フィギュアは政治ゲーム ~ジョニー・ウィアーのインタより

昨日、チェレンジカップが終わり、紀平さんが優勝。
これで今シーズン国際試合6連勝で負け無しです。

ただ、採点は疑問符がつくもので、四大陸選手権の153.14から141.90と、11点以上低い点数でした。ジャンプ構成はすべて同じで、見た目ノーミスにも関わらず、特にPCSが6点も下がっています。TESについても、ひとつひとつのエレメンツのクオリティが多少四大陸より劣るとしても、5点以上も差があるようには見えません。

ISUは、試合によって点数に差があるのは仕方ないというかもしれませんが、それにしても許容範囲を超えている。それに、どの試合でも、どんなに演技がグダグダでもなぜかPCSが下らない、TESも高めに出る選手もいます。そうかと思えば、昨日の紀平さんのようにガクン!とサゲられる選手もいます。先日の宮原さんのババリアン・オープンのPCSの低さにも驚愕しました。何年も前のPCSに突然逆戻りしたような数字でした。

結弦くんも少し出来が悪いときはPCSがかなり下げられます。PCSは格付け点などとも言われたのは今は昔。五輪二連覇王者であろうと、日本の一番手であろうと関係ないようです。なぜか、日本二番手の男子選手には「PCS=格付点」が生きているようで、どんなにグダっていてもPCSは下がらないようですが。

6年以上前のジョニーのインタビューです。「フィギュアスケート Days Plus 2012Winter 男子シングル読本」から。


ジョニーはバンクーバー五輪後に2シーズン休養し、2012-2013シーズンに復帰しました。故障などもあり、結果的に2試合ほどで引退しましたが、まだ引退する前、復帰についてインタビューに応じています。当時まだラブラブだった旦那さんへの想いも語っていました。そのとき、彼はこんなことを言っています。

ーヴィクター(旦那さん)は今季あなたにどのような期待を寄せているのでしょう?

僕が思うに、ヴィクターは僕にすべての試合に優勝して1位になることを期待しているんじゃないかな。ヴィクターはこのスポーツのことをそれほどわかっていない。僕は彼にフィギュアスケートについて多くを語らないようにしているんだ。だって、彼にはただスケートを楽しんでもらいたいから。ただ見て、スケートを見て気分がよくなるようにしていてほしいんだ。もしも多くのことを知ったら、特に僕から学んで知ったのなら、彼はこのスポーツにとても悲観的になってしまうだろうね。それは絶対に最善なことではないと思っているんだ。僕はフィギュアスケートの政治の内部では様々なゲームが繰り広げられていることを知っている。どの国の代表だとか、髪の色がどうだとか・・・、人を引き込むのはとても難しい世界だよ。だから、僕はヴィクターにはただ単純にフィギュアスケートは美しいスポーツで、見ていて楽しめるというその事実だけを享受し続けてもらうことを好ましく思っているんだ。

ーフィギュアスケートのことをあまり知ってほしくないわけですね。

その通りだよ。僕はヴィクターにフィギュアスケートの政治について学んでもらう必要性を感じないんだ。ただ彼が誇りをもって僕のことを見てくれることが一番大切なんだよ。



以前に記事で書いたことがありますが、ジョニーは現役時代、アメリカスケ連に睨まれ、冷遇されていました。いい演技をしたときでも点数が伸びなかった。今はアメリカのスケ連とは和解し、NBCの解説者も務めていますが、それでも「スターズオンアイス」など北米のアイスショーにはいまだに出入り禁止みたいですね。


このスポーツにとても悲観的になってしまうだろう
フィギュアスケートの政治の内部では様々なゲームが繰り広げられている



私たち外野は、ジョニーのように内情を知る立場にないけど、それでもこれほど露骨なことをされ続けると嫌でもわかってしまいます。ジョニー、私はもう十分このスポーツに悲観的になってるわよ?(笑) それに、内部でおぞましようなドロドロの政治ゲームをやってるのだろうということも察しているわ・・・だってさ~、ISUったら、全然隠す気ないんだもん。本当にプロレスなみの興行だわ・・・ったく、結弦くんのために我慢して見てるけど、いなかったらこんな茶番競技、とっくに見限ってるわ。


そういえば、荒川静香さんも、その著書で、「点数など考えず、ただ演技を楽しんでほしい」みたいなことを書かれていました。まあ、ジョニーと同じようなことを仰っているわけです。
でも・・・

点数気にせず楽しむなら、アイスショーでいいんでね?

・・・となりませんか?
結局、ジョニーも荒川さんも、「フィギュアはスポーツの体裁をとった興行」だと遠回しに言っているようなもんですよね。


「人間のやることだから、採点のバラツキはどうしようもない!」と開き直るならば、AIを導入すればいいのです。でも、ISUは絶対導入などしないでしょう。採点の公平性が確保されて困るのはISUの方だからです。今の政治ゲームで恣意的に採点を操作できる方がなにかと都合がいいからです。

新ルールになって、GOEが7段階から11段階に変わりました。当初は「GOE+3でも足りないクオリティの高い選手を正当に評価するためのルール変更」かとおもっていました。残念ながらそうではなかった。GOEの幅を広げることで、恣意的な採点をより都合よくしやすくするためのルール変更だったんですね。


圧倒的に勝たなきゃいけない

今になって、平昌五輪前の、この結弦くんの言葉の重さがわかるとは・・・。反対に、このルール改悪前に、五輪二連覇できて本当によかった。二連覇する前に今のような状況だったら、もっとストレス溜まっただろうと思う。今ですらストレスで身体壊しそうだわ(笑)


アンチは、オーサーや城田さんがバックにいるので、有利な採点をしてもらっているなどと寝言を言ってますが、常識的に考えて、オーサーや城田さんにロビー力などありません。オーサーは頻繁にジャッジミーティングに参加するようですが、それはあくまでも、自分の弟子の改善点を知るためです。キム・ヨナの点数が高かったことを根拠にしているのでしょうが、あれはオーサーのロビー力ではなく、韓国のロビー力です。ましてや、チームハニュウの一員になったときにはすでにスケ連の役員をしていなかった城田さんに何のロビー力があるんでしょうか? ロビーをするのはあくまでも「国」です。よって、日本の男子二番手に、日本が相当強力なロビーをしているのは、点数の出方から想像がつきます。採点が物議を醸すのは、いつもその選手が出場した試合ばかりですから。


もう少し語りたいことはあるんですが、長くなってきたので、また別の機会に。


今日の「朝のさんぽ道」で、東京浅草にある「世界のカバン博物館」が紹介されていました。



3月のワールドで行くべき観光スポットがひとつ増えたわ(笑)


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2019/02/25 10:20 | その他(2018-2019)COMMENT(14)  TOP

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