「記録より記憶」症候群に喝? ~Number1000感想
最新号のNumberですが、皆さん、もう購入されましたでしょうか?
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<アスリート40の名言フォトブック>
40人のアスリートの名言が、写真とともに紹介されてるフォトブック。この付録だけでもお値打ち。
フィギュアスケーターでは、結弦くんと真央さんが掲載されています。どちらも1ページずつ。
世界のトップで勝ち抜くアスリートの言葉には重みがあります。
そして、そういうアスリートは皆似ています。
結弦くんの言葉だとしても納得するような言葉のオンパレード。皆、結弦くんと同類です(笑)
記憶に残っても
記録に残らないのは
意味がない
これは有名な羽生語録ですが、これが名言集に採用されています。
SEIMEIポーズの結弦くんのお写真とともに。
この名言のソースはこちら参照
→ https://twitter.com/__pino_____/status/1244603553013854209
本誌の方にイチローのロングインタビューがあるのですが、そこに結弦くんの名言を、かなり辛辣に(笑)補足したイチローの発言があります。これが一流中の一流のメンタルなのでしょう。しかし、これだけはっきり言ってると痛快。羽生アンチが発狂しそう(笑)
・ナンバーワンが集まった世界でナンバーワンを目指すのは当然
・そこから逃げてオンリーワンがより尊いなんて考え方は大嫌い
・記録を残せない選手が「自分は記憶に残る選手になりたい」という考え方と似ている
・第三者が言うのはかまわないが、自分で自分のことを、記憶に残る選手に、とかオンリーワンで、とか言ってしまう人はすでにそこで終わってる
・ナンバーワンの先にオンリーワンがあるのが理想的
私も「世界に一つだけの花」は、世界でNO.1を目指すアスリートにはそぐわない歌だと思う。
No.1にならなくてもいい
もともと特別なonly one
確かに、イチローが大嫌いだっていうのわかる(笑)
結弦くんのメンタルにも合わないだろうね。あれだけすべてを手に入れてもなお「化石になりなくない」って言ってる人だから。
あの歌が大ヒットしたのは、世の中No.1になれる人なんてほとんどいないから。だからヒットした。だけど、冷静に考えれば、NO.1になれない人間がお互いに傷口なめ合うような歌でもあるので(笑)、トップになれないアスリートが自分で自分のことを言ってたら、確かに負け惜しみでしかない。でも日本のフィギュア界には多いよね。ソチ五輪のときの「金メダルより感動のフリー」は完全にこの路線。金メダルとった結弦くんより持ち上げられていた。バンクーバーで銀がキャリアハイなのに、それすらどこかに飛んじゃった。
これ安藤さんのお言葉。「記録より記憶」
宇野選手発言。2016年当時。
「記録に残っても記憶に残らない選手にはなりたくない。五輪に出て金メダルを取っても、記録に残っても記憶に残らない選手にはなりたくないなって思います。僕の演技で人の気持ちを動かせられるような選手になりたい」
長光歌子氏発言。2017年当時。「歌子の部屋」No.17。
「近年でいえば、一昨年のデニス・テン選手、そして昨年のパトリック・チャン選手は本当に心から感動する演技を見せてくれました。私はやっぱり、記憶に残る演技というのが大事だと思っているのですが、そういった演技を四大陸選手権で毎年見ることができているので、今年は誰がどんな演技を見せてくれるのか本当に楽しみです」
日本フィギュア界で蔓延する「記録より記憶」症候群。
五輪金をとった選手やコーチからは、こういう発言がでてこないのが面白いよねえ。
そもそも「記憶」なんて、100年どころか、50年後には覚えてる人はほとんど死んでる。
残るのは記録。そして記録に残らない演技は、後世に動画ですら残してもらえない。
結弦くん、平昌前のミヤケンさんとの対談ではっきり「五輪金を2回とったら絶対歴史に残るから」二連覇したいって言ってたよ。
ランビも五輪金とってない。五輪銀で喜んでいた。だから「君はもうレジェンドなんだから、いてくれるだけでいいんだよ」なんて言えるんだろう。しょせん、トップ中のトップのメンタルは理解できないのです。
ウサイン・ボルトの言葉。一流中の一流に共通するメンタルだと思う。
偉大な結果を残したい。
いつの日か、ウサイン・ボルトは
スポーツの世界における
One of the Greatest
だったって言われるために
あと印象に残ったのは、大坂なおみさんの言葉。
相手が誰かにかかわらず、
簡単に勝てると思ってはいけないというのが、
私にとっての「相手へのリスペクト」なんです
結弦くんは「試合を楽しむというのは嫌い。他の選手に失礼だから」と言ってたことがあります。某アメリカの選手は、結弦くんが出場していない試合は、ジャンプ構成を落とすことで有名ですが(笑)、それは結弦くん以外の選手なら構成おとしても勝てると舐めてるから。まあ、確かに勝てるけどね(笑) 結弦くん以外の選手へのリスペクトはないのでしょう。結弦くんは怪我以外の理由で構成を落とすことはしませんね。ファイナルみたいに、当日になって予定より突然構成を上げることはあるけど(笑)
もちろん、本誌にも結弦くんが数ページにわたって掲載されてます。
本誌の方はまだ全部目を通していませんが、さすが1000号記念だけあって、充実した内容だと思います。
Numberがだすフィギュア誌「FIGURE SKATING TRACE OF STARS2019-2020フィギュアスケート 銀盤に願いを」が4月に発売されます。 ← アマゾンサイトへ
価格:1650円
頁数: 84ページ
出版社:文藝春秋
発売日: 2020年4月2日
表紙はまだUPされてないけど、ま、結弦くんでしょう。裏表紙が誰だか気になります(笑)
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2020/03/29 12:15 | スケート書籍感想 | COMMENT(4) | TRACKBACK(0) TOP