某米国選手のインライについて その2

4月3~5日にいただいたコメントにレス入れました。よろしくお願いいたします。

「某米国選手のインライについて」の続きです。
→ http://bltraveler.blog63.fc2.com/blog-entry-5269.html

続き書くといってたのに、2週間も放置してしまいました。
結弦くんのクリケット帰還やら、徹子の部屋やら、タイムリーな話題が多すぎた…。
賞味期限切れちゃってる話題かもですが、続き書くと言ってましたので、覚え書きとして。

①同性愛嫌悪発言
②4Aに関する結弦くんへの発言
③クリケットに関する嘘発言
④ジャンプについての発言の矛盾


前回、①と②について書きました。
続きでは③と④について書くつもりだったけど、①と②について補足情報がでてきたので、そちらを優先します。

今日は、①の続報についてです。①のその後の経緯をまとめておきます。

マリニンはインスタのアカウントとツィッターのアカウントと両方もっていました。
ツィッタ―でもインスタのIGSと同じ文面の謝罪文を(文字制限があるので3回に分けて)UPしましたが、批判が殺到し炎上、アカウントそのものを削除してトンズラしました。

@iliamalinin_twitter


現在、ツィッターのアカウントはありません。


マリニンの舌禍事件について、書かれた記事です。
騒動が大きくなったので、米国スケ連に釈明の手紙を送ったようです。



長いので、マリニンについての部分だけ抜粋します。

18歳の全米男子フィギュアスケートチャンピオン、イリア・マリニンは、先月、Instagramのライブチャットで、自分がストレートであることを「証明」しなければならないかと尋ねられたことに対する稚拙な答えによって、Twitterで3回にわけて謝罪し、米国フィギュアスケート連盟にも正式に謝罪の手紙を送ることになった。

イリア・マリニンは何を語ったのか?

マリニンにとって、4月22日のインスタグラム出演時のファンからの質問は驚きだったようだ。

Q:イリア、自分がストレートであることを証明できる?

マリニン:え?何が?

Q:あなたはストレートなの?

マリニン:ああ、あのね、正直に言うと、僕はもうストレートではいられないんだ。だってそういう(芸術的な)要素の点数アップが必要だからさ。ストレートじゃないって言わなきゃ。そうすればPCSが上がるんだよ。

数分後、競技で史上初めて4回転アクセルを着氷したマリニンは、次のような3つのツイートを発信した。「私の”10代の”行動について、皆さんに心から謝罪したいと思います。この間違いは本当に取り消すことができないことを認識しています。私は誰に対しても憎しみを抱いているわけではないことを、皆さんに理解していただきたいと思います。この間違いを理解し、私が間違いを犯したことを知らせてくれた皆さんに感謝します」

彼はその後、米国フィギュアスケート連盟のCEOのトレイシー・マレクに手紙を出し、USA TODAY Sportsがそのコピーを入手した。

同日4月22日付の手紙の冒頭には、このように書かれていた。

「本日未明、ファンやフォロワーが視聴するInstagram Liveの質疑応答で、私は私たちのスポーツにおける性的指向とジャッジによる採点を関連付ける不正確で率直に言って恥ずかしいコメントをしました。視聴者の皆さんには、私の未熟さをすぐに謝罪しましたが、私たちの競技にこのような不謹慎なコメントを入れたことについて、運営団体、審査員、そして仲間の競技者に追加で謝罪したいと思います。私は、異性愛者であることが原因で採点に影響があったと考える根拠も理由も持っていません。そして、どの競技者も、指向に関係なく、そのような私的な事柄でペナルティを受けることがないように願っています」

USA TODAY Sportsへの声明で、米国スケート連盟は、こう述べている。
「イリアは自身の行為について謝罪していますが、米国のスケート連盟は、フィギュアスケートとより大きな社会におけるLGBTQ+コミュニティをより理解するための感受性トレーニングへの参加を助言しています。米国フィギュアスケート連盟はLGBTQ+コミュニティを支持し、いかなる種類の差別も容認していません」



どの競技者も、指向に関係なく、このような私的な事柄でペナルティを受けることがないように願っています…この期に及んで何言ってるんだか。まるで、現在、性指向でペナルティを受けている現実があるかのような言いぐさですね。誰が考えたのか知らないけど、この子の周囲もあまり頭よくないな。

面白いのは、スケ連に送ったマリニンの手紙がメディアの手に渡っていること。スケ連がコピーを渡したのか、スケ連内部の人間がリークしたのか…どちらなんでしょう。いずれにしても、スケ連が問題視しているのは確かなよう。日本のスケ連なら、同じ問題がおこってもスルーするのはほぼ確実なので、まだアメリカのスケ連の方がマシということか。

こんな謝罪文を4/29頃にIGSでUPしました。トレーニングのことが書いているので、スケ連に手紙を送った後ですね。


20230429マリニンIGS


こんにちは、皆さん。先週の事でアプデします。自分の間違いから学び前進するためスケ連からLGBTQ+コミュニティや他の恵まれない人達をより理解し成長するため感受性トレーニングを受けるよう勧められました。僕のコメントに影響された全ての皆さんにお詫びします。この経験から学び成長したいと願っています。


1回目の謝罪にしろ、2回目の謝罪にしろ、24時間で消えてしまうストーリーであるところがミソですね。不本意だけど仕方ないから謝罪はするが、いつまでも残したくない…という本音がみえます。

とりあえず、急いでスケ連に手紙を送り、「スケ連からトレーニングを受けるように勧められた」と反省するポーズをした。「勧められた」とは書いているが「受ける」とは書いていない。受けたとしても、周囲にいわれて厭々受けるのであれば効果は期待できない。


キツイことを言うようですが、反省してると思えないのは、元々彼が差別主義者だから。


根っから人種差別主義者で同性愛差別主義者ならば、十代とはいえ、矯正はなかなか難しい。自分をクワドゴッドと名乗るほど、自己評価の高い承認欲求モンスター。本質が変わらないのであれば、またやらかす未来しか見えない。こういう人は、SNSは一切やめたほうがいいと思う。


こうやって必死で擁護する人もいますが…ちなみに、この人は米国在住の米国選手オタ。


確かに「彼はまだ若いし~」と擁護する人も一部見受けられました。でも、それを多数派工作するのは違うだろうと。

それと、怖いのは、そういうマリニンを擁護してる人達って、マリニンの言葉で傷ついた…たとえば、ジェイソンはじめLGBTQスケーターの心の傷を心配する声が全くないこと。特に槍玉にあげられたであろうジェイソンは、この後、米国SOIでもザアイスでもマリニンと共演しないといけない。ジェイソンは大人の対応をするだろうけど、マリニンの顔をみるたびに、あのインライを思いだすでしょうね。

傷つけられた人に寄り添えない感性って、本当に怖いなと思う。被害者の人権より、加害者の人権を守ることに必死になってる人権派弁護士みたい。やたら加害者庇って「寛容な自分をアピール」するのは、スケオタあるあるですが。

マリニンと関係ないので抜粋しませんでしたが、ブライアン・ボイタノは「ゲイだとバレたら君のキャリアは終わりだ。結婚して子供をもちたいとアピールしろ」と言われたらしい。そうやって自分の性指向を隠さざるえなかった時代を経て、今はカムアウトしていても、点数が下げられたり、キャリアが断たれることはなくなった。でも、ネイサンやハビが過去に「同性愛差別発言」で炎上したように、偏見は「ストレートの男性スケーター」の一部の人達の中にはいまだに根強く残っているのだとうかがわせる出来事でした。

フィギュアスケート界と性指向問題については、過去何度かとりあげましたが、これが一番わかりやすいかも。興味があればどうぞ。

フィギュア選手と同性愛 ~男子フィギュアの価値観とセクシャリティの狭間~

フィギュア選手と同性愛 ~男子フィギュアの価値観とセクシャリティの狭間~ その2


①だけで長くなってしまいました。②③④については、また後日に。



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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2023/05/08 09:15 | 雑談COMMENT(8)TRACKBACK(0)  TOP

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