羽生結弦選手 NHK杯関連ニュース & FOIとシェイリーン・ボーン

結弦くんのNHK杯の出場についてのニュースです。出場の可否は、明日26日に決定するようです。

羽生のNHK杯出場は26日練習で判断(2014年11月25日 デイリースポーツ)

日本スケート連盟は25日、フィギュアスケート男子のソチ五輪金メダリスト、羽生結弦(19)=ANA=のNHK杯(28日開幕・大阪、なみはやドーム)出場について、26日の非公式練習の状態を見て判断すると発表した。

オーサーは、今日来日しています。
そのオーサーが「出場の可能性はかなり高い」と言ってるので、たぶん出場の方向なんだろうな。



さて、では、今日のお題ですが、シェイリーン・ボーンについて少し語ります。
今年の8月に、CSの日テレプラスで、「フレンズ・オン・アイス(FOI)」の2009年から2014年までの完全版が放送されました。ずっと録画したままで放置してたんですが、やっと見終わりました。アイスショーに詳しい人ならご存じだと思うのですが、FOIは、2006年から始まった、荒川静香さんの冠ショーです。「フレンズ」という名の通り、荒川さんと親しい交流のあるスケーターが中心で、海外スケーターや日本人ゲストスケーターは多少入れ替わるものの、毎年だいたい同じメンバーのスケーターで構成されているようです。

<フレンズ・オン・アイスの主なレギュラー・スケーター>
日本人スケーター : 荒川静香、田村兵斗、本田武史、佐藤有香、高橋大輔、鈴木明子、小塚崇彦、安藤美姫
海外スケーター : シェイリーン・ボーン、タニス・ベルビン&ベンジャミン・アゴスト、龐清&佟健、他


私は、このFOIにはあまり興味がありませんでした。というのも、結弦くんが出ないアイスショーだから(笑)
ただ、2011年だけ、震災の特殊事情から、結弦くんは、FOIにゲストとして出演しています。


<フレンズ・オン・アイス 2011>
この放送では、結弦くんは2プログラム、「悲愴」と「ロミオとジュリエット」の演技を観ることができました。
「悲愴」ですが、ブルーの衣装がブルーの証明と溶け合って、まるで海の中で踊っているように綺麗でした。
今の結弦くんの美しさには、一種の凄みすらでてきたけれど、このときは16歳。まだあどけなく初々しい。

フィナーレでは、いつものように、果敢に4回転に挑んでいましたが、1回目はすっぽ抜け、2回目は転倒。
3回目で、見事成功していました。基本、今も昔も変わらない子なのね・・・。

このFOI2011で、「オペラ座の怪人」を振付したシェイリーン・ボーンと、結弦くんが共演しています。
私の知る範囲ですが、二人のショーでの共演は、このFOI2011が唯一のものではないかと思います。
まさか、彼女も、この4回転マニアの少年スケーターが、わずか2年半後に五輪王者になり、その翌シーズンのプログラムを、自分が振り付けることになるとは、このときは想像もしなかったでしょうね(笑)

「FOI2011」は、12月に日テレプラスで再放送されるので、CS契約してるゆづファンはお見逃しくなく。


さて・・・そのシェイリーン・ボーンですが、結弦くんのフリーの振付をする・・・ということになるまで、私の彼女への認識は、「元アイスダンサー」「ニコライ・モロゾフの元夫人」「高橋選手の『道化師』の振付師」という程度。正直、「ボーンの振付で大丈夫なのか?」と、少し心配していたくらいでした。しかし!! 2009年から2014年までのFOIのボーンの演技をみて、彼女への見方が変わりました。

つまり・・・ シェイリーン・ボーンって、ショースケーターとしてもすごいのね ・・・ということ。
彼女は、アイスダンス出身ですから、ジャンプもスピンもありません。そして、元アイスダンサーの彼女が、今は氷上で一人で演じなければならない。でも、それがすごいんです。美しいスケーティングと研ぎ澄まされた表現力、そして観客とのコンタクトの上手さ、すごくセクシーなのだけど、いやらしくない健康的な色気。

特に、2009年の椅子の小道具を使った「La Cumparsita」の演技は絶品。共演していた高橋選手も「感動して、鳥肌たった。うらやましい。彼女みたいに滑れたら・・・」と興奮した口調で語っていました。

そう・・・ 氷上のアクトレス ・・・という言葉がまさにぴったり。彼女の感性のすごさがよくわかりました。

シェイリーン・ボーンなら、自分でリンクで滑ってみせて、細かい演技指導をすることができますよね。
彼女とのタッグは、結弦くんにとっても、表現面ですごく勉強になるのではないかな・・・と思いました。


このFOIには、現役スケーターとプロスケーターが共演していますが、プロスケーターのメンバーはわりと渋め・・・という印象です。でも、色々なスケーターを見て、感じることがありました。

何を感じたかというと・・・当たり前のことですが、スケーティングって大事なのね・・・ということ。

現役時代、バンバン四回転を飛んでいた選手でも、引退してプロになったら、四回転を飛ばなくなります。
いや、それどころか、年令とともに、三回転の技術すら怪しくなってくる。スピンも現役時代よりは劣化しがち。
なら、何が残るのか・・・というと、やはりスケーティング技術と、表現力の有無なのではないかなと。

結弦くんも、プロになったら、プログラムの中にクワドは入れないでしょう。今でもEX用プロは3Aどまり。
プロの演技は完成度が大事になる。これまでのように、ショーの最後に、クワド挑戦!はしそうだけど。

ボーンもそうですが、FOIを観て、スケーティングの美しさにびっくりしたのは、佐藤有香さん。
スケート靴が氷に吸い付くように滑らかで、本当に目に心地良いスケーティング。そして情感豊かな表現力。
ジャンプやスピンがほとんどなくても、十分観客を魅了できるのだというお手本のようでした。

ここのところ、結弦くんは、すごくスケーティングが上達しました。B.ユーロさんも絶賛していましたね。
オーサーが、結弦くんに、スケーティングの重要性を強調してきた理由がわかるような気がします。
長い目でみれば、スケーティング技術は、スケーターにとっては、ジャンプ以上に大切なのかもしれません。
結弦くんは、これからも、もっともっとスケーティングがうまくなる可能性を秘めています。
それは、現役引退して、プロスケーターとなったとき、結弦くんにとって、大きな財産になるのでしょう。

いずれにしても、ボーンのすべてを注ぎ込んだという「オペラ座の怪人」・・・その完成型が楽しみです。


よろしければポチっとお願いします♪

人気ブログランキングへ

関連記事

テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2014/11/25 21:30 | 2014-2015 seasonCOMMENT(4)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

おひさしぶりです

みずほさん、こんにちは(;・∀・)

おひさしぶりです~(>_<)
『萌え語り29』にも『日本男子応援ブック5』にもコメントしなくって…。。

なんだか中国杯ショックが思った以上に後を引いていました(笑)
録画はしているけどロシア杯も、フランス杯も見ていないです~。

いままで2011年からず~っと、この時期にGPF当確して、ワクワクさせてくれた羽生くん…それが当然のように受け止めてきたけど、大変なことだったんだんだなぁ~っていまさらながら羽生くんの頑張りに感謝したいです…(;_;)

フィギペディア『王者への道』を繰り返し見ているんですが、2012年GPFの最中の誕生日会で、羽生くんが『毎年GPFでハッピーバースディを迎えたい』って言っていたんですよね。
だから、三冠王になった今年こそはなんとしてもGPFに出たいんでしょうね。
あらためて、羽生くんって『何が何でも絶対にあきらめない男』なんだなぁ…。
あんなに美しくて儚げなファントムだったのに…中身は本当に侍で猛獣ですね(笑)

でも、羽生くんは一見無謀な賭けをするかのように見えて、自分の実力を誰よりも客観視していますよね?
だから、無茶はしても無謀なことはしないアスリートだと思っています。
鍛え上げた技術と、身体とを綿密に計算して、針に糸を通すがごとく、調整している姿が想像できます…。

彼が決めたのなら、もう色々心配事はオーサーと周りのスタッフに任せて(笑)、私たちファンは祈るしかないですね!!
2012年全日本、2013年世界選手権、2014年ソチ、2014年世界選手権etc……もうこれ以上心臓が張り裂けるような状況にはならないだろう!という予想をはるかに超える事態が起こりうる羽生くん(笑)
ファンも成長しないと体と精神がもたないですねヽ(´▽`;)/
もうオーサーにすべて任せた!!って気持ちです。

ちょうど昨日、『チーム・ブライアン』を読了したので、よけいそう思うのかもしれません。
みずほさんの書評、楽しみにしています♪♪(*゚▽゚*)

ちなみにFOI2011、羽生くんの部分しか見てません~(^_^;)アイスショーは時間もかかるので、なかなか時間をさけなくて…みずほさん、すべて見たんですね!
2009年のFOIも録画はしていましたけど…見れなくて消しちゃいました。。シェイリーンの演技は見逃しました…もったいないです(;_;)

シェイリーンについて知っている事といえば、わたしもみずほさんとほぼ同じです。特にモロゾフの元妻というところで知りました(笑)

振付師として優れているのか?というとわかりませんが、なんにせよ振付師と選手の化学反応が無ければ、例え名選手・名振付師でも駄作になりますから、そういう意味ではシェイリーン&羽生くんは、かな~~り名コンビになりそうな予感ですよね!!

あの中国杯の『オペラ座』でも、すでに激しく心揺さぶられるプログラム!と思いましたし…オーサーって本当に選手の個性をよく見て、ベストなタイミングでベストな振り付けをするのね…って感心しました。

男子シングルではスケーティング巧者で名前があがるのは、チャン・小塚選手・羽生くん、って海外の解説者(ドイツかしら?)が言っていました。
それぞれ個性のあるスケーティングですが、三者三様すごく好きなスケーティングです(´∀`)
一番ねっとりはチャン、流水のような小塚くん、浮遊しているような羽生くん…彼らのスケーティングは、ジャンプが失敗しても『なんだか綺麗だな』と思えるプロになりますよね。
羽生くんはここ1年くらいだけども(笑)(*´∀`)

ジャンプ、スケーティング、そしてシェイリーンの指導で新たな表現の扉を開いたんでしょう、全てが揃いつつある羽生くんですけど…やっぱり神様に愛された子の宿命か、本当にピンチの連続ですね…羽生くん(;_;)

28日は現地でしっかりと、羽生くんの戦いを目に焼き付けておきたいです!
とにかくすべてはNHK杯で決まりますもんね…今季も羽生くんと共に戦いましょう(笑)!!
乱筆乱文&長文、失礼しました(>_<)

No:3627 2014/11/26 01:45 | レモン #UoVir/mY URL [ 編集 ]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

No:3628 2014/11/26 12:29 | # [ 編集 ]

レモン 様

レモンさん、こんにちは。

>録画はしているけどロシア杯も、フランス杯も見ていないです~。

ロシア杯もフランス杯も録画してみました。結弦くんが出ないので、とても気楽に観れましたよ。中国杯ショックは今でもあって、あの魔の6分間練習も含めて、後半グループの演技はいまだ観れていません。(結弦くんだけネット動画で見てますが) ロシア杯やフランス杯は、そういう意味でいいリハビリになります(笑)

>いまさらながら羽生くんの頑張りに感謝したいです

頑張ってますよね。でも、2011年(1位&4位)と2013年(2位&2位)はわりとギリギリでしたよね。本当は、今年が一番楽勝のはずだったんですよね・・・。

>三冠王になった今年こそはなんとしてもGPFに出たいんでしょうね

プルは「GPSは小さい大会だから無理する必要はない」と言ってましたね。確かに、五輪王者ならスルーしてもいい大会でしょう。でも、昨年のGPFでチャンを破ったことで、チャン有利の流れを一気に変えました。結弦くんにとっては、三冠のひとつだった大会だし、思い入れがあるのでしょうね。GPFは、二連覇した選手はいるけど、三連覇はないんです。「初」が大好きな子だから、それも狙ってるだろうし。

>無茶はしても無謀なことはしないアスリートだと思っています

自分の身体と相談した結果、だした結論だと思うので、大丈夫だと信じています。氷上練習も16日からできてたみたいですし。

>ファンも成長しないと体と精神がもたないですね

練習中の怪我はともかく、まさか6分間練習で・・・。つくづく予測の斜め向こうをいってしまう子ですが、ファンは本当に精神を鍛えられますね(笑)

>みずほさんの書評、楽しみにしています

まだ最初の対談しか読んでないんですが、読み終わったら感想をあげたいと思っています。

>アイスショーは時間もかかるので、なかなか時間をさけなくて…みずほさん、すべて見たんですね!

少しずつ見て、なんとか見終わりました。時間かかりました。でも、グループナンバーとか子供スケーターは早送りしましたけど(笑) 2011年だけは、結弦くんがでてるので、グループナンバーもすべて観ましたが。

>シェイリーンの演技は見逃しました…もったいないです(;_;)

12月に再放送ありますよ♪

>振付師と選手の化学反応が無ければ、例え名選手・名振付師でも駄作になりますから

振付師と選手がお互いもちつもたれつ・・・の関係ですよね。
振付師が選手の魅力を引きだす選曲や振付をしても、選手が力不足でこなせないと生きないし、素敵な選手なのに、駄プロで可哀相・・・というときもあるし。
お互いの相性がぴったり合って、すごい化学反応をおこしたとき、神プロが出来上がるんですよね。バトルとのパリ散のように。

>オーサーって本当に選手の個性をよく見て、ベストなタイミングでベストな振り付けをするのね…って感心しました

ハビくんはウィルソンがベストの振付師ですが、結弦くんの場合は、また来シーズンは違う振付師かもしれないですね。ボーンは相性かなり良さそうですが。個人的にローリーは好きじゃないので、やめてほしいかも(笑)

>男子シングルではスケーティング巧者で名前があがるのは、チャン・小塚選手・羽生くん、って海外の解説者(ドイツかしら?)が言っていました。

その二人と並んで名前があがるようになんて感慨深いですね。結弦くんにチャン並のスケーティング技術が備わったら、もう鬼に金棒ですよ(笑)

>28日は現地でしっかりと、羽生くんの戦いを目に焼き付けておきたいです!
>とにかくすべてはNHK杯で決まりますもんね…今季も羽生くんと共に戦いましょう(笑)!!

28日は私も現地です。私も彼の覚悟をしっかり受け止めて、彼の演技を目に焼き付けたいと思います。
本当の戦いはこれからですものね。レモンさん、今シーズンも頑張りましょうね!(笑)

コメント、どうもありがとう♪

No:3629 2014/11/26 13:17 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

m○○○ 様

m○○○さん、こんにちは。

>今日の午後に最終決定ですか。

16日から練習を再開し、もう四回転は飛んでるらしいですが・・・。
佐野稔さんが、「戦えない状態なら出場しないだろう」とコラムで書いてました。私もそう考えることにします。

>故障と、ではなく、自らのスケートを追い求めるための戦いに思う存分挑んでほしい

故障とではなく、今は自分自身の理想に向かって戦っているのだと、私も思います。ただ、できれば、NHK杯に関しては、無理せず少し構成を落としてほしいです。それでも、充分勝てるのだから。

>「頑張る結弦くんを応援するわ!!」と割り切れないところがあります

結弦くんがあえて荊の道を選択するなら、もう腹を括って応援しようと思います。まだわからないけど、たぶんGOサインはでるだろうし。心配する気持ちは売るほどあるけど(笑)、本人がやる気なのに、ファンがネガティブに考えるのはとりあえずやめようと(笑)

>今シーズンどこかで、バラ1もオペラ座も完成型を見せてくれることを願うばかりです

はい、両方とも、少なくとも来年のワールドではお願いしたいです。もちろん、これからの試合、全部ノーミスを願っていますけども。完成すれば、得点の新記録は間違いないですし。

28日と30日行く予定なので、もし結弦くんが出場するなら、全力で応援してきます!

拍手&コメント、どうもありがとう♪

No:3630 2014/11/26 15:51 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

 | BLOG TOP |