「羽生結弦」の名前が中国で商標登録申請 & ゆづが台湾の教科書に!
「商標登録申請」天国の中国で、結弦くんの名前が商標登録申請されたそうです。
中国で「羽生結弦」が商標登録申請 所属のANA「状況は把握している」(20190807 Jcastニュース)
フィギュアスケート五輪2大会連続金メダリスト・羽生結弦選手(24)の名前を中国の企業が商標登録申請していることが分かった。羽生選手が所属する全日本空輸(ANA)は取材に対し、申請について「状況は把握しています」としている。
【「羽生結弦」の商標登録申請一覧】
商標登録申請の情報は中国のSNS「微博(ウェイボー)」で書き込まれており、ANA公式アカウントが反応していた。
■4月28日付で2件の申請
ウェイボーユーザーの書き込みがあったのは2019年8月4日。「羽生結弦」(原文の「結」の字の偏は、糸偏の1・2画目の下に横棒)を商標登録しようとしている企業があり、もし申請が通れば皮革製品などに「羽生結弦」の名前が使われる可能性があるとしている。
中国の知的財産権を管轄する行政機関「国家知識産権局」が公開している商標データベース(DB)で検索したページのスクリーンショット画像などもアップ。4月28日付で2件「羽生結弦」が登録申請されていることを示す結果が表示されており、現在「審査中」という。
編集部が実際に同DBで調べると、確かに同じ項目が見つかった。申請のうち1件が5月16日付、もう1件が5月20日付でそれぞれ受理され、審査に入ったことが記録されている。申請したのは2件とも同じ中国企業だった。
ウェイボーの投稿者は「自分たちファンができることは限られています。この投稿が拡散され、(羽生選手が所属する)ANAに届くことを願っています」(原文は中国語、編集部和訳)としており、商標登録されないことを望んでいると見られる。すると8月5日、ANAの公式アカウントが反応し、「ご教示とご心配くださり感謝します。関係部署が本件の進行を懸念しています。全日空は今後も羽生結弦選手を守ります」(同上)とのメッセージを送った。
「適宜マネジメント会社と連携してまいります」
ANA広報は7日、J-CASTニュースの取材に「商標登録申請がされている状況は把握しています」とした上で、「当社が確認している範囲で、全体として7件の申請がなされ、すでに5件は却下されていることを把握しています」とも答えた。
上記の商標DBでは、過去にも「羽生結弦」で商標登録申請されていた記録が見つかった。17年8月~18年7月の間に計5回の申請があり、いずれも審査の結果「拒否、却下または無効」の判断が下されている。申請したのは4社で、いずれも今回の企業とは異なる。
商標申請に対する対応などを検討しているかどうかについて。ANA広報は、
「引き続き、状況把握に努め、適宜マネジメント会社と連携してまいります。ANAグループは今後とも羽生結弦選手を応援していきます」
と話している。
この記事についてのヤフーのオーサーコメント。
商標登録の専門家である弁理士さんのご意見です。
書きました>中国における「羽生結弦」商標登録出願問題について(栗原潔) - 個人 - Yahoo!ニュース https://t.co/39lBiaWFoU
— Kiyoshi Kurihara (@kurikiyo) August 7, 2019
中国における「羽生結弦」商標登録出願問題について(20190808)
「中国で”羽生結弦”が商標登録申請 所属のANA”状況は把握している”」というニュースがありました。全然関係ない企業が「羽生結弦」を商標登録出願しているという中国商標あるあるです。
実際、中国商標局のデータベースでサーチしてみると7件ヒットしました(タイトル画像参照)。上の今年の4月出願分の2件が今回問題になっている出願であり、まだ審査中です。しかし、過去の出願5件はいずれも拒絶になっています。さすがに中国でも関係ない人による著名商標の出願は拒絶の対象となり、言うまでもなく羽生結弦選手は中国でも著名なので拒絶されたものと思われます(中国では日本と異なり第三者は拒絶された理由を閲覧できないのですが、ほぼ確実と言ってよいでしょう)。
ということで、今年の4月に出願された2件も同様の理由で拒絶されるものと思われます。中国の勝手出願でやっかいなのは、日本では有名だが、中国ではまだ有名でないという段階で中国において抜け駆け的に出願されてしまうパターン(たとえば、無印良品の事例等がこれに相当します(参考記事))。羽生結弦選手は中国でも超有名ですのでこのパターンには当てはまりません。
ところで、この件についてツイッターで調べていたところ、ファンと思われる方の投稿から、羽生結弦選手の姉(と思われる人)の名前が既に商標登録されていることがわかりました。この方は一般人であって著名性はないので登録されてしまうのはしょうがないのですが、出願人はいったいどういうつもりなのでしょうか?(それとも単に偶然の一致なのでしょうか?)こちらは2月に登録されてしまっているので、取り消したいのであれば無効審判を請求するしかありません。
朗報としては、中国商標法が今年の11月に改正され、「使用を目的としない悪意の商標登録出願」が拒絶、取消、無効の対象になりますので、今回の件に限らず、勝手出願対応は以前よりも容易になるものと思われます。
一般人の結弦くんのお姉さんの名前を商標登録してどうするの・・・という素朴な疑問(汗)
中国ファンも阻止に頑張ってくれてます!
この件で中国のファンの方々はANAさん以外にも雪肌精さんの中国アカウントや仙台市、中国の特許を所管する「国家知識産権局」、日本の経産省、内閣府、特許庁などにも連絡して下さったようです。そして「ファンが出来ることがあれば何でもやろう!」と。何と正義感に溢れる心暖かい方たち!
— 花鹿 (@kajikawakana) August 8, 2019
テレビでも放送されました。
エブリィで商標申請について。 pic.twitter.com/ZnO6gaa2zM
— eriko🍒 (@hanchan0821) August 8, 2019
ところで。「仙台巡り転売」やら、こういうことはすぐニュースにするのに、「珍バイト」は完全スルーするのはなぜですか? 本当に闇が深いですね・・・。
結弦くんは、海外、特にアジア、それも中華圏では特別な存在です。
結弦くんが日本のあちこちの教科書に載ってるのは知ってたけど、ついに台湾の教科書にまで(汗)
台湾の中1社会と公民
— るか🐈☘️Stay Healthy🙏 (@Yuzu1Ruka) August 8, 2019
教科書の家庭生活のチャプターより
羽生結弦は日本にある幸せな家庭から生まれた。東日本大震災の影響でスケートをやめることも思ったことあった。母親が彼のそばで支えってリンクへ戻った。大震災やケガなどを乗り越えて五輪の金メダリストになった。 pic.twitter.com/O0EbVCcdaD
もしかしたら前にも紹介したかもしれないけど、関係あるデータなので再掲。
中国の冬季競技の人気投票ランキングです。
中国選手を押しのけて、日本人の「1位羽生結弦」もさることながら、2位以下との票差にご注目ください。ためしに、ランキングに載っている2~45位までの票数を足したら、結弦くん1人の票数の方が8万票以上多かったです(汗)
→ 冰雪 冬季競技選手人気投票ランキング

※ 2019年8月9日11:00現在
1位 羽生結弦 281459
2位 金博洋 39573
3位 韩聪 27237
4位 隋文静 27241
5位 アリーナ・ザギトワ 22193
以下、主なフィギュアスケーター
9位 ヴィンセント・ジョウ 7854
11位 エフゲニア・メドベデワ 5875
18位 ネイサン・チェン 1397
これも前にも紹介しましたが、中国ではこんな「羽生結弦写真集」が発売されています。




中の詳しい内容については、こちらの記事を参照ください。
→ http://bltraveler.blog63.fc2.com/blog-entry-2918.html
中国でこれだけ絶大な人気を集める結弦くん。そして「著作権? 肖像権? なにそれ美味しいの?」の中国。なんでもかんでも商標登録申請したがる中国ですから、「羽生結弦」名も商標登録申請されてるのではないかと危惧はしていました。阻止できたのは、不幸中の幸いだったと思います。まだ中国で無名なときだったら、知らない間にされていたことでしょう。
オフでも結弦くんの話題は尽きません。いいニュースもそうでないニュースもありますが、羽生ファンはホントに年中忙しいです(笑)
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2019/08/09 10:50 | その他(2018-2019) | COMMENT(4) | TRACKBACK(0) TOP