リギーニ「羽生は粘土細工異星人」、ABCポッドキャスト字幕付動画、ほか
海外情報をいくつか。
2020年8月10日にポストされたFS GOSSIPS の記事の一部だとか。
4Aの基礎点の低さに呆れておられますね。
なお、Rukavitsinさんはアリエフ選手のコーチだそうです。
翻訳ありがとうございます。
https://t.co/udWCaFwQnnhttps://t.co/Pk1sJY0GnO
— LaChika🌿 (@FlyHigh_AndFree) August 16, 2020
ABCボイスキャスト2020を字幕付きでUPしてくださっています。
素晴らしい内容なので、少し長いですがぜひお聞きください。
ABCポッドキャスト2020 Yuzuru Hanyu 日本語・英語字幕
以前にも記事でとりあがましたが、ジャッキー・ウォンさんは「羽生後」のフィギュア界を心配されています。彼は、日本のスケ連が新しいスターを作ろうと画策していることも知っているようですね。ISUも同様で、八百長まがいの偏向採点をしてまで「羽生超え」の新しいフィギュアの顔を作ろうとしている。その目論見が成功しているとは言い難く、かえってフィギュアスケート嫌いを増やしているのは皮肉なことです。
イワン・リギーニさんのインタビューです。連盟からのサポートが受けられず、活動資金でもかなり苦労されたようです。彼の人となりを知る意味でも全文読んでいただきたいですが、結弦くんのことを語っておられますので、その部分を抜粋します。翻訳ありがとうございます。
元フィギュアスケーターのイワン・リギーニさん(ロシア&イタリア代表)のインタビュー
— みずほ (@traveler_mizuho) August 16, 2020
—フィギュアスケーターの立場から見て、羽生結弦は人でしょうか、あるいは銀河系間の異星人でしょうか?
「異星人だ、間違いなく。僕は彼をこうも呼ぶ:粘土細工異星人」。https://t.co/xbnoFNCtYJ
つまり、フィギュアスケートが人気にも関わらず、そこには重要なもの — 商業が無いのだ。これは国際スケート連盟がどうしても解決出来ない、僕たちのスポーツ種目の重要な問題の一つだと思う。連盟には日本のスポンサーはいて、そのお陰でフィギュアスケート全体が息をしているのだから、日本のアスリートたちはお金を得ている。ヨーロッパでは全くこれとはほど遠い。スポンサーがいれば、競技会は全く違ったものになるだろう。実際の広告が現れれば、世界チャンピオンは勝利の報奨金で5万ドル受け取り続けることもないだろう。これは一見しただけでは大金だが、大会開催国に10〜15パーセント、30〜40パーセントを自分のコーチングスタッフに、さらには連盟に何かしらの支払いをして、税金を納めた時、計算してみれば分かるだろうが、全く何の収入にもならないのだ。しかも、この5万ドルを得ることが出来るのは、羽生結弦を倒してからだ。あるいはネイサン・チェンを。やってみたら良い、彼らに勝てるかどうかを・・・」。
—フィギュアスケーターの立場から見て、羽生結弦は人でしょうか、あるいは銀河系間の異星人でしょうか?
「異星人だ、間違いなく。僕は彼をこうも呼ぶ:粘土細工異星人」。
—このフィギュアスケーターの中で、最も説明が付かないものは何ですか?
「僕にとって驚くべきことは、最も深刻な怪我も含めて、どのような怪我であってもあまりにも早く恢復することだ。どれ程彼は柔らかいのか — 関節も、どこもかしこも。彼は、僕に言わせると、ヒトの非常に良い組立部品を持っている。内部の彼は本当に何らかの塑形用剤で出来ているのだ — 足は氷上で別々の方向に湾曲する。羽生に起こったような怪我のうち何らかのものが僕に起こったとしたら(どうかそんなことになりませんように)、恐らく僕は二度と足で立てないだろう。
それに加えて結弦には、非常に強い魂がある。実在するサムライ魂だ。これら全てが合わさって、彼を非常にクールで、特別なものにしている。無駄に滑り回るのを回避出来るのは、ジャンプを感じる能力、氷を感じる能力、難しいジャンプをほとんど助走無しで跳ぶ能力だ。あの宇野昌磨も非常にクールなフィギュアスケーターだ。しかし彼は、羽生がやらかす奇妙なことをやることは出来ない。そもそもそれを出来る人はほとんどいないのだ。もっとも、羽生は、宇野もそうだが、子供の頃僕たちが常に教えられたように《アイロンで》 — 足を引っ張らずに — 滑っている。一方でチェンは、一つ一つの動きの際に足を引き抜いている。僕にとっては、そこに違いがある」。
連盟には日本のスポンサーはいて、そのお陰でフィギュアスケート全体が息をしている
今年4月から6月までのGDPは、年率換算でマイナス27.8%と、新型コロナの影響で過去最悪の落ち込みになったそうです。長期化が危惧されるコロナ不況と結弦くんの引退…これがダブルでフィギュア界を襲ったとき、日本のスポンサーがこれまで通りフィギュアスケートをサポートしてくれるかは不明です。フィギュア界が日本のスポンサーのおかげで息をしているのであれば、「アフターハニュー」問題はフィギュアスケート全体の死活問題ではあるでしょう。しかしながら…その「最大の功労者」を、これだけ蔑ろにする業界も珍しい。そして、絶望的に自浄作用がない。悲しいことですが、明るい未来が想像できません。
どのような怪我であってもあまりにも早く恢復する
私がファンになった2012年から2018-2019シーズンまで、1シーズン大きな怪我なく乗り切ったのは、ソチシーズンくらい。ソチシーズンですら最後のワールドのときは腰痛を患っていた。それだけに、彼が先シーズン、中止になったワールド以外すべての試合を怪我なく完走したことには大きな意義がありました。私たちもホッとしたけれど、一番うれしかったのは彼自身だと思います。
選手生命すら危ぶまれるような怪我に何度も見舞われ、そのたびに生還してきた。シニアにあがって今季で11年目。2度五輪金メダルを獲得し、彼は1シーズンも休養することはなかった。これは驚異的なことです。リギーニさんが彼の回復力に驚くのも無理はない。しかも、どんな体の状態であっても、ほとんど表彰台を外したことがない。様々な試練を、彼は、元々もっている確固たる技術と、リギーニさんが言うところの「実在するサムライ魂」で乗り切ってきたのです。
ABCポッドキャストでも言われているとおり、そのために彼は多くの犠牲を払ってきた。私的な楽しみのほとんどを捨て、フィギュアスケートというスポーツに自分をささげてきた。フィギュアスケートの発展に多大な貢献をしてきた。そんな彼への昨今の業界の仕打ちを見ると、行き場のない憤りを感じます。彼が競技の世界から去ったとき…フィギュア界は失ったものの大きさを実感するのではないでしょうか。
8月9月発売の羽生本。
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タグ : 2020-2021_season
2020/08/17 09:35 | 海外情報 | COMMENT(2) | TRACKBACK(0) TOP