羽生結弦選手 「荒川静香Friend+α」に出演 その6
「荒川静香Friend+α 2015-2016」の6回目です。
1回目の記事はこちら → 羽生結弦選手 「荒川静香Friend+α」に出演 その1
2回目の記事はこちら → 羽生結弦選手 「荒川静香Friend+α」に出演 その2
3回目の記事はこちら → 羽生結弦選手 「荒川静香Friend+α」に出演 その3
4回目の記事はこちら → 羽生結弦選手 「荒川静香Friend+α」に出演 その4
5回目の記事はこちら → 羽生結弦選手 「荒川静香Friend+α」に出演 その5
対談のテーマは「羽生結弦のこれから」「世界選手権に向けて」です。
ジャンプの進化の限界値として、「4A まで跳びたい」と・・・まあ、そうだろうな~と思っていた答えが返ってきました。ただ、自分の限界値としての目標なので、現役中にはこだわらないとのこと。4Aは、とりあえず平昌五輪までは封印してください、お願いだから(笑) 怪我をしては元も子もありません。クワドアクセルジャンパーとして歴史に名を残したいと思うなら、そのときは平昌五輪後も現役を続けてそこでやってください(北京までやれとはいわないから)。
世界選手権に向けての話は、今見直すと、やはり心が痛みますが、この対談の時点(2016年1月17日)では、すでに足の状態が悪くて、痛み止めを打ってショーにでていたとか。本来なら出ないショーを、阪神淡路大震災の日だから、無理してでたのでしょうね。
結弦くんが三冠をとった2013-2014シーズンは、彼としては珍しく故障がほとんどないシーズンでした。故障さえなければ無敵でも、故障を抱えていては、メンタルにも影響するでしょう。ファンになった2012年のワールドも・・・でしたが、毎年ワールドの時期になると、彼の故障情報が、まるで風物詩のように入ってくる。本人が一番わかっているのだろうけど、シーズンの疲れのたまってくるワールドまで怪我なくもたせられる身体作りが、五輪に向けての一番の課題かもしれませんね。
今回が最終回です。対談は長いのでたたみます。読みたい方は「続きを読む」からどうぞ。
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<羽生結弦のこれから>
荒川 : ご本人の感覚としては、あとどのくらい進化する人なんですか?(笑)
羽生 : とりあえず、アクセルまでは跳びたいな~と。
荒川 : 四回転の!?(笑)
羽生 : 試合に入れる入れないは別として・・・。
荒川 : やれる限界値を目指すとしたら・・・?
羽生 : たぶん、単発で跳べると思うんですよ。
荒川 : 跳べそうですよね。あのアクセルみてたら。
羽生 : やろうと思えば、たぶん・・・。まあ、練習期間は必要だと思うし、あとは・・・。
荒川 : 身体のね・・・。
羽生 : そうなんですよ。やっぱ、リスクが多いんで・・・。それプラス、取得するときも相当な怪我というよりも、そのダメージがあったので、その上で、はたして現役中に練習できるのかな?って思うと、わかんないですけど。ただ、自分の中で、ジャンプというひとつの技術的なもので極めるとしたら、やっぱりアクセルぐらいまで頑張っていきたいですね。
荒川 : ふ~ん。
羽生 : 今、ルッツを跳んだりとか、それこそ今ループ跳んだりも、僕してますけど、本当にだんだん技術のレベルが上がってる。で、前にプルシェンコさんの話で、100年前は、1回転とか2回転だったからね・・・という話を聞いたときに、そうだよな~と思って。やっぱり、時代が変わるごとにジャンプとか、そういう技術もどんどん変わっていくんだよな~って思って。たとえば、バンクーバーであったり、トリノであったり、ソルトレークがあったり、自分たちのソチオリンピックがあったりとか、時代ごとに演技の特色が全然違うじゃないですか、みなさんが目指している。それがすごく面白いと思うし、またそれを引っ張っていけるような存在にならなければいけないなと思っています。
荒川 : ひとつひとつのことをクリアにしていくことをすごく大事にしてるな・・・という印象があったんですけども、今、その先に見ていることって何かありますか。
羽生 : 今、現在やってる中では、本当に自分の限界もわかってないですし、実際もっとやりたいことはたくさんあるから・・・。
荒川 : まだ限界が見えない人なんですよね。
羽生 : まだできるな・・・っていうのが、自分の中にあるので、それこそ・・・もちろん、ジャンプもそうですし、あの・・・所作? ひとつひとつの動きとかももっと洗練できるし、これでもだいぶん練習してきたんですけどね(笑)
荒川 : いやいや、練習してないとそうはならないとわかりますよね。
羽生 : 柔らかい表現とか、たとえば力強い表現とかも、まだまだ我流のところがあって、姿勢が悪かったりとか(笑) そういうところとかも、なんかもっとできるよな~って。もっと、バレエだったとしても、モダンとかクラシックとか、いろいろジャズとかもあるじゃないですか。それだけじゃなくて、やっぱり、スケーターとして、「フィギュアスケート」という枠の中で、どういう見せ方が一番きれいのか、結局僕たちは、360度見られるわけなので、で、その中で、どの角度から写真を撮られても、どんな時間で写真を撮られても、どれでも綺麗だなと、どれでも表現したいことがわかるな・・・って思えるようなスケーターにまずなっていきたいなとは思います。
荒川 : それはけっこうクリアになってきたんじゃないですか。今、どことっても綺麗だなって思いますし・・・。
羽生 : 昔は昔で、若さなりの粗さがあって、それはそれで生きてた時期もあったんですけど。まあ、実際、自分の中で思っているのは、ソチオリンピックの頃は、まだ自分の中で、どの方向でいけばいいのかがわからなくて、どういう表現がどの曲に合ってて・・・とかいうのがまだ自分の中でコントロールできてない感じ。ただ、今年、今回の一番大きなきっかけは、このSEIMEI、フリープログラムのSEIMEIが一番大きなきっかけで、これによって、野村萬斎さんと対談させていただいたりとか、いろんなお話を聞かせていただけたりとか、その中で、「あ、自分ってこういう表現もあるんだ」とか、「こういう表情もあるんだ」、「こういう音のとり方、間のとり方もあるんだ」っていうのを、非常によく学んでこれたかなとは思いますね。
<2016 世界選手権へ>
荒川 : 最後に世界選手権が控えていますけれども、そこに向けては・・・?
羽生 : せっかく300点超えっていう、名誉ある評価をいただけてるので、まずそれを狙って、また超えて・・・ということは目指していますけれども、ただ、それ以上に、300点超えをするためには、またあれ以上のクオリティをしなくてはいけない。でも、今練習してるのは、四回転ループであって、その四回転ループをプログラムに組み込めたときに、あのクオリティ以上のものをしないと点数上がんないんですよ(笑)
荒川 : 組み込む自体で、クオリティは高くなっちゃいますけどね。まあ、難しさは・・・。
羽生 : 難しさは・・・(ある)。ループ入れたとしても、所詮サルコウとループの差なんて、2点くらいしかないので、その2点のためだけにやっていけるかというのも難しいところですけども。ただ、点数だけじゃなくて、やっぱり自分がもっと限界に挑戦したいって思ってますし、これから自分がスケートをやっていくにあたって、たぶんそういう時代は到来すると思うので、この2年間の間に。だから、しっかりと・・・まあ、ループであったり、ルッツももちろんですし、アクセルもできたら・・・ですし、いろんな四回転の種類を増やしていって、その中で、先ほどシーちゃんが言ってくださったクオリティというものを、曲との相性であったり、そういうものを常に追求しながら、自分は競技者としてできたらいいなと思います。
<いつも応援してくれる皆さんへ>
羽生 : こんにちは。羽生結弦です。今シーズンは、ここまでいい演技を2回ほど続けることができ、本当にうれしく思っています。ただ、まだまだ自分の限界ではないと思ってますし、これからも常に進化し続けたいなと思っているので、どうか応援よろしくお願いします。
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2016/04/22 10:05 | 2015-2016 season | COMMENT(6) | TRACKBACK(0) TOP
コメント
みずほさん こんにちは!
今回も書きおこし ありがとうございます
CS難民には嬉しいかぎりです
わたしは まだ スポルティーバを読んでいないのですが 先ほど ネットで記事の内容を知って……
結弦くんの左足 重傷だったんですね
左足の怪我 テンの妨害
どんなにつらかったか…
それなのに一部のファンは 結弦くんをかばうどころか テンくんは素晴らしい選手だとか あんな言葉を言うべきではなかったとか言うしまつ!
マスコミは手のひら返し!
明日 コロボックルが ノーミスの演技をしたら また下げ記事かと思うと怒りが収まりません
なんで結弦くんをもっと大切にしてくれないのでしょうか
1月のアイスショーに出て欲しくなかった…
もしかしたら結果が違っていたかもと思ったりします
(N HKはあの選手の姉がうるさかったですね!耐えられませんでした)
某先輩のファンはテンに結弦くんをあやまらせようと署名活動をしているそうで
サイトを見てしまい吐き気がしました
結弦くんの周囲が落ち着くことを願ってやみません
No:5538 2016/04/22 21:16 | マリア #- URL [ 編集 ]
みずほさん、こんにちは
「フィギュアは360°から見られる~」のくだりでハッとさせられましたね。
全方位からカッコイイ、って阿修羅のごとき戦闘力を要求される競技で300点越えとは…あらためて凄さが分かりますが、本人にとっては通常運転、というのが伝わってきます。
貴重な対談の記録、ありがとうございました!
クワドアクセルとか無茶しないで~というファンの悲鳴が聞こえてきそう(^-^;
No:5541 2016/04/23 08:07 | なすか #- URL [ 編集 ]
マリア 様
マリアさん、こんにちは。
>それなのに一部のファンは
それは本当のファンではないと思います。彼の上っ面しかみてないのでしょう。あるいは、どうしようもない性善説信奉者か、頭の中お花畑の人か。
>マスコミは手のひら返し!
マスコミは、まだ中立だったのじゃないでしょうか。少なくとも似非ゆづファンよりは(笑) アンチはほおっておくしかないです。
>なんで結弦くんをもっと大切にしてくれないのでしょうか
マスコミにも、フィギュアファンの中にも、結弦くんを日本の、いや世界のスケート界の至宝だと思っていない人がけっこういるんだと思います。今回のことで、つくづくそう思いました。ゆづファンの中にすら、結弦くんに批判的な人がいたことが一番ショックでした。
結弦くんのライバル選手のことを気にしても仕方ないです。結弦くんがベストの演技をすればいいことなので。怪我が多いのも、いつものことで、彼にもう少し強い身体があれば、本当に宇宙人どころじゃなかったでしょうね。
トロントでの様子はわかりませんが、1日も早く怪我が治ることを祈ってやみません。心身ともにしっかり休養をとってほしいですね。とりあえず、精神衛生上悪いので、エゴサーチはしないように!(笑)
コメント、どうもありがとう♪
No:5545 2016/04/23 20:18 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
なすか 様
なすかさん、こんにちは。
>「フィギュアは360°から見られる~」のくだりでハッとさせられましたね。
そう考えると、舞台俳優やバレエダンサーは、前面にいる観客だけ気にしていればいいので、まだ楽かも。でも、そんなことを気にするのは、結弦くんくらいじゃないかな。他の選手は、要素こなすのに精いっぱいでしょう(笑)
>クワドアクセルとか無茶しないで~というファンの悲鳴が聞こえてきそう(^-^;
平昌終わったら何してくれてもいいので、平昌までは健康第一で、無茶は控えてほしいです。ファンも心臓がもちません(笑)
コメント、どうもありがとう♪
No:5546 2016/04/23 20:57 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
みずほさん こんにちは
私のネガティブなコメントに お返事ありがとうございます(>_<)
こちらに来るとほっとします
わたしはショーには行けない身なので昨年同様 テレビ中継で会える事を楽しみに待っています
一度で よいから 本物の結弦くんに
お会いしたいです
形容しがたい美しさなんでしょうね…
一昨年の全日本で結弦くんの練習をレポートしていた女子アナが興奮してファンになっていましたからね
練習着の結弦くんを見て お尻が小さいとか容姿のことばかりレポートしてました
歌舞伎役者に嫁いだ妹の姉なんですが 某姉妹の姉のような興奮ぶりでした(^^;
No:5552 2016/04/23 23:01 | マリア #- URL [ 編集 ]
マリア 様
マリア 様
>形容しがたい美しさなんでしょうね…
はい、形容しがたい美しさです。
初めて生で見たのは、2012年の夏のショーでしたが、「顔ちっちゃ! 脚長っ! 細っ! なんてキラキラオーラ!!」でした。この世にこんな子が存在するんだ・・・と思いました。テレビは実物より太短く見えるので、生ゆづはもっとずっとスタイルいいんですよ。共演してる女子スケーターより細いですしね(スタイルいいといわれる浅田さんより細いです)。
>練習着の結弦くん
シンプルだけにスタイルのよさが際立ちますよね。
機会があったら、ぜひ一度生でみてください。美しすぎて拝みたくなりますよ(笑)
コメント、どうもありがとう♪
No:5554 2016/04/24 08:38 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
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