羽生選手と衣装のお話

今日は、結弦くんの衣装、特に伊藤聡美さんの衣装についての話題を。

まず、日刊スポーツの記事です。1年以上前のものですが。日刊もたま~にいい記事を書きます。

羽生がこだわり抜いた陰陽師衣装、今も修正制作秘話(20171101 日刊スポーツ)

 来年の平昌五輪で連覇を狙う羽生結弦(22=ANA)が、衣装にも自身のこだわりを詰め込んでいた。今季フリープログラム「SEIMEI」の衣装は、陰陽師(おんみょうじ)安倍晴明にちなみ、平安時代に公家が着用した和服を模している。担当の衣装デザイナー伊藤聡美さん(29)によれば「羽生さんがデザイナーで、私はアシスタント」。今回初めて、制作の裏側が明らかになった。

 グランプリシリーズ第1戦ロシア杯を終えた羽生は今、拠点のカナダで練習を積んでいる。一方、「SEIMEI」の衣装は、東京都内の伊藤さんのアトリエに戻ってきた。「羽生さんは、シーズンが入ってからも細かな修正をされるので」と伊藤さん。これを見越して、直しやすい仕立てになっている。「多分、この子(衣装)の直しは今回が最後だと思いますが…」。11月10日開幕のNHK杯へ向け、作業が続く。

 伊藤さんが羽生の衣装を担当したのは、14-15年シーズンから。当初は予備の衣装を依頼されていたが「中国杯であの事故(閻涵と激突)が起こって。当日夜に『今すぐ作ってくれないか』と連絡がありました」。衣装が血で染まり、2週間後の次戦までに新調する必要があった。伊藤さんがデザインし、急ピッチで間に合わせた。

 あれ以来、ともに戦ってきた。伊藤さんは「羽生さんがデザイナーで、私はアシスタントです」と話す。例年、6月に体の各部を採寸する。数値は極秘。8月に納品する。色や素材、イメージはすべて羽生が決めてきた。

 「SEIMEI」には、羽生のこだわりが詰まっている。15年初夏、映画「陰陽師」で主役を務めた野村萬斎氏の画像と要望が届いた。リクエストは、模様の入った白地、黄緑色と紫色、陰陽師の象徴である「五芒星」(星形)を入れること。最も苦戦したのは、平安時代の和装「狩衣」(かりぎぬ)の形に似せることだった。フィギュアの衣装に使用される伸縮性ある素材は、ハリのある絹の感じを出すのは難しい。5度も仮縫いを繰り返し、ゆったりとした狩衣に近い形に仕上がった。

 2季前にも使った曲のため、今季の衣装も基本形は同じだが色にこだわりがある。着物が重なったようにみえる襟元は外側から紫、金、緑、白。この順番も羽生の指定という。胸元の紫はメッシュ素材を用いるなど850グラム弱と軽く、ラインストーン(宝石に似せた飾り)は3000個にもなった。初戦のオータム・クラシックで2位に終わったことから「気分を変えたい」(羽生)と襟や袖の緑、紫の色を明るいものから渋い色に変更した。模様部分に使用していた石は銀に見えたため、黒に変えた。背中の五芒星は金と銀を用意したが「やっぱり金でした」(伊藤さん)。「金」を目指す戦いは、リンクでもアトリエでも続いている。【取材・構成=高場泉穂】

 ◆伊藤聡美(いとう・さとみ)1988年(昭63)5月31日、千葉県生まれ。高校卒業後、服飾専門学校のエスモードジャポンに入学。08年神戸ファッションコンテストで特選を受賞し、英ノッティンガム芸術大へ留学。帰国後、チャコット社でフィギュアスケート衣装に携わるようになり、15年に独立。



陰陽師衣装秘話1

陰陽師衣装秘話2

陰陽師衣装秘話3

陰陽師衣装秘話4

20171031日刊スポーツ





青ファントム衣装は、わずか2週間で製作されたそうです。伊藤さんとのおつきあいはこの青ファントム衣装からなのかな? ちなみに、バラード一番の衣装は伊藤さんではありません。テレビで見たところ、男性の衣装屋さんでした。







「羽生結弦展」のトルソーが特注品だったので、衣装の美しさがことのほか映えました。羽生衣装は普通の男性体型のトルソーではダメなのです。以前、関東のイベントで、羽生衣装が展示されている写真を見ましたが、トルソーの体型がずん胴なため、「これじゃない」感が半端なかったです。

そのときのことについては、過去記事でも少し触れてますので、よかったらどうぞ。
→ http://bltraveler.blog63.fc2.com/blog-entry-2470.html

結弦くんのスタイルの良さについては、もちろん手脚の長さとか、顔の小ささとか、等身バランスの良さとか、理由はいろいろあるけど、それだけなら、ケビンくんとか、日本人なら島田くんとかでも、顔小さいし、細いし、身長もあり、かつ手脚も長い。でも、じゃあ、羽生衣装が似合うか?と言われれば・・・似合うとは思えない。

結弦くんのスタイルの、他の男子と違う一番大きな特徴は、あの男性とは思えない腰のくびれ、ウエストからお尻にかけてのラインの美しさだと思うのです。これは、普通の成人男子スケーターにはまずありえない。しかし、それがなければ、あれらの衣装を着こなせないのです。

海外ジュニアたちは、よく羽生リスペクト衣装を着てるけど、少年体型のうちは「微笑ましい」感じで見ることができます。でも、男性体型になってしまうと、無理がでてくる。ほぼ男性体型に近く成長してるカナダの某ジュニアスケーターが「バラード一番」に似せた衣装を着ていたことがありましたが、やはり・・・ひさん・・・いや、あまり似合ってなかったです(汗) バラ一はまだハードル低い衣装だと思っていたけど、それでも実際他のスケーターが着てるのを見ると、そう難易度は低くないのだなと思ったものでした。

これまでは、伊藤さんは、結弦くんの衣装は、主にフリーとエキシビションの衣装を担当されていたように思いますが、今シーズンはショートもフリーも伊藤さん製作の衣装ですね。お春ちゃんもたぶんそうかな?

この方の衣装まとめが詳しいですよ。
ジュニアたちのリスペクト衣装もまとめてくださっています。
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2019/01/22 09:35 | その他(2018-2019)COMMENT(2)TRACKBACK(0)  TOP

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