AI導入とPCS項目削減でFSの審査はどう変わるのか? ~ロシア記事より

3月25日にいただいたコメントにレス入れました。よろしくお願いいたします。

今年3月のロシア記事ですが、わりと興味深い内容だったので。



ジャンプがAIで解析され、PCS構成要素が少なくなる。
フィギュアスケートの審査はどう変わるのだろうか?


PCS構成要素の削減
PCS構成要素が5→3に削減される。
提案の説明では、重複する基準をなくして、(ジャッジの)混乱を避けるために導入されると述べられている。

ISU技術委員会は、構成要素の数を減らすと同時に、その係数を大幅に増やすことを提案している。TESとのバランスを維持するためだ。理論的には、GOEをも同時に評価し、すべてのPCS構成要素を一度に評価しなければいけないジャッジの仕事を著しく容易にするはずである。しかし、実際には、この新しい基準自体がまだかなり曲者であり、実際にどのように評価するかは大きな問題である。

明確に言えることは、PCS構成要素の数を減らすという提案は、フィギュアスケートを技術プログラムと芸術プログラムに分けるという構想が、まだ破滅的に実現から遠いことを端的に示しているということである。

ジャッジの分割
この提案は、ISUがPCS構成要素の削減を決定するまでは、最も興味をそそられる提案の一つだった。まずオランダがこの案を提案し、次にカナダとイタリアが似たようなことを提案したので、今大会の議題には、ジャッジを2つに分けるという2つの案が含まれている。どちらも、グランプリでは各5人のジャッジが技術(GOE)を判定し、さらに5人のジャッジがコンポーネント(PCS)を判定し、国際大会(オリンピック含む)では各パネルのジャッジを最大7人に増やすことを提案している。

私が会議で聞いたところでは、カナダとイタリアは、自らの提案を放棄し、オランダの提案をサポートする準備が整っていた。当初、大会での承認の可能性は大きいと思われた。いずれにせよ、ISU技術委員会はオランダの提案に非常に関心をもっていた。

その提案に対する反論は、ISUのジャッジの嘆かわしい状況だろう。私の情報では、ISUには若いジャッジが集まらない、もっと正確に言うと、お金の問題だけでなく、そのための要員がいないのだそうだ。だから、チームを分ける(つまりジャッジを1人増やし5人にする)と、ある時点でISUはジャッジパネルを埋める人員がいなくなることに気がつくことになる。

人工知能の導入
これは、すべてのフィギュアスケートファンが懇願していることだ。そして同時に、彼らは心のどこかでそれを恐れている。判定に主観が入らなければ、誰が「悪役」なのか、誰が「下げられた」のか、誰が「潰された」のか、といったファンの議論の重要な部分が自然消滅してしまうからだ。彼らはサッカーのようなWARを望んでいるのだろうか?

実は、この計画が実現するまでには、まだ長い道のりがある。ISUは、最も進歩的な国際連盟ではなく、彼らにとっての革新は、誰も触れないほうがいい皿をずらすようなものだ。パンデミックの時でさえ、ISUは競技プロセスを近代化する計画をすべて放棄しただけでなく、実際、競技団体をほとんど破壊してしまった。もし、誰かが大会中止の統計をとっていたら、その数字は間違いなくリストのトップに来るだろう。国際大会で戦おうともしなかった。

同時に、ISUの関係者は、苦労しながらも変わろうとしている。特別な作業グループが取り組んですでに2年がたつ。

情報によると、ISUは今春から人工知能(AI)や拡張現実(AR)を使った審査システムの開発に着手する予定だそうだ。当面は、ジャンプがどの程度完了したか、また、二次的に許容されるプレローテーションを判断するために使用されるものと思われる。先進国の連盟にとっては一見小さな一歩だが、ISUにとってはすでにブラックホールに飛び込むでいるようなものである。

この時点でわかりにくいのは、二次的とはいえ、プレロテに焦点が当てられていることだ。形式的には現在でも罰せられるべきであるが、どのように、そして一般的に何を「プレローテーション」と呼ぶのか、それが明確でないのだ。現行のルールでは説明がないため、ジャッジは見て見ぬふりをしたがる。新制度の導入に伴い、プレロテのルールをより厳しくする必要がありそうだが、それはとても興味深いステップで、理論的には世界のフィギュアスケートのパワーバランスだけでなく、女子4回転ジャンプ時代にも影響を与えるかもしれない。もしルールが厳しすぎるようであれば、1つ時代を逆戻りすることになるかもしれない。



ISUには若いジャッジが集まらない、もっと正確に言うと、お金の問題だけでなく、そのための要員がいない

トランコフが「自分が現役のとき、明らかに自分より上手いペアを押さえて自分たちが優勝したとき、ロッカールームで彼らの顔を見ることができなかった。だから自分はジャッジにはなりたくない」と言っていました。トップスケーターほどジャッジになりたがらない大きな理由ではないでしょうか。トップスケーターにはプライドがありますから。

今はSNSやYT動画でスケオタが簡単に検証できる時代。変なジャッジをすれば、世界中で顔写真付きで叩かれる。しかし、ジャッジの派遣する人選は各国連盟が握っているので、連盟に忖度しないジャッジは派遣されない。そりゃ、ジャッジになりたがる若い人が少なくなるはずです。


先進国の連盟にとっては一見小さな一歩だが、ISUにとってはすでにブラックホールに飛び込むようなものである。

この記者さんの言うとおり「この計画(AI導入)が実現するまでには、まだ長い道のりがある」でしょう。推しの現役時代には関係ないので、正直、気持ち的にはどうでもよくなっています。




「僕の採点だけでなく、スノーボードの採点の基準として、審判がどこを見ていたのかという説明を聞くべきだと思う。スノーボードは自由にいろいろなスタイルがあるところが格好良さのひとつだが、競技の部分では高さ、グラブ、そういうものを測れるように整えていくべきだと思う。命を張ってやっている選手のために、そこは整理させた方がいい」

スノボには選手が堂々と採点について疑義を訴え、現役ジャッジが問題点を語れる健全さがある…フィギュアファンにとっては夢のような話である。フィギュア界は現役選手どころか、OBOGですら採点問題についてはダンマリを決めこんでいる。いや、インチキ採点で生まれたメダリストを絶賛している時点で、彼らは共犯だといっていい。フィギュア界のジャッジだけでなく、OBOGまでが胡散臭い存在になってしまっている。


ウメドンさんの意見に同意です。




ISUの推し選手が繋ぎが薄く音楽の解釈もできないので、彼らに有利なルール変更…という見方もありますが、単純にジャッジの能力不足を補うためなのかもしれません。だって、どんなルールにしたところで、運用は忖度バイアスありまくりで、誰に有利も不利も関係ないのはすでにわかっていること。単純に5つもボタン押すのが面倒くさいだけなのかも(笑)

ただ、ウメドンさんの言うとおり、採点に反映されない部分を磨く選手は推し以外いないと思われ、観客から見た印象と点数との乖離はますます大きくなっていくのではないでしょうか。そして今以上に観客がシラけていく未来しかみえない。

マリニンが、練習動画で、4Aをほぼ回りきって、片足で着氷している動画がTLに流れてきました(ステップアウトはしていましたが)。マリニンが4Aの初成功者になってもそれはそれでいいと思っています。もしかしたら、それで推しの肩の荷が下りるかもしれない。ああ、マリニンのために4Aの基礎点が20点くらいに跳ね上がるかもしれませんね(棒) 

私は「羽生結弦のスケート」だけが好きなので、もうそれ以外には興味がありません。


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2022/05/02 11:50 | ISU/JSF/IOC/JOCCOMMENT(6)TRACKBACK(0)  TOP

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