世界選手権2019観戦記 ~雑感 その1

世界選手権観戦のため、20日から留守にしていましたが、24日遅くに戻ってきました。
20日に東京INでしたが、観戦したのは、21日の男子ショートから24日のエキシビションまでの4日間です。大変充実した4泊5日でした。

前回の世界選手権が2014年、その前が2007年、さらにその前が2002年・・・という開催レンジを考えると、おそらく結弦くんが出場する自国開催のワールドは今回が最後になると思います。なので、今回、欲しいチケットがすべてとれた幸運に感謝したい気持ちでいっぱいです。そして、生まれて初めて世界選手権を見る機会がもてたことにも感激です。エルアン会員になって初めてよかったと思いました。

これまでの現地試合観戦というと、私は、全日本(女子のみ)とNHK杯くらいしかありません。
で、感じたのは、世界選手権はとにかく競技時間が長いということ。

全日本は女子シングルのある日にダンスやペアの試合があっても、ダンスやペアは日本の場合平均しても2組くらいしか出場しないのであっという間に終わります。実質女子シングルだけなのです。NHK杯などのグランプリシリーズは、シングルカテゴリでも12人ずつ。ダンスは10組。ペアは8組です。しかし、ワールドの場合はそれよりずっと多人数で、しかも1日2カテゴリ行われます。間の休憩時間を含むと、1日10時間くらい競技時間があるわけです。よほどのガチなスケオタでない限り、全員を集中して見れる限界は、GPシリーズくらいの人数ではないかと思いました。

あと、スケート会場はいつものことですが、トイレが激混みです。最長40~50分トイレ待ちしました。トイレ待ちもあるので、全部見るのは難しいということもありますね。男子トイレを一部つぶして女子トイレにしてることもあり、男子トイレに男性の行列ができている光景を、スケート会場ではじめてみました。

で、今回感じたことは・・・わかってはいたけど、私はスケオタではないということ。
そして、好きなカテゴリは、結弦くんを除いたら、実はこの順番なのだということでした。

①女子シングル ②アイスダンス ③ペア ④男子シングル


さて・・・では、各カテゴリの雑感です。あくまでも私的な感想ですが・・・。

〇 3月21日 ペア フリー
少ない競技現地観戦の感想でいうと、ペアは現地で見る方がテレビより面白いです。ペア独特のアクロバティックな演技の迫力は現地でないとなかなか伝わってきません。他のカテゴリも同じかもしれませんが、ペアは特にそれを感じます。

ペアは出場者19人。私は6番滑走の北朝鮮のペアから見ました。
その中で、衝撃を受けたのは、優勝した中国のスイハンの演技でした。ペアはそれほど興味あるカテゴリじゃなかったですが、スイハンのフリーには鳥肌がたちました。まさか、ペアの演技にこれほど感動する日がくるとは(笑) もちろん会場総スタオベでした。


〇 3月21日 男子シングル ショート
男子ショートの出場選手は35人。男子は第三グループの15番滑走のイヴァン(ウクライナ)選手から見ました。ぶっちゃけていうと、根がスケオタではない私にとって、35人見るのはしんどいです。しかも、結弦くんを別にすれば、一番興味がないカテゴリの男子シングルで。

これは全カテゴリに言えることですが、世界選手権とはいえ、前半に滑走する選手のレベルはそれほど高くありません。コアなスケオタでなければ、前半は「これは誰?」な選手も多いです。なにより、男子ングルの場合は、もう結弦くんが基準になってしまっているので、無理なことはわかっていても、比べてしまうのです。他のカテゴリではそれほど感じないですが、男子シングルを大量に見るのは・・・正直にいうと苦痛でした。私は「全員応援」タイプのフィギュアファンには絶対なれないと、男子シングルを見るとき痛感します。

日本選手はミスが続きました。田中選手も宇野選手もミスがたたりました。結弦くんも四回転サルコウが抜けたとはいえ、最小限のミスで押さえ、3位発進となりました。2014年のショートの順位と同じでした。あのときも、最初の四回転にミスがでたのです。

ミスはミス・・・でも、演技自体はえもいわれぬくらい美しかった。このプログラムを生で見たのは初めてでしたが、男子シングル選手で、これほど音楽と動きが調和しているスケーターは、いや、身体の動きに音楽の方からシンクロしているかのように感じられるスケーターは他にいない・・・そうあらためて思いました。そして、投げ込まれた大量のプーさんたち。アリーナ以外は投げ込み禁止だったので、プーさんの海が見れなくなるかと思っていたけど、なんのその。スタンド席の人達がアリーナ席の人達に委託していたとか。ゆづファンのゆづ愛の連携が、羽生人気を隠そうとする連盟の思惑を打破した光景でもありました。


〇 3月22日 アイスダンス リズムダンス
この日は、午前中に他のゆづ活してたので、午後から会場入りしました。27組出場。最終グループと最終前グループは全部みれました。

2位のシニカツ組、とてもよかった。ソチ五輪で銅メダルとったカツラポフ選手が、五輪後イリニフとコンビを解消し、シニチアとコンビを組みました。最初の頃はあまりしっくりいってない印象でしたが、最近は二人の息がすごく合ってきて、ようやく結果に結びついてきた感じです。すごく美人だけど、イリニフに比べて、少し華に欠けるかな?と思っていたシニチアが最近はすごく華がでてきたと思います。ビジュアル的にも、パパシゼと匹敵するくらいレベル5のお二人です(笑)

しかしとにかく圧巻だったのは、首位のパパシゼ。別格。場を制する空気感。王者の風格がありました。この二人、平昌五輪はつくづく不運でした。ショートダンスでの、パパダキスの衣装が乱れてのお乳ポロリの事故がなかったら、金のテサモエとの点差を考えると、パパシゼが金だったような気がします。もちろん、テサモエも好きなんですけどね。


〇 3月22日 女子シングル フリー
24組出場。第一グループの2、3人目くらいから見ることができました。フリーに出場してるとはいえ、やはり第1・2グループと第3・4グループは実力差があるなという印象でした。

紀平さん。最初の3A-3Tが決まったときはすごい歓声でした。2本目の3A以外は残念でしたが、それ以外はとても素晴らしい演技でした。宮原さんの演技も美しかったです。やはり所作の美しさ・繊細さは抜けていますね。坂本さんも最後のフリップが惜しかった。女子は最低でも1人は表彰台に乗れるだろうと期待されていたので意外な結果でしたが、やはり本番には何がおこるかわからないものです。

ザギトワ選手とメドベージェワ選手が見た目ノーミスしたのは大きかったですね。二人ともあれだけグダっていたのに、ワールドにはきっちり合わせてきた。やはりロシアの女子選手はピーキングが上手いなと思いました。


結弦くんも触れてましたが、21日は会場がすごく暑かったです。ペアのときはお客さんがそれほど多くなかったせいか、気温はちょうどいい感じでしたが、男子になってお客さんが増えるにつれて、暑いのなんの(汗) 上着をぬぎたくてしかたなかったけど、荷物になるので我慢していました。あれほど暑くなければ、もしかしたらサルコウの失敗がなかったかもしれないと思うと、ちゃんと温度管理しろよ!と運営の無能さに腹がたってきます(今回の運営は本当にダメダメでした、いろんな点で)。会場は寒くてもいいんです。観客は着こめばいいんですから。選手に最適なリンクを提供するのが運営の仕事でしょうに。


WC2019SP001


3日目と4日目の感想は後日に。


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2019/03/26 15:50 | 世界選手権COMMENT(10)TRACKBACK(0)  TOP

ゆづ新モニュメント、4月に除幕式 & 世選一夜明け会見一問一答

今日現地観戦記をUPする予定でしたが、こちらを先に。

毎日新聞の一夜明け会見一問一答。福田さんはいつも良記事書いてくれます。
やはり、練習できなかった2ヶ月間の影響は大きかったのですね(涙)

「練習できなかった2カ月間の重さ、すごく感じた」羽生、一夜明けての一問一答(20190324 毎日新聞)

 23日まで行われたフィギュアスケート世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)で男子2位の羽生結弦(ANA)が競技から一夜明けた24日、報道陣の取材に応じた。

――今季、集中して自分のペースで練習できた利点はあったか
 ◆利点はなかったと思います。はっきり言ってしまうと。やっぱり、あのー、今回試合を終えてみて、やはりあのー、練習できなかった2カ月間の重さっていうのはすごく感じましたし、まあ、実際その2カ月間が、えー、それから練習をはじめるにあたって、ものすごく影響を及ぼす期間が長かったので、そうですね……。かなり大変でした。できればけがはしたくないです。はい。

――来季はフル参戦か
 ◆来季はそうですね、フルでやりたいですけど、うん。やっぱり足首の状態をみて、これからいろいろプラン立てをしていかなきゃいけないなというふうには感じております。

――右足首の特別な治療はするか。リハビリか
 ◆いろいろ相談はしているんですけれども、まあ、手術してどうなる問題でもないですし、ほんとに大きく痛めてしまってから、より簡単な衝撃でけがをしてしまう。または同等の衝撃でもより大きくなっていくっていうのが、すごく感じています。なので、もちろん平昌オリンピックの時の前のけがの仕方と、今回のけがの仕方というのはまったく違う方向なんですけど、明らかに今回のほうが治りが遅いですし、状態も悪かったっていうのは、やっぱりその足首の耐久性、これからの足首の寿命みたいなものですかね。そういうものもやっぱり加味したうえで、リスクを負いながら練習しなくてはいけないなっていうことを改めて突きつけられました。

――けがした時にエフゲニー・プルシェンコさん(ロシア)と、(五輪2連覇の)ディック・バトンさん(米国)とハビエル・フェルナンデスさん(スペイン)の言葉が支えになったと。大事にしたり、来季に励みになる言葉は
 ◆まあ、はっきり言ってしまえば全部なんですけどね。ただ、あのー、プルシェンコさんはやっぱり、彼が競技者としてやってきた心得だとか、そういったものをあらためて感じたことによって、あー自分もやっぱり何て言うか、自分がいうのもおこがましいんですけど、同類だなというか。そのー、こだわり、勝ちにこだわる心の覚悟とか、スケートへのその情熱っていうかそういうものが一緒だなあというふうに思って改めて火がついたのと、ハビエルはやっぱり一緒に戦ってくれるというか一緒に背中を押してくれる、本当に素晴らしい友達だなというふうに思いましたし、バトンさんはほんとに「もう彼は好きに滑らせてやれ」とかって言ってくれてましたけど。でもたぶん、まあ今回世界選手権を通してですけれども、このシーズン通して、世界選手権をふくめて通して、えー、自分のために滑るというのはやっぱり素晴らしいスケーターたちと、尊敬しあえるスケーターたちと一緒に戦って、で完璧な演技をしたうえで、やっぱりそこで勝つことっていうのがたぶん一番うれしいですし、それこそが自分のために一番なるんじゃないかなっていうのに気がついたので、ある意味また、うん。原点に戻れたのかなという感じがしました。

――4回転について。来季プログラムに入れ込むとしたら、どのあたりまでか。
 ◆状況次第ですよね。まあ、それもはっきりと明言は難しいです。あのー、ほんとに若い頃みたいにがんがん練習すれば跳べるっていうようなジャンプではないですし、もちろんルッツに関してはすでに跳べていたジャンプではあって、えー、まあ筋力的にもだいぶ戻ってきてはいますし、強くもなっているので、たぶん1週間2週間ほど練習したら何回かに1回かは、何十回に1回かは跳べるような確率には戻ると思います。ただ、それをやることによってのそのリスク。僕の場合は、失敗するというよりも、けがをするリスクっていうのをかなり多く考えなくてはいけないので、そのリスクを踏まえたうえで練習をしていかなくちゃいけないのかなということで、ちょっと明言は難しいです。ただ、やる気ではいます。はい。全部。はい。

――負傷した右足首。前回よりも治りが遅いというが、オリンピックであれだけの演技ができた。今回も大丈夫という気持ちは
 ◆あのー、ショートは若干ありましたね。あのー、そのー、オリンピックの前はあまり練習が積めなかったんですね。で筋力もしっかり戻っていなかったですし、体力も戻っていなくて。でどちらかというと、体力をあり余らせた状態で試合に向けなきゃいけないという感じがあり、そうやって公式練習を組んでいたんですけど、今回はしっかり追い込んでこられた。ある意味痛みはしっかり止めてますけど、痛みを止めた上で、追い込みきれてきたうえでの演技だったので、ちょっと体力を余らせすぎたかなっていう感じがあって。で最初のミスにつながったのかなというふうには分析しました。なのである意味、今回ショートのあと1日あったことで、またトレーニングとして再開できたと思ってますし、そのトレーニングができたからこそ、次の日にしっかり足がしまった状態で、もちろんみなさんの声援の仕方っていうのもものすごく感じてはいたんですけれども、体の状態もちょっと疲れた状態として、いいバランスになったのかなというふうには感じました。

――ショートの日にイチロー選手が引退したが、イチロー選手について
 ◆いやあ、えーっとお……、うーん……。さみしいなっていうのが率直な感想ですかね。もちろん、本当に世界のレジェンドなんで、もう何回も素晴らしいバッティングセンスや、あのー、盗塁とか走塁のセンス、べーランのセンス……。へへへ。あの方。もうほんと語り出したらとまらないんですけど、でもほんとになんか……、いろんな言葉で僕も支えられましたし、いろんな言葉にいろいろ影響を受けて練習方法を変えたり、トレーニング方法も変えたりしてきたので、やっぱ素晴らしい方だなって改めて思うと同時に、これからもなんか言葉っていうのはいろいろな媒体で残っているので、それをまた研究しつつ、自分にも生かせたらいいなというふうにも改めて思いました。

――子ども新聞サミットのアンケートで好きなスポーツ選手の1位
 ◆ありがとうございます。はい。

――子どもたちへメッセージを
 ◆えっとー、まずオリンピックであのー活躍できて、多分あのー、スケートを見たいと思って見てる方々じゃなくて、オリンピックとして見てくださった方がたくさんいたのでそういう結果になったのかなと自分では思っていて。やっぱりでもオリンピックの印象ってすごくものすごく強いのでこれからもやっぱチャンピオンらしく滑りたいなと思いますし、それと同時にえーもっと貪欲に、もっと強くなっていく、向上心を持っていくというところも見ていただけたらなと思ってます。

――平昌五輪後、ちょっとだけ現役を続けると。あふれるモチベーションはある
 ◆いやあ、ほんとなんか、うーん……。正直な話をすると、平昌後、結構ふわふわしてたんですよね。でシーズン始まる前もけっこうふわふわしてて、なんか目的がきっちり定まってなかったのかなという感じがしてました。あのー、まあでもやんなきゃいけない。なんかやんなきゃいけないんだなあ、って思いながらなんかスケートをやってて、今こうやってさっきも言ったように、自分の原点がこのシーズン通して見えましたし、なんか、やっぱスポーツって楽しいなって。へへへっ。この強い相手を見たときに沸き立つようなあのー、なんだろう、ぞわっとするような感覚。もっと味わいつつそのうえで勝ちたいなって思えたので、それのためにアクセルも今はあるという感じですかね。すみません。語りすぎました。

――イチローさんの一言で、印象にのこってる言葉。一言お願いします
 ◆えー。あー。(少し考えて)あー、言いたいこといっぱいありすぎてまったく浮かばない……。すみません。ありがとうございました。



毎日は、他にも結弦くんへの一問一答を端折らずに全文のせてる記事があり感謝です。来月初めにマガジン復活するので、山口さんもいつもどおり全文載せてくれると思いますが。

→ フィギュアスケートマガジン 2018-2019世界選手権特集号[ピンナップ付き] (B.B.MOOK1448)

出版社: ベースボール・マガジン社
発売日: 2019年4月2日
価格:980円


<内容紹介>
フィギュアスケートマガジンが再始動!
2019世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)特集号

山口記者とMカメラマンの名コンビが復活!
羽生結弦選手の一挙手一投足を追いかけます。

羽田空港到着から公式練習、SP、会見、エキシビションなど、完全密着。
写真満載~羽生結弦ダイジェスト~

ISU World Figure Skating Championships 2019SAITAMA
国別選手権会見など。
ピンナップ付き



結弦くんは、24日のエキシビションの後、国別の辞退を申し入れ、25日の午後に空港の出発ロビーを通過し、カナダに向けて出国しています。これから、治療についてドクターと相談しつつ、これからの練習方針もチームと話し合いすることになるのでしょう。


4月に結弦くんは日本に一度帰ってきます。

<羽生結弦>五輪連覇たたえるモニュメント 本人出席し4月20日デザイン発表(20190326 河北新報)

 平昌冬季五輪フィギュアスケート男子で2連覇した仙台市出身の羽生結弦選手(24)=ANA、宮城・東北高出=の功績をたたえ、市が市地下鉄国際センター駅に設置するモニュメントのデザイン発表式が4月20日、羽生選手が出席して青葉区の市青年文化センターで行われる。

 発表式は市や宮城県スケート連盟などで構成する実行委員会の主催。羽生選手もあいさつし、地元へのメッセージを発信するとみられる。実行委などは一般参加者を募集する方針。

 除幕式は同29日に国際センター駅南側広場である。羽生選手は出席しない。

 広場には市が2017年、羽生選手と、仙台で育ったトリノ冬季五輪金メダリスト荒川静香さん(37)のモニュメント2基を設置。横160センチ、高さ230センチのガラス製パネルで、両選手のポーズを等身大で描いた。国内外のファンが訪れる「聖地」となっている。

 新しいモニュメントも並べて設置され、同じパネル形式になる見込み。


デザイン発表会は観覧できます。600人限定。
詳細はこちら
http://www.city.sendai.jp/sports-jigyo/event/figyuasuke-to-monyumento_designunveiling2019.html

20日のデザイン発表式には出席するけど、除幕式は欠席ですね。トンボ帰りかな? 除幕式も出席したかっただろうけど、今は治療優先ということでしょう。新観光スポットが誕生ですね。FaOI仙台公演のときはすごいことになりそう(汗)


現地観戦記だけでなく、あげたい話題は満載なのですが、国別に出ないことですし、少しは余裕があるかな? これから少しずつあげていきたいと思っています。


WC2019EX002


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2019/03/26 11:25 | 世界選手権COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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