2009年10月の読書メーター
10月の読書メーターをUPします。
内訳は、小説23冊、コミックス4冊、雑誌1冊。
10月は漫画があまり読めませんでしたが、嶋二さんの「猫の恋」は収穫でした。
小説では、3部作くらいのシリーズものがいくつか読めたのが良かったです。
単発もので一番印象に残ったのは、榎田尤利さんの「はつ恋」でした。
10月の読書メーター
読んだ本の数:28冊
読んだページ数:6143ページ猫の恋 (MARBLE COMICS)
評価 ★★★★★ 表題作の幼馴染みで番頭×若旦那という設定は激ツボ。標準語なのが惜しい。これで京言葉なら、京都の老舗和菓子屋の空気がより伝わったし、和服受の色香もより増したのに。スピンオフの当て馬社長が成長した甥の長年の想いに絡めとられていく様も萌えた。。あっさりした描線だが雑っぽくないところがいい。満足の1冊
読了日:10月31日 著者:嶋二恋とはどんなものかしら (花音コミックス)
評価 ★★★★☆ ワンコ×ツンデレ眼鏡と女たらし×純情高校生。面白みがあるのはスピンオフCP。表題作CPは、受が攻を好きなのに求愛に消極的な理由がわかりにくい。高校生の素直なプッシュの方が好感がもてた。ろくでなし攻はこの純情一途受にどんどん追い込まれるといい。大家も気になるし、残りの下宿人2人は登場しなかった。つまり続編あり?
読了日:10月31日 著者:夏水 りつはじまりは窓でした。 (新書館ディアプラス文庫 227)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 窓ふき職人×商社課長。爆笑の出会いだけでなく、最後まで窓が効果的に使われている。課長が凶悪に可愛すぎる。酔うと豹変するし、エロいし、恥ずかしがったり、拗ねたり、厳しい課長の顔になったり・・・そのギャップに完全にヤラれた。シロも、一家に一台欲しいような健気な年下ワンコ。このカップリング悶えるほど好き。黒田の存在感もなかなかのもの。北海道の選手権の行方が気になるなあ(笑)
読了日:10月30日 著者:名倉 和希ジャーナリストは眠れない (キャラ文庫)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★☆☆ タブロイド誌デスク×記者。正義を貫いて左遷された元社会部記者同士。男らしくて熱血で真の記者魂をもつ受は好きなタイプ。攻×攻っぽい骨太なラブがなかなかツボだった。仕事と恋愛のバランスも良い
読了日:10月28日 著者:榊 花月僕の好きな漫画家 (キャラ文庫 さ 1-15)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★☆☆ 大学生×漫画家。家事機能搭載型ワンコで年下敬語攻で、大人と子供の出会いからの立場逆転など、一杯好きアイテムがあるのに、不思議なほど萌えなかった。お互いが好きになった理由もよくわかるし、話にも矛盾がないのに何故。淡々とした話のテンポに乗りきれなかったような・・・。しっかり者の攻のリードで、将来は編集者×漫画家としても二人三脚で頑張っていきそう
読了日:10月28日 著者:佐々木禎子小説家は誓約する 小説家は懺悔する3 (キャラ文庫 ひ 2-8)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★☆☆ 「小説家」シリーズ3作目。お互いに良い影響を与えあう理想的なCPになりつつある。試練があるごとに堅く結びつく二人。小説家としての佐々原にスポットが当てられた完結編は、二人の甘さも最高潮だった。とどめは恥ずかしさで走り回りたくなるような最後の誓約。それはフェアの小冊子の4年後もちゃんと生きていた
読了日:10月26日 著者:菱沢九月恋愛私小説 (キャラ文庫 さ 3-16)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★☆ ヒモ(元小説家)×零細出版社社長。冗長・・・という印象。270Pほどあるが200Pくらいの内容。途中で退屈した。恋愛部分の盛り上りがない。攻は掴み処がないし、受も淡々としてていつ恋愛にシフトしたのかわからない。小椋絵は素敵だが、文中の受のイメージと違う。全体的には破綻なく無難に纏まってはいた。欠点もないがインパクトもない感じ
読了日:10月24日 著者:榊花月夏雪 (幻冬舎ルチル文庫 ま 2-9)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★☆ 「淡雪」続編。「雨雪」シリーズ4作目。「大人っぽい」ことと「大人として生活している」ことは違うという現実。本当の大人の当て馬登場で、侍・武川が見せた年相応の焦りや動揺。佑真も一人でグルグル考えすぎ。不器用さがヤングCPらしい。設定・展開ともに目新しさはないが、温かくてしっとりとした好きなシリーズ
読了日:10月22日 著者:真崎 ひかるComic Magazine LYNX (コミックマガジン リンクス) 2009年 11月号 [雑誌]
評価 ★★★☆☆ 全サ応募用紙目当て。気になった連載は池玲文「たつのおとしご」、室井さき「セカンドライフ」、みろくことこ「君の名は死にゆく花も嵐も」など。北沢きょう「恋の取り引きお願いします」は髭受け萌え(笑) 全体的に可もなく不可もなく
読了日:10月22日 著者:君を抱いて昼夜に恋す (新書館ディアプラス文庫 226)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★☆☆ 博徒×彫師。刺青を描く技量に情という魂を与えられ、彫師として花開く八束。博徒として圧倒的なオーラを放つ源太。描写は淡々としていたが、濃密な情念とエロスの世界を十分堪能できた。古いディープな大阪言葉が時代物の雰囲気を盛り上げている。二人と対照的に終わった忠五郎と与助の悲恋も余韻が残り印象的だった
読了日:10月20日 著者:久我 有加百々之助☆変化
評価 ★★★★☆ 前半は百々之助×勝、後半は竜太郎×百々之助。大正・浅草の大衆演劇。モモの女形姿の美しさと、血の気の多さや気風の良さとのギャップが魅力。今のところ攻だが、将来勝との攻守逆転は必至(笑) モモは受が似合う。モモと竜太郎、勝とモモの今後が気になるので続編希望
読了日:10月19日 著者:大竹 直子心臓がふかく爆ぜている (幻冬舎ルチル文庫 さ 2-24)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 社内恋愛。才能はあるのにネガティブな受と男前で有能だけど性格はおおざっぱな攻。1回のHは濃いものの回数は少なめ。指を絡めるイメージセックスのエロさはさすが。攻の迂闊さや無神経さは普通の男にありがちでリアルだった。ロハスやアロマの蘊蓄も煩くなく、恋愛とのバランスも良かった
読了日:10月18日 著者:崎谷 はるひはつ恋 (B-BOY NOVELS)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 最初は「永遠の昨日」のような死にネタかと心配したが、最後に救済されホッとした。31歳の心のまま17歳の自分にワープする。14年間の時代の変化に戸惑い、14年の経験値で昔の自分に気付かなかったことが見えてくる。このあたりの描写がすごく上手い。ミラクルだけどリアルで、高校生と大人両方の胸キュンな恋が楽しめる1冊
読了日:10月17日 著者:榎田 尤利小説家は束縛する ―小説家は懺悔する(2)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★★ キャラ小説家フェアで購入。「小説家」シリーズ2作目。受の昔の男が登場。基本はひとつ。「愛し合ってる」ということ。それがしっかりしていれば束縛する必要はないのだと気づいた過去囚われ男の成長。出来上がって1年、少し不安定になっていた受も、安息の場と自立の場両方を得られて良かった
読了日:10月15日 著者:菱沢 九月小説家は懺悔する (キャラ文庫)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★★ キャラ小説家フェアで購入。「小説家」シリーズ1作目。深刻なトラウマもちのベストセラー作家と元コックでダメンズ好きゲイの家政婦。肉親に縁の薄い二人が心の空白を埋めあって家族になっていく過程が良かった。二人のエロも色っぽい
読了日:10月14日 著者:菱沢 九月コイゴコロ。 (クリスタル文庫)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★★ 幼馴染みの高校生同士。甘酸っぱい初恋成就物語。前半は攻視点、後半は受視点で、それぞれの心の揺れがよくわかる。ピュアな二人の心理描写中心で心が洗われる。剛胆で優しい攻のオヤジが殊勲賞だね。シンプルで地味な作品に高永絵が華やぎを与えている
読了日:10月13日 著者:水壬 楓子千年の眠り花 (ダリア文庫)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★★ 「花」シリーズ完結編。零飛の悪趣味度益々パワーアップしている。零飛を守るため「殺戮人形」になり、零飛の闇に呑まれそうになる自分に無力感を感じる蒼が痛ましい。だが、零飛の涙で全てが報われた。ウーにも救いがあってよかった。前作も今回のナマ板ショーでも鷹羽は役得ぽかったが、最後のウーの処遇で鷹羽には新たな悩みができそう(笑) 小冊子が楽しみ
読了日:10月11日 著者:沙野 風結子人はなぜ働かなければならないのか (バンブー・コミックス 麗人セレクション)
評価 ★★★★★ 表題作は、襲い受?オッサン受?リバ?・・・流れ的には襲い受だけど、年下攻の女王・山田ユギ作品なので、オッサン受の可能性も捨てきれず(笑) 受・攻が暫定で終わった表題作も面白いが、ノンケだと思ってた先輩が実はネコだった「僕らはただ走るだけ」やテレホン・ラブの「CALL ME」もすごく好き。先輩もできる部下もタチっぽい受で美味しさ倍増!
読了日:10月10日 著者:山田 ユギ花陰の囚人たち (ダリア文庫)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★★ 旧版で既読だが新装版で再読。前作はエロ描写より情感描写が濃かったが、こちらはエロ全開。零飛は立派な変態だが、鷹羽はむっつりスケベだ(笑) 受2人は身体はスケベでも心はまともだから合わすのが大変だろうな。ウーが哀れ。黒社会にどっぷり浸かりながらも、斎への純愛は本物だった
読了日:10月10日 著者:沙野 風結子花の堕ちる夜 (ダリア文庫)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★★ 旧版で既読だが新装版で再読。定評のあるエロ描写だけでなく、受の情感描写の濃密さがいつもながら良い。「散華&血華」シリーズと世界観は似ているが「花」シリーズの方が好み。挿絵がこの作品の雰囲気にぴったり
読了日:10月08日 著者:沙野 風結子隣に居るひと (幻冬舎ルチル文庫 し 1-5)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 「帰る場所」の続編。自分から不幸に突進していく不幸体質受。奈緒の言うとおりマゾだと思う。苛々させられる反面、男の庇護欲を掻き立てるのもわかる。梶山は当て馬にしては上等だった。しかし、見事に玲一の敵か味方かしかいない人物配置だなあ。西崎は我慢強さは尊敬に値する。桃子の自立後の反動がすごそうだけど。桃子は気づいてると思うけど、まだ玲一を西崎に譲りたくないんだろうな
読了日:10月07日 著者:椎崎 夕帰る場所 (幻冬舎ルチル文庫 し 1-4)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 玲一、西崎、桃子、博哉、離島の老婆・・・登場人物一人一人の人生がとても尊く切ないものに感じられる。「帰る場所」から逃げる人、失った人、そしてまた戻っていく人、様々な人生模様がタイトルに結びついてるのが上手い。家族愛が前面にでているが、その影でゆっくり育まれていく玲一と西崎の恋がじんわり心に沁みた。さすが切ない系の名手、とことん泣かせる
読了日:10月06日 著者:椎崎 夕龍の兄弟、Dr.の同志 (講談社X文庫 きD- 18)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 「龍&Dr」シリーズ11作目。番外編。このシリーズでアラブものが読めるとは。でも舞台が甲府の温泉旅館というところが庶民的。カーミル×エビは清和×氷川より色んな意味で更にスケールアップしてる。破天荒なカミールの猛プッシュとエビのドン引きが可笑しい。日本人形×西洋人形の対面もみたいなあ。猛妻エビと可愛い年下夫カミールがすごくお似合で好感がもてた。次はぜひリキ×正道で!
読了日:10月05日 著者:樹生 かなめ騎士(ナイト)と野獣 (ビーボーイノベルズ)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★★ 岩本作品初の実兄弟ものか、3Pかとの期待は両方ともはずれた。末長く仲良く3P・・・の方が好みだったかな(笑) 長男を巡って本命1人当て馬2人の無難な王道路線に納めてしまったが、もっとハジけても良かったのでは。冒険ができるお膳立てはあっただけに惜しい。仕事場面がきっちり描かれているのは高ポイントだが、それに押されてラブ面が少なめ。挿絵が美しい
読了日:10月05日 著者:岩本 薫愛縁 ―きずな― (アルルノベルス)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★☆ 「虜囚」「情人」の続編。操の守られるだけでは嫌だという「男」としての願い。操の自立を怖れる敬春の自信の無さ。想いが強すぎる故の二人の不安が昇華されて本当の夫婦になった完結編。お約束通りの展開すぎる感じはするが、最後は綺麗に纏められていたと思う。リンクで「契愛」に繋がっていくようなので、そちらも読みたい
読了日:10月04日 著者:あさひ 木葉情人―こいびと― (アルルノベルス)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★☆ 「虜囚」の続編。前作で「愛してしまう気がする」だった操の気持が敬春に追いついた。敬春の想いは行為とは裏腹に健気な純愛だが、やっと報われ本当の『こいびと』に。敵に攫われ貞操の危機に陥ったりはお約束通りだが、作者が一棒一穴主義なのでそこは安心(笑) 濃厚なエロも二人の甘い雰囲気もたっぷり楽しめる
読了日:10月02日 著者:あさひ 木葉虜囚‐とりこ (アルルノベルス)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★☆ 凌辱・監禁・調教はあるけど、その全てが愛情に基づいた理由のある行為なので、凄惨な感じはしない。攻が最初から受にベタ惚れなのは読者にはお見通し状態で、わかっていないのは受だけ。喪服凌辱Hなど、作者のエロに対する情熱・パワーを感じた(笑) 思ったより面白かった
読了日:10月02日 著者:笹生 コーイチ征服者は貴公子に跪く (新書館ディアプラス文庫 219)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ ドイツの古城、王子様のような貴族の城主、老執事、肝っ玉母さんのような家政婦・・・舞台設定も役者も申し分ない。攻が征服者というより初めから紳士で、貴族の受に礼を尽くして接しているのが好感度大。民族性や宗教観の違いもスルーせず、ドイツの情景描写も丁寧で、作者の誠実な作品作りには感心させられる。外国人の目に映し出された日本の文化や日本人の描写も楽しい
読了日:10月01日 著者:いつき 朔夜
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2009/11/01 16:20 | 読書メーター | COMMENT(0) | TRACKBACK(0) TOP
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