羽生結弦選手★NHK杯2014 SP&FS海外実況動画(B・ユーロ版 翻訳付)
NHK杯のショートとフリー、ブリティッシュ・ユーロ版海外実況動画(翻訳付)です。
解説部分で、特に印象に残った言葉を抜粋しときます。
よくやった。この状態で、よく出場した。全日本チャンピオンとして、オリンピックチャンピオンとして、ものすごい重圧があったことでしょう。もちろん、肉体的に回復することも大変です。足に痛みも抱えています。
この間の事故は、演技に影響を与えていると思います。ただ、彼がでてきてくれて本当に良かった。
(中国杯のフリーを棄権しなかったことについて)判断は間違っていなかったと思います。あのように難しい判断に迫られるときは、結局、今、どのような状態かで判断するしかないのです。そして、彼らは決断した。それは正しかったと思います。
棄権せずに滑ったことに対する批判があるようですが、その場にいたわけでもない人が、自分が滑るわけでもないのに、批判するのはおかしい。羽生は、滑れると感じて決断したのだから、それでいいじゃないですか。
仰る通りですね・・・。実際の状態は当事者にしかわからないこと。ましてや、既に出場し終わったことに対して、あーだこーだと外野がいうのは間違っている。結弦くんも、NHK杯前の会見で、出場を許可したオーサーやスケ連に批判の声があることを気にしていました。彼からすれば、自分の「出場したい」という強い希望を通してくれた周囲が、そのせいで批判にさらされるのは我慢できなかったのでしょう。そして、「強行出場」を、必要以上に美談扱いされるのも、彼にとっては本意ではないはずです。
そりゃ、あの流血を見た後です。100人いれば99人が「棄権した方がいい」と思っても仕方ない。
正直、「飛ぶ!!」とか叫びながら、6分間練習に結弦くんがでてきたときは、「あかん、完全に目がイッちゃってる。これは冷静な判断は無理だわ・・・。オーサー、棄権するよう、全力で説得して!!」とひたすら祈ったものでした。しかし、考えてみれば、オーサーにとって、結弦くんは可愛い愛弟子。私たちファン以上に、結弦くんと近しい人です。結弦くんを危険にさらしたいはずがない。それでも当初は、結弦くんに棄権を勧めていたものの、最終的には、自分も一流のアスリートであった経験から、滑っても大丈夫だと判断したわけですよね。まあ、それでも中国杯でも、NHK杯でも、あんなに心配そうな顔をしたオーサーは見たことがありませんでしたが(笑)
ブリティッシュ・ユーロさんは、今年の世界選手権のEXでも、「日本は羽生選手を、真綿でくるむように大事にしてほしい」と言ってくれていました。結弦くんがスケート界の宝だと評価してくれているのだと思います。そのB・ユーロさんが、「結弦くんの出場を支持してる」というところが興味深かったです。五輪王者としての重圧を背負いながら、それでも出場した結弦くんの勇気を高く評価してくれているのが嬉しい。
「羽生結弦」は頑固な選手です。言い換えれば「信念の人」。頭のいい子なので、とても複雑なメンタルをもってるようにも感じますが、彼はただ、自らの「信念」にそって行動しているだけなのでしょう。「(NHK杯に)出る決断は正しかったと思うか。」という質問に、「はい。正しかったと思っています。結果がどうであれ。皆さんがどうやって思うか分からないですけど。最後まで滑り切って、ミスはたくさん出ましたけど、ミスをしたことは後ろに下がるわけじゃない。」と答えていました。もしかしたら、彼にとっては、「欠場する」ことこそ、「後ろに下がること」だったのかもしれません。それは、「すごく欲しいものを、挑戦せずに諦めてしまうこと」・・・「諦めて、後から後悔すること」だけはしたくなかったのかなと想像しています。もちろん、真意は彼にしかわからないことではありますが。
NHK杯も、できれば欠場してほしい・・・と思っていました。でも、それは、私が「羽生結弦」を信じきれていなかったからかもしれません。もちろん、最大の理由は無理をして怪我を悪化させてほしくなかったからですが、その一方で、不完全な演技を見せて、せっかくのオリンピックチャンピオンのブランドに傷をつけてほしくない・・・という気持ちも少しはあったように思います。でも、「羽生結弦」のプライドは、そんな「過去の栄光にしがみついて守りに入る」ような低次元なものではないのだと、あらためて気づかされました。
本来なら、優勝候補だったはずのファイナルですが、今の結弦くんにとっては、厳しい戦いになることでしょう。しかし、彼は転んでもタダでは起きない男。どういう結果になろうと、彼にとって、「無駄な試合」は一試合もないはずです。今は、ただ、ファイナルに向かって、少しでも充実した練習ができていることを願っています。
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2014/12/06 10:30 | 2014-2015 season | COMMENT(7) | TRACKBACK(0) TOP
コメント
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No:3660 2014/12/06 15:14 | # [ 編集 ]
ひ○ 様
ひ○さん、こんにちは。
>事故の当初、何もコメントできませんでした。
>わたしはとても動揺してましたから。
私も動揺してました。どちらかというと、自分を落ち着かせるために、自分の気持ちを整理したくて、記事を書いてました。
>そんな中で、みずほさんの記事は愛があってとても慰めになりました。
ありがとうございます。最近のうちのブログは、ほぼゆづ愛だけでできていますので(笑)
>すでに出場した後で、その行為についてあれこれ言うのは当の選手を傷つける以外、なんの役にも立ちませんよね・・
>マスコミは「心配心配」と言いながら平気でべらべら喋りましたね。
心配なんてしてないくせに、視聴者が食いつく絶好の話題だから取り上げて、心配するふりして煽ってるのがミエミエなんですよね・・・。
テレ朝は、結弦くんにファイナルに行ってほしいから、とりあえず美談にしとこう・・・って感じだし。
結弦くんは、オーサーやスケ連を巻き込んでしまったと、責任感の強い子だから、すごく気にしたと思います。
>羽生選手のすごいところは出て来て、まずはっきりと自分の見解を表明したことですね!そして自分に責任を取り戻した。
>落ち着いて、冷静で、謙虚なのに迫力がある不思議。。会見場にいた誰よりも年長者のようでした
彼は、真にリーダーになる資質がある子だなと思うのは、そういうところです。「逃げることもなく、言い訳することもなく、すべて自分の責任として引き受ける」・・・大の大人でもなかなかできないことを、理路整然とした説明つきでやってのける。こんな十代、見たことないです(笑)
>海外の解説はどれもとても好意的で、あたたかなんですね
結弦くんは、ジュニアの頃から、日本より海外の方が評価が高いと言われていました。シニアにあがってもそう。以前から、海外解説の方が、結弦くんに対してはあたたかいです。いつも、その才能を絶賛してくれてました。
日本の解説はつまらないです。肝心なことを話さないし、無難なことしか言わないし。副音声で解説の声を消せるときはホッとします(笑)
>状況から言って、羽生くんが本来の演技が出来るのにはまだ時間がかかるかもしれない。
調整の遅れは明白なので、時間がかかるかもしれないですね。でも、NHK杯がどん底でしょう。あれ以上は悪くなりようがない。これから、ファイナル、全日本と、徐々にでもあがっていくはずです。身体より、今はメンタルのダメージの方が心配なくらいだけど、逆境になったときほど力を発揮する子だから、必ず克服してくれるはず。
>明日から羽生くん、ハタチなんですね・・まだハタチ・・ひぇぇぇ・・・
>もし、彼の人生に執筆者がいるなら、いったいどんだけドラマを起こせば気がすむのか問いつめたい気分。
本当に「ミスター・ドラマチック」ですよねえ。根っからのヒロイン(?)気質というか。五輪金で一安心と思ってたら、甘かった(笑) これからもファンはハラハラドキドキさせられるんだろうなと、もう覚悟しています(笑)
コメント、ありがとうございました♪
No:3661 2014/12/06 21:22 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
y○○○○ 様
y○○○○さん、こんにちは。
>応援する私も結弦くんを信じていなかったかな
ファンになって以来、ずっと彼を信じ続けてきましたが、今回ばかりは、「本当に彼の選択でいいのか?」と心が揺らぎました。
ファイナル連覇をしたいのはわかるけど、五輪チャンプがそこまでこだわるほどのタイトルではないし、身体が万全でなければ、連覇は厳しい。それなら、欠場して大事をとった方がいいのに・・・と。
でも、忘れていました。1%でも可能性があれば諦めない彼の性格を(笑) そんな彼だからこそ、19歳という年齢で五輪王者になれたのだということを。
>勝手に「棄権して」と思い込んでいましたね
そうなんです。いつのまにか、心配の押し売りをしてたんですよ、結弦くんに(笑) 本人が出たい出たいと思ってるのに、ファンが「棄権しろ」って・・・これはひどいかもしれない(笑)
>「勝ち続ける」ことに拘っているのはファンかも。
>弱さを認めて晒すことがいかに勇気がいることか
五輪王者としての現役続行は、「勝ち続けなければ」というプレッシャーがすごすぎて、普通は耐えられないと思います。だから、皆引退するんですよね。パトリック・チャンも「自分だったら、耐えられない」と言ってました。ファンもつい「常に五輪王者に相応しい演技を」と望んでしまう。だからこそ、「弱い羽生結弦」を見せるリスクをあえて犯した勇気はすごいことだと思いました。本当に「カッコいい男」ですよ、彼は。
>今日で「羽生結弦19才」が消えるのが何だか切ない・・・
ずっと「十代の羽生結弦」を見続けてきたので、ちょっとさびしいですね。別に、1日で急に何が変わるというわけじゃないんですが(笑)
拍手&コメント、ありがとうございました♪
No:3662 2014/12/06 22:11 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
こんばんは
みずほさんの文章やコメ返を、うんうん頷きながら読んでます。
ゆづ愛が感じられて、癒されます。今は、愛のある暖かいブログしか、行けません・・
6分間練習では、ショートも(たぶん)フリーも4回転跳べてたのに、本番で決まらないのは、結弦君も混乱してるでしょうね・・
テーピングもしてるし、体調もよくないと思いますが、やっぱりメンタル面が大きい気がします。
居酒屋さんにめずらしく、同意したのですが、オリンピックチャンピオンの肩書が、自分を縛ってる気がします。曲掛けになると、力むというか・・
でもチャレンジャー精神に戻れた事で改善されるかなと思います。
あと結弦君も言ってたように、自分に対する不信?これも練習をつんだら解消されるかな?とは思うんですがワールドまでになら、十分かな?パリ散は滑りこんでたので、自信たっぷりに見えたし失敗しそうに見えなかったです。
あとは6分間練習のトラウマ。万全じゃなくても、試合に出続けたのは、恐怖心を払しょくするためって誰か言ってたような?
いくらしっかりしてるとは言え、フラッシュバックしたと聞いて、すごく怖かっただろうな~と思いました。
なんか素人なのに、トップアスリートに偉そうかな・・ごめんなさい。
みずほさんのNHK杯が底で、あれ以上は悪くなりようがないに、
元気づけられました。
あとは、上がるのみですもんね。
いまだに最近関西ローカルで、中国杯の出場について、どう思うかやってて、イラッとしました。脳震とうじゃないし!!
トップアスリートが決断したことに、しかも終わった事に関して、どうこう言うのは、そろそろやめてほしいです。
結弦くんの心からの笑顔がみたいです~~
No:3663 2014/12/07 00:40 | リラ #- URL [ 編集 ]
リラ 様
リラさん、こんにちは。
>6分間練習では、ショートも(たぶん)フリーも4回転跳べてたのに、本番で決まらない
練習で飛べるのに本番で飛べない原因は、単純に練習不足かな~と思ってるんですが・・・。NHK杯まで、1日1時間を5日間しか練習できなかったという話もありますし。プログラムの通し練習は全くしてなかったとか。そりゃ、ただでさえ緊張してる本番で飛べなくても無理ないですね・・・。
不安はなかったけど、「不信」があったと言ってたのは、十分調整できてないってことが自分でもわかっていたからじゃないかしら。
>やっぱりメンタル面が大きい気がします
鬼のように練習して作り上げてきた自信の上に成り立っていた演技だと思うので、練習不足は、技術だけでなくメンタルにも影響するでしょう。激突のトラウマも残ってるみたいですし。
>曲掛けになると、力むというか・・
中国杯のFSとNHK杯の出来は、単純に怪我の影響。それから、中国杯のSPの失敗はあまり気にしなくていいと思います。シリーズ開幕戦でSP自爆るのは毎年のことだから。いつも開幕戦のフィン杯SPのジャンプ失敗してたでしょ? 居酒屋さんにはなんとでも言わせておけばいいです(笑) CM撮りやら24時間テレビやらのよけいな仕事と腰痛で、ただでさえ調整が遅れていたところに、あの激突事故・・・と、相当のハンデを背負ったシーズンスタートになってしまったのは心配ですけどね。
>フラッシュバックしたと聞いて、すごく怖かっただろうな~と思いました
怖いでしょうね。震災の体験もときどきフラッシュバックするそうですし。でも、現役でいる限り、6分間練習はついてくるから、克服しなければ、彼は現役を続けられなくなる。命を削るほど好きなスケートを続けたかったら、その恐怖にうち勝つしかないんです。とにかく負けることが死ぬほど嫌いな子。そんな恐怖に潰されるようなタマだと思いますか?(笑)
コメント、どうもありがとう♪
No:3670 2014/12/07 19:56 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
みずほさま
羽生君、ハタチですね。
世界中からお祝いのメッセージが届いていて、
自分のことでもないのに、とても嬉しく、
昨日は幸せな気分に包まれました。
この記事は、N杯終わった直後の記事と思いますが、
とても共感しました。
特に
>不完全な演技を見せて、せっかくのオリンピックチャンピオンの
>ブランドに傷をつけてほしくない・・・という気持ちも少しは
>あったように思います。
→ わたしにもあった気がします。本当に、そうだった……。なによりそれが怖かったのかも。
>でも、「羽生結弦」のプライドは、そんな「過去の栄光にしがみ>ついて守りに入る」ような低次元なものではないのだ
→ 彼の本当の凄さは、こういうところですね。
フリーを見ていて、あー、彼の負った傷は、脚より足首より心の傷が深かったのだ。と知りました。これは時間がかかるかもしれない、と。でも
>現役でいる限り、6分間練習はついてくるから、克服しなけれ
>ば、彼は現役を続けられなくなる。
なんですよね。
それを誰より知っているからこそ、彼は出場した。
オーサーコーチが言ったいたように、「恐怖を長引かせないために、出場することが大事だった」のですね。
そして、試合前の会見、
>「逃げることもなく、言い訳することもなく、すべて自分の責任
>として引き受ける」・・・大の大人でもなかなかできないこと
>を、理路整然とした説明つきでやってのける。
→ いや、こんな人、10代とか関係なく見たことなかったかも知れません。
本当。
しかしそれにしてもEXの「花は咲く」は、ほんとうに全てを浄化する美しいものでした。
大丈夫だ、この人は。そう確信させてくれるものでもありました。
ファイナルには間に合わないかもしれない、とまだ思っています。
でも、必ず、前に進んだ姿を見せてくれるに違いありません。
20歳最初の試合は、光に満ちたものになる。
それが優勝という形であれば、最高だけど、たとえそうでなくとも。
No:3681 2014/12/08 12:07 | レモンパイ #- URL [ 編集 ]
レモンパイ 様
レモンパイさん、こんにちは。
>わたしにもあった気がします。本当に、そうだった……。なによりそれが怖かったのかも。
>彼の本当の凄さは、こういうところですね。
「三冠」で満足してる子じゃないんですよね。彼はもっとさらに高みを目指している。「三冠」はその通過点にすぎないんだと。だから、「弱い羽生結弦」を見せるリスクを犯す勇気もある。ポテンシャルが天才的なだけでなく、彼の場合は、そのメンタルも常人をはるかに超えてるんですよね。
>オーサーコーチが言ったいたように、「恐怖を長引かせないために、出場することが大事だった」のですね。
6分間練習からは逃げれない。だから、場数で慣れていくしかない。あの事故から3週間で、トラウマのある6分間練習の場にでてきたのはすごく勇気がいったと思います。怖かったでしょう。でも、結弦くんは立ちはだかる壁が大きいほど燃える子だから、そしてなにより競技の好きな子だから、必ず意地でも乗り越えてくれると信じてます。
>いや、こんな人、10代とか関係なく見たことなかったかも知れません。
彼の言葉には、あの年齢にありがちな「青さ」とか「軽さ」を全く感じない。すごいことです。そして、あんな「漢」な人って、本当に年齢関係なく、見たことないかも(笑)
>大丈夫だ、この人は。そう確信させてくれるものでもありました。
私も、「花は咲く」を観たとき、「彼は大丈夫」だと感じました。確かにファイナルまでは時間が少ないけれど、NHK杯は「底」だと思うので、そこよりは「前に進んだ羽生結弦」を見せてくれるはずです。あとは、短い調整期間で、「どれだけ前に進めるか」だけの問題だと思います。彼の辞書に「後退」はないので、そこは心配していません。
>優勝という形であれば、最高だけど、たとえそうでなくとも
もちろん「結果」はほしいけれど、今はどこまで「前に進めたか」の方が大事だと思うので、今の彼ができる最高の演技をしてくれたら・・・とそう願っています。
コメント、どうもありがとう♪
No:3682 2014/12/09 02:13 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
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