2009年11月の読書メーター

11月の読書メーターをUPします。

内訳は、小説17冊、コミックス12冊。

小説では、「いとし、いとしという心」「真音1」「神を娶る蛇 ~神獣異聞~」が良かったですね。
漫画では、「春抱き」完結編がやはり感慨深かったですが、全体的に漫画は収穫が多かったように思います。

11月の読書メーター
読んだ本の数:29冊
読んだページ数:4521ページ

天地人 盟友愛編 (ピュアフルコミックス)天地人 盟友愛編 (ピュアフルコミックス)
評価 ★★★☆☆ 石田三成と直江兼継の友愛もの。清廉だが頑固で生真面目すぎる故に、周囲に理解されず孤高になっていく三成の悲劇。そんな三成の唯一の理解者だった兼継。日本史に詳しくなくても読めるようになっていて、よく出来ている。だが、BLでもニアホモでもなく、その割には三成が女装も似合う程美形だったり、どういう読者層がターゲットなのかわかり難い。できれば史実に縛られる歴史上の人物でなく、架空の人物で歴史ものBLを描いてほしいかな
読了日:11月30日 著者:火坂 雅志
恋ひめやも (キャラ文庫 あ 4-5)恋ひめやも (キャラ文庫 あ 4-5)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★★ 会社員(元生徒)×教師。すごく好みの設定。先生は確かに臆病で面倒くさい人だけど、女々しくはない。攻も最初は煮え切らなかったが、先生一直線になってからは男前。普通に迷いも欠点もある人の、普通の恋を、英田作品で読めたのはかえって新鮮だった。タイトルも素敵だし、挿絵も文句なし
読了日:11月29日 著者:英田サキ
幾千の夜 第一夜 (ミリオンコミックス  CRAFT SERIES 33)幾千の夜 第一夜 (ミリオンコミックス CRAFT SERIES 33)
評価 ★★★★★ 1歳違いの幼馴染み、お隣同士。父子家庭でありながら厳格で宙に情を示さない父、宙を犯す自分への怖れから距離をおく哲弥。宙の境遇が堪らない。宙が淡々と自分の淋しさを受け入れているから尚更。自分の中で「キスブルー」を上回る予感大。第二夜まで待つのが辛いなあ。宙の幸せを早く見たい
読了日:11月28日 著者:木下 けい子
ひそやかに愛を暴け (プラチナ文庫)ひそやかに愛を暴け (プラチナ文庫)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★☆ ヤクザ組長×検事。この作家は初読み。表紙を裏切らず内容もなかなか飛ばしている。稲荷家絵もエロい。攻が受の捜査対象者であるわりにはロミジュリ的緊張感は薄い。攻の跡目争いで受が敵に攫われるお約束通りの展開で、攻の事件への関わりはウヤムヤに(笑) 受の支配者だった攻が、いつの間にか受に骨抜きになって最後は大型ワンコになっていた(特におまけのペーパー)。基本甘いので、がっつりエロ補給したいときにはいいかと
読了日:11月28日 著者:藤森 ちひろ
いとしい悪魔 (バーズコミックス リンクスコレクション)いとしい悪魔 (バーズコミックス リンクスコレクション)
評価 ★★★★★ 「かわいい悪魔」続編。楓太だけでなく、秋吉も変わった。ベッドで楓太に泣いて甘える可愛さと色香はなかなかのもの(笑) 次男・翔太は寿史マニアだ。寿史が受になるなら嬉しいサプライズ。長男・雷太のポジションとお相手も気になる。この作家の壊れた執着攻は皆濃い。嵌る魔力がある。楓太×秋吉も他の兄弟ももっと読みたいので続編希望
読了日:11月26日 著者:斑目 ヒロ
真音 1 (リンクスロマンス)真音 1 (リンクスロマンス)
評価 小説★★★★★ 挿絵★★★★☆ ヤクザ幹部×フリーター。びっしり2段組で読み応え抜群・・・これで3巻となるとかなり大作だが、登場人物が皆ワケありの過去と一筋縄でいかない性格持ちなので、話はどう転ぶか予想がつかない面白さがあってワクワクする。感情が動かない進藤が唯一心乱される男・富樫。富樫が口説いて唯一なびかない男・進藤。富樫が妬くほど進藤が慕っているお人好しの貧乏くじ男・槙原。口が悪いが進藤の第二の母になりつつあるさめ。キャラが見事にたってる。今月発売の2巻が本当に楽しみ
読了日:11月26日 著者:谷崎 泉
由利先生と愛しき日々 (ミリオンコミックス  Hertz Series 67)由利先生と愛しき日々 (ミリオンコミックス Hertz Series 67)
評価 ★★★★☆ 頑固で素直でない由利と、一途で一生懸命な真面目青年・六車。六車は、嫁としても編集者としても、由利にしっくり馴染んでいる。昭和30年前後くらい(?)の時代設定のようだが、古き良き時代のゆったりとした空気が良い味になっている。普段素っ気ないだけに、たまに吐く由利の殺し文句は胸にグッとくる。これで完結? 由利の過去も気になるし、できれば続編希望
読了日:11月24日 著者:木下 けい子
夏服 (幻冬舎ルチル文庫)夏服 (幻冬舎ルチル文庫)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 透明感のある青春もの。陽光に映える夏服、一生懸命に先輩の背中を追ったキラキラした高校時代の思い出。一人称の行間に滲む受の甘酸っぱい想いや、さり気ない日常を切り取った風景が心地良い。地味な大人しい物語なのに、すごく綺麗で可愛くて胸をキュンとさせる。心和む佳作
読了日:11月24日 著者:杉原 理生
君といたい明日もいたい (角川ルビー文庫)君といたい明日もいたい (角川ルビー文庫)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★☆☆ 近親相姦、記憶喪失を絡め、サスペンス風の味付け。日常の描写にもドロッとしたエロチシズムが滲む。下手にルビー色に染まらず我が道を貫いてくれたのが良かった。叔父×甥属性がないので萌えは薄かったが、最後まで緊張感があった。種明かしによって、それまでの叔父の言動を振り返ると、見え方が全く違ってくるのも面白い
読了日:11月23日 著者:沙野 風結子
わるい男 (ディアプラス文庫) (新書館ディアプラス文庫 230)わるい男 (ディアプラス文庫) (新書館ディアプラス文庫 230)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 厄介だけど、悪い男というには小粒。再婚後も養育費を払わせる元妻の方が上手では。結局、この攻も押しに弱い優柔不断な受も、お互いが初恋同士なんだな。悪ぶってるのに、受の言動に振り回され、内心オロオロしてるのに強がり、虚勢を張りきれずに受の前で涙を流し、受の携帯から元カノのアドレスを消す攻・・・限りなくカッコ悪くなっていくとこに可愛げがあった。小山田絵のワルっぽい表情が良かった
読了日:11月23日 著者:榊 花月
海成学院寮 清風館 (アズ・ノベルズ)海成学院寮 清風館 (アズ・ノベルズ)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★☆ 全寮制男子校もののお約束が全て踏襲された1冊。高2×高2、中3×高3、校医×中3の3CP。表紙に2組、もう1組は口絵。表紙はフツーだけど、口絵はかなりヤバかった(笑) 1冊に3組なのでそれぞれあっさり目。暗い過去も事件も何もないので、しっぽり収まってはいる。年下大型ワンコ×美人寮長のカプが一番好き。付属のミニCDは10分、エロなし  
読了日:11月20日 著者:真崎 ひかる
その男、侵入禁止! (角川ルビー文庫)その男、侵入禁止! (角川ルビー文庫)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★☆☆ 「その男、取扱注意!」の続編。前作の方が面白かった。佐伯は緒方の前では乙女になりすぎてるし、緒方は嫉妬深い粘着男になってる。佐伯の笹川に対する行動は男らしくて良かった。緒方の魅力は半減してた。両想いでなかったら、笹川に付きまとってたストーカー男と同じになりそう(笑) むしろ高橋の方が気になる
読了日:11月18日 著者:成宮 ゆり
キミは甘い甘い・・・ (ディアプラスコミックス)キミは甘い甘い・・・ (ディアプラスコミックス)
評価 ★★★★☆ キラキラな目がすごく印象的。この目といつも頬染めてるところや、受のオトメな性格にはちょっと引いてしまうが、可愛いので許せた。初コミックスらしいが、描線は綺麗だし、ベッドシーンなどでのデッサンの崩れもなく、絵はしっかりしてる。話は全体的にタイトルどおり甘々でエロい。若くてベタ惚れ同士のカプばかりで微笑ましかった
読了日:11月17日 著者:花村 イチカ
雨宿りはバス停で (キャラコミックス)雨宿りはバス停で (キャラコミックス)
評価 ★★☆☆☆ 表紙と口絵のカラー絵の雰囲気は良い。でも話とキャラが苦手だった。幾島は「女王様」というより独善的で乱暴にしかみえず、それも最初20Pほどだけで、あとは普通の高校生に近い。同室の習志野のキャラも掴み処がなく、話の中での立ち位置がよくわからない。エロがなくても胸キュンできれば満足だが、そのキュンもなく・・・。おそらく相性の問題だろうけど、自分には退屈だった
読了日:11月17日 著者:夏乃 あゆみ
願わくば側に (ディアプラス・コミックス) (ディアプラスコミックス)願わくば側に (ディアプラス・コミックス) (ディアプラスコミックス)
評価 ★★★☆☆ 絵はクセがなくて癒し系。話も地味だがほんわか優しくて雰囲気はいい。でも、全体的にインパクトが弱くて、短編集のせいか話やキャラがワンパタな感じ。表題作と、書記×前会長、大学生×社長の息子の話が面白かった。物足りなさはあるけど、好感はもてるので今後に期待
読了日:11月16日 著者:印東 サク
罪に眠る恋 (ビーボーイノベルズ)罪に眠る恋 (ビーボーイノベルズ)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 刑事×制服警官。剣士と制服警官のイメージが萌え。後悔も他者から受けた傷もすべて自分の内に丸抱えしてしまう受。ストイックで気丈な顔に透ける痛々しさが良い。周囲の男たちが惑わされるのも納得(笑) 犯人も当て馬も、攻を凌駕するくらい魅力的。事件と受の過去とが上手く繋がっていて2時間サスペンスものとしても面白かった
読了日:11月16日 著者:李丘 那岐
好きだなんて聞いてない (B-BOY NOVELS)好きだなんて聞いてない (B-BOY NOVELS)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★☆ 年下策士攻×親分肌直情受。受攻とも性格は好み。昼夜のギャップもいい。だが、レーベルに合わせたのか、鳩村作品にしては内容はかなりライトで薄味。展開もお約束通り。もの足りなさはあるが、軽くリーマンものが読みたいときはいいかも。「秘書の嗜み」と少しだけリンク
読了日:11月15日 著者:鳩村 衣杏
優しい罠 (クロスノベルス)優しい罠 (クロスノベルス)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★☆☆ 大学教授+会社員×大学生。熟年教授の、心は枯れ切れないままに男性機能だけ失ったが故の歪みと嫉妬。その孤独と独特の美意識。「老い」への抵抗と諦め。若く美しい受への屈折した欲望。淡々とした話の中に、色々なエキスが凝縮されている。王道BLとは一線を引いた不可思議な味のある作品。しかし萌えは・・・全くなかった(笑)
読了日:11月13日 著者:剛 しいら
春を抱いていた 14 (スーパービーボーイコミックス)春を抱いていた 14 (スーパービーボーイコミックス)
評価 ★★★★★ 感無量。未完の可能性もあっただけに、最終巻がでたのは嬉しいが、もう岩城と香藤に会えないと思うとすごく淋しい。できれば、5年後10年後、円熟味を増した俳優になり、今だ熱々のままの二人を見届けたかった。破壊と再生・・・書き下ろしは、現在の作者の精一杯のメッセージだったと思う。作者の今後に期待したい
読了日:11月12日 著者:新田 祐克
アマンテ (リンクスロマンス)アマンテ (リンクスロマンス)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★★ 「サウダージ」のスピンオフ。マフィアのボス×養子(弁護士)。前半はボスとの絆がじっくり描かれていたが、後半特に終盤から駆け足だったのが残念。ドラマチックだが、南米の退廃的で濃密な空気は「サウダージ」より薄め。破滅型ヤンデレ受の愚かなほどの激しい恋情にボスも白旗を挙げた感じだ。カップリングは「サウダージ」の方が好きかなあ。挿絵が美しすぎる
読了日:11月12日 著者:華藤 えれな
サウダージ (リンクスロマンス)サウダージ (リンクスロマンス)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ マフィアのNO.2×元刑事。南米を舞台にアルゼンチンタンゴが流れ、少し古い上質の外国映画を観てるような気分に浸れる。愛憎と善悪の狭間で揺れ、受が攻の魅力の前に、逃げ場のない恋獄に嵌っていく描写が濃厚で引き込まれた。お互いの体温を愛しながら慣れ合わない牡同士そのものの恋愛関係がいい
読了日:11月10日 著者:華藤 えれな
BLT (Dariaコミックス)BLT (Dariaコミックス)
評価 ★★★☆☆ 編集長×漫画家。6話構成で毎回エッチがあるが、その全てがレイプとは。これでどうして両想いになったのか。そもそも最初のレイプから無理がある。編集長の言動に読者がついていけず置き去りに。一度も甘いエッチがないのはBLとして致命的では。BL業界ものという設定は面白いのに勿体ない。話は理解しずらいが、絵はこなれていて綺麗だった
読了日:11月09日 著者:東里 桐子
いとし、いとしという心 (ビーボーイノベルズ)いとし、いとしという心 (ビーボーイノベルズ)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 幼馴染み執着愛。喪服未亡人の色香にはんなりした京言葉の受は無自覚魔性系。身体は流されても心は頑なな受に、策士のヤンデレ攻がだんだん哀れに見えてくる。建築オタクを自認する作者の、老舗高級旅館の意匠の緻密な描写は見事。今月発売の続編が楽しみ
読了日:11月08日 著者:かわい 有美子
執務室の秘密 (SHY NOVELS)執務室の秘密 (SHY NOVELS)
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★☆☆ 検事×検事。タイプの違う2人の男の間で揺れるヒロイン。御森は本来なら上等の当て馬のままカッコ良く惜しまれて退場するタイプのキャラのような気がする。本命・毅がヘタレすぎて当て馬が本命に昇格した感じ。法曹ものが得意な作者らしくワーク場面もしっかり。恋愛部分とのバランスも良かった。好みのカップリングではなかったが、面白かった
読了日:11月06日 著者:うえだ 真由
神子を娶る蛇―神獣異聞 (リンクスロマンス)神子を娶る蛇―神獣異聞 (リンクスロマンス)
評価 小説★★★★★ 挿絵★★★★★ 「神獣異聞」シリーズ3作目。義兄弟もの・触手、どちらも好きなので個人的にはとても満足。ただ、両シリーズ通して好き嫌いは一番分かれそうな作品(特に卵)。二人の苦難が大きいほどそれを乗り越え兄弟から夫婦になったときの感動が大きく、成長物語としても良かった。難をいうと、玄武の加護を受けるのが少し簡単すぎたかな。二人のエロは1回だけだが、その分糖度は高い
読了日:11月05日 著者:和泉 桂
B級グルメ倶楽部 3 初回限定版 (Dariaコミックス)B級グルメ倶楽部 3 初回限定版 (Dariaコミックス)
評価 ★★★★☆ 「B級グルメ」シリーズ3作目。鬼塚の浮気疑惑の相手は弟・芳記の恋人・卓郎。卓郎を吉野と間違えた本当の過ち。4人ともが気づきながらなかったことにする大人の解決策。鬼塚のカムアウトは、吉野へのプロポーズのようなものかな。付録のCDは10分程のドラマと6分程の声優トーク。吉野の誕生日ネタ
読了日:11月04日 著者:今 市子
B級グルメ倶楽部 2 (Dariaコミックス)B級グルメ倶楽部 2 (Dariaコミックス)
評価 ★★★★☆ 「B級グルメ」シリーズ2作目。吉野は俺様・鬼塚に翻弄され、その鬼塚も弟や吉野の姉に振り回される。主役も食いそうな、アクの強い強かな脇役たち。その中で、癒し系の吉野は一服の清涼剤・・・というか、マトモなのは吉野だけ(笑) ドタバタしつつまったりした、全体の雰囲気がとても好き
読了日:11月04日 著者:今 市子
B級グルメ倶楽部 (Dariaコミックス)B級グルメ倶楽部 (Dariaコミックス)
評価 ★★★★☆ 「B級グルメ」シリーズ1作目。派遣SE×会社員。表題作2話+同人誌収録作。俺様の先輩に気弱な後輩のラブコメディ。軽いタッチでテンポがよく、ほのぼのとして楽しい。B級グルメというよりコンビニ菓子パングルメ? 「絶対零度」3部作もホラーぽいテイストで地味だけど面白かった
読了日:11月03日 著者:今 市子
忘れないでいてくれ (リンクスロマンス)忘れないでいてくれ (リンクスロマンス)
評価 小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 刑事×催眠療法術師。人の記憶を見たり消したりできる能力や謎の占い師などオカルトっぽいところと、殺人事件の真実を探っていくサスペンス部分が上手く絡んでいてかなり面白い。その上でエロにも手を抜かないのはさすが。脇役も個性的。難しいテーマだが、話の締めくくり方も後味がよい。花吹雪先輩や塚本のスピンオフが読みたい。挿絵も美しい
読了日:11月02日 著者:夜光 花

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2009/12/01 09:41 | 読書メーターCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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