「羽生が突出しすぎて若手が委縮」という謎コラムについての雑感

ハビがクリケットに戻っているようです。ユーロに向かって練習開始ですね。
結弦くんも(トロントにいるなら)再会を喜んでいるでしょう。ハビの存在が結弦くんに活力を与えてくれるといいな。

さて・・・2日のTLがどこぞのコラムのことでざわついていました。そのときはスルーしてましたが、3日になってもまだざわざわしてるので、一応話題になってる当コラムを覗いてみました。該当コラムは「THE ANSWER」のこれですね。これもクリックしない方がいいと思います。全文上げるような価値もないので、部分的にあげときます。

高橋大輔復活の裏で浮上した「第3の男」問題 32歳の背中は“若手の刺激剤”になるか(20190102 THE ANSWE)

2018年12月に行われたフィギュアスケートの全日本選手権は、競技会へのカムバック後3試合目だったバンクーバー五輪銅メダリストの高橋大輔で始まり、高橋大輔で終わったと言っても過言ではないほど、見る者を魅了するスケーターの存在感を見せつけた大会だった。同年7月に現役復帰を発表してから半年後の全日本選手権に引退以来5年ぶりの出場を果たした高橋がどれだけの演技を披露するのか。高橋ファンもさることながら、国内外のスケート関係者たちも大きな関心を持って注目していた。

ざっくりいうと、ひたすら高橋氏アゲ、若手サゲの記事です。

・4年のブランクがある32歳のベテラン選手と比べて、10歳前後も若い「現役バリバリ」選手たちの不甲斐なさが露呈
・現役時代に一世を風靡した「世界一のステップ」に勝るとも劣らないくらいの素敵なステップシークエンスとコレオシークエンスを滑っていた
・フリーは4位に終わった。それでも、高橋と「第3の男」を争った選手たちも振るわなかったことから、合計点での勝負では239.62点で総合2位の高橋に対し、田中は236.45点で総合3位、友野は227.46点で総合4位に留まった。
・条件付きで代表に選出することを打診された高橋だったが、自分が世界の舞台で演技できる覚悟がまだないこと、そして後輩の若手に経験を積む機会を与えたいことなどを理由に代表辞退を申し出た。


無駄に長いコラムでしたが、ざわざわの原因は、最後のこのあたりでしょうね。

 それでも、全日本選手権から世界選手権までは2か月半ほど時間がある。その時間を使えば、高橋自身が問題として挙げた戦う覚悟や準備(練習)不足はそれなりに解決できるはずだが、なぜ、代表の座を勝ち取れなかった「現役バリバリ」の後輩に譲ったのか。そこには高橋なりの優しさがあった。

「僕はフィギュアスケートが好きで、それを素直に言えます。今、(若い選手が)どんどん続いて成長して欲しいという気持ちと、自分が頑張って勝ち取りたいという気持ちは同じくらいなんです。後輩たちが成長して羽生君を抜かしていく。昌磨を抜かしていく。そんな風にこれから出てくる若い人たちがどんどん抜かしてレベルアップして欲しい気持ちが、自分が活躍したいという気持ちと同じくらいあります。その上で冷静に考えて判断して、『僕じゃないだろう』と。希望がある若い選手たちがいろいろ経験することが大事だと思っています」

 現役時代から「俺が、俺が」とあからさまに自己アピールをする選手ではなく、その演技同様に繊細で周囲に心配りができる選手だった。「ガラスのハート」と言われて鳴かず飛ばずの時代から、期待された大会で不甲斐ない結果を残したり、選手生命に関わる大けがを負ったりと何度も挫折を味わってきた。そんな苦節を持って、日本男子のエースとして一時代を築いた高橋は、心優しきアスリートであり、その人柄の良さは誰もが認めるところだ。だから、今回、世界選手権代表の座を譲ったことは、さいたまスーパーアリーナである世界選手権の舞台で高橋の演技が見たかった人間にとっては非常に残念ではあるが、現役続行の意思を持つ高橋というスケーターを今後も競技会で見られることを考えれば、次の楽しみに取っておくということで尊重すべきことだと納得するしかない。

 昨年末の全日本選手権は「絶対的エース」が3年連続で不在でも現役復帰した高橋のお陰で例年以上に盛り上がりを見せた一方で、世界で活躍する羽生結弦と宇野昌磨に続く選手が出現していない日本男子の現状を明らかにしてくれた。なぜ、ポスト羽生や宇野に続く選手が、次の北京五輪に向けて育っていないのか。原因はいくつかあるが、その一つは、羽生というあまりにも突出した選手が身近にいることで委縮して諦めモードに陥った次世代の成長が遅かったことは否めない。

 さらに挙げると、その後に続くべきジュニア世代においてもしっかりとした強化体制の下で育成されておらず、個々のスケーターやコーチの努力に任されているからではないだろうか。フィギュアスケート人気がブームで終わらず、しっかりと定着しつつある昨今、しっかりと資金調達して強化費を捻出して、強化指定選手に還元できるような仕組みをそろそろ作らなければ世界で活躍できる選手は育たないのではないだろうか。ソチ五輪以降、緻密な強化育成が疎かになっていると感じるだけに、世界の舞台を視野に入れながら戦う覚悟を持って来季に挑むと公言した高橋という“刺激剤”に間近で触れる機会を持つ「第3の男」候補のスケーターたちが、どんな成長ぶりを見せ、どう意識改革をしてくるのか、楽しみにしてみたい。(辛 仁夏 / Synn Yinha)



全日本の甘々採点でも世界選手権のミニマムをとれませんでした。「条件付きで代表に選出」とは書かれていますが、その条件が「年明けのB級大会でミニマムをとること」であり、それがなかなか難しい状況であることにはまったく触れられていません。
そこはスルーして、不甲斐ない若手が世界の舞台で戦うチャンスを潰してはいけないという、高橋氏の優しさから辞退したのだ・・・という美談すり替えられている。

「ミニマム」に多少でも触れるか触れないかで、ライター・記者の良識が測れると思っていますが、辛女史は、そういう意味では信用度ゼロのライターということです。まあ、もともと評判のよくないライターではありましたが、ここまで偏った記事を書かれると、「辛仁夏=青嶋ひろのの別名」説が信憑性を帯びてきますね。

「繊細で周囲に心配りができる選手」が、2012年の全日本、自分のオタが後輩にバッシングを浴びせた大会で、ニヤニヤしながら「最高の雰囲気」と言ってみたり、2012-2013シーズン、自分が依頼した阿部奈々美さんのSPプログラムを四大陸前に変更した理由を会見で問われたとき「あのプログラムだと点数が伸びないから」と言い捨てたりできるんだ。私がこの人を完全に見限ったのが、あの会見でした。

そりゃ、シーズン途中でプログラム変更する選手はいます。でも、理由を聞かれたとき、普通は(本心はどうあれ)前の振付師に配慮した言い方をしてますよ、もっと若い選手でもね。自分がジャンプがマトモに跳べないのを棚にあげて、点がとれないのを振付のせいにする人なんて見たことないわ。それに、この人、調子が悪いと、コーチやら親やら周囲に当たり散らすの有名じゃないの。気分悪いから、できるだけこの人の話題を目にしないようにしてる私ですら知ってる(笑)


なぜ、ポスト羽生や宇野に続く選手が、次の北京五輪に向けて育っていないのか。原因はいくつかあるが、その一つは、羽生というあまりにも突出した選手が身近にいることで委縮して諦めモードに陥った次世代の成長が遅かったことは否めない。

ここに羽生ファンが引っかかってるみたいだけど、「羽生サゲ」かと言われると、そうではない。ただの「若手サゲ」。結弦くんが凄すぎて、日本人選手が委縮して諦めムードで成長が遅くなってしまった・・・とわけわからんこと書いてますが、それで成長できない選手なら、結弦くんがいようがいまいが同じこと。そんな根性では、世界ではもとより戦えない。世界中の若いフィギュアスケーターが「羽生結弦」をロールモデルとして日々練習しているのですからね。


しっかりと資金調達して強化費を捻出して、強化指定選手に還元できるような仕組みをそろそろ作らなければ

スピスケの方にはたっぷり資金が注がれて強化されてると思います。頻繁に長期で海外合宿してるようだし。その資金は主にフィギュアの方から出ているかと思いますが、フィギュアの強化はほとんど自助努力に任されているのが現状かと。ただ、それでも女子は育っているので、それだけが原因ではないでしょう。前から思っていましたが、結弦くんが異質なだけで、もともと日本男子は、女子より競争心が弱く、女々しいタイプが多いように思います。ぶっちゃけ、女子の方がよっぽど男らしい。


世界の舞台を視野に入れながら戦う覚悟を持って来季に挑むと公言した高橋という“刺激剤”に間近で触れる機会を持つ「第3の男」候補のスケーターたちが、どんな成長ぶりを見せ、どう意識改革をしてくるのか、楽しみにしてみたい。

結弦くんは突出しすぎて諦めムードで委縮させてしまう存在だけど、高橋さんは”刺激剤”になるんだ・・・それって、微妙に高橋さんを下げてない?(笑) 要は、結弦くんはとても手が届きそうもない存在だけど、高橋さんなら「頑張れば手が届く」ってことだよね? いや、忖度採点がなかったら、普通に抜いてると思うけどさ。まあ、「羽生結弦」に追いつくより、「高橋大輔」を抜く方がずっと楽というか、現実的であることは確かよね。

フィギュアの採点は、多かれ少なかれ忖度が入ります。陰謀論は嫌いだけど、それは確かにある。勝つためには、忖度をはねのけるほどの力の差が必要。結弦くん曰く「圧倒的に勝つ」実力が必要なのです。昨年の全日本では、そこまでの実力が若手になかったということ。


日本はテレビでもスケート誌でも、「誰をリスペクトしてるか」という質問を若い選手にしたがります。そこで名前が挙がるのが、日本で一番多いのが高橋氏であることは確かです。コンティニューに出演していた無良さんが、トークコーナーで本田さんの名前を挙げていましたが、無良さんも本当は高橋氏リスペクトです。挙げた名前が本田さんだったので・・・「ああ、こいつ空気読んだな」と(笑) CWWは羽生ファンの集いでしたから、無良さんも羽生ファンの対高橋氏の微妙な空気は承知してるんだなと、あのとき確信したものでした(笑)

高橋さんの功罪として、日本に残した「負の遺産」をあげるとしたら、「確固たる技術の上の表現力」ではなく、技術的に弱くても「雰囲気表現力」で人気を博してしまったが故に、その影響を受けた下の世代に、間違った方向性を示してしまったことじゃないでしょうか。それが、今の日本男子の三番手以下の低迷の一因になってるような気がしてなりません。

4年前の引退によって、その呪縛から解放されつつあったのに、また始まるのね。日本男子フィギュアの未来は暗いな。高橋氏の影響が少ないノービスあたりで、結弦くんの精神を継いでくれる若い子が一人でも育ってくれるといいのですが・・・。


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2019/01/04 12:00 | テレビ番組・コラム(2018-2019)COMMENT(6)TRACKBACK(0)  TOP

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