記事と、婦人画報の中谷さんのコラムです。
このお二人の目線は、結弦くんにとても優しく、私たちファンが共感できるものだと思います。

高木さんは、マガジンの山口さんのいない現在、共同インタビューの全文書き起こしをしてくださっていますね。結弦くんについて、変な煽りのない素直な記事を書いてくださる貴重な記者さんかと思います。

羽生結弦、練習での転倒直後の指さし確認(20181130 スポーツ報知)

 一戦に懸ける思い。闘う生きざま。そこに競技の差はない。夏も冬も関係ない。東京五輪のページですが、今回は氷の話で。

 羽生結弦のロシア杯。フリー当日練習での4回転ループ転倒は真後ろで見ていた。ぐにゃりと右足首が曲がった。うずくまった後に起き上がると、リンクを指さしながら何かを確認。練習を途中で切り上げた。

 一度会場を離れる時の顔はもう、闘う顔になっていた。やると決めた時の羽生はやる。集中の仕方、全身から放つ気。それこそ異次元だ。完全にスイッチが入っていた。

 構成を変えることは想像できた。結果、想像をはるかに超えていた。ジャンプ7本中、予定表と同じ順序と組み合わせで跳んだのは3本目の3回転ループ1本だけ。練習での転倒後の指さし確認は、構成を練り直すイメージ作業だった。「ここで何をやろうか、あそこで何をやろうかって考えながら、もうあの時には組み立てていた」というから恐れ入る。

 練習を途中で切り上げてから6時間後。羽生は練習でも通したことがない構成を、ぶっつけで滑り切った。軌道も変わる。間合いも変わる。頭をフル回転させながら、ジャンプを音に溶け込ませた。指先まで感情を込めたイナバウアー、プルシェンコをほうふつとさせる最後の高速スピン。力を出し尽くしたのだろう。翌日の表彰式での表情は、別人のようだった。少年のように幼いものに変わっていた。

 今後については、右足首の状態を考えると予定していたスケジュール通りとはいかない可能性が高い。前戦のフィンランド大会後に「試合ってやっぱり楽しい」と笑顔を見せていたばかり。心中は察するに余りある。誰より悔しいのは羽生自身。無理することはない。今季を迎える前に言った「自分のために滑る」シーズンにしてほしい。(記者コラム・高木 恵)

※「スポーツ報知」11月27日付紙面に掲載



五輪王者、羽生結弦選手が追いかける新たな夢。 グランプリシリーズ観戦記(20181130 婦人画報)

平昌オリンピックで羽生選手が金メダリストとなってから約10カ月。フィギュアスケート2018-2019シーズンも半ばを迎え、グランプリファイナルももうすぐです。

モスクワで行われたロシアグランプリ(ロステレコム杯)観戦から帰国後、編集者の中谷ひろみさんが寄稿してくれました。長くフィギュアスケート観戦を続け、独自の視点で分析・レポートを行ってきた中谷さんとともに、羽生選手の新シーズンを振り返りましょう。


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フィギュアスケートのグランプリシリーズは、今季最終戦のフランス大会を終え、グランプリファイナルへ進む選手が出そろった。日本からは羽生結弦、宇野昌磨、宮原知子、坂本花織、紀平梨花と、男女5選手が出場を決めた。五輪後ということで、ルール改定や選手の動向など話題に事欠かないシーズンとなったが、やはり大きな注目を集めたのは羽生結弦選手だ。

 五輪王者、それも二度の金メダリストが今季のアサインを発表したとき、驚きを表す声も多かった。これ以上何を望む?何のために続ける?それに答えるかのように、4回転アクセルジャンプへの挑戦と、ジョニー・ウィアー、エフゲニー・プルシェンコの代表曲を新プログラムに使用することを表明。それは、羽生選手の幼い頃からの夢であり、まさに現役を続けるための強力なモチベーションとなる。これでまた見どころが増えたと多くの人は喜んだだろう。夢よ早く叶えと願っただろう。しかしそれが実現した時には――。ついに最終章の幕が上がったという感覚に心がざわついた。

グランプリシリーズの前哨戦、オータム・クラシックで初披露となったプログラム、ショートの“Otonal(秋によせて)”とフリーの“Origin”は、完成形には程遠いものだった。「勝ち負けに固執する必要はない」という言葉は、試合後「最短で強くなりたい」に変わった。4回転アクセルは練習すらお預けとなった。「今は勝ちたい」という彼に、それでこそ羽生結弦、という声が、関係者からもファンからも聞こえてきて思わずニヤリとしてしまう。

 1カ月後。グランプリシリーズ初戦となるヘルシンキ大会では、SPで世界最高点、FSで世界初となる4T+3Aを決めるなど、圧巻の演技で優勝。旧採点、新採点ともに、世界最高点保持者となった。五輪のボーナスシーズンという認識におよそそぐわない、進化と闘いの場に自らが変えたのだ。

 第2戦目。舞台はロシア。プルシェンコの母国で“Origin”を演じることの意味と重さを誰もが感じていた。本人不在という情報すら、羽生選手にとってはプレッシャーの軽減だと安堵の声が上がるほど、この地でのプログラムの完成=世界最高点の更新を期待するムードが高まっていた。

「ロシアは自分のスケートのルーツ」と語る羽生選手を会場全体が温かく包み込み、まさにここはホームだった。そこでまず見せた“Otonal”の世界観。最初の一音で頭の中から構成が消えた。そこにあったのは一編の叙情詩。マスターピースと言われる“バラードNo.1”にも匹敵する音楽との融合に会場は酔いしれた。興奮覚めやらぬまま、賞賛が飛び交う人波に押されながら思う。

 明日はもっとすごいことになる――。


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 動かない時間が長く感じた。フリー当日の練習中、パン、と氷を叩く高い音がして氷上にうずくまる姿に見覚えがあった。ザラつく気持ちを抑えて冷静に姿を追う。羽生選手が引き上げていくまでの目の力の強さに希望を見る。試合開始まであと5時間。何ができて、何ができないのか。何をすべきで、何をすべきではないのか。それを考えても仕方がないと打ち消すまでを、何度も繰り返して過ごした。

 そして本番。他選手たちに遅れて、羽生選手が通路に姿を見せた瞬間、悲鳴にも似た歓声が上がった。笑顔、泣き顔とともに、無数のバナーが翻る。「3回転だけでいい、滑っているだけでもいい。とにかくここで“Origin”を演じさせてあげたい」。負傷を知った後、各国のファンたちは異口同音にこう言った。「ゆづの願いが叶うことが、私たちの願いです」。

 リンクに出る直前、羽生選手は一度大きく天を仰いだ。それは、2011年、神戸での東日本大震災チャリティー演技会で見せた表情と重なった。あの時、スケートを続けていいのかと迷っていた彼を、会場いっぱいの拍手と笑顔が救った。今また不安を覚える彼をリンクに後押しするのも、割れんばかりの拍手と笑顔、そして世界中からのエールだ。

 果たして“Origin”では、右足の負傷により構成を落としミスも出たものの、魂の演技ともいうべき圧巻のパフォーマンスを見せた。この地、このプログラムに対するリスペクト、そして王者の誇り。全身から溢れる感情に飲み込まれた。ファンの応援から力をもらっている、とよく口にする羽生選手。それは会場だけでなく、どこからでも彼の元に届く。観客を掌握し一体とする凄まじいパワーの源を実感した4分間だった。


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この場にいて欲しかった――。エキシビションのフィナーレ。“Origin”に使用している”Art on Ice”の作曲者、ヴァイオリニストであるエドウィン・マートンが登場したとき、一番強い喪失感を感じた。それはロシアに対しての感謝と絆を伝えていた羽生選手への祝福のように感じたから。もちろんエキシビションはすべての選手のもの、観客への大きなプレゼントである。

 それでも、彼がこのサプライズをどれだけ喜んだか。マートンの生演奏で踊ることをどれだけ楽しんだか。たらればを嫌う彼には怒られそうだが、そんなことを思わずにはいられなかった。痛々しい姿になっても表彰台のてっぺんに上がってみせた羽生選手は、すでに会場を後にしていた。

 中国ファンが彼のため、夜を徹して書いた”幸あれ”という金文字が、ゆらゆら美しく揺れている。「ここにいて思いっきりはしゃいでほしかったな」。――ふと聞こえた呟きが心にしみた。


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ロシア、中国、日本のファンの思いは同じ。怪我の回復を祈っていた。
幸あれ、というのはbe happyから考えたらしい。
幸せでいて欲しいというのは世界中のファン共通の思いだ。(写真=中谷ひろみ)


 12月6日からカナダで開催されるグランプリファイナル。男子シングルでは1位通過で出場を決めた羽生選手だが、右足首の靭帯損傷などにより欠場が発表された。3週間の安静、1カ月のリハビリを要するという診断により、全日本選手権への出場も厳しいかもしれない。

 試合好きを公言する羽生選手のこと、どの大会にも出場したくてたまらないはずだ。しかし、ここはしっかりと治療に専念し、来年3月に日本で開催される世界選手権での返り咲きを期待したい。しかし、それよりも。「その演技を見せてくれるだけでご褒美のようなもの」という海外解説者の言葉がすべて。だから、今季をこのまま休んでも楽しみは少しも減ることはない。むしろ、誰もがワクワクを膨らませて待つだろう。そう、いつまでも。



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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2018/12/02 09:40 | グランプリシリーズCOMMENT(22)TRACKBACK(0)  TOP

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