2012年6月の読書メーター

6月の読書メーターをUPします。

内訳は、小説8冊、漫画4冊、雑誌1冊、イラスト集1冊。

旅行の直前と旅行中は、あまり本が読めなかったので、6月は少な目です。

漫画では、「是 -ZE- かみのほん」「是 -ZE- いろのほん」「キスアリキ。」が良かったです。
小説では、「薔薇」シリーズの最終巻ですね。最後までグイグイ引き込まれました。


6月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:2495ページ
ナイス数:415ナイス

恋愛以上 (SHYノベルス287)恋愛以上 (SHYノベルス287)
小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 建築家×会社員。同級生再会もの。内容はベタベタな王道。でも、じっとりした湿度のあるアダルトな雰囲気に色香が漂う。10年ぶりに再会してわりと早めに身体の関係ができ、隆の想いが叶ったのに、そこから再び二人の関係(主に隆)は迷路に入っていく。「男同士の関係は長続きしない」という思いこみから、攻から逃げる受を攻が追いかけ捕まえる話。穏やかに見える遠山の秘めたる内面の激しさに萌え。篤はイラつく男だった。妹尾母娘も。やはり椎崎作品の女キャラは苦手だ。それにしても瀬川先輩気の毒すぎる
読了日:06月02日 著者:椎崎 夕
LOVE STAGE! !  第2巻 (あすかコミックスCL-DX)LOVE STAGE! ! 第2巻 (あすかコミックスCL-DX)
★★★★☆ 人気俳優×大学生(芸能一家の次男) このシリーズはやっぱり面白い。少女漫画っぽくてベタベタの王道なんだけど、テンポの良さと笑いのセンスがピカイチ。良質のBLラブコメだと思う。1巻目でイズミへの恋を自覚した龍馬。メル友から始まり、漫画家を目指すイズミの原稿を手伝ったことから、二人の距離が近づく。イズミが芸能界入りを決心し、龍馬への恋を自覚したところで次巻に続く。傲慢だった龍馬が健気ですごく可哀想な男になっちゃってるので、早く二人が結ばれますように。イズミの母はきっと応援してくれるよ(笑)
読了日:06月02日 著者:蔵王 大志
キスアリキ。 1 (スーパービーボーイコミックス)キスアリキ。 1 (スーパービーボーイコミックス)
★★★★☆ 若頭の息子×組長の息子。堅気になるつもりだった六実が、透の色香に迷い、組の後継者の透を守るため極道になる決心をする。女のような容姿を厭い、男としての矜持が捨てきれない一方で、親父の真也のように強かになりきれない透。ヤング組、展開が速すぎるものの面白かった。でも、五木×真也が濃すぎて、そちらに食われてたかな。オヤジ組は今でもそーゆー関係なんだろうか? 組長、変貌しすぎだろ。二人とも結婚してるようだし恋仲ではなかったのだろうが、BLというより『肉体派』の世界だな。2巻目はもうでてるので早く読もう
読了日:06月03日 著者:新田 祐克
是~ZE~ かみのほん (ディアプラス・コミックス)是~ZE~ かみのほん (ディアプラス・コミックス)
★★★★★ 表紙が玄間と氷見。裏表紙と口絵が守夜と隆成。こうやってペーパーの集大成を見ると、玄間×氷見編の多さに驚く。全サペーパーはエロ路線だったし、このシリーズのエロ担当の二人が活躍するのは当然なのかも。氷見にちょっかいかけた隆成を玄間がお仕置きするパターンももやは様式美。本編では辛いシーンもあったけど、これはひたすら甘々で楽しかった。なかなか全部は集められないペーパーが1冊の本になって本当にうれしい。ただ、実写化については・・・ちょっと複雑(笑) おまけペーパー、雷蔵のノロケが可愛いね
読了日:06月05日 著者:志水 ゆき
是 ~ZE~ 画集 いろのほん是 ~ZE~ 画集 いろのほん
★★★★☆ 読んだというより眺めたという感じ。114ページの文字通りの画集。ほぼ年代順に並んでいるので、絵が微妙に垢抜けていってるのがわかる。玄間組、隆成組、阿沙利組あたりが多いけど、思ってたほど偏りはなかった。表紙絵の集大成だと思うので仕方がないが、ファンブックにも収録されてたイラストと何枚か重複してた。ピンナップと表紙は描き下ろし。できれば、イラストのインデックスに作者のコメントが欲しかったかな。封入ペーパーは彰伊×阿沙利編。いかにも二人の日常らしくて良かった♪
読了日:06月05日 著者:志水 ゆき
甘い水 2 (リンクスロマンス)甘い水 2 (リンクスロマンス)
小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ SIT後輩×先輩。前作でセフレ以上恋人未満の関係になった遠藤と神宮寺。遠藤の心の傷からくる刹那的な人生観の意味が前回より深く描かれている。生命維持装置を止める決断を神宮寺にゆだねるということ(日本の法律で可能なのかとか、他人なのにできるのか?とか、色々疑問はあるが)は事実上神宮寺を世界で一番信頼しているという告白。遠藤が最後に神宮寺の前で流した涙が美しい。気を張って生きてきた分、神宮寺にこれからはうんと甘えるといい。タイトルの意味もよくわかった。篠口のスピンオフも読みたいな
読了日:06月08日 著者:かわい 有美子
キスアリキ。(2) (スーパービーボーイコミックス)キスアリキ。(2) (スーパービーボーイコミックス)
★★★★★ 若頭の息子×組長の息子。1巻目よりエロが増え肌色率上昇。若い二人は蜜の味に溺れもはや猿状態(笑) 六実との行為に透の心も追いついてきて甘さがUPしてるのが嬉しい。オヤジさん達の過去の秘密が気になる。六実は若頭の実の息子だと思う。問題は麻人。はたして透と異母兄弟なのか? 透と六実、今は組長の手の平の上で踊らされてるように見えるけど、いつか組長の予測の斜め上をいく二人になってほしい。何でも組長の描いた絵の通りじゃシャクにさわるじゃん(笑) 次で麻人がどうでてくるか楽しみ~。さすが新田さんは上手い
読了日:06月11日 著者:新田祐克
彼をさがして (プラチナ文庫)彼をさがして (プラチナ文庫)
小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ CMプランナー×会社員。表紙を見たとき三角関係の話かと思ったら、受を挟む二人の男は、記憶喪失の前後で全く違う人間になってしまった同一人物だった。でも、受はその違う二つの人格をどちらも愛する。どちらの人格も男の中に同居してると理解し、男への愛情を自覚するからだ。後半は、記憶を取り戻した男が、受の以前との変わりように戸惑う。受も男への今までの態度を反省し、全く別人になったから。受・攻両方が記憶を失う前後で人が変わっちゃう設定に、普通の記憶喪失ものと違う捻りがあって面白かった!
読了日:06月21日 著者:風見 香帆
阪急電車 (幻冬舎文庫)阪急電車 (幻冬舎文庫)
★★★★☆ 映画版が面白かったので、以前から気になっていた本書を購入。阪急電車今津線片道15分の短い路線で繰り広げられる人生の縮図。映画の舞台になった大学に通っていた自分としては、風景のひとつひとつが目に浮かぶようですごく懐かしい気持ちになった。もっと早く読めばよかったと反省。登場するのは本当に普通の人々なのだけど、そこには子供から老人にいたるまで、それぞれ人生の小さなドラマがある。とても心温まるいい作品。ホノボノしてる中に混じりこんでる女の怖さ・嫌らしさもリアルでウンウンと頷いてしまった(笑)
読了日:06月21日 著者:有川 浩
地下室のワルツ ─蜜と罰─ (ルナノベルズ)地下室のワルツ ─蜜と罰─ (ルナノベルズ)
小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ オーストリア人心臓外科医×日本人小児科医。幼馴染み再会もの&ロミジュリ。さすがドラマチックトンキワシリアスの国際派BL作家・華藤さん。ついにボスニア・コソボ紛争までBLの題材にしてしまった。その歴史背景が大きなウェートを占めてるので、そこに興味があるかどうかで評価が分かれるかもしれない。パリで再会した後、夏生が地下室に閉じ込められるまでの経緯と、少年時代の二人の思い出が同時進行する構成。出口が全く見えない閉塞的な展開が終盤まで続いてどうなることかと思った。コミコミペーパー付
読了日:06月25日 著者:華藤 えれな
Chara (キャラ) 2012年 08月号 [雑誌]Chara (キャラ) 2012年 08月号 [雑誌]
★★★★☆ 全サ応募用紙目当て。単発ものでは、草間さかえさん、やまかみ梨由さんが面白かった。「幻月楼奇譚」「DEADLOCK」「幸運の理髪師」などは安定した面白さ。「二重螺旋」番外編もよかった。「年下の流儀」は好きなんだけど、友介のグルグルにはいい加減疲れてきたな~。次くらいがクライマックスか? フレブラポスター、二重螺旋のブックカバーなど付録が充実 
読了日:06月26日 著者:
ポケットに虹のかけら (ディアプラス文庫)ポケットに虹のかけら (ディアプラス文庫)
小説★★★☆☆ 挿絵★★★★☆ 会社員×探偵事務所の下っ端。同級生再会もの。「不正を暴く」という当然の正義を、「綺麗ごとでは生きていけない」という現実の前でどう貫くか・・・ポケットに入れた”虹”という勇気と、太陽に顔を向けていたいという想い。目を向ければ、現実の世界であたり前にあることだけど、久我作品としてはとても重いテーマで、その部分の比重が大きくて、BL部分に萌えは少なかったかも(Hはいやらしかったけど)。久我作品にしては珍しい標準語作品。亮介が7年間世話になった3人の男達の最後の優しさが泣けた!
読了日:06月28日 著者:久我 有加
左隣にいるひと (キャラ文庫)左隣にいるひと (キャラ文庫)
小説★★★☆☆ 挿絵★★★★☆ 同級生再会もの。大学院生×会社員。元々感性が好きで作家買いしてるので、斬新さは求めてないし、引出は多くない作家さんだとわかっているけど、今回はちょっと新味がなさすぎたかも。こういう話はBLでは書き尽くされてるだけにかえって難しいのよね。受がオトコマエで、攻が泣き虫ヘタレ乙女攻だというとこがいつもの可南さんとはパターンが違うけど、それならいっそあとがきにあるように”リバ”にしてほしかったなあ。可南さんのリバを読めたのに!と残念。担当さん、守りに入ってはダメダメ~(笑)  
読了日:06月29日 著者:可南さらさ
薔薇の誕生 (SHYノベルス289)薔薇の誕生 (SHYノベルス289)
小説★★★★★ 挿絵★★★★☆ 「薔薇」シリーズ完結編。アダムとの戦いで啓が勝つのはわかってたから安心してたけど、啓・レヴィン・ラウルの三角関係の行方がすごく気になっていた。ラウル派の私もレヴィンには死んでほしくなかったし。でも、薔薇騎士である啓は不死者のレヴィンとの約束を守らなければならない。どうするのか・・・!?という部分に希望がみえて、啓の血の秘密が明らかになると同時に、啓の血にまつわる過去の伏線も綺麗に回収された。みなが幸せになる形で終わってホッとした。小冊子はたぶん後日談だよね? こちらも楽しみ
読了日:06月30日 著者:夜光 花

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2012/07/03 08:10 | 読書メーターCOMMENT(2)TRACKBACK(0)  TOP

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No:2081 2012/07/04 00:53 | # [ 編集 ]

悠○ 様

悠○さん、こんにちは。

「左隣にいるひと」は、いい意味でも悪い意味でも”普通のBL小説”でした。
無難な仕上がりで、”ハズレ”ではないけど、”インパクトが弱い”というか。
可南さんは”感性買い”してる作家さんなので、”萌え”させてくれれば、
ワンパタ再会ものでも何でもかまわないんですけど、今回はなぜかあまり萌えなかったんですね。
でも、「よかった」という読者もいるので、そこは人それぞれかと思います。

「彼をさがして」はお薦めです!
私もブロ友さんがお薦めされてたので読んでみたのですが、これは面白かったです。

華藤さんはドラマティックでド・シリアスだけど、どこかトンキワ臭があるなあといつも思ってます(笑) 
私はそこが面白くて(といっても、たまにドン引きするときもあります)、よく読んでるんですが。
「シナプスの柩」はずっと積読になってるんですが、ついていけないくらいトンキワだったんですね!
トンキワ好きなので、何気に楽しみになってきました(笑)

悠○さんのブログはいつも拝見させていただいてますが、丁寧な感想で、ほぼ毎日更新は素晴らしいです。
記事のボリュームをたもって更新していくのが大変なのは、私も実感としてわかりますし。
ブログは始めるのは簡単なんですが、仕事でもなし、本当に好きでないと続かないなあと思います。
来訪してくださる人がいて、同好の人達と触れ合う機会が増えることが励みになってるんでしょうね~。

こちらこそ、これからも仲良くしてくださいね!
コメント、ありがとうございました♪

No:2082 2012/07/04 09:50 | みずほ #- URL編集 ]

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