ナムくん「AI導入とISUとユヅのこと」& 匿名性がジャッジを”賄賂と脅迫”から守る?
ナムくんのライブQ&Aのビデオから。
現役スケーターとしての立場でいえるギリギリの範囲で、本音を語っていると思います。
Nam talking about current judging and Yuzu's thesis 1/2 pic.twitter.com/wEWn6P3FHr
— boribon (@Cosmos941207) May 9, 2021
2/2 pic.twitter.com/TfxbkNCmY9
— boribon (@Cosmos941207) May 9, 2021
Nam talking about how Yuzu gave him advice on how to improve his 3A pic.twitter.com/D8yZkzcyTs
— boribon (@Cosmos941207) May 9, 2021
ミッツさんの翻訳とウメドンさんの翻訳を参考に、下記にまとめさせていただきました。
ありがとうございます。
―AI導入や今のジャッジングシステムについて
僕はユヅの論文を読んでないけど彼のことを知っているから、絶対根拠に基づいて正確に論じているんだろう。個人の経験からいって、ジャッジングシステムに関しては、皆さんも色々とご存じだと思うけど、残念ながらできることはない。相手はISUだよ? システムを組織の都合とタイミングで変えてしまうからね。スケーターにできることは最善をつくして結果がついてくることを願うことだけ。大多数のスケーターも同じ意見だと思う。
スケーターが何か言ったとしてISUは変わらない。ISUがすることにスケーターは口を出すことはできない。ユヅの提言は検討の価値があるし、この競技を良い方向に導くものだと確信している。でも、ユヅの提言をISUが検討するか? それは無いな。実際テクニカルパネルが回転不足なんか見逃してることはよくあるんだから、AI導入とかこの競技を向上させる方向にもっていって欲しいと願っているよ。
自分はまだ現役だから、発言には気をつけなきゃいけない。あくまでも個人的意見。システムには明らかな欠陥がある。だけどスケーターの立場から変えられるとは思えない。だから自分達の芸術性や技術を磨くために最善を尽くししかない。
―プログラムにおける、ジャンプ・スピン・コレオの適切なバランスについて。
3つ全てのカテゴリに100%力を注ぐには相当な体力がいる。この3項目にあまりにも偏りがあるのではなく、均等に力を注ぐのは望ましい。ハビとユヅ、この2人が、プログラム中3項目を最適なバランスで演じられる完璧なお手本だと思う。
―4Aについて
可能だと思う、100%。ユヅが最初に成功者になると確信してる。もう神話のジャンプじゃない。確実に実行可能。僕が跳べるか?って言ったらNOだけどね。ネイサンも良い感じでトライしてるのを見たけどユヅの方が完成に近い。ユヅはもう欧州選手権以外の全てのタイトルを持ってるから、唯一残ってる目標が4Aなんだと思う。そしてユヅなら絶対できると強く信じてるよ。
―新しいジャンプに挑戦するとき、恐怖心を取り除くコツは?
僕が3Aの修正で壁に当たってた時、ユヅが教えてくれたことがある。実際僕をリンク脇に引っ張って行ってこう言ったよ。「もっと力を抜いて。腕はふわっと流れに任せて」って。カウンターからのじゃなくて普通のバックアウトサイドエッジの3Aをよく見てみると本当に腕が滑らかなんだ。腕に無駄な力は入れず柔らかくして、踏み込んでから思いっきり跳ぶと教わった。彼の3Aをみると、実際にそうしているのがわかる。
ナムくんの話には、スケーターは皆色々言いたいことはあるんだけど、それを言ってもISUは絶対変わらないし、現役スケーターが採点に影響するような発言はできない…という、一種の諦観が感じられます。「システムを組織の都合とタイミングで変えてしまう」…鼻から公平公正な採点などする気がない組織だと、彼も認めています。スケーターは全員わかっているだろうとも。
ISUは北朝鮮ですか?(笑) 不満は言えない。どうせ言っても変わらない。言ったら抹殺(採点で報復される)。なに、この恐怖政治。結弦くんが現役の身で、この論文を発表することが、いかに勇気のいることかわかりますね。採点についての不満は、これまでも発言したスケーターはいたけど、皆引退後だった。
つーまーりー、ネイサンもわかっているということです。自分が「組織の都合で」有利にシステムを変えてもらって「勝てるように」してもらっている「勝ち組」スケーターであると。ナムくんより「頭がよい」設定の彼がわからないはずないですよね? おそらく彼は「ジャンプを着氷さえすれば(SOでもお手付きでも)勝てるようにしてやるから、ジャンプの転倒と抜けだけはするな」と言われているはず。
CSKAがやたらネイサン上げ羽生下げしているのは、「勝ち組」スケーターのネイサンに自分達も乗っかった方が得だと思っているからでしょう。CSKAは現状有力選手がいない。ロシア内での立場は微妙なはず。そのせいかわかりませんが、最近タラソワはやたらエテリを持ち上げている。
2019年のロステレの日本選手団の長期合宿場所を提供したのもCSKAでした。スケ連は相当CSKAを潤したはずです(ロステレの結果は日本人選手全員台落ちという悲惨な結果でしたが)。
ロシアにとっては、日本は美味しい金づるなのだなと思います。
「金」と「権力」の匂いに敏感なのは、ロシアもアメリカも日本も同じ。
「羽生の稼いだ金をU選手がロシアにもってくる」という露記事がでたのはそのエテリ合宿でしたっけ? 露でもそういう認識なんだなと笑えてきました(笑ってる場合じゃないんだけど)。彼が引退したらスケ連もそういう豪遊はしにくくなるでしょうね
— みずほ (@traveler_mizuho) May 9, 2021
私が知る限り、ロシアでも、極端にネイサン贔屓になっているのはCSKAだけ。同じロシア人でも、ミーシンは結弦くんを下げることはしない。学者肌のミーシンは勝ち馬乗りのタラソワほど俗物ではない。そして、ワールドの直後、プルさんの愛息サーシャくんは「結弦がナンバーワン」というメッセージをインスタにあげました(実質やってるのはヤナさんだろうけど)。エテリもネイサン上げ羽生下げはしていない。
ロシア関係者は皆、結弦くんが引退したら、自国のアイスショーに出てほしいと熱望しています。エテリもミーシンもプルさんも、自分達のショーをもっている。長い目でみて、賢明な判断をすれば、人気面では完全に不良債権化しているネイサンについて得はないとわかるはず。CSKA陣営はまたアリあたりに美味しい話をもちかけられているのかな。
ISUにルール変更について、ジャッジの匿名性が3つの国から提案されました。
なぜそういう提案がされたか?について、こんな怖い意見を目にしました。

私には(ジャッジの匿名性は)悪い考えとは思えません。特定のコーチや国は、得点することがわかっているジャッジに(控えめに言って)圧力をかけることがよくあります。かなり極端なケースを見たことがあります。
ジャッジが大会前に脅迫されたり、逆に賄賂をもらったりしたケースをいくつか知っています。ISUはこれらの慣行を根絶するために何もしていません。
ジャッジが買収されてるのはわかってたけど、脅迫までされるのか。すげーな、どんな世界だよ(笑)
つまり、こういうこと?(笑) いや、脅迫までするならマジでマフィアじゃん。
そういや、国別で日本が呼んだジャッジ、悪質ジャッジがズラリだったな…。
「ISUはマフィア」
— お年頃 (@mikimuti) June 19, 2018
キャンデロロが言っていた事に間違いは無かったわ
不正ジャッジに加わらなかった人が処罰される世界
匿名性が買収や脅迫からジャッジを守り、むしろ採点の公平性につながる…という意見ですが、IMGが試合の運営を一手に引き受けている現状では、米国側には匿名性など意味がないでしょう。筒抜けでしょうから。そして今一番問題になっているのは、アメリカの傍若無人さです。
組織から推されている「アゲ選手」は得点の出方をみているとわかる。この世界の仕組みを知れば知るほど、「アゲ選手」に嫌いと通り越して、嫌悪感をもつようになる自分がいます。「全員応援」とか要求されても、ジャッジは最強の応援団です。そんな選手を、わざわざ私たちが応援する必要はないでしょう?(笑)
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タグ : 2020-2021_season
2021/05/10 11:25 | 問題提起 | COMMENT(16) | TRACKBACK(0) TOP