結弦くんの喘息の発作について、ロシアと中国の記事より。
羽生結弦選手がショートプログラムで自信に満ちた素晴らしい演技を披露したことで、日本のスケーターはついに世界タイトルを取り戻すのではないかと思われました。ネイサン・チェンがフリーで素晴らしい演技を見せた後でも、ユヅルはショートプログラムのリードにより、金メダルを獲得するチャンスがありました。しかし、彼のパフォーマンスは、プログラムの重要な要素である4回転ループという最初のジャンプから失敗してしまいました。多くのファンは、スケーターが迷っているように見え、彼のジャンプは自信がなく、そわそわしていると指摘しました。2回目のジャンプの時点で、すでに1位を獲得できないことが明らかになり、あとはプログラムを完成させるだけとなりました。
「ジャンプではバランスを崩してしまい、自分のものではないような感覚に陥りました。目をつぶっても跳べるはずのトリプルアクセルもダメで、バランス感覚はあるのに軸が安定せず、混乱していました。最初からミスがあった。冒頭の4回転ループで氷に手をついてしまい、次の4回転サルコウも乱れた。その後、トリプルアクセルで失敗し、予定していたダブルトゥからのループも断念せざるえませんでした」 日本のメディアとのインタビューで、ユヅルはこう語っています。
後でわかったことだが、このスケートの失敗は、ユヅルの突然の喘息発作が原因だったようです。そのスケーターは、フリースケーティングの前のウォーミングアップを終えてウォーミングアップエリアに戻ると、体調が悪くなりました。キーガン・メッシングが氷上に登場したアナウンス中に、日本人スケーターは呼吸困難に陥りました。
体調を崩しながらも氷上に出て、最後まで戦い続けたユヅル。
もちろん、羽生結弦は演技前に体調不良であったことをメディアに伝えず、攻めの敗北を正当化しました。今、彼はオリンピックシーズンを楽しみにしながら、4回転半ジャンプを跳ぶことを夢見続けているフィギュアスケーターです。
「オリンピックを楽しみにしています。一日も早く4回転半(4A)に取り組みたいです。私の一番の目標は、氷上に着地して、試合で使えるようにすることです」
ユヅルの幸運を祈りましょう。彼の野心的な計画が実現することを願っています。この記事に寄せられたコメント例。
Svetlana Zenkova
目撃者によると、彼が窒息しているように見え、吸入器を使用し、ウォームアップに遅れたそうです。さらにこのビデオとウォームアップゾーンからの写真。繰り返しになりますが、彼がロシアの医師に助けられたという噂があり、それが喘息発作のニュースがロシアメディアからでた理由です。ユヅル自身は、喘息で失敗を正当化したくないだろうから、それを認める可能性は低いけど。現地ボランティアさんが、彼の発作を目撃し、ロシアのチームドクターを呼び、それをインスタに投稿したことで噂が広まったとか、色々言われているようです。ただ、彼の体調がフリーの前から悪かったのは、バックヤードの様子からもわかります。
この記事にはコメントが200以上ついてますので、大手ブロガーであるにしろ、反響の大きさがわかります。

フィギュアスケートの世界というブログで、自己紹介は「
フィギュアスケート、フィギュアスケーター、およびそれらに関連するすべてのものに関する記事。私のチャンネルでは、この美しいスポーツに関する最新の興味深い情報を読むことができますし、歴史の知識を広げることもできます」となっています。フィギュアスケート全般を扱うブログで、羽生ファンブログではないので、記事の中立性はあると思います。
こちらは中国記事です。
フィギュアスケートの世界選手権(スウェーデン・ストックホルム)男子シングルで銅メダルを獲得した羽生結弦(26)が、持病であるぜんそくの発作を起こしていたことが分かり、中国のファンから心配する声が上がっている。
羽生は25日のショートプログラム(SP)で106.98点をマークしてトップに立ったが、27日のフリーではジャンプにミスが相次ぐなど精彩を欠き182.20点。トータル289.18点でネイサン・チェン(320.88点)、鍵山優真(291.77点)に次ぐ銅メダルだった。
試合後、ロシアの大会ボランティアがSNSで羽生がフリーの前にぜんそくの発作を起こしてロシアのチームドクターに助けを求めていたとの内容を投稿。その情報を基にロシアのMatchTVが「羽生はぜんそくの発作を起こしていた」と報じた。その後に行われたインタビューで羽生も「ぜんそくの発作自体は、フリーの後にちょっと感じたかなと思った。終わってみたらちょっと苦しかったかなと思うくらい」と認めた。
中国のネットユーザーからは「やっぱりそうだったんだ」「登場した時から具合が悪そうだったよね。全日本の時とは全く違った」「自国の五輪出場枠のため、フィギュアスケート界のため、あらゆる苦しみを背負っている」「心が痛む。早く家に帰ってゆっくり休んでほしい。もう十分すごいよ」といった声のほか、「(演技に影響したということを)どうしても認めないおバカさん(泣)」「本当は試合前に発作が起きていたんだと思う。(羽生のコメントは)自分に言い訳しない姿勢の表れ」「(演技後に感じたという)あなたのコメントを疑うことを許してください。演技の前から明らかに様子がおかしかったもの。言い訳したくないのは分かるよ。あなたをとてもリスペクトしています」など、実際は試合前に発作が出ていたのではとの声も多く上がっている。
中国のポータルサイト・網易に掲載された記事は、「大逆転が起きた原因が判明した」として羽生のぜんそくの発作について伝えた。また、「会場入りが遅くなり、急いでウォーミングアップをこなした」こと、「ジャージではなく衣装のままでウォーミングアップをした」こと、「非常にいらいらしたような様子でマスクを外した」こと、「演技に合わせて頭髪をセットしていなかった」ことなどは、いずれもいつもの羽生のルーティーンではなかったと指摘。「試合前の異様さを振り返ると、その一つ一つが(ぜんそくの発作を起こしていたという理由と)合致する」とした。
さらに、羽生が大っぴらにこのことを言わなかった理由について、「こうした外的な要因を言えば、すべて『言い訳』になるという彼の信念からだろう。どんなミスも(羽生にとっては)『自分のせい』なのである」と分析。「羽生は血が流れる傷に包帯を巻き、鎮痛剤を飲んですべての試合に挑む戦士。真のヒーローに『かわいそう』という言葉はいらない」と結んだ。(翻訳・編集/北田) 結弦くんは否定してますが、フリーの演技のミスが喘息の発作が原因なのは、諸々の状況証拠や目撃談からも間違いないと思います。ただ、彼はそれをフリーのミスの言い訳にしたくなかったのでしょう。それが「羽生結弦の美学」なのだと思います。
ジュニアの頃に、腰痛を訴えたところ、記者に「言い訳をするな」と怒られたそうです。それ以来、彼は身体の不調を口にしなくなりました。平昌五輪で金メダルをとったとき、彼は怪我の状況を説明していましたが、あれは優勝したからだと思います。もし優勝を逃していたら、それが怪我の影響だとしても、彼は「怪我の影響はなかった」で通していたと思います。今回も、もし優勝していたら、彼は喘息の発作があったことを認めたのではないかなという気がします。
日本では、結弦くんの否定でそのままスルーされましたが、中国やロシアでは、フリーの演技の原因は間違いなく喘息の発作であり、それが原因ではないと否定したのは、言い訳したくなかったからだというのが定説になっています。
いつも思うのですが、日本のメディア関係者より、ロシアや中国の方が「羽生結弦」の人となりを理解しているなと。同じ日本語を話すことは、彼を理解する大きな力だと思っていましたが、グローバル社会になり、彼の言葉がその日のうちに世界中に翻訳されて発信される世の中になった今、それはそんなに重要なことではないのかもしれません。

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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ
タグ : 2020-2021_season
2021/03/31 14:00 |
世界選手権
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