GIFT完売とワールドの販売不振に思うこと、老舗フィギュア誌3誌の今後の動向を考える、四大陸日本からのカメラマンは1人?

1月26日にいただいたコメントにレスいれました。よろしくお願いいたします。

昨日、四大陸選手権男子シングルの試合が終わり、佐藤駿くんが銅メダルを獲得しました。
これで仙台組男女が二人ともチャンピオンズシップの大会で銅メダル獲得。
FaOI仙台公演(Aツアー)によばれる可能性がぐんと高くなりましたね。

1 三浦佳生(日本) 281.53
2 キーガン・メッシング(カナダ) 275.57
3 佐藤駿(日本) 259.14
4 チャ・ジュンファン(韓国) 250.14
5 ミハイル・シャイドロフ(カザフスタン) 237.14


カザフスタンの羽生(笑)といわれるシャイドロフが5位ですね。キーガンは今季で引退でしたっけ?(消防士になるとか?) 最後にチャンピオンシップのメダルをとれてよかったと思います。しかし、これでまた一人正統派ジャンパーが現役を去るのか。

結弦くんが去った今、男子シングルのビジュアル(と演技の美しさを兼ねた)枠はラトデニ、ジュンファン、あとはシャイドロフくらいか。ただ、ビジュアルがよくて演技もそこそこ美しいと成績が…なんだよなあ。でも人気はメダルなくても、そういう選手に集まる。今ユーロで一番人気はラトデニです。そして結弦くんが競技を去った今、アジア圏で一番人気はジュンファンではないかな。


GIFT完売に関するネットニュースまたきてますね。





「不自然なことには裏がある」というのが私の持論なので、この不自然な売れ方にも裏があるんだろうなと思ってます。いくら土曜日とはいえ、これだけ他の日がダダ余りなのに、男子フリーの日だけ完売というのもこれまた不自然です。男子フリーの土曜日が完売するのなら、EXだって日曜日なのだからもう少し売れてもいいはずです。NHK杯も全日本も男子フリーはほぼ完売なのにEXやSPはガラガラという同じ現象がおこっていました。

こんなものがありました → 随意契約に関する公示

橋本聖子氏は自由民主党の競馬推進議員連盟会長だそうです。彼女の父親は後にJRA顕彰馬となったサラブレッドのマルゼンスキーのオーナーです。つまり日本中央競馬会と太いパイプがあります。

日本中央競馬会とは「日本中央競馬会は、競馬法により競馬を行う団体として、農林水産大臣の監督を受け、日本国政府が資本金の全額を出資する特殊法人である。 監督する部局は、農林水産省生産局畜産競馬監督課。すなわち、日本中央競馬会は農林水産省の外郭団体である」とあります。つまり国の機関ですから税金が使われていますね。その税金が「全日本フィギュアスケート選手権大会を通じたプロモーションの実施 一式」という意味不明なものに使われているようですが、このプロモーションって何?

「氷艶」や「LUXE」もチケット発売後、売れない状態が続いていました。ある日突然サマージャンボやJAのスポンサーがつき、その途端完売になった。なんとなくそれを思い出しました。もちろん部外者ですから内情はわかりませんが、プロモーションっていっても、競馬場で全日本のチラシ配って宣伝しても仕方ないだろうしなあ。

いずれにしても、今だに前会長の影響力が大きいということですね。スケ連がなぜトップを政治家に…と固執するのか、その理由がわかったような気がします。いや、わかっていたけど、実際にこういう公示を目にするとなんとも生々しい。スケ連幹部は、少々収入が減っても、政治家を組織のトップに担ぎ上げている限り安泰だと思っているのかもしれません。

しかし、なぜNHK杯、全日本、ワールドと、休日の男子フリーの日だけ完売させようとするのか。想像するに、かつて羽生人気をなんとか必死で隠そうとしたように、「羽生がいなくても男子の会場は満席にできる。フィギュア人気に影響はない」という演出をしたいのかなと。全日本は女子が土曜で男子が日曜。しかし完売させるほど動員したのは日曜だけ。しかし翌日のEXは背筋が寒くなるほど閑古鳥とガラガラ蛇だらけでした。

女子やEXの不人気はバレても仕方ないが、男子の不人気だけは何としてでも隠したい…つまり羽生不在の影響はなかったことにしたい…そんな意地を感じるのは私だけでしょうか? 彼がプロ転向した途端に、大きなプロジェクトを次々と立ち上げ、チケット争奪戦になっている…という事実は、スケ連にとっては面白くないはず。現役を退けば人気が落ちると思っていただろうから。結弦くんに好意的な清水氏でさえ「現役引退したら、収入が減ると思う」と言っていた。

某建設会社がフィギュアにやたら投資するのは税金対策なのか慈善事業なのかと思ってましたが、よく考えてみれば、非上場のワンマン社長がそんな甘いはずない。政治家がトップの組織に尽くしていれば何等かの見返りがあると考えた方が自然。建設会社ならなおさら。しかもPCR検査でかなり儲けていたそうですが…PCR検査料は税金が負担してる。なるほど。アイスショーの赤字なんてどうってことないか。


フィギュア関連本にも少なからず影響がでてますね。
全員応援タイプの正統派?フィギュア出版社の2022-2023シーズン発売状況です。

フィギュアスケートLIFE(扶桑社)
2022/5/7 vol.27 表紙:坂本花織
2022/8/3 「Life Extra アイスショー2022」 表紙:羽生結弦
2022/9/29 羽生オンリー本「Life on Ice 羽生結弦」
2022/10/31 vol.28 表紙:宇野昌磨
2023/2/2 羽生オンリー本「蒼い炎Ⅲ-究竟編-」
2023/2/13 vol.29 表紙:坂本花織

クワドラプルアクセル(山と渓谷社)
2022/9/29 日本代表2022ファンブック 表紙:羽生結弦
2022/12/14 羽生オンリー本「羽生結弦 栄光の軌跡」

ワールドフィギュアスケート(新書館)
2022/9/1 別冊「ファンタジー・オン・アイス2022 神々の饗宴」 表紙:羽生結弦
2022/10/18 2022-2023シーズンガイド 表紙:宇野昌磨
2022/11/25 vol.96 表紙:坂本花織
2023/1/6 羽生オンリー本「羽生結弦 魂のアスリート」
2023/1/6 EXTRA グランプリファイナル2022特集 表紙:三原舞依
2023/3/3 vol.97 表紙:未定



おそらく、各出版社、あとはシーズン総集編をだすのではないでしょうか。
こうしてみると、女子表紙が増えましたね。視聴率も「女子>男子」になってきましたしね。

一番影響受けてるのはクワドラプルアクセルかな。このシリーズは毎年4冊(日本代表ファンブック、シーズンイン、シーズンクライマックス、シーズン総集編)ほど出してましたが、今シーズンに入ってからは、羽生オンリー本を除くとまだ1冊しかだしていない。元々この雑誌は一度出版社が倒産して消滅するところが、山と渓谷社に拾われて復活したという経緯があるので、他の2誌に比べて基盤が弱い。日本代表2022ファンブックにしても、現役本なのに羽生表紙で、中身も60ぺージくらい羽生成分だった。今季は羽生オンリー本もだしてなんとか息をつないだけど、来シーズンどうするのか。存続という意味で一番ヤバイのはここかもしれない。

Lifeにしても「蒼い炎Ⅲ」と「羽生結弦 Life on Ice」で、他の売上不振をカバーしてるようなものだろうし、来シーズンはなかなか大変だろうなと思う。これまでは羽生成分が少ししかなくても、羽生表紙というだけで買ってくれた羽生ファンがかなり売上に貢献していたはずなので。


四大陸選手権、日本からコロラドに行ったカメラマンは田中さんだけだったそう。


2019年の結弦くんが怪我でWDした福岡開催の国別対抗戦。日本のカメラマンはほぼ田中さん一人だったそうです。「場所とり放題だった」と自嘲気味に言っておられた。日本開催の大会でそれなら、そりゃコロラドまで行かんわな。朝日と毎日とニッカンは記者は派遣してたけど、カメラマンまでは同行してなかったということね。

長久保さんが言っていた。「2012年のニースワールドはたまたま休暇をとって自費で行った。あの当時はスポーツ紙が海外のワールドにカメラマンを派遣するなんて考えられない時代だった。それを羽生選手が変えた」と。またその時代に戻っていくだけ。たまアリワールドは日本開催のワールドだから、さすがにカメラマンくるだろうけど、国別はどうなるんだろう。

いずれにしても、田中さん写真の買い手がみつかってよかった。以前、田中さんと親しい某写真家さんの講座でのこと。その写真家さんが、なぜオータムで結弦くんと紀平さんとメドベの写真しか撮らなかったかという理由をこう言っていた。「だって撮っても需要ないんだもん」。そうです。需要がなければ、撮っても自分が楽しむ趣味の写真になってしまう。写真家さんはビジネスで写真を撮ってる。フィギュア誌が減れば、大会に派遣されるカメラマンは今後も減っていくでしょう。



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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2023/02/13 09:45 | 問題提起COMMENT(18)TRACKBACK(0)  TOP

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