ISU審判の倫理規定大幅改訂&レフリー研修、ゆづのGOE検証動画
「国際スケート連盟(ISU)が7月2日、技術パネルとレフリー、そしてジャッジの倫理規定に大幅な改定を発表した」というナンバーの記事です。効果のほどは疑問ですが、とりあえず。
ISUが審判の倫理規定に大鉈!北京冬季五輪のフィギュアにも影響。(田村明子)#フィギュアスケート #figureskate #北京五輪 #オリンピック https://t.co/AOihAufdGE
— Number編集部 (@numberweb) 2019年7月8日
関連して、こちらは「ロンドンつれづれ」のポプラさんの記事です。
ISUレフリー研修(20190707)
https://ameblo.jp/popular2/entry-12491026428.html
ISUが、レフェリーのための研修ビデオを作ったそうです。その内容を要約してくださっています。
その部分を以下に抜粋させていただきます。
その中で、PCSの点数のつけ方について、「ありがちな採点の間違い」として、以下のような点を挙げている。レフェリーは、ジャッジの採点について、10分ほどのミーティングができるから以下の点をチェックすることができる、とスピーカーが話している。 以下は、してはいけないミステイクの箇条書きであるが、全部は書ききれないので、いくつかをご紹介したい。
・(一番気に入っている、あるいは記憶に残る)たった一つのプログラムを基準に「平均」を決めること
・プログラムの4回転ジャンプの数で、PCSを高くしてしまうこと
・滑走順でPCSを評価すること
・前に滑ったスケーターの点数で次のスケーターのPCSを評価すること
・滑走の向き、片足滑走を評価することを忘れること
・滑走のスピードとパワーだけを高く評価すること
・演技の後半のステップシークエンスでの深いエッジ、ステップ、ターンのみを評価すること。これらは演技のすべてにおいてみられるべき!
・プログラムの一部でもトランジションがない、あるいはほとんど見られないこと(例えば4回転の前など)を見落とすこと
・スケーティングや体の動きに多様性がないのを見落とすこと
・体の動きについての難易度を見落とすこと(難しいヴァリエーションやターンだけではなく)
ここで上げているポイントは、今年に入っての試合での審査で、ファンがイライラしたポイントでもある。 ということは、実はISUもジャッジたちのPCS審査のおかしさは気が付いていた、ということなのである。
そして、PCSだけでなく、TESについてもしっかりと採点のブレットポイントを明確にし、「間違いポイント」をこのビデオのように抽出して、注意喚起してもらいたい。
その上でまだ変な審査をするジャッジは、それはもう間違いではなく、確信犯だということになる・・・。
世界中から、採点のおかしさを指摘する声はISUにも届いていたはず。その声の多さに、ISUも完全無視はできなくなったということでしょうか。レフェリーは実際に採点するわけではないので、効果はどこまであるかわかりませんが。また、ポプラさんも言及されてるように、おかしいのはPCSの付け方だけではありません。TESの付け方も崩壊しています。ポプラさんの記事のソースはこちらの動画かと思います。
2019 Global Seminar - Referees - Program Components - Section 7 - Judging PC's - Common Mistakes
アメリカは政治力を武器に、ここ2~3年、かなり強引にネイサンを押し上げてきました。
ISUからすれば、結弦くんに次ぐスターを作りたいのかもしれません。アメリカのスケ連も、アメリカのフィギュアの不人気ぶりをなんとかしたいのかもしれません。しかし、ネイサンが世界チャンピオンになっても、その直後のサイン会はこんな状況でした。ワールド二連覇した今も、たぶん状況は変わっていないと思います。しかし、スーパーでサイン会とは・・・。
Olympic medalist Nathan Chen at Pleasant Grove Walmart
これは昨年の夏の「THE ICE」のときに開催されたファンミの集合写真です。
ネイサン自身がインスタにあげていました。会費1万円とか。場所はホテルですね。
→ https://www.instagram.com/p/Bl1bKAXnyOd/?utm_source=ig_embed
ザッと数えただけで60人はいるかな? もう少し多いかもしれませんね。
参加希望者は定員オーバーで、ここにいるのは抽選で選ばれた人達のようです。アメリカのサイン会ではまったく人が集まらないネイサンですが、日本ではそれなりの需要はあるようです。
ただ、このファンミの主催者は、元デーオタ崩れのお人で、結弦くんがもっと若い頃に、高橋さんから結弦くんに乗り換えてストーカーしたけれど、結弦くんにまったく相手にされなかったのでアンチになり、今ネイサンに憑りついている人だという噂があります。それが本当なら、本当にネイサンが好きなのか・・・怪しいもの。ネイサンよりもっと強い選手が現れたら、そちらにまた乗り換えるのかもしれません。
ハーシュ氏がいうとおり、アメリカでは全く無名のネイサン。サイン会に人が集まらなくても、アメリカのスターズオンアイスがガラガラでも、日本に来れば(たとえ狭い世界の中でも)スター扱いしてくれるわけです。大学が忙しい忙しいといいながら、頻繁に日本に来るのは、あながち資金稼ぎのためだけでもないのかもしれません。
でも、それはあくまでもごくごく一部の日本人人気にすぎません。中国ではジョウ選手より人気がないとか。所詮、スターは作れないのです。むしろ、スケオタの多くが疑問視するような採点をし続けていたら、本人には責任はなくても、いたずらにサイレントアンチを増やすだけ。とはいえ、アメリカにとっては「勝てば官軍」なのでしょう。
ただ・・・ネイサンとは関係なく、結弦くんの演技が正当に評価されていないという指摘は以前からされていましした。こちらは、中国ファン(中国ファンは本当に頼もしい)が作った検証動画です。2017年の優勝したときのフリーのGOEですが、他の選手と比べても明らかに低く抑えられています。マッシさんも、このときの採点には激オコでした。なぜ、結弦くんのジャンプが他選手に比べてこんなに低評価なのか、ジャッジの方々に理由をお聞きしたい。
Debatable GOE Score for 2017 Worlds Men’s Programs (Yuzuru Hanyu, Shoma Uno, Javier Fernandez)
こんなまとめもできてますね → https://togetter.com/li/1099334
GOEが7段階評価から11段階評価に改定されたとき、やっと高い技術が正当に評価されるときがきたのかと思ったものでしたが、いざ運用されたら、以前の7段階評価よりはるかにメチャクチャな採点がされるようになりました。ISUが重い腰をあげたといっても、今後正しく運用されるとは誰も思っていないのではないでしょうか。それほどISUは信頼を失っています。しかし、新シーズンを迎えた今、選手(特に結弦くんが)が不当な扱いを受けないように、私達羽生ファンは注視していかなければならないと思います。見て見ぬふりは、結局認めたことになってしまうでしょうから。

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2019/07/09 14:20 | その他(2018-2019) | COMMENT(2) | TRACKBACK(0) TOP