羽生結弦選手 「荒川静香Friend+α」に出演 その1

結弦くんが、「荒川静香Friend+α 2015-2016」に、2月29日、ゲスト出演しました。
ソチ五輪半年前の2013年7月以来、2度目の出演です。
番組初の「日本金メダリスト対談」となりました。収録は、NYOI終了後の2016年1月17日です。

対談おこしをしてみましたが、完全に忠実ではありません(汗) 聞き間違いがあったらご容赦ください。
ほぼ1時間、間にCMを挟まず、とてもとても充実した対談でした。日テレ、GJです!
少しずつまったりペースでUPしていけたらと思います。今回の一番の注目点は、「SEIMEI」誕生秘話。
結弦くんとボーンの共同作業で携わったプログラム。ジャンプが跳びやすいように、音楽のテンポをパソコンで微調整してる姿が、以前テレビで流されてました。野村萬斎さんとの対談でもヒントをもらい、磨きに磨きあげたプログラム。思い入れはひとしおだと思います。

また、昔は後半バテてたのに、なぜ今はスタミナがもつようになったのか?という話も興味深かったです。
そして、あの美麗なスピンの練習時間がたった・・・それだけ? やっぱり天才はわけわからん(笑)
あとは、結弦くんが、荒川さんのことを、「しーちゃん」と呼んでるのが何気に微笑ましかったです(笑)

とても長いので、対談を起こしたものは、たたみます。「続きを読む」からどうぞ。

    friend+α2015-2016 羽生


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荒川 : 今日、アイスショーで四回転ループを綺麗に決めていたけれど、私がビックリしたのは、ループを決めたことよりも、終わって帰ったときに、「あ~、もう脚が限界でーす!」とか言っていて、あれができる人っていないんですけど・・・。限界の先にまだある人ですね。

羽生 : 今、(四回転)ルッツの練習とかもしてますし、でもあのループ・・・緊張して。あんだけトップのスケーターが皆、ワ~ッて避けて、皆で見るじゃないですか。メチャ緊張しました。

荒川 : 周りのシチュエーションって、普段見えてる?

羽生 : けっこうみますね。ショーとかだと、(照明が)ピンだけになるから、ときどき見えないんですけど。お客さんとか見たりしますね。

荒川 : イメージとしては・・・自分の集中のスポットに入ったら、周りのことが気にならずに、自分の演技を披露しているのかというイメージがあったのだけど・・・。

羽生 : 演技に入る前に、けっこう無理矢理、自分の中だけに入れちゃう。(周りは)けっこう気になる。昔はむしろ逆で、周りの環境だけにすごく左右されて、周りが集中できるときのパターンと違っていたりすると、自分の中で「ダメだ、ダメだ、ダメだ」っていってた感じがあります。

荒川 : 昔は見られることがとてもエネルギーになる、その方が力を出せるタイプだと感じていたのだけど、今はどうですか?

羽生 : そのままだと思います。ただ、見られる感じがだんだん年を重ねるごとに変わっていくし、成績とかも関係していって、見ている人たちがどんどん変わっていくじゃないですか。同じ状況というのは絶対ないので、だから見ている人たちから力をもらいつつ、自分の中で何に集中しなきゃいけないのかとか、その日だからこそできる表現を・・・というのを、とても意識してやってます。

荒川 : 毎回そのときのフィーリングで、だしてる表現って違っている?

羽生 : 振付とかまで変えちゃうんですよ、僕(笑) 振付してもらったときに、リズムとかドラムとかパーカッションとか、音にハメるの好きなんですよ、振付を。それが振付師の方々には、「上手だね」と言われるし、それが毎回違う(笑) ジャンプがたとえば綺麗に降りたら、ジャンプのところで音が合うけど、ジャンプがちょっと早かったら、ジャンプを降りた後に、(ポーズしながら)ステイでとったりとか、けっこうそういう感じにしてますね。オープニングのときとか、自分のソロとかあるじゃないですか。トリックのパートとか。そういうのは、だいたいボイスメモとかでとって、何拍で何秒みたいなのをちゃんと決めて、振付確認とかしています。

荒川 : 会場によって聞こえる音が違わないですか?

羽生 : 響き方とかも全然違うし、音響素材によっても全然違うから(笑) 練習なんかだと、スピーカーによっては、右側だけの音しか聞こえなかったりとか、低い音が鳴ってないところとか、響かないところとかあったりすると、「あれ、どこに合わせたらいいんだろう?」とかいうことがたまにあります。聞こえない音も再現できたら、それはそれで気持ちいいだろうし。自分が今まで聞きこんでいる曲だからこそ。曲は曲自体として、完成されているじゃないですか。だから、もしその音が聞こえない会場だったとしても、たとえば歓声とかで(音が)消えちゃうときってあるじゃないですか。でも、そういうときでも、音を感じられるように・・・というのを意識してますね。

荒川 : (プログラムの)選曲のときにないですか? 近くで聞いてるとピンとこないけど、リンクで聞いてると、ワ~ッとすごく入ってきた・・・みたいなこと。

羽生 : 選曲するタイプ、いっぱいありますよね。たとえば、リンクで流さないとわからないタイプ。もらったら、即「はい、やります!」というタイプ。自分で探して、自分の好きな曲を頼むタイプ。僕は、「ピッ」ときて、「これ!」って決めちゃいますね。

<SEIMEI制作秘話>

羽生 : 「SEIMEI」なんかは、完全にイメージが全くなかったので、色々決める前に、「どうしようかな?」と思って、色々探していたんですけど。サウンドトラックを聞いたときに、「あ、笛いいな」と、最初、笛の音に惹かれて。「あ、これでやってみようかな、どうせ公家顔だし・・・」みたいな(笑)

荒川 : 似合ってるよね。

羽生 : キャラ的にも悪くないなって・・・。

荒川 : 難しいだろうなって。世界観をあの4分半にギュッと凝縮させて、世界中の人に伝えなきゃいけない。

羽生 : 薄っぺらくなりそうだったんですよ、最初。あまりのも曲が綺麗じゃないですか。もちろん、太鼓の音とか、メリハリをつけるんですけど、どうしてもダ~ッと流せちゃう曲なんですよ、ある程度。だからこそ、振付をしてもらうときに、パーカッションであったり、和太鼓であったり、テンポであったり、色々変えてみたり、そういうのは工夫しました。

荒川 : オリジナリティに溢れてますね。

羽生 : だから原曲聞いても、同じ曲じゃないんですよ、全然。それが面白いですね。

(ナレーション)  自ら、「SEIMEI」と名付け、編曲もした音楽は、唯一無二のプログラムになった。

<スケーター・羽生結弦はどう進化してきたのか>

荒川 : もっと若い年齢のときは、フリープログラム一つの中で、大変なジャンプが前半に組み込まれていたから、後半にエネルギーが失速していってしまうような状況ってあったと思うんですが・・・。いつも全力だから。でも、今は、最後までエネルギーが持続し続けている。ペース配分が演技の中でできるようになったのか。体力的に向上したのか。

羽生 : むしろ、技術的なものかなと思うんですよね。体力は元からないと言われていたんですけど、たとえばジャンプ失敗すると、体力的にけっこうクルじゃないですか。たぶん、ジャンプの確率があがってきて、精神的にも少し楽にジャンプを跳べるようになってきたし、それにプラス、ジャンプにムダな力を使わないで、軸の使い方であったり、空中への上がり方であったり、それがちょっとずつうまくなってきたのかなと思います。

荒川 : それは自分の感覚として集中していくの、どんどん?

羽生 : 自分のジャンプは、自分の中で理想ができあがっていて、その理想は、幼い頃に教わった先生方の考えであったり、また自分が今まで見てきたトップのスケーターの方々のジャンプであったり、色々なものが複合してるとは思うんですけど。だいたいは、自分でどう修正して・・・って考えていって、後はコーチであったり、いつも見てくれる方々がたくさんいるので、意見を聞いたりとか、その上で自分の理論に合わせてみて、「ああ、こっちにしてみよう」とか「こういう注意をしてみよう」とか、色々やってます。

荒川 : スピンやスケーティングはどういう練習を?

羽生 : 幼い頃に詰め込まれた基礎であったり、そういうものが生きているんじゃないかと思うんです。

荒川 : 元々スピンは上手いと思っていたけど、スピンって練習すればするだけ上手くなるものだけど、どれくらい練習してる?

羽生 : 一週間に5分とか(笑) スケーティングやステップの時間はまだまだしっかりあるけど。スピンってそんなに練習しないじゃないですか。

荒川 : 確かに一番最後になっちゃうよね。コツつかむの上手いのかな、身のこなしの。

羽生 : 小さい頃はスピン好きだったので、日野選手やハンヤンとジュニアの頃に戦ったけれど、皆スピンが速かったんですよ。小さい頃の方がスピン速く回れるじゃないですか。それくらいのときに、ステファン・ランビエールさんと、勝山のリンク(2006年9月 「チャンピオンオンアイス」主催のスケート教室)で会ったことがあります。その頃は、スピンが好きで、スピン路線でやっていた頃だから。あの頃は、ビールマンもちゃんと速かったし(笑) そのときに、ランビエールさんと一緒にスピンやったりとか、色々な刺激を受けてきたからかなと思います。

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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2016/03/07 10:20 | 2015-2016 seasonCOMMENT(12)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

見応えありましたね

こんにちは

みずほさんが記事にされるのをいつかいつかと待ち遠しく思っていました。
フレンズ+α良かったですね♪
色々突っ込みどころ満載なんですが、何より羽生君が「しーちゃん、しーちゃん」と心底楽しそうに喋っているのが良かったです☆
その2以降も期待していますよ~

一昨日に話題になっていたのですが、羽生君が昨夏に淡路島の諭鶴羽神社に参拝していたという話はご存じですか?(境内で舞っていたそうで)
発信元は、昨年11月に諭鶴羽&弓弦羽を訪れた方が12月に投稿された旅レポなんですが、何故か今頃になって話題に…
寡聞にして、その神社の存在も知らなかったのですが、ソチの前には羽生選手応援登山とか企画されていたらしいです。そのようなことを知って、羽生君は参拝されたんでしょうね。

No:5183 2016/03/07 14:08 | あお #Q3cyE8.I URL [ 編集 ]

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No:5184 2016/03/07 16:19 | # [ 編集 ]

訂正

何度もすみません
先程のコメで「ソチ前」に応援登山と書きましたが、昨年の11月の間違いでした。
ソチ後、諭鶴羽神社に祝福絵馬が多数奉納された、という記事が毎日新聞に出たそうです。

No:5185 2016/03/07 16:38 | あお #Q3cyE8.I URL [ 編集 ]

みずほさん
こんばんは、

この対談、よかったですよね。書き起こして下さってありがとうございます。
何よりお互いのリスペクトと親しさが感じられて、よかったです。
軽く、にこやかにスゴイこと話しているんですよね。
羽生君は勿論だけど、荒川さんって、とてもプロ意識の強い、賢い人だなと。さすが結弦君の敬愛してやまない先輩です!

ジャンプの安定がすべてに繋がっているんですね。
NHK杯の後、宮原さんと出演した時も、ジャンプが安定しているからこそ、表現に力を注げる、って言っていましたね。

それにしても、スピンの練習が週5分とか言っていました????
それであの世にも美しい技?
いや~、やっぱり天才だ。

昨日かな、一昨日かな、クリケットのFBに、GPFのバラ1のスローバージョンが載っていましたね。ご覧になりました?
本当にどこを取っても美しい、音がこんなにピッタリ合うもの? ってびっくりします。やっぱり、この人は天性のアーティストですね。ジャンプもスピンも全てが音を表現している……。

最近、昔の番組の動画が出ているので見るんですが、やっぱり、もう凄いですね。最年少記録とか、いくつ持っているんだ?? で、シニアデビューの翌年からは、大崩れしてないですよね。体調不良で、練習できなくて普通なら棄権するような大会でも4位とか。それ以外は1か2?
改めて、尋常ならざる集中力ですかね~。

No:5186 2016/03/07 18:15 | レモンパイ #- URL [ 編集 ]

みずほさん、こんにちは

書き起こしありがとうございます‼
天才は天才を知る…という感じが伝わってきますね。
しかし、ここまでの音へのこだわりと才覚は、引退後に音楽業界が群がりそうな気配が(^^;

映画のポスターにちょい出てましたね~パンフで「殿、見開き特集でござる!」とかやってくれたら完売しそう♪

No:5187 2016/03/07 21:18 | なすか #- URL [ 編集 ]

あお 様

あおさん、こんにちは。

>フレンズ+α良かったですね♪

良かったですね。CMも入れず、制限時間いっぱい放送してくれてました。荒川さんにしても、結弦くんは、少し話を振れば、いっぱいしゃべってくれるから楽でしょう。宮原さんがゲストのときは、話を引き出すのにけっこう苦労してましたが(笑)

ネットなど活字からの情報もいろいろ入ってきますが、本人の口から語られること以上に確かなことはないので、こういう対談番組はファンにとっては嬉しいですね。

>淡路島の諭鶴羽神社に参拝していたという話はご存じですか

いえ、知らないです。淡路島にもそんな名前の神社があるんですね。淡路島にいく機会は少ないですが、今度行くことがあったらたちよってみようかしら。

やり始めたものの、1時間番組をおこすのはけっこう大変だなと・・・(笑) まだ5分の1か6分の1くらいなので、まだ先が長いです(笑)

コメント、どうもありがとう♪

No:5188 2016/03/08 00:09 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

レモンパイ 様

レモンパイさん、こんにちは。

>荒川さんって、とてもプロ意識の強い、賢い人だなと

荒川さんは、現役より引退してからの方が、より努力されてる感じがします。10年たっても変わらず体型キープ&技術キープしてるプロ意識は素晴らしいですね。スケーティングなんかは、むしろ現役のときよりもよくなってるのではないでしょうか。

>ジャンプの安定がすべてに繋がっているんですね

特にサルコウの安定が大きいですね。ソチシーズンまで、あんだけコケまくっていたのが嘘のようです。

>ご覧になりました?

いえ、見てません。FBに行ってみたんですが、見つけられませんでした(汗)

>シニアデビューの翌年からは、大崩れしてないですよね

順位的には4位より下になったことないですね。でも、私の中で一番印象に残ってる大遭難は、2012年のスケアメのフリーです。SPで世界最高得点をだした後だったから、なおさら落差がすごくて(笑) SPの点が高かったから総合では2位でしたけど。今シーズンのスケカナのSPで5位だったみたいに、思い出した頃にやらかすことはありますね。でも、地力があるから、最終的には表彰台には乗るんですけどね。

コメント、どうもありがとう♪

No:5189 2016/03/08 00:46 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

なすか 様

なすかさん、こんにちは。

>ここまでの音へのこだわりと才覚

音へのこだわりすごいですよね。ついには自分で音楽を編集したりし始めてるし(笑)、振付師の才能もありそう。でも、誰に振付けても、結弦くんが滑るのが一番うまいってことになりそう(笑)

映画「同級生」のパンフが早々に売り切れてびっくりしました。なので、「利息でござる」は、パンフが売り切れないうちに、早めに見に行ったほうがいいかも。

コメント、どうもありがとう♪

No:5190 2016/03/08 01:01 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

みずほさん

こんにちは、
スローバージョンの載っているアドレスをお知らせしようと思ったのですが、送れないみたいで、リンク先が入ると送れないのですか?

No:5191 2016/03/08 16:01 | レモンパイ #- URL [ 編集 ]

レモンパイ 様

レモンパイさん、こんにちは。

>アドレスをお知らせしようと思ったのですが

どうもありがとう。
普通にURLをコピペできると思うのですが・・・。
私はいつもそうしてるので。
無理だったらご厚意だけでいいですよ^^;

コメント、どうもありがとう♪

No:5192 2016/03/09 01:38 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

もう一度トライしてみますね。

https://www.facebook.com/teamcricketskating/

No:5194 2016/03/09 11:02 | レモンパイ #- URL [ 編集 ]

レモンパイ 様

レモンパイさん、こんにちは。

見れました! 
クリケットの違うFBを見ていました(汗)
音ハメ完璧ですね!

素敵な動画を紹介してくださってありがとう♪

No:5199 2016/03/09 20:07 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

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