ゆづのアイリンへの寄付額更新 & 日米の大学入試制度の違いについて & CCTV世選特集動画

結弦くんからアイスリンク仙台への寄付額が更新されていました。3月付けです。



羽生選手からのご寄付について(更新日:2019.03.01)

お客様へ

平素より「アイスリンク仙台」をご利用いただき、また、多大なご支援・ご協力を賜り、誠にありがとうございます。

さて、この度、羽生結弦選手より多額のご寄付をいただきましたことをご報告させていただきます。
羽生結弦選手からは、これまでにも度々のご寄付を頂戴いたしており、感謝に堪えません。
羽生結弦選手は、いつも地元仙台を深く愛され、また、「アイスリンク仙台」のことも、とても大切に思ってくださっています。ここに深く感謝の意を表します。

なお、頂戴いたしましたご寄付につきましては、羽生結弦選手のご意向に沿い、皆様が「アイスリンク仙台」をより快適にご利用いただけるよう、有効な使い方を考えてまいります。

羽生結弦選手の益々のご活躍と皆様のご健勝をお祈り申し上げます。

今回いただいたご寄付額    : 201,080円
羽生結弦選手からのご寄付累計額: 27,209,594円

株式会社 加藤商会
代表取締役 加藤 松彦


昨年の10月以来の寄付累計額更新です。
昨年のアイリンの更新についての記事はこちら
http://bltraveler.blog63.fc2.com/blog-entry-2804.html

この昨年の記事にも書きましたが、結弦くんは、23歳時点ですでに総額1憶1千万円超えの被災地支援をしています。東北だけでなく、2016年の熊本地震のときも、ファイテンさんを通じて、飲料水の支援をしていました。



高額所得者のプロアスリートであれば、単発的に支援することはそんなに難しいことではありません(もちろんそれでも立派なことですが)。しかし、アマチュアアスリートがこれほど継続的に支援し続けるのは容易なことではありません。しかも、結弦くんはそれをライフワークと考えています。


珍バイトのテーマ?のひとつが「羽生結弦は今だに大学を卒業できていない」です。そして今は、不調の後輩選手の代わりにネイサンが叩き棒に使われているようですが、結弦くんと対比して「ネイサンはアメリカの超一流大学に入学し、競技と両立している」ことを引き合いにだしています。

早稲田の通信は卒業が難しいことで有名です。どこかの日本の大学のように、ろくに通学してなくても、卒論がレポート用紙1枚であっても、スポーツ特待生であれば卒業させてくれるわけではありません。また、結弦くんほど大学の勉強を自分の競技の研究に役立てているアスリートも珍しいと思われ、あえて卒業を遅らせているのではないかと思っています。彼の性格からして、最終的にはきっちり卒業するでしょう(実際、もう彼には大卒の学歴なんて必要ないかもしれませんが)。

アメリカの大学入試システムに詳しい方がこんなツィートをされていました。
かなり長いので、「追記」部分は転記とさせていただきます。



アメリカの大学入試に必要なものは
①小論文(essay)
②課外活動
③推薦状
④高校の成績(GPA)
⑤全米統一試験のスコア(SAT)
の5つですが基本的にアメリカの大学は「人物重視」「多様性重視」です
日本の大学のような「学力重視」では決してありません
むしろ「学力以外重視」だと言っていいでしょう

①小論文:どのような人生を歩んできたのか・どのようなことをしてきたのか・アピールポイント・志望動機
②課外活動:学校外で何をしたか・習い事や大会等の成績・ボランティア活動
③推薦状:繋がりのある人物からの推薦
要するに①〜③は「どのような人物なのか」ということをアピールします

④高校の成績:日本の高校と比べアメリカの高校の難易度は低くテストも少ないので学力指針というよりも授業態度に近いです
⑤SAT:同じく難易度は低く特に数学は真面目なアジア系生徒なら満点が当たり前とすら言われます
比べると一目瞭然ですが①②③がアピールの要であり④⑤は参考程度です

①〜③ですが大抵は特殊技能アピール派と学力アピール派に二分されます
特殊技能派に代表されるのはスポーツ系や芸能系で例えばスポーツ系なら①〜③は次のような流れになります
①子供の頃よりスポーツに打ち込んできた②スポーツの大会でこういう成績を修めた③スポーツのコーチや組織からの推薦状

学力派の方が特殊技能派よりハードルが高いと思います
例えば数学に秀でている人ならば
①子供の頃より数学が好きでこういう経験をした②数学の大会でこういう成績を修めた③数学の先生からの推薦状
特殊技能派より①〜③のアピールが弱い分④⑤で更に学力をアピールする場合が多いです

個人的な例ですが、特殊技能派の知り合いと学力派の知り合いがいたのですが、特殊技能派はオリンピック出場級の水泳選手であるというだけでハーバードの内定を易々と貰ったのに対し、学力派はSATで全科目満点(!)をとり高校の成績も満点近いにも関わらずハーバードの内定は貰えませんでした

この一例からもいかにアメリカの大学が学力以外のアピールポイントを重視しているかわかるかと思います。多様な人材と才能を欲しているので「頭がいい人」ではなく「一分野で秀でている人」を欲しがるのです。

オリンピック出場級のスポーツ選手なら学力に関わらずアイビーリーグ合格確実というのはこういうことです。学力派でも例えば数学オリンピックで入賞していれば同じく合格確実でしょう。アイビーリーグは特に様々な分野の世界レベルの人材を欲しがるので。

「アイビーリーグに入学できる=頭がいい」というのはアメリカの大学入試システムを知らない日本人に非常にありがちな勘違いです。例えば試験で一発勝負の東大京大への入学は純粋に頭の良さの指針に成り得ますが、アイビーリーグへの入学は頭の良さの指針には断じて成り得ません。

「ネイサン選手はイエール大学だから羽生選手より頭が良い」というよく見られる単純な比較図式がいかに無知と間違いに基づいているのかこれでわかるでしょうか?両選手の頭の良さの程は知りませんし興味もありませんが実はアイビーリーグ入学に限って言えば羽生選手の方が有利であるとすら言えるのです

両選手はどちらもオリンピック級の選手ですし(18歳時点での)戦績に関しては大きな差がありませんが羽生選手は戦績に加えアイビーリーグが非常に欲しがる最大の要素があります。「自身も被災しスポーツを通して被災地の復興に貢献し寄付やボランティアも行なっている」という点です。

アメリカはノブリスオブリージュの文化ですので地位や影響力のある人間にはそれ相当の社会貢献が求められます。アメリカの高校はボランティアが必須で②にも書きましたがボランティアを初めとした社会貢献活動が大学入試に占める割合も非常に大きいのです。

18歳の時点であそこまで戦績や経験や貢献をはじめとした”人生のストーリー”がしっかりと確立されている羽生選手は言語のハンデを差し引いても人物重視のアメリカ大学入試では途轍もなく有利です。もちろん羽生選手は有利か不利かで人生を歩んできたような人ではないですが。あくまで仮定の話です。

日本人で日本の大抵は学力一本勝負の大学入試システムしか知らない羽生選手にとってはまさかアメリカの大学入試システムがこのような形態でまさかここまで自分に有利だとは想像もつかなかったのでしょうが、せっかくなのに少し勿体なかった気もしなくもないです

ただこの長いスレッドを書いた目的はアメリカの大学入試システムに対する誤解以上に最近スケート界で変に蔓延している学歴至上主義に危機感を覚えたから(学歴至上主義は階級差別と紙一重なので非常に危険です)なので、誰が対象であれ学歴至上主義は今後広まらないで欲しいなと願います

追記ですがこの一連のスレッドはアメリカの大学のアドミッションオフィスの人間の視点もどきで書いていたので両選手に対して失礼に聞こえたらすみません。あくまでアメリカの大学入試システムではどういった要素が有利になるのかという点についてのみに絞って話しています

一言でまとめると「スケート”やってるのに”イエール」ではなく「スケート”やっているから”イエール」なんですよね

もちろんイエールに入れたということはそれだけスケートを努力したという証しであり、また学問とスポーツの両立も非常に素晴らしいことなのですが、ただそれはネイサン以外のスケーターも皆行なっていることなので、それがネイサンのみに特化して語られている風潮はやはり学歴至上主義的だと感じます

当たり前ですがネイサン本人やネイサンの努力を貶める意図ではありません。日米の学歴至上主義的なメディアと風潮にのみ疑問を呈しています。



補足すると、アイビーリーグとは、ハーバード大学、イェール大学、ペンシルベニア大学、プリンストン大学、コロンビア大学、ブラウン大学、ダートマス大学、コーネル大学の8校で、アメリカ北東部に位置する名門私立大学の総称です。伝統的に「東海岸の裕福な私立エリート校グループ」と捉えられており、米国の政財界・学界・法曹界をリードする卒業生を数多く輩出しています。アイビーリーグに在籍することは、学歴的価値だけでなく、 将来的な人脈作りにも役にたつでしょう。

ネイサンが頭がいいのは、大学を別にしても、発言にソツがなく、突っ込まれるような失言をしないことからもわかります。また、まだ大学は1年目とはいえ、学業と世界トップの戦績を両立させているのは立派です。過去に例をとると、同じ中国系アメリカ人のクリスチーナ・ガオ選手はハーバード大学の学生でしたが、やはり両立が難しく、学業に専念するために引退しました。

「スケート”やってるのに”イエール」ではなく「スケート”やっているから”イエール」・・・子供がいないので、今の入試制度には詳しくないですが、AO入試や一芸入試で東大や京大に入るようなものでしょうか。少なくとも、日本の難関大学の入試のものさしとアメリカの難関大学のものさしはまったく違うようです。

his legacy, our hopeさんと同じで、私もネイサンをディスる意図はまったくありません。ただ、アンチが大学のことでも必要以上にネイサンを持ちあげ結弦くんをサゲる理由が納得いかないのであえてとりあげました。

his legacy, our hopeさん曰く、アメリカの入試制度なら、結弦くんはネイサンより楽勝でアイビーリーグに入学できるそうです。18歳の時点でもそうであるのなら、今の結弦くんならどうでしょう。五輪二連覇、国民栄誉賞受賞者、被災地に1憶1千万円超えの寄付をする篤志家・・・さらに諸手をあげて歓迎されそうです(笑) まあ、万が一海外の大学に入り直すことがあったとしても、結弦くんの場合はカナダの大学になるだろうとは思いますが。


CCTVの世界選手権のスイハン特集。スイハンがメインですが、結弦くんも中国の選手か?というくらいでてきます。それにひきかえ、なぜかガン無視されてるボーヤンが哀れ(涙)

5分20秒~6分50秒 雪肌精看板ほか
12分20秒~13分20秒 公式練習
19分20秒~22分 SP+インタビュー
22分30秒~23分25秒 FS+インタビュー

※ 多少の誤差はあるかと思います。

Worlds 2019 CCTV Coverage feat.Yuzuru Hanyu, Wenjing Sui / Cong Han



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2019/04/15 12:20 | その他(2018-2019)COMMENT(16)TRACKBACK(0)  TOP

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