2014年6月の読書メーター
6月の読書メーターをUPします。
小説5冊、漫画9冊、漫画&小説コラボ1冊、アンソロジー1冊。
まず漫画。6月の収穫は新人のおげれつたなかさん。個人的にはまず買わないペンネームなのですが、評判がいいので読んでみたら、当たりでした。人間観察が鋭いですね。今後が楽しみな漫画家さんだと思います。
次に小説。特に面白かったわけではないのですが(←おいっ!)、ちょっと変わってたのでこれをピックアップ。
「梨園の貴公子」シリーズの5冊目はスピンオフでした。本編カップルはまあ王道ですが、この根岸と紫川は、リバーシブルだわ、不倫だわで、かなり変則カップルとなっています。影も形もでてこないけど、どこかにいるらしい根岸の嫁さんが何気に不憫でした。おそらく見合いなんでしょうが、根岸にとっては元々不倫(というより本命)ありきの結婚で、子供ができたら嫁は用無しで別居、そして今や離婚は時間の問題という・・・子供も義務感で作っただけというのがアリアリで、何気に後味悪い愛の形でした。自分達の都合で周囲を巻き込むのはやめよう。根岸も紫川もちょっとくらい嫁と子供に罪悪感もてよ。それと、やっぱり不倫ものは萌えないなあ、私は。
では、続きはたたみます。
2014年6月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:2826ページ
ナイス数:472ナイスLOVE STAGE! ! (4) (あすかコミックスCL-DX)の感想
★★★★☆ 3巻までが恋愛成就編。4巻目からは泉水の芸能界での活躍編?かな。泉水がCMモデルからドラマデビューへ。演技に思いがけない才能をみせ順風満帆に見えたが、プロデューサーと泉水の仲にヤキモチを妬く龍馬との間に不協和音が・・・。ますます少女漫画っぽいBLになった感。泉水に龍馬の尻を狙うような肉食系な一面があったのは意外だった。でも、龍馬はけっこうヘタレだし、リバでもいいかも。泉水は案外男前かもしれないと思えてきた。ショーゴがどんどんお邪魔虫になりつつあるな・・・。安定の面白さのラブコメ
読了日:6月2日 著者:蔵王大志自家恋愛中毒 (花音コミックス)の感想
★★★★☆ 血の繋がらない兄弟もの。1冊丸ごと同じ話なので、消化不良なところはない。受がすごく良い子だったので、あの攻には勿体ないようにも思った。ヘタレなのはいいけど、ダメ男の範疇に片足突っ込んでるからなあ(笑) 攻はこれから受を大事にして幸せにしないとダメだぞ! 外見ネコで寝タチの薪野の方が面白いキャラだったけど・・・受にマジ惚れしてただけに、可哀相だった。ラーメン屋のオッチャン、ミステリアスな魅力があったな。話には前2作ほど萌えはなかったけど、モンデンさんの画力の高さ、華のある絵柄は実に素晴らしい
読了日:6月5日 著者:モンデンアキコ月光坂の花屋敷春 (H&C Comics CRAFT SERIES 61)の感想
★★★★☆ 「春」・・・4部作? 官僚×会計士。見事な庭木の古い屋敷が舞台。天然でボヤ~ッとした世捨て人のようなバツイチの一児の父。枯れた雰囲気なのに身体はインラン・・・という、受・幸哉の摩訶不思議なギャップが面白い。無自覚に男を誘ってる風情があるが、そういう受を木下さんが描くのも新鮮。幸哉の魅力に嵌ってしまった攻の小鳥遊の、あれだけ尽くしてるのに全く報われないとこが哀愁を誘う(笑) 個人的に大洋図書の木下さんにハズレなし!なので、これも読みごたえのある作品になりそう。長期戦になりそうだけど楽しみ。P付
読了日:6月5日 著者:木下けい子猫科男子のしつけ方(1) 【通常版】 (SPADEコミックス)の感想
★★★★☆ 猫科人間シリーズの非BL版。高校生(弟)が、モデル(兄)+漫画家+占い師が暮らす三日月館で同居することに。主人公のみちる以外は猫科人間という設定。BLではないが、ニアBLかな。獅王のみちるへの極端なブラコン具合がBLのノリだし、影虎と黒依も・・・裏設定でデキてても不思議ない雰囲気(笑) 女はほとんどでてこないし。弟にベタベタしすぎてウザがられてる獅王のヘタレ具合が面白く、黒依のクールビューティーぶりもカッコいい。男ばかりのひとつ屋根の下ものが好きなら楽しめる。三者面談に三人揃って来たら壮観だな
読了日:6月6日 著者:右京あやね猫科男子のしつけ方 (2) (SPADE コミックス)の感想
★★★☆☆ 獅王の愛情がウザいのは認めるけど、みちるがなんであんなに獅王を毛嫌いするのかわからん。本当は獅王のこと好きなくせになあ。獅王のブラコン愛より、みちるの依怙地さの方がウザくなってきた。素直に愛されちゃった方が楽だぞ~。みちるが猫科人間と人間とのMIXということで、国の調査対象になっていて、犬族が動いてる・・・らしい。政治家の大澤さんは黒依狙いだし、これだけホモホモしいなら、中途半端にせずBLにしちゃえばいいのに。とりあえず、風呂で裸の付き合いしても誰も欲情しないってとこが非BLかな(笑) P付
読了日:6月7日 著者:右京あやね猫科男子のしつけ方 (3) (ウィングス・コミックス)の感想
★★★★☆ 猫科人間=気まぐれ・自由ってことらしいけど、影虎と黒依は猫科そのもので、とってもフリーダム。獅王は弟に対しては何気にワンコだが。でも、3人ともみちるに対して過保護なのは確か。犬側の人間に拉致されそうになったみちるを助けようと、ライオン化した獅王が相手を襲い、それが幼い頃に獅王に襲われたときのみちるの記憶を呼び戻してしまう。本当は互いを大事に思ってるのに、互いへの負い目が、この兄弟をギクシャクさせてる感じだな。「クロネコ彼氏」の賀神もゲスト出演してて嬉しかった。表紙裏漫画→ペーパー2枚に続く
読了日:6月8日 著者:右京あやね猫科男子のしつけ方 (4) (ウィングス・コミックス)の感想
★★★★☆ みちるの修学旅行にまでくっついてく親バカな3人。みちるが狙われてるから当然なのか? でも過保護にされると反発感じる年頃だよね。4巻目にしてみちると獅王のお父さん登場。獅王にそっくり!だが、なにか目的があって帰国した雰囲気。三日月館をでてアパートで暮らし始めた獅王。押しかけ同居したみちると獅王がHしない新婚バカップルに見えたのは私だけ? もう本当にDear+に移って、BLにしたらいいんじゃないかな。だってこの二人が先々他の番を見つけるって想像できない(笑) 拉致されたみちるの運命やいかに? P付
読了日:6月8日 著者:右京あやねプリティ・ベイビィズ (2) (新書館ディアプラス文庫)の感想
小説★★★☆☆ 挿絵★★★★☆ 秋守×亨編。巻末に主税と梗一のSS2篇。孤児同士教会で育った亨と秋守。秋守が身内に引き取られ離れ離れになって12年。再会したとき、二人は27歳になっていた。それから2年。秋守と彼方の二人に告白され、心地よい仲間・家族としての関係を壊したくなくて悩む亨。亨がオボコなので二人の関係は牛歩のごとくだが、次でまとまるそう。主税は相変わらず不憫(笑) 漫画版を先に読んだけど・・・桐谷ってあの桐谷? 漫画ではもっと綺麗系だったのに、本当はこんなヨレヨレのオッサンだったの?(笑)
読了日:6月12日 著者:岩本薫アカサギ (ラヴァーズ文庫)の感想
小説★★★☆☆ 挿絵★★★★★ 弁護士×結婚詐欺師。クライアントの持ち込んだ依頼を通じて知り合った恩田とマキ。恩田にしてやられたマキは詐欺師のプライドをかけて恩田を籠絡しようとする。ノンケ男キラーの結婚詐欺師と感情などなさげな強面弁護士が、緊張感のある駆け引きをしながら、お互いにズブズブに嵌っていく。父親に捨てられた子供だったマキと、子供にとって良い父親ではなかった恩田。マキは、恩田に父性を求めてるような気もした。エロテーマは貞操帯。本来の用途より、プレイの道具になってる感。挿絵はとても美しく色っぽい
読了日:6月13日 著者:沙野風結子重婚プロポーズ (プラチナ文庫)の感想
小説★★★★☆ 挿絵★★★☆☆ 桂男×高校教師×座敷童子。亡き祖父から妖怪つきの屋敷の相続人に指定されたフツーの高校教師・智孝は、二人の妖怪からプロポーズされて・・・という、ゆるいタッチのエロコメディ。リバあり、触手プレイあり、サンドイッチ3Pありと、軽く楽しめた。エロだけでなく、家族の愛情も隠し味できいてる。この前に読んだ「アカサギ」とは180度違う沙野ワールドだが、こういう沙野さんもいいと思った。智孝は桂と卯太と幸せに暮らすとして、お兄さんとすごいものを目撃した田代が人生を踏み誤らないかと心配(笑)
読了日:6月15日 著者:さのふゆこ先生のおとりよせ (クロフネコミックスデラックス) (クロフネコミックスDX)の感想
★★★☆☆ 中村さんの漫画+榎田さんの小説、交互にリレーするコラボ企画で、テーマは「おいしいもののおとりよせ」。そして何気に巨乳絶賛本(笑) オッパイ星人の官能小説家と美少女漫画家が仕事でコラボを組むことに。偶然にも「おとりよせ」という共通の趣味があることがわかり友情を深めるようになる。リブレでこの二人のタッグなので、BL展開があるのか?と思っていたが、全くなかった(笑) 食べたことあるのはハリエのバームクーヘンくらいかな。色々紹介されてたけど、私、くさやは絶対食べれないだろう(笑) ※アニメイト版
読了日:6月19日 著者:中村明日美子,榎田ユウリ【数量限定・18禁】PINK GOLD 4の感想
★★★★☆ エロ本でも・・・というより、エロ本だからこそ、絵の技量が大事なのよ。絵が不安定な猥褻漫画は萎えるのよ。そういう意味で、今回は半分くらいは萎えたわ(笑) でも、町田さん、中村さん、やまねさん、新田さんあたりが全体のレベルを引き上げたから、なんとか★4。リブレの18禁シリーズでは、「PINK GOLD」の第2弾のレベルは高かった。それと「ぶっかけ」の2冊はまだ手元においてる。それ以外は微妙だったりするけど、それでもこのご時世では貴重な18禁本。第5弾がでたら、たぶん買うでしょう(笑)
読了日:6月19日 著者:やまねあやの中村明日美子他おやすみなさい、また明日 (キャラ文庫)の感想
小説★★★★☆ 挿絵★★★★☆ 便利屋×小説家。「恋愛前夜」のリンク作。事故で記憶障害になった朔太郎と、10年付き合った恋人に捨てられたつぐみ。大きな喪失感を抱えた二人が出会い惹かれあう。しかし、朔太郎は、自分の障害から、恋愛を諦めていた。一夜を共にした後も、二人は良き友人のスタンスを保とうとするが・・・。巻末に本編7年後と晩年の二人の話がある。晩年の話はBLらしくないけど、この二人の場合は、生涯幸せに連れ添ったというSSがあってこそ完璧なハッピーエンドなのかもしれない。朔太郎はつぐみとの約束を守ったのだ
読了日:6月21日 著者:凪良ゆう恋とはバカであることだ (ビーボーイコミックスデラックス) (ビーボーイコミックスDX)の感想
★★★★☆ これが初コミックスの新人さんだが、評判が良かったので購入。結果は正解、面白かった!短編集で3カップル。モテモテ大学生×処女童貞カフェ店員、高校生同士(幼馴染み)、高校生同士(受が元ヤン)。新人さんとは思えないくらい絵もストーリーもレベルが高い。ただ、「可愛い」という絵ではないので、好き嫌いはあるかもしれない。ストーリーについては、恋をしたフツーの人達の、戸惑いとか悩みとかが、限られたページ数の中で過不足なくかつ丁寧に描かれている。かなり地力のある漫画家さんではなかろうか。作家買いリスト入り♪
読了日:6月22日 著者:おげれつたなか明日のエサはなにがいい? (GUSH COMICS)の感想
★★★☆☆ 表題作は、男たらしのリーマン×料理上手の美少年。その他、三村×片桐、彼女に振られたばかりの研究員×「抱かれたい男NO.1」のイケメン俳優、リーマン×美形のスーパー店員。表題作、受は健気だったけど、攻の冷めたところがちょっと苦手だった。185センチのイケメン俳優が実はバリネコ・・・中身と外見が真逆な上にノンケ好き。恋愛成就にはかなりハードル高かったけど、攻が外見より中身に可愛さを見出す男でよかったね。全体的に萌えは少なかったけど、倫敦さんなので、フツーには面白かった。ペーパー2枚付
読了日:6月26日 著者:倫敦巴里子梨園の貴公子~破瓜~ (ビーボーイノベルズ)の感想
小説★★★☆☆ 挿絵★★★★☆ 本編のスピン。根岸×紫川編。本編の巻末SSでは根岸受だったけど、このスピンでは紫川受になっていた。根岸受から紫川受にポジション逆転したリバーシブルで、おまけに根岸は妻帯者という、BL裏街道一直線カップル。表題作は、紫川の最初の男・暁とのロストバージンの話。紫川にとって、三番手の男だったはずの根岸がいつの間にか一番手に。根岸の長年にわたる紫川囲い込み作戦が功を奏す。ただ、不倫ものなので萌えなかった。根岸の嫁は借り腹なのね。コミコミPのSSを読む限り、根岸の離婚は時間の問題だな
読了日:6月29日 著者:ふゆの仁子
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2014/07/02 08:45 | 読書メーター | COMMENT(0) | TRACKBACK(0) TOP
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