宮原知子選手 WFSの表紙に!& 記事情報いろいろ
3月8日発売のワールド・フィギュア・スケート(WFS)の表紙に、宮原さん、きた~! ワールド・フィギュアスケート 73
四大陸選手権と全日本選手権がメインらしいので、両大会の女王である宮原さんが表紙を飾っても何の不思議もないのですが、正直なところ、かなり驚きました(笑) これまで成績のわりにマスコミなどの扱いが悪かっただけに、大島紬のお仕事といい、彼女にようやくスポットライトが当たり始めたのかと感慨深いですね。
表紙の写真もとてもいいですね。戦う女性アスリートの、凛とした美しさに溢れています。
WFSは、数あるスケート誌の中でも老舗中の老舗。アイドル路線ではない、硬派なスケート専門誌です。
WFSの表紙を飾ることは、日本人スケーターとしては、ひとつの夢、ステイタスであろうかと思います。
73号を数えるWFSですが、日本人女子選手で表紙を飾ったのは、荒川静香さん(3回)、村主章枝さん(2回)、安藤美姫さん(4回)、浅田真央さん(12回)、村上佳菜子さん(1回)、の5人だけ。
宮原さんは、栄えある6人目の日本女子選手になりました。
ワールド・フィギュア・スケートの表紙ギャラリーはこちら → WFSバックナンバー
では次に・・・佐野稔さんが、コラム「四回転トーク」の中で、宮原さんを絶賛していました。詳細はこちら
世界女王が視野に入った「新ミス・パーフェクト」宮原知子~四大陸選手権より
●ノーミスを当たり前に感じさせる宮原知子のスゴさ
今シーズンの桁外れの安定ぶりを見ていると、ノーミスで演じることも、優勝するのも、まるで当たり前のことのよう。これが主要な世界大会での初制覇だという感じがしないくらい。いつもと同じく宮原知子が、ショート・プログラム(SP)とフリー・スケーティング(FS)で、ミスのない演技を揃え、四大陸選手権初優勝しました。
軽々に言ってしまいましたが、いつも変わらずミスのない演技をくり返すことが、どれだけ難しいことなのか。彼女がやっていることは、ちょっとやそっとでは真似ができません。もしかしたら一般のフィギュア・ファンの人たちよりも、我々のような元スケーター、フィギュア関係者の驚きのほうが大きいのかもしれません。本当に特筆すべき、大変なことなのです。
ジュニア時代の宮原は、常にジャンプの回転不足に悩まされていた選手でした。現在ではその面影すら感じさせず、抜群のジャンプの成功率を誇るようになっています。彼女の代名詞となった豊富な練習量の賜物です。ただし、ループのジャンプだけは、まだ発展途上の部分があるようです。うまくループを利用して、フリー・スケーティング(FS)に3回転-3回転のコンビネーションを組み込むことができれば、宮原の点数はさらに伸びる余地があります。それでも、濱田美栄コーチとの綿密な戦略のもと、3回転-3回転のコンビネーション抜きの現段階で、最大限の点数を積み上げることのできるプログラム構成がなされています。
また、同じことをやり続けているように見えて、じつは少しずつ少しずつ進化もさせています。試合を重ねるごとに表現力を身に付けて、魅せることが上手くなっているのです。今回ショート・プログラム(SP)、FS揃って自己ベストを更新できたのは、そうした細かな改良の成果でしょう。今大会の総合214.91点は、今年1月の欧州選手権で優勝したエリザベート・メドベジュワ(ロシア)のスコア215.45と遜色ありません。
今回テレビ中継のアナウンサーが、宮原のことを「ミス・パーフェクト」と実況していましたが、ご存知のとおり、この称号は元々、世界選手権優勝5回、98年長野五輪銀メダリストである名スケーター、ミシェル・クワン(アメリカ)に与えられていたものです。ノーミスだったことを驚くのではなく、ミスをしたときに「珍しいことが起きた」と驚くレベル。今シーズンの宮原は、フィギュア界における自分の「地位」や「格」を、かなり高めたと言えるでしょう。新たな「ミス・パーフェクト」と呼ぶにふさわしい選手になりました。来月アメリカ・ボストンで開催される世界選手権の頂点は、充分手の届くところにあります。
SPが終わった時点では、1位宮原、2位が村上佳菜子、4位に本郷理華と、欧州選手権でのロシア勢と同じように「表彰台独占」も期待したのですが、そう簡単なことではありませんでした。今シーズンの村上には、最後までFSの不安定さがついてまわりました。本郷に関しては、FS冒頭のコンビネーションジャンプの転倒がもったいなかった。また全米選手権では圧倒的な演技を披露して、優勝候補に目されていたグレイシー・ゴールドも、力を発揮できずに終わりました。いずれにせよ、いまの宮原に勝つためには、ミスは許されません。
小林芳子・日本スケート連盟フィギュア強化部長も、四大陸優勝後、「きょうのフリーは芸術品。(宮原)知子ちゃんの世界に、観客も引き込まれていた。素晴らしい努力の成果。」と高く評価していました。
濱田コーチは、「(宮原は)演技の評価がだいぶ上がってきた。」としながらも、「(ライバルの)ロシア勢もミスをしないと思うので、世界選手権に向けてもう一段階、滑りを大きくしていきたい。」と気を引き締めています。
The Skating Lesson(TSL)で、四大陸のおさらい動画がありましたが、そこでも高く評価されていました。
宮原さん評を翻訳してくださった方がいましたので、拝借します(無断ですみません)。動画はこちら
知子の靴はパターン99レボリューション。あれほどの安定感で滑れるなら何でもいいから知子と同じ靴を履きたい。知子はとても落ち着きがある。ホンダ車みたいに信頼できる。試合で毎回キメて来る。ジャンプもしっかり回ってる。SPのフリップは前より良くなった。SPでは完全に立ち止まる箇所が二つ。最初に立ち止まる時のセクシーな仕草がとてもいい。扇情的。二つ目は外していいかも。疲れてるんじゃなく振付けなのは分かってるけど。
世選でメダルを獲れないはずがない。全員がクリーンに滑らない限り…それは無いね。一日に何回プログラムを滑るんだろう。とても落ちついてる。コーチの方は毎回舞い上がってるけど。知子は(小声で)「はい。プログラムをうまく演じられました」みたいな。いつも感じ良くて優等生で良妻ぽくてティム・ゲーブルみたい。ティムのパートナーが言ってた。朝ご飯を作ってくれたりコーヒーを入れてくれるって。知子はすごくできた子。フランク・キャロルは今すぐ門下生に欲しいだろうな。フランクは知子が来たら喜ぶよ。あんなに滑れると知っていたら、喜んではるばるアジアに行ってただろう。今季の安定感には舌を巻く。かなり自信がついたと思う。フットワークシークエンスが凄くいい。いつも完璧なのも気に入った。驚くほど正確。レイバック(スピン)なども素晴らしい。
海外実況の解説者も、言葉を揃えて「表現力があがってきている」と高い評価をしていますね。
B・ユーロさんの、宮原さんのフリーの解説のまとめも、TSLの翻訳と同じ方がまとめてくださってました。
世選で表彰台独占を狙う強豪ロシアに宮原は大きな脅威となるでしょう。少なくとも間に割って入る。それが示された演技でした。驚きです。凄まじい安定性。試合、練習、ウォーミングアップ、いつも余念が無い。その結果の安定性です。試合で練習通りに演技ができる自信になっている。ジャッジによる要素の評価は全てプラスのはず。マイナスはつかないでしょう。とてもエレガント。全てを備えている。可憐な音楽性。宮原のようにプログラムを通して顔に表情を付けていた選手は少ない。150cmの小柄。洗練されたエレガンス。これで17歳とは驚きです。あれ程低空ジャンプで回り切る人を見た事がありません。青色の境界線をやっと越えるジャンプもあります。信じられない。驚愕のテクニックです。早くから海外で学んだテクニックに天性のものが合わさったのでしょう。それ以上に競争心の強いこと。
最後に・・・キャノンの公式サイトに、宮原さんのインタビューがあがっていました。
こちらは長くなるので、リンクにとどめます。 → キャノン 宮原知子選手インタビュー
このインタビューを読むと、宮原さんが、なぜ今の位置までこれたのか、よくわかります。
自分を客観視できる聡明さ。自分の精神状態を分析して、どうコントロールするかの対策まで考えている。
向上心の塊でありながら、謙虚で驕ることがない。これで強くならないわけないですね。
結弦くんの表紙のときでも、肝心の結弦くんの記事が少ないので、最近ご無沙汰気味だったWFSですが、この73号は「宮原さん初表紙」記念で買おうかなと思います。結弦くんの記事もありますしね(笑)
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2016/03/04 09:40 | 2015-2016 season | COMMENT(0) | TRACKBACK(0) TOP
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