ゆづはカナダの経済も回した!& ロシアフィギュア界お金事情
お金の話を少し。
まず、ロシアのフィギュア選手のお金の事情です。
衣装や振付代、靴代なども書かれてますが、興味のあった給料と賞金についてのところを抜粋します。
(大会の賞金は)税引き後に、およそ30%をコーチに支払います。さらに16-18%を連盟が留保します。結果として、賞金で残るのは半分以下です。選手に大きな広告契約があり、その選手が強化選手である場合は、連盟も15-20%を受け取ります。https://t.co/L5HEVIZe4A
— 岩信祐理@元祖ユーリonアイス (@yurii_rusFS) May 19, 2020
給料と賞金
フィギュアスケートの人気の高さにもかかわらず、スターの稼ぎは、サッカー選手やホッケー選手とはかなり異なっている。グランプリシリーズ大会の優勝は18,000ドル、ファイナルは25,000ドルである。最大限の結果を残しても、シーズン前半の賞金は61,000ドルしか稼げない。
フィギュアスケートにおいて1年で最も重要な大会である世界選手権の場合は賞金が多くなる。シングルの優勝者には64,000ドル、ペアでは90,000ドルであるが、これは2人で分けられる。そしてもちろん、賞金すべてから税金を払わなければならない。しかも、それだけではない。
「税引き後に、およそ30%をコーチに支払います」とポポワは説明する。「さらに16-18%を連盟が留保します。結果として、賞金で残るのは半分以下です。選手に大きな広告契約があり、その選手が強化選手である場合は、連盟も15-20%を受け取ります」。
賞金のほかに、選手には「給料」がある。給料は、スポーツ省の奨学金や、選手が代表する地方自治体やスクールからの給付金など、複数から支払われる。連盟のタイトルスポンサーである「ロステレコム」社にも独自の奨励システムがある。
「強化選手ならば、いつでも普通の金額は当てにできます」とポポワは述べる。「重要な達成項目があれば追加で上乗せされます。私たちカップルは一人あたり20,000ルーブルでした。地方の選手については状況はもっと簡単ですが、モスクワにはあまりに多くの選手がいるために、全員に支給するわけにはいきません。強化選手以外の選手は、現代のフィギュアスケートではまったくお金を稼げません。実際、みんなは両親の熱狂によって支えられているのです。タチヤナ・タラソワがアレクセイ・ヤグディンの面倒を見ていたこと、アレクセイ・ミーシンがリーザ・トゥクタムィシェワを家族みんなと一緒に他の街から呼び寄せて、勝利へと導いたことは、思い出すことができるだけです。いまではそんな美徳にはもう出会えません」。
・税引き後に、およそ30%をコーチに支払う。
・さらに16-18%を連盟が留保する。結果として、賞金で残るのは半分以下。
・選手に大きな広告契約があり、その選手が強化選手である場合は、連盟も15-20%を受け取る。
がめつい日本のスケ連でも、賞金やショーギャラやスポンサー契約料等のピンハネは10%程度だと聞くので、そう考えると、ロシアの搾取がえげつなく感じますが、給料もでるのなら、トントンなのでしょうか。昨年だったか、ザギトワを巡って、プルさんとエテリの間でちょっとしたプロレスがありました。そのときプルさんが「あんたは金の生る木のザギトワを俺に奪われるのが怖いんだろう!」とエテリンを挑発しておりましたが、なるほど、実情を知ると、プルさんの言葉の意味がわかりますね。
ひと昔前は、才能を見込んだ選手を、部屋住みさせて面倒みるコーチもいました。日本だと、高橋選手のコーチがそう。今はあまりいないのでしょうね、日本もロシアも。あ、ランビはラトデニくんのことを物心ともに面倒みていますね。ランビはいろんな意味で旧タイプのコーチってことかな。
もうひとつお金の話。
2019-2020シーズンのカナダスケ連の決算報告があったようです。
スケカナ財務諸表の説明ウェビナーを聴いたのだが、PLのイベント収益の説明で、「年次イベントからの収益が700K、その内の70%、金額にして500K(約4千万)がスケカナ(ケロウナ)にユヅル・ハニューが出てくれたことによるリンクボード広告収入とチケット売上による貢献」と!!https://t.co/nJiGZWrbaA
— Alyssa (@fs_ally) May 30, 2020
カナダスケ連の年次総会があったそうですが、世界選手権の中止はかなり痛かったようです。
Alyssaさんのツイより
2020年3月期の財務諸表によればワールドについてのPLは約8千万の赤字。
約5.5億のチケット売上に対して、約1,200万の払戻手数料が掛かり、保険でカバーされず損失扱いとなったと。
モントリオールのチケット売上はオールイベント+単日券で9M(約7億)。保険でカバーされなかった払戻に関する手数料は、そのうちの7M(約5.5億)部分に関するもの。
スケカナに結弦くんが出てくれて助かりましたね。もし出てくれてなかったら…と想像したらゾッとしたでしょう。
どこの国でも、結弦くんに来てほしいわよね。
450万カナダドル(約3.7億円)の経済効果がスケカナによってもたらされた。スケカナの出場選手の名前が公表された途端、地元のホテルは日本からの予約が入り始めた。ケロウナ空港にとって今までで一番忙しい週末だった。それほど羽生が出場する大会では影響力がある。
— みずほ (@traveler_mizuho) May 31, 2020
https://t.co/gIQNbgFlGI
この私のツイを引用リツイートしてくださった方が「触れるもの全てが金になるミダス王のように、羽生結弦さんが触れるもの全て黄金になるかのようです」とコメントをつけておられました。彼が降臨した地は栄え、彼の歩いた後の道には美しい花々が咲き乱れる。
カナダの小さな町・ケロウナの経済をまわしまくって、颯爽と去っていった羽生結弦。
カナダスケ連の昨季の決算では「年次イベントからの収益の70%はスケカナ(ケロウナ)に羽生結弦が出てくれたことによるリンクボード広告収入とチケット売上による貢献」とのこと。
— みずほ (@traveler_mizuho) May 31, 2020
昨年のスケカナ現地さんの声まとめられてます☺️
ゆづはカナダの経済も回す?~現地さんの声 https://t.co/qxhMY3eOC4
結弦くんの出場したロステレもすごい経済効果でした。
「私は無神論者だ、でも彼は―フィギュアスケートの神だ。モスクワがどうやってハニュウ・ユヅルに夢中になったか」
— みずほ (@traveler_mizuho) May 31, 2020
こうタイトルをつけて報じているのはロシアのスポーツ専門メディア「スポーツBO」だった。https://t.co/vZ4fzKYxW2
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦ロステレコム杯で羽生結弦(ANA)はフリー当日の公式練習で転倒し、右足首を痛めながらも気迫の演技でGP通算10勝目を飾った。ロシアでも絶大な人気を誇る羽生。現地メディアは、自国の女王アリーナ・ザギトワすら上回る人気ぶりをレポート。“ハニュウフィーバー”の様子を伝えている。
「GPシリーズ第5戦ロシア大会には2つのヘッドラインがあった。五輪女王アリーナ・ザギトワと2度の五輪王者ユヅル・ハニュウ。大会はロシアで行われたので、ポスターはザギトワだった。しかし、その人気で今のところザギトワはハニュウに負けている」
記事では大会が行われたメガスポルトのグッズショップ店員の証言を紹介。「もしハニュウとザギトワでどれだけグッズを売ったかというのをパーセント的な相互関係で比べると80:20でハニュウが優勢です」とザギトワを大きく上回っているという。
ちなみに、ザギちゃんはロシアで一番の人気アスリートといっても過言ではありません。ロシアの地元で、そのザギちゃんをも食ってしまう外国人アスリートなんて、羽生結弦しかいないでしょう。
結弦くんの出てたロステレは交通規制したり、元KGBの人に警備させたり、結弦くんのグッズやプーさんがバカ売れしたり、フラワーガールを増員したり、結弦くんのINが決まったとたんチケット値上げしたり、主催者が会見でわざわざ「チケット完売しました」と嬉しそうに発表したり、現地旅行社のコーディネーターが「羽生の試合が毎月あればいいのに」と発言したりと、結弦くんがINすると、単なるGPSの試合ではなく、何か特別な一大イベントになってしまう様相でした。昨年アサインが発表されて、結弦くんがロシアにはこないとわかったときの、タラソワさんの落胆ぶりが印象に残っています。

これ、昨年のオータムクラシック。結弦くんの国籍がなぜかカナダに…。
カナダの願望がでたんじゃないかと言われていた。「ユヅルはうちの子」って(笑)
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タグ : 2019-2020_season
2020/06/01 09:35 | 海外情報 | COMMENT(6) | TRACKBACK(0) TOP