「スポンサー獲得の秘密はスターにある」~FS界スポンサー事情

3月27日にいただいたコメントにレス入れました。よろしくお願いいたします。

昨日は幕張公演の抽選結果発表でした。あえなく全滅でした…(涙)

「幕張全滅」がトレンド入り。「幕張全滅」タグ以外に「神戸全滅」タグもありました…。



土日は無理でも金曜日はなんとか…と思ったけど甘かった。
羽生結弦の首都圏のアイスショーが幕張ってもう無理がある。結弦くんが出たSOI横浜公演は横アリだったけど、それでもチケット難民が大量にでて追加公演までしてた。なんでガラガラS◎Iが代々木で、激戦FaOIが幕張なのよ。バランスおかしいでしょうが。会場変更はなかなか難しい問題があるのかもしれないけど、もっとキャパの大きい会場でお願いしたい。


記事は2021年のものですが、内容はバンクーバー頃かな。


フィギュアスケートのスター選手にはスポンサーがつく、とIMGのジェイ・オグデン氏は「Around the Rings」に語る。

今週の世界フィギュアスケート選手権(2013年)のスポンサーの約60パーセントはアジア系、さらに30パーセントがヨーロッパ系、残り10パーセントが北米系だという。

土曜夜の女子シングルでは上位4人のうち3人がアジア出身であり、(アジア系は)過去3回女子の王座を獲得している。

韓国のキム・ユナは207.71点の世界新記録で優勝し、現行の審査方式で200点を超えた最初の女性スケーターとなった。2007年世界選手権優勝の安藤美姫(日本)は3位、2008年世界選手権優勝の浅田真央(日本)は4位に後退した。

「その秘密は、明らかにスターにある」とオグデンは言う。「スターはどこから来るのか?」

IMGの上級副社長兼イベント・連盟担当マネージングディレクターであるオグデン氏は、約20年にわたりISUのスポンサー契約の交渉に当たってきた。

「ISUが10年前、アジアのスケートを発展させるために資金を投じたことは、スケート界にとって素晴らしいことでしたよ」とオグデン氏は言う。

「ISUは、アジア、特に日本と韓国に開発資金を投入することを決定し、その結果がこれです。10年後の今、これらの市場から素晴らしいスケーターが生まれており、その結果として、これらの市場から素晴らしいスポンサーも生まれたのです」

カナダのジョアニー・ロシェットが銀メダルを獲得し、アメリカのトップはレイチェル・フラットで5位となった。

「北米では、正直なところ、多くのオリンピックタイプのスポーツが落ち込んでいます。彼らは、おそらく相応のサポートを受けていないのでしょう」とオグデンは言う。

結果的に、それ(スポンサーのサポート)が選手や結果に反映されることもあるのだ。

1996年のトッド・エルドリッジ以来、アメリカの男子スケーターとして初めて世界タイトルを獲得したエヴァン・ライサチェクの登場により、この状況は好転するかもしれないとオグデン氏は言う。
「これはとても大きなことです。ここ北米で、このスポーツへの関心が高まるのは確かでしょう」とオグデン氏。

アイスダンスではロシアが、ペアではドイツが優勝し、(ペアは)上位4組のうち2組が中国勢だった。

オグデン氏は、さまざまな国でメダルを獲得することは「将来にとって非常に重要であり、このスポーツの基礎となるものです。どの国にも英雄がいれば、あるいは英雄になる可能性があれば、それは明らかにスター誕生の助けになるからです」

ISUは、ISU世界選手権でのスポンサーを14社までと定めている。
しかし、ロサンゼルスのステイプルズ・センターのリンクは、これまでのリンクより若干小さく、リンクボードに多くの名前を載せることができないため、オグデン氏は14社すべてを販売することができなかった。

スポンサーは、アコム、アジエンス、セリエ・デ・ドーファン、シチズン、クリック、ギノー、京セラ、マルハン、メリーコア、オリンパス、スマッカーズ、そして日本の家庭用品メーカーで、名前は日本語の文字だけで表記されている。いずれも韓国企業ではない。

スマッカーズはオハイオ州に本社があり、オリンパスとシチズンは米国に主要な事業部を持つ。
フランスに本社を置くサロン、美容、ヘアケア会社のギノー社は、ISUと10年来の付き合いがある。「彼らは明らかにこのスポーツを信頼してくれています」とオグデン氏は言う。「彼らはこのスポーツから素晴らしい結果を得てきたし、これからもそうし続けるだろう」

スポンサーはリンクのボードで大きな視認性を得ることができる。「これは、この競技がスピード競技ではないことを反映したものです」とオグデン氏は言う。「そのため、すべてのボードの前で多くのアクションが行われています。例えば、スピンはボードの前で行うし、スタートとフィニッシュもボードの前で行います」

スポンサーはその種類の製品やサービスを(その大会で)独占的に提供することができる。

オグデン氏によると、これらの契約は2、3年前、経済が悪化するかなり前に取り決められたものだが、2010年の世界選手権ではほぼ9割が更新されたそうだ。

2006年のオリンピック開催地であるトリノで開催される2010年世界選手権のために、90%近くを更新した。

オグデン氏は、「90%という数字は、ISUが世界的なテレビ露出に成功していることの表れです」と語る。「世界フィギュアスケート選手権は、テレビへの露出度、つまり実際に競技を見ている人の数で言えば、世界のトップ10に入るスポーツなのです」。

ステイプルズ・センターのメインのコーポレート・スイートには、スポンサーシップにおけるアジアンテイストのもう一つの反映が見られました。寿司、チャーハン、アジアンレタスラップなど、ほとんどの食べ物がアジアンフードだったのだ。

スケーターたちとの新たな契約

経済危機の影響で、フィギュアスケーターたちのスポンサー契約は滞っているが、まだ冷え切ってはいない。

「この数ヶ月で、もし企業が本当にその選手を欲しがったり、特定の有名選手と仕事をしたいと思えば、そのための手段を見つけ、まさに彼らが望むものに合わせたプログラムを作ってくれるということがわかりました」と、IMGの上級副社長であるユキ・サエグサ氏はATRに語っている。

サエグサ氏はライサチェクの代理人である。彼は木曜日に初の世界タイトルを獲得する前にすでにコカ・コーラと契約していた米国人スケーターである。

「非常に最近のことですけどね」とサエグサ氏は言う。ライサチェクは、世界的なソフトドリンク会社であるコカ・コーラ社が、オリンピックに向けて1年前から進めているオリンピックプログラムの一部である、と彼女は言う。

サエグサ氏は、男子フィギュアスケートは、長い間、女子のおまけだったが、ようやく企業の注目と関心を集めるようになったという。

「エヴァンは、とても雄弁なスポークスマンで、明晰で(そして)知的です。多くの企業が、彼のそういうところを気に入っているのだと思いますよ」とサエグサ氏は言う。

「女子は今はまだこのスポーツの花形です。そうであることを願っています。1年後、企業が何を求めているかを考えたとき、企業は信頼できる人物を求めています。世界選手権で優勝したばかりのエヴァン・ライサチェクのような選手なら、オリンピックに出場して活躍する可能性は十分にありますよ」。

2006年の世界選手権で優勝したアメリカのキミー・マイズナーは、怪我に悩まされるまでは、この競技の将来を担う存在と考えられていた。彼女は世界選手権には出場しなかったが、まだ契約は残っている。

サエグサ氏は、「キミーは、アンダーアーマーと非常に強い絆で結ばれている」と言う。「主要なスポーツ用品店に行くと、プラカードや店頭広告に彼女が描かれています。また、オリンピックでは、VISAのイメージキャラクターを務めています」

サエグサ氏によると、この契約は2年前に行われたそうです。アンダーアーマーの契約期間は3年。
VISAの契約はオリンピックまでです。



後半部分の訳はあまりフィギュアと直接関係ないので、カットしました。前半も重要でないところは一部端折ってます。内容的にはバンク前くらいですが、今と通じるものがあると思います。

ISUの顔がいかに全面的にスポンサーの方に向いているかがわかります。サエグサだの、オグデンだの、IMGの上級役員がでてきますが、ISUのマネジメントはすべてIMGが行っているからです。

まだロシア女子が台頭する前、女子シングルは、日本女子とキム・ヨナが活躍し、日本の企業が多くISUのスポンサーになりました。なるほど。すべて、アジアからスポンサーを獲得するために、「アジアからスターを!」計画が実を結んだ結果だったのか。北米はすでにスター選手不足で北米からのスポンサーは期待できなかったから。

サエグサ氏はライサチェックのマネでしたが、サエグサ氏のライサへの誉め言葉、誰かを彷彿させますね。

明晰で(そして)知的です。多くの企業が、彼のそういうところを気に入っているのだと思います

サエグサ氏はこうゆうタイプが企業受けすると思っているようだ。だから、イエールイエールとうるさかったのか。納得したわ(笑)

ライサがワールドで優勝する前に、すでにコカ・コーラとのスポンサー契約を結んでいた。反対いえば、「優勝を確約」した上でのコカ・コーラ獲得だったともいえる。ライサチェクは「コカ・コーラ社が、オリンピックに向けて1年前から進めているオリンピックプログラムの一部」だったのだから。

平昌五輪では、ネイサン金メダルを確約しての、多くのスポンサー獲得だったはずである。それならば、サエグサ氏はスポンサーへの顔を潰されたことになる。羽生結弦への執拗な妨害工作の根底にあるのは、そのときの恨みもあるのかもしれない(ネイサンが勝手に自爆したのだが)。そして、北京では絶対に失敗は許されなかったのだろう。

後輩くん2号が写真集だすというニュースが2日ほど前に流れました。彼は五輪代表の決まる1年も前から、五輪用エキシビションプロが、それもMISIAとのコラボが計画されていました。大きな怪我でもしない限り、五輪代表落ちの可能性はなかったのでしょう。おそらく(自爆しない限り)メダルも確約されていたと思われます。

五輪前から、NHKが彼の特番をバンバン流していました。そして、期待の新星だったとはいえ、早々にスポンサーが7,8社つきました。今回の写真集出版も、過去の事例をみるととても不自然です。YT動画の再生回数の少なさやショーの集客力をみても、彼の写真集に需要があるとは思えないからです。彼は元々電〇案件とは言われていましたが、売れる売れない関係なく、一種のスポンサーへのアピールなのかもしれないと思いました。いざとなれば電〇や所属会社が買い取ればいいのですから。

スケ連やIMGやISUがスポンサー対策のためにのみ動いているのだと考えると、ある程度一連の流れの辻褄が合うような気がします。そのとき勝たせたい選手に合わせてルール改正していることも、ジャッジが組織の意向に添って「両目をつぶって」採点していることも。

一番大事なのはスポンサー。スポンサーが離れるのが一番怖い。だから、スポンサーが離れないように、スター選手を作らなければならない。アメリカは自国のスポンサー獲得のために、ライサでもネイサンでも、なんでもいいから五輪金が必要だった。次はマリニンでしょうか。ロシア系というところがネックですが、すでにマリニン推しは始まっているように感じます。

では、なぜ一番スポンサーを引っ張ってくる羽生結弦は冷遇されているのか? 羽生結弦はISUやスケ連が推す必要がないからではないでしょうか。採点で下げても、勝たせなくてもファンは離れず集客してくれるし、視聴率もとってくれる。彼が現役である間はスポンサーも離れない。

そして、羽生結弦は競技団体が「作った」スターではない。採点をいじくって「勝たせた」わけでもない。自然発生的に、その才能だけで誕生したメガスターだ。だから、彼は競技団体に礼は尽くすが、言うがままにはならない。そこも「可愛くない」ところなのだろう。

なにより、羽生結弦が人気や金メダルを独占していては、ISUには都合が悪い。五輪金を回り持ちでとらせてスター選手を次々作ることで、新たなスポンサーも開拓しないといけない。スケ連にしても、羽生引退後のスター選手を作らないと、スポンサーが離れてしまう。スケ連会長が、ソチ五輪後も平昌五輪後もしてなかったメダリスト引き連れてスポンサー挨拶詣を北京五輪後にしてたのは、一種の危機感の表れだったのでしょうか。

ISUにとってスケートファンの意向など最下位の位置づけでしょう。どれだけ訴えても、署名運動してもガン無視するのはそういうこと。

勝てない選手にスポンサーがつかないのは確かだけれど、勝たせさえすればスターになれるわけではない。「スターは作れる」は昭和の時代ならば通用したでしょう。しかし、今は21世紀です。

スケートファンが最下位の位置づけとはいっても、フィギュアが「nobody care」のスポーツになったら、視聴率はとれず、NBCのように放送枠を大幅縮小することになる。そうなると、自然にスポンサーも離れることになる。昔のように簡単には騙せなくなった大衆を相手に、ISUも試行錯誤しているところだろうか。それならば、署名運動よりも、一度本当に「nobody care」なスポーツにしてしまうことが最大の特効薬なのかもしれない。


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2022/05/04 14:25 | ISU/JSF/IOC/JOCCOMMENT(14)TRACKBACK(0)  TOP

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