文春下げ記事「羽生は絶対王者か」 & 珍事?ガセブン良記事

文春から下げ記事がでたのでとりあげてほしいというリクエストをいただきました。
この記事はリクエストいただく前にすでに読んでおりました。そのときは正直スルーするつもりでした。この手の下げ記事に少々飽きてきてるのいうのもありますし、そんなのに一喜一憂してたらキリがないからです(笑) 

しかし、この記事のいうところの「絶対王者とは?」という点について、ちょっと思うところがあったので、とりあげることにしました。糞記事ですから、皆さんがリンクを踏まないように全文貼っておきます。


《羽生結弦の敗戦を大きく扱うメディア》彼を「絶対王者」だと思っているのは誰か(20210402 文春オンライン)

 なんだか、切ない気持ちになった。

 3月27日、世界フィギュア選手権の男子フリーが終わった。羽生結弦が本来の力を出し切ることができず、3位に終わったあとのことだ。

 優勝したのはネイサン・チェン(アメリカ)で、これで世界選手権3連覇。2位には鍵山優真という世界選手権初出場の17歳の新鋭が入り、羽生は彼らに次ぐ3位。

 大会が終わって、あれこれニュースを観たり、羽生のコメントを読んだり、日付が変わってしばらく時間が経って、なぜだか切なくなったのだ。

誰よりも勝負にこだわる羽生が…

 あれこれ考えていたら、切なさの理由が彼の姿勢と周囲の扱いのギャップにあることに気づいた。

 羽生本人が大会が始まる前に発したコメントや、大会後の振り返りを改めて見返すと、優勝を目指すとか、勝ちたいとか、勝負にこだわる言葉があまり見られなかった。というよりも、ほぼゼロだったと言っていいだろう。

 羽生は元来、誰よりも勝敗にこだわる選手だ。その羽生が勝負に言及しない。おそらくその理由は、自分の状態が万全ではないことを誰よりもわかっていたからだろう。

 コロナ禍の影響で本来の拠点であるカナダ・トロントでの練習ができず、今シーズンの羽生は地元の仙台で練習に励んでいた。

 それだけでも影響は甚大だが、さらに仙台は今年に入って大きな地震が続いている。2月の福島県沖を震源地とする地震でリンクが一時閉鎖になり、出発を直前に控えた3月20日にも宮城県沖を震源地とする地震があり、羽生は、世界選手権の会場であるスウェーデンまでの交通ルートを変更しなければいけなくなった。

 トップスケーターの中には、予定していた練習が1日なくなるだけでパフォーマンスに影響する、という人もいる。羽生は、2度の地震の影響をどう考えていたのだろう。

 加えて体調面も万全ではないように見えた。フリーの演技を控えてリンクサイドに座った羽生は、テレビの画面越しでも汗をかいていることがはっきり分かった。何か不調を抱えているのだろうかと思っていたら、大会後にぜんそくの発作が出ていたという報道が出て納得した。

 そして結果は3位。優勝はおろか、日本勢でも2番手に甘んじた。羽生の性格を考えれば悔しがっても不思議ではないが、大会後の様子は意外に冷静で、前向きな雰囲気さえ感じられた。

 言い訳をするでもなく、結果を受け止めて今後の課題にも言及した。喘息の話も自分からしたわけではなく、メディアの質問に答える形で控えめに話しただけだ。

羽生を「絶対王者」だと思っているのは誰か

 しかし、羽生に対して厳しい視線を向ける人たちが想像以上に多く現れたので驚いた。

「いやあ、またネイサンに負けましたね。この先も厳しいですね。本人も悔しいでしょうね。負けたって認めたくないでしょうね」

 フィギュアスケートもある程度見るスポーツ記者からは、そんな連絡が来た。「惨敗」という見出しの記事も散見された。冷静な本人と、敗戦を大きく扱うファンやメディア。その差はおそらく、羽生の現状に対する認識のギャップからくるものだ。

 平昌オリンピックで2大会連続金メダルを取ったあとに、羽生は「自分は絶対王者じゃない」という意味の発言をしたことがある。

 オリンピック2連覇こそしたものの、羽生はずっと世界のトップだったわけではない。2015年と2016年には、カナダで一緒に練習していたハビエル・フェルナンデス(スペイン)に世界選手権で2年連続で敗れている。

 グランプリシリーズのカナダ大会で優勝したのも、4度目の出場だった2019年が初めてだ。ソチオリンピックで金メダルを取った2014年以降、羽生が「絶対王者」だった時期などないのだ。羽生のコアなファンやずっと追いかけている記者はそれを分かっている。しかし一般的な認識としては、羽生には2014年以降「絶対王者」という看板がついて回った。だからこそ優勝を逃したことがニュースになり、日本人選手に負ければ「衰えた」と騒がれるのだ。

 とりわけネイサン・チェンについては、羽生自身が何度もその強さを認める発言をしてきた。自分が万全の状態で、やっと互角の勝負ができる相手。そんな拮抗した力関係であることを本人は承知している。

 しかし「絶対王者」のイメージに引っ張られれば、「ネイサン・チェンにまた負けたのか。羽生も終わりだな」という感想を持つ人も出てくる。

 羽生にアンチがいるのは事実だ。逆に、勝ってほしい、優勝してほしいと期待するからこそ敗戦に落胆する人もいるのだろう。どちらにせよ、彼らの認識は本人のそれとはずれていると言わざるをえない。

そもそも、なぜ世界選手権に?

 そもそも今シーズンの羽生の発言を振り返れば、世界選手権に出場しない可能性さえあった。グランプリシリーズ欠場を発表したのも、持病を抱える体調と無関係ではなかっただろう。

 それでも羽生が世界選手権に出場したのは、この大会の成績で2022年の北京オリンピックの日本の出場枠が決まることも大きかったのではないか。日本のエースという責任を感じていた可能性はある。

 そして実際、日本は2位の鍵山と3位の羽生とで、オリンピックで最大の3枠を確保した。

 世界選手権が終われば、また次のシーズンが近づいてくる。羽生はネイサンや鍵山と、そして自分との戦いを見せてくれるのだろう。しかし優勝できなければ、また色々な声があがるのだろう。宿命かもしれないが、そう考えると切なくなる。



絶対王者というのが「負け知らず」を意味するのであれば、結弦くんは確かに「絶対王者」ではありません。来シーズンでシニア10年になりますが、1シーズン全勝したシーズンはまったくありません。ネイサンチェンは平昌五輪の5位以降、今年の世界選手権まで国内外の試合を含め13連勝です(コロナ禍で行われたアメリカ国内の記録に残らない試合はのぞく)。メドベも、五輪シーズンにザギトワに負けてヨーロッパ選手権で2位になるまで、13連勝くらいしてた時期がありました。「絶対負けない」「連勝記録を伸ばす」のが「絶対王者」の定義であるのなら、結弦くんは一度も「絶対王者」であったことはありません。

しかし、ならばなぜ彼が「絶対王者」と呼ばれるのか。
それは、他の選手には到底なしえない、連勝記録だけでははかれない、数々の偉業を成し遂げてきたからです(以下、WIKIより)。


主な戦績は、2014年ソチ五輪・2018年平昌五輪2大会連続オリンピック金メダリスト。2020年主要国際大会6冠全制覇を果たしスーパースラム・ゴールデンスラム。2014・2017年世界選手権各優勝。2013・2014・2015・2016年グランプリファイナル4連覇。2012 - 2015年・2020年全日本選手権通算5回優勝。世界ランキングは2013/14 - 2017/18年まで5シーズン連続1位。

主な記録は、2016年オータムクラシックのショートプログラム においてISU公認の大会で史上初の4回転ループに成功。ISUジャッジングシステムのもとに開催された国際大会において、史上初めてショートプログラムで100点、フリースケーティングで200点、トータルスコアで300点超えを達成した男子選手。+3 / -3 GOEシステム時代におけるショートプログラムで112.72点、フリースケーティングで223.20点、トータルスコア330.43点の世界記録保持者。2019-20シーズンの終了時までに世界記録を通算19回更新している。



羽生結弦が「五輪金1個であがり」のフィギュア界で五輪二連覇を果たしました。それを苦々しく思う勢力が採点等で彼の足を引っ張り続けているのを、ファンは承知しています。羽生結弦は必ずしも「常勝」ではない。しかし、本当に「常勝」であること”だけ”が「絶対王者」の必須条件なのか? それも、恣意的な採点で順位などどうとでも操作できるフィギュアというスポーツで。

柔道の野村忠宏さんは、五輪三連覇しています。しかし彼は世界選手権の実績は金1個と銅1個。「オリンピックでしか本気を出さない男」と言われる所以です。野村さんは怪我での欠場が多く、4年ごとの五輪に自分のピークを合わせていたようです。

荒川さんはシニアのA級タイトルを五輪合わせても3つしかもっていません(五輪、ワールド、NHK杯)。それでも、シニアA級タイトルを21個もっている真央さんより上のポジションになるのは、五輪金をもっているからです。ソトニコワにいたっては、五輪金以外のシニアA級タイトルはゼロですが、それでもロシアではロシア女子初の五輪金ゆえにレジェンド枠です。

ネイサンがいくら連勝記録を伸ばしたとしても、五輪で勝てなくては意味がない。ワールドタイトルコレクターなどアメリカ人は誰も気にしない。アメリカは「五輪至上主義」。荒川さんいわく「アメリカでは五輪金以外は全く話題にならない」のです。

反対に…シーズン初の国際大会で、体調不良の中の3位で「羽生も終わりだな」という人がもしいたのであれば、それこそ羽生結弦の凄さの証明だと思います。

荒川さんの発言は、5個のワールドタイトルをとったミシェル・クワンの有名な言葉が裏付けています(クワンは3連覇くんと違って、アメリカではとても人気がありましたが)。それが全ての答えです。


私の世界選手権の5個の金メダルと
オリンピック金メダル1個を交換したい



ついでにこれも。結弦くんはワールドメダル獲得数7は、ホフマンと並んで戦後では1位です。
長年トップでいた証拠です。ネイサンはワールドメダル数は3個。あといくつ伸ばせると思いますか?




文春が下げ記事あげたのとほぼ同時期に、なぜかガセブンが良記事だしてました。
結弦くんの寄付金額などにも触れており、フリー前に喘息発作があった影響について触れた日本メディアは、ここくらいか。ガセブンであることが気にならない人は、口直しにどうぞ。写真も14枚ほど載ってます。




フリーの失速について、「緊張のため」という的外れな解説をしたのは、私が知る限り以下の人達。他にもいるかもしれませんが。

安藤さん(東スポ)、岡崎真(スポニチ)、荒川さん(スポーツ紙?)、都築先生(朝日新聞)。

ところで、国別対抗戦の男子の解説から、織田さんが外されました。織田さんの代わりにはいったのが岡崎真です。

「羽生は緊張から失敗」とし「鍵山は手がつけられない存在」と最大限に持ち上げている。全日本SPのスピンノーカンについても、判定したTCを擁護する記事を書いたのもこの人です。「羽生のGOEは、羽生ならもっとできるだろうという期待からつけられる」というわけわからん自説を語っていた人でもあります。「スケ連の犬になれば美味しいお仕事をいただける」というサンプルをまたみてしまったようで暗い気分です。

開催されるかどうかもわかりませんが、今年のグランプリシリーズも織田さんは解説を外されてしまうのだろうか…。


この件をこれ以上深追いするつもりはありませんが、これだけ追加。


これは重要なことです。皆さん、自分の好きなスケーター・アスリートを応援するのはいいですが、残酷なことをして他人をいじめる必要はありません。一生懸命働いているアスリートたちに感謝すべきです。さあ、みんな。競争は良いことです。自分のお気に入りを応援し、他の人を尊重しましょう。


ジョニーの訴えについて、ネイサンのマネージャーが援護しています。わっかりやすいなあ(笑)


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2021/04/03 10:45 | コラム・雑誌記事COMMENT(12)TRACKBACK(0)  TOP

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