オーサーのフィギュア哲学とは ~2018年のインタより
かなくらんさんが、とても興味深いツィ―トをしてくださっています。
オーサーのフィギュアスケートに対する考え方などがよくわかる貴重なインタビューです。
2018年JGPFの時の、ブライアン・オーサー コーチのインタビューです。
— かなくら。 (@Robson0207) 2019年7月6日
ちょっと名前のアルファベットの関係で、
T→ 質問者のテッド・バートンさん。
B→ブライアン・オーサー コーチ。
です。https://t.co/qazF8k2zUq
以下、インタビューの翻訳です。ありがとうございます!
ブライアン・オーサー コーチ、インタ② pic.twitter.com/wegv0JN4kM
— かなくら。 (@Robson0207) 2019年7月6日
ブライアン・オーサー コーチ、インタ④ pic.twitter.com/QALomOiMCE
— かなくら。 (@Robson0207) 2019年7月6日
ブライアン・オーサー コーチ、インタ⑥ pic.twitter.com/NSAwDTs7yU
— かなくら。 (@Robson0207) 2019年7月6日
ブライアン・オーサーコーチ、インタ⑧
— かなくら。 (@Robson0207) 2019年7月6日
終。 pic.twitter.com/pD7dsch7Pk
このインタで驚いたのは、オーサーが16歳から26歳まで、10年間ジャッジの経験があったこと。
僕は審判をよくしていましたよ。スケートカナダの審判として適正な16歳になったときから。テスト審判と、そらから試合の審判も。16歳から始めました。26歳まで、できるだけ審判をしていました。10年間ですね。(インタ①より)
オーサーって、現役しながら審判もしてたの?(笑) オーサーは、現役スケーター、審判、表現者(ショースケーター)、そして今はコーチ・・・フィギュアスケートのフルコースを歩んでいるわけですね。若い頃の審判の経験は、今はコーチをするにあたっての貴重な財産になったのではないでしょうか。
僕は毎日リンクに行くと、僕にとっては、全ての質に関して取り組みをします。そして、もしかして1つのジャンプを失敗するかもしれません。でもまだ勝てるんです。何故なら、全ての要素の質があるからです。でも練習しなければ。トレーナーはそれに対応して鍛錬を課します。それが僕がやってきたことです。それとトランジッションに関する全て、ステップによるつなぎ。我々が最初からずっとやり続けていることです。
(「あなたのスケーティングはそういう滑りでしたよね」という問いに) B:僕はそういう選手だったと思いますね。クールな事をやっていたヤツでしたよ。(インタ③より)
パトリック・チャンがそうでした。ジャンプで2回くらい転倒しても、それ以外のTESやPCSが高かったので、楽勝で優勝していた。しかし、今は高難度のジャンプを多く成功させれば、つなぎがスカスカであろうと、長~い助走で跳ぼうと、高いGOEやPCSが出るようになった。しかし、オーサーはフィギュアスケートは、「フィギュアジャンプ」ではなく、「フィギュアスケート」でなければならないという信念を強くもっているのだと思います。
また、オーサーは、好きだったスケーターとして、ロビン・カズンズをあげています。オーサーはカズンズのシングルアクセルの真似をしたと。今は、そのシングルアクセルは、結弦くんに継承されているわけですね。(インタ⑧より)
今年の世界選手権終了直後(3月25日前後だったかと思いますが)、ネイサンのコーチであるラファは「つなぎ? つなぎなんてなくたって、ジャッジは評価してるんだからどうでもいいんだよ!」という爆弾発言をして、いろんな意味で世間を驚かせました。普通、思っていても口には出さないものですが、やはりそこはロシア系というか、本音を黙っていられないというか(笑) もちろん、ラファコーチは「羽生ファン」だと公言しているくらいなので、理想は違うでしょう。しかし、プログラムの質を濃くしたら、ネイサンが安定した演技ができないとわかっている。スカスカでも点がでるならもうそれでいいじゃん!というのは、「勝利を優先」すべきコーチとしては、背に腹は代えられないということでしょう。
今、ネイサンのラファコーチの指導を受けたいというスケーターが増えています。このラファの指導法が、今の採点方法のトレンドにあっていると考えるスケーターが多いのでしょうね。オーサーの考え方は正統派ですが、もう時代遅れと考える人もいるのかもしれません。ですが、オーサーは、某記者が「フィギュア界で一番頭がいい人」とまで言っていたほどの知将です。今シーズンは、必ず「勝てる戦略」を結弦くんとともに考えてくると思います。
先シーズン、結弦くんは、子供の頃からリスペクトしてる二人のスケーターのトリビュートプログラムを滑り、4T-3Aなんて、高難度のわりに得点につながらないジャンプを跳んでみたりと、「勝負」よりも「二連覇の自分へのご褒美」を優先したシーズンだったかと思います。でも、今シーズンは先シーズンとは比べ物にならないほど燃えています。先シーズン以上に、またアッと驚く羽生結弦を見せてくれると思います。真剣に「勝ち」にこだわったときの羽生結弦ほど怖いものはありませんから。
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2019/07/10 12:15 | その他(2018-2019) | COMMENT(4) | TRACKBACK(0) TOP