ゆづ 一夜明け会見一問一答 ~GPF2019
スポニチさんから、一夜明け会見一問一答きてますね!
【 #羽生結弦 と一問一答 1】コーチ不在の“意味”考え4A練習「やっぱここで何か爪あとを残したいと」 https://t.co/VqoKjiBLd8
— Sponichi on Ice (@SponichiF) December 8, 2019
【羽生結弦と一問一答 1】コーチ不在の“意味”考え4A練習「やっぱここで何か爪あとを残したいと」
フィギュアスケートのGPファイナルの男子で2位だった羽生結弦(ANA)が競技から一夜明けた8日、イタリア・トリノで取材に応じた。
【羽生との一問一答】
――一夜明けて、満足感や悔しさは
「まあ、いろんな気持ちはやっぱりあります。正直言って、この構成にできればなりたくなかったんですけど、まあ一応練習しといては良かったなという風に思いますし、まあこの構成を練習した回数といったら、たぶん通しは1回くらいしかできていないですし、もちろんノーミスはできて…まあアクセル、アクセルにするつもりはなかったですし、トー、フリップでやるつもりもまったくなかったですけど、一応ノーミスはしていたんで頑張れるとは思ったんですけどね。ただ、うん、やっぱり試合は大変だったなという風にも思いましたし。あと、4回転ループと4回転ルッツが跳べるようになったっていうのは、すごく大きな一歩だったと思うと同時に、やっぱりもっとつなぎの部分であったり、音楽であったり、表現であったり、そういったものをやっぱり、なんて言えばいいんですかね、感じてスケートしないと、なんか自分スケートをやっていて、ふに落ちないな、という風にちょっと昨日、考えながら夜を過ごしました」
――アクセルの完成度を見せてもらった
「すいません、全然完成してないんですけど~、恥ずかしい」
――世界選手権あたりにはというプランはあるか
「はい、頑張ります。そのつもりで。本当は正直な気持ちを言ってしまうと、ショートが終わった後に割と絶望していて、やっぱりまあ、サルコーと4回転トーループのコンビネーションの構成でオトナルがあまりにもはまらなさすぎて、なんではまらないんだろうってひたすら考えてはいたんですけど、まあでも13点差っていうのはジャンプ1本増やしたからとか、4回転にしたからっていって、縮まるものではないということは、すごく分かっていましたし、彼自身も5回跳んでくるだろうということはすごく分かっていましたし、まあこんなプレッシャーでは絶対つぶれない強さをすごく感じてもいたので、やっぱ難しいだろうなという感じはありました。だからこそ、やっぱここで何か爪あとを残したいという気持ちがあって。いろいろ考えたんです。なんか、なんで今回コーチが来られなかったんだろうとか、どうしてショートでミスをしてしまったんだろう、とか。あんまりそういう運命主義者ではないんですけど、僕は。でも、何かしらの意味がそこにあるんだろうなって考えて、で、もしそこに意味があるんだとしたら、ストッパーがいない今だからこそ、自分だけで決められる今だからこそ、ここでやってもいいんじゃないかなってちょっと自分を許してしまって。だから、ある意味、あの4Aの練習すること自体が本当に1カ月以上ですかね、やっていなかったんですけど、やっぱスケートカナダからNHK杯までの間も1、2回くらいしかできなかったですし、もちろん、NHK杯からこちらまではもちろん無理でしたし、それでもやりたいって思ったのは、ここで何かしら何かを残したいっていう風に思ったからであって、結果として跳べなかったですけど、あの練習はかなりいろんな覚悟を決めて。やっぱりアクセルの練習をするのは、まあ毎回そうなんですけど、いろんな覚悟は決めていて。やっぱり回転がまだ足りきっていないジャンプの方が多いので、いつどこか痛めてもおかしくない着氷だったり転倒するっていうのもリスクはありますし、あとは試合の公式練習だからこそ気合が入りすぎて、やっぱいつもより浮くだろうと。そうなった場合に前に怪我したのと同じような状況になって、大きな怪我をしてしまうリスクもある。で、もちろんこの時期に怪我してる確率も高いので、そういう意味でも怖いな、って。あとは最後は、ほぼ試合を捨てるような覚悟でいっているんですよね。ここで無理をして、力を出し切ったらやっぱろフリーまで持たないのは分かっていたんですけど、調整はしなきゃいけないはずなのに、ショートでも跳べなかったくせに、やっぱりそこでやるっていうことは、捨てるという言い方はふさわしくないかもしれないですけど、試合ごとそこにかけるくらいのつもりで、そこのアクセルの練習にかけるくらいのつもりでやらなきゃいけないっていう、なんか覚悟があったんで。まあ、そういう意味でも、いろんな覚悟をしながらこの試合過ごせましたし、だから先ほど誕生日のお祝いをしていただきましたけれども、そういう意味でも、やっぱここは一生に一度しかないところですし、ここの舞台がきっかけでいろんなことが回って、スケートができて、やっぱり憧れの地になって、オリンピックで優勝できてという風に全てがつながってきていると思うので。跳べはしなかったですけど、ある意味、ここがまた自分にとってのきっかけの地になったなと思います。すいません、長くて」
――コーチが一緒だったらアクセルの練習はしなかったか
「しなかったですね。たぶん止められたと思います、やっぱり。やっぱり何が大事なんだって話になった時に、絶対に試合の方が大事なので。それは自分でも分かっていたんですけど、でも、この絶望的な状況の中でここで何かを残さなきゃいけないという使命感がすごくあったんですね。それは、前に言っていた理想の形の幼い頃の自分が見た時にそれを胸張って、自分がここで何かをやったかって言われたら、たぶん試合だけに合わせていたとしても、どっちにしろ、あの構成で完璧なノーミスをすることはたぶん不可能に近かったと思うんですよ。たぶん、うん、10%もなかったと思うんですね、やっぱり確率的には。それにかけるんだったら、それにかけて勝てないんだったら、だったら、ここでホントやるべきことやろうと。で、その中で思ったのが自分の中でやるべきことは、ここで4ルッツをしっかり跳びきることだったし、ここでアクセルを完成させたいっていう気持ちでした」
【 #羽生結弦 と一問一答 2】納得するスケートと4Aの両立は厳しい「でも、やんなきゃいけない」 https://t.co/P3C5waJnUm
— Sponichi on Ice (@SponichiF) December 8, 2019
【羽生結弦と一問一答 2】納得するスケートと4Aの両立は厳しい「でも、やんなきゃいけない」
フィギュアスケートのGPファイナルの男子で2位だった羽生結弦(ANA)が競技から一夜明けた8日、イタリア・トリノで取材に応じた。
【羽生との一問一答 2】
――自分なりに絶望から這い上がるためのモチベーションを上げる作用もあるのか
「あ~、う~ん、なんていうんですかね、なんか跳びたい気持ちがすごい強かったので、降りたいっていう気持ちがすごい強かったので。なんか、試合だとノーミスしなきゃいけないって気持ちが常につきまとっていたんですね、今シーズン。まあ、いつもなんですけど。ただ、それがないじゃないですか、練習だと。この時間までにとりあえず跳べるようになればいい、何回でも挑戦できる。その過程をやっぱり見てもらえるっていうのもまたモチベーションになりますし。やっぱそういった環境の中で、降りてやるっていうのは、試合とは切り離して考えられたからこそ、なんか吹っ切れたっていうか。うん、もう、練習、4回転アクセルだけに集中しきれていたなという風には思います」
――納得するスケートと4回転アクセルの両立は厳しいのか
「と、思います。それは僕も重々、承知です、やっぱり。でも、やんなきゃいけないと思うんですよ、それは。やっぱりここまできて、もちろんPCSはそんな上がったとしても、頑張って5点くらいだと思いますし、ノーミスして頑張って。5点の差だったら、もしかしたらコンビネーション難しくしたら、もっと高くなるかもしれないし、でも、そういうこと含めても、なんだろ、なんていうんですかね、つなぎの部分もっと増やしたりとか、スケートもっと丁寧にやったりとか、なんだろ、表現をもっと丁寧にやったりとか、やったとしても、そこは5点くらいもらえるかもらえないかの世界の中で、そこまでこだわりを続ける必要があるのかって言われると、もしかしたら今回みたいにジャンプに集中して、全部GOEをちゃんと稼げるようにした方が、点数的にはおいしいのかもしれないです。やっぱ、うん、それじゃ僕の中でスケートをやる意味になれないんですよね。なんか、前のインタビューっていうか、終わった後の囲みの時でも、ジャンプ大会じゃないんでって言ったんですけど、今回の自分の演技は完全に一生懸命なだけ。ただただひたすらジャンプ大会みたいな感じが自分の中で、自分の中ではすごくあって。もちろん、それに対してやっぱりみなさんが見てくれる時に、いろんな背景があるから、それに対してやっぱ感動したって言ってくださる方もいらっしゃりましたし、それに対して応援してくださった方もすごいいらしゃったと思います。そこに応援の気持ちが入っていたからこそ、最後のポーズまで何とか絞りきった上で、やっぱり、それが良かったって、それが作品だったっていう風に言ってもらえるようなものだったとも思うんです、自分の中で。ただ、競技としてどうなのって話になった時にやっぱり、それはフィギュアスケートじゃなくてもできちゃうじゃんっていう気持ちはあるんですよね。だから、やっぱり自分にとっては、4回転アクセル、4回転半っていうのは、やっぱり王様のジャンプだと思いますし、それをやった上で、ジャンプだけじゃなくて、スケーターとして、フィギュアスケーターとして完成させられるものにしたいって気持ちは強いです。ただ、前提として、それがかなり難しいことは自分でもかなり分かっています」
――4回転半を初めて人の前でやって感覚をつかんだか。飛距離よりは高さに持っていった印象があった
「自分の中ではまだ高さ足りないなと思っています。まだスピードをつけきって跳ぶということができないですし、実際いろんなことをやったんですけど、スピードをつけきってやった場合、え~、頭から落ちる可能性もあるというのと、あと、回転にかからないです。ディレイドアクセルと同じになっちゃうんですけど、やっぱりどんだけ高く跳んでも、軸に入る速度が遅くなってしまうので、回転がかかる速度が遅い。だからどれだけ回転を速くかけるか。あとは、器械体操みたく、軸をちょっとずらした上で、それから戻すことによって遠心力とか使えるので、そういったこともいろいろ考えてはいます。ただ、現状としてやっぱり、回りきって降りてくるのが精いっぱいなんで、もうちょっとだけ、あの、降りる余裕がないといけないなと分かるんです。ただ、それをつかむためには1週間、2週間のトレーニングでは無理だということは分かっているので、もうちょっと、いろいろと模索しながら、で、また体も作りつつ、変えていければいいのかなっていう感じですね。まあ、今回はそれを、あの、体が動いているからこそ、いけるかなと思ったんですけど、それが結局できなかったので、だから余計それを感じました。」

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2019/12/08 23:15 | グランプリファイナル | COMMENT(2) | TRACKBACK(0) TOP