羽生結弦が語る、羽生結弦 ~マイレピより

マイレピ更新されています。

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人の心を揺さぶるような表現力に、繊細で高い技術力。そしてインタビューなどで見せる、論理的で知的な受け答え。羽生選手の頭の中はどのようになっているんだろうということは、読者のみなさんもとても興味があることなのではないでしょうか?YUZU DAYS編集部は、羽生選手の頭の中に少しでも迫るべく、お話を伺いました。羽生結弦が羽生結弦を語ります。

少年時代の羽生選手の特長とは?

フィギュアに向いていると思うことですか?うーん、そうですね…。小学生くらいのときに、気づいたことなのですが自分自身を客観的にイメージする力が強いと思います。なんて表現すればいいんだろう…。壁に目があってそこに映る自分を「視覚的に」イメージできるという感覚です。これは特殊で自分が得意なことなんだと、その時に気づきました。例えば先生に「こう直しなさい」と言われたときに、自分の感覚だけでなく「視覚的」に、イメージとして見ることができるんです。
今では「脳内カメラワーク」のように、いろんな角度から自分自身を見ることもできます。自分を客観的にイメージできるということは、僕自身の強みで子供の頃から鍛えてきたことだと思います。


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羽生選手自身が語る「自分自身の強み」とは?

前にインタビューでお話ししたことがありますが、小さなころから「なんで?どうして?」ということをよく言う子供でした。自分がちゃんと腑に落ちないと満足いかないんですね。そういった所は今でもあって、自分自身の性格だと思います。
今は「納得する」までの過程も、とても厚みがあるものだと思います。本や論文を読んで研究して、見聞きした理論や知識を自分の体を使って実験するように体感していく、一つ一つ自分で切り開くような感覚です。実際にやってみて納得したら、プラスαでいろんなことを試してみます。さきほど話した、イメージ力と、それにすりあわせる感覚と理論というのは僕の武器だし、スケートの技術を高めるために大切にしていることです。


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自分だけの、幸せな瞬間とは?

ひとりで練習しているときに、ただただ自分が感情の赴くままに、何も考えずに、「ぶわーっ」と滑っているときに幸せを感じます。そういう時に、ふとインスピレーションや、演技のアイディアが沸くこともあります。
表現とは、「表す」ものなので、人に伝えなくてはならないし、自分一人だと完結しないものだと思っています。だから、自分の感情のままに、自分のためだけに滑る姿って、基本的に人には見せないものです。
そういう風にひとりで感情の赴くままに滑るときは、たとえば行き詰っているときとか、自分の感情をうまく言葉にできないときが多いので、ストレス発散みたいになっているかもしれないですね。そういう意味でも、スケートに助けてもらっているなと思います


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ここまで自分を客観視できるアスリートがいたでしょうか。彼の並はずれた聡明さが際立つ素晴らしいインタビューでした。結弦くんは、子供時代に「自分は理系」だと言っている映像がありましたが、なるほどと思います。理系肌の芸術家なのですね。

表現とは、「表す」ものなので、人に伝えなくてはならないし、自分一人だと完結しないものだと思っています。だから、自分の感情のままに、自分のためだけに滑る姿って、基本的に人には見せないものです。

一見、感情のおもむくままに演じているように見える情熱的な彼の演技も、実は「自分を客観的にイメージ」して緻密に精巧につくられたものだったんですね。某OGが彼を「ナルシスト」と評していましたが、このインタビューを読むと、それがいかに表層的な見方であるかがわかります。

八木沼さんが、結弦くんについてこんなことを言っていました。
ソースはこちら https://thetv.jp/news/detail/56199/

羽生結弦選手については、「常に役者だと思います。『常に自分は羽生結弦だ』って感じをとにかく普段から、という感じがしますね。スケーターとして、あった方がいい部分なんですけど、役者として自分をどういう風に見せればいいのかっていうのを持ってる選手。チャンピオンだからといって向上心がなくなっているわけではなく、常に先を見て、もっとスケーターとして自分がどのように進化していくのかっていうことを考えてる人ですね」と解説。

「ナルシスト」発言のOGよりは、まだ八木沼さんの方がわかってるかなと思います。「役者」は自分の演技を客観的に見れる資質が絶対必要ですから。

ただただ自分が感情の赴くままに、何も考えずに、「ぶわーっ」と滑っている”羽生結弦も見たいような気もしますが、「彼が見せようとしていないものを見たがるのはマナー違反」かな。まあ、心の中でこっそり思うだけならいいよね(笑)


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2019/03/08 10:55 | スポンサーCOMMENT(6)TRACKBACK(0)  TOP

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