古い対談ですが・・・荒川静香×織田信成の「羽生結弦を語る」 その2
荒川静香さん×織田信成さん対談の、「羽生結弦のすごさを語る」その2です。
「その1」でも書いたように、この対談は1年以上前、2014-2015シーズンのワールド前のものです。にも関わらず・・・次シーズンの結弦くんの歴史的快挙を予想するかのような、濃~い内容になっています。やはり、スケーターだからこそ、身近でいつも見ているからこそ、わかることなのでしょう。
・ 次元が違っている
・ 彼の思い描く”フィギュアスケート道”みたいなのがあって、それを極めたいみたい
・ 自分の描くフィギュアスケートとは何か・・・をあの若さにして突き詰めている
・ MAXを自分で広げている
・ 勝つことは見てない。自分の限界値への挑戦。そうなると限界値は無限に見えてくる
・ 無限の可能性がある選手
今、お二人の対談を振り返ると、まさしく2015-2016シーズンの330点超え、異次元の演技に繋がっていく発言なのですね。この対談のあった2014-2015シーズンは、中国杯での怪我もあり、手術もありで、まだそこまで到達することができなかった。左足甲靭帯の怪我もそこまで悪化したなかったグランプリシリーズで、彼は、このお二人が、おそらく想定していた以上の到達点に達した。それでも、そこがピークではなく、通過点としか思えないところが、羽生結弦の底知れなさなのですが・・・。
ということで・・・少し古い対談ながら、とても興味深いお話でした。
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世界王者 羽生結弦のすごさについて その2
荒川 : 私が思う羽生くんのすごさは、メンタルも強いでしょうけど、マインドがすごいな・・・と。去年、全部目標を達成して、今シーズンじゃないですか。だから、どうしても目標を見出しにくいシーズンではあると思うんだけども、しっかり試合にも参戦して、その中で毎回課題を見つけて、自分を高める・・・っていうことを、頂点にたってもなお続ける、そのモチベーションをどう作っているんだろう。やっぱり、一回頂点に立っちゃうと、そこから後は、それ以上もう上がなくて、「超えられる」のが嫌に感じて。
織田 : 荒川さんはどうだったんですか。
荒川 : 私は、オリンピックの後にやめちゃったんだけど、(前年の)世界選手権(で優勝した後)なんか一番難しくて、自分が目標としてたものが到達しちゃうと、どこに次、目標をもつのか・・・ということが、今のルールに変わるっていうのもあって、新しいルールに対応してまで、自分がスケートを続けるか続けないか・・・っていうのもあったし。あとは、どこにいっても、チャンピオンに対して挑む人達と、挑んで崩すのかという戦いになっていくので、それも窮屈になるし。だから、すごく違うことに気持ちがとらわれて、自分のスケートに根本的に向き合うということができなくなる時期があったのね。だから、本番でもそういう結果になってしまって、その結果に対してまた「もう辞めたいな」って思う気持ちもでちゃうし、「休みたい」って、とにかくここまで突っ走ったら、「休みたい」って気持ちがどうしても出ちゃうんですけど、彼は「休みたい」って気持ちがないじゃないですか、微塵も。
織田 : アイスショーから全力で、練習からすごくて、「彼をこれだけかきたてるものは何だろう?」って思ったときに、僕が思ったのは、会場とかで(話を)聞いていても、彼の思い描く”フィギュアスケート道”みたいなのがあって、それを極めたいみたいな・・・。結果とかは、もちろん嬉しいけど、それをとりあえず極めたいんだ・・・っていう。それが何なのか、僕もわからないんですけど、そういうのをすごく感じるんですね。だから、さらに難しいことにチャレンジしてみたりとか、何かこういう表現に挑戦してみたりとか、結果はもちろんそうなんですけど、「自分の思い描くフィギュアスケート」っていうのはいったい何なのか・・・を、あの若さにして突き詰めているから。
荒川 : 何か次元が違っちゃうのよね。他の人は、やっぱり技術を高めたいとか、メンタルが強くなりたいとか、何かしらある中で、彼は全部もってる。
織田 : 僕の場合は、やっぱり技術を高めたいとか、誰かに勝ちたいとか、この大会で優勝したい、だから頑張る・・・だから技術を高めて勝てたら、「やった! じゃあもういいや」って(笑) でも、そういうのが全くない。達成したら、じゃあさらに自分のできることは何なんだろう・・・って考えられるところがすごいな・・・って、いつも側で見てて思います。
荒川 : たぶん、数字的には、目標達成しているんだけど、彼ができるMAXで達成してないんだよね。たぶん、私が世界チャンピオンになったときに、難しかったのは、自分でできるMAXで達成したから。だから、それをやり残したら、目標の数字は達成したけど、今度は自分の限界値というか、MAXに到達させたいっていう目標がでてくるんでしょうけど。それが全部かなわないと、なかなか頂点をとれないんですよね。でも、彼は、余裕があるんだよね、まだ、きっと。余力が・・・。だから、何かしらまだ・・・たぶん、オリンピックも、自分のできるMAXで最高点をとって、演技も全部完璧だったら、今シーズン違ったかもしれないな・・・って。思えるとしたら、そこかもしれないね。
織田 : 僕が思うのは、(羽生選手は)そのMAXを、自分で広げていってて・・・。四回転ループにチャレンジしたりとか、そこまでする?っていうくらい、すごいな・・・って。
荒川 : たぶん、自分がもってる技の中で、MAX組み込まなくても、もっと簡単にしても十分勝てるようなバリエーションもってるじゃない。だけど、いつもMAX狙うじゃない。「勝つことは見てない。自分の限界値への挑戦」なんだね。限界値、無限に見えてくるよね、そうなると。
織田 : 無限の可能性がある選手ということなんだろうと思いますけど、それでもすごいなあ・・・と。
荒川 : あとね、技術とか、メンタルとか、さらにいうとしたら、彼は”運”をもってると思う。僅差で制するじゃない? いつも。
織田 : 僕、いつも僅差で負けます(笑)
荒川 : 私も(笑) チャンスが見えたときに、チャンスをだいたい1回は皆、それがチャンスだとわかってるから、リキんじゃって逃すじゃない。絶対、つかむよね、彼。
織田 : そこがすごい。
荒川 : それがちょっと違うかも。彼はそこをきっちりつかんでくよね、そういうシチュエーションがきたときに。
織田 : チャンスがあるって自分でもわかっているし、そういうところで固くならず、屈しないというのが、見ててわかりますよね。
荒川 : だいたいどんな選手も、だいだいそういうシチュエーションでとれないからね。どんなに技術があっても、力があっても、何かがちょっと自分らしくなくなっちゃって。次のチャンスのときはつかむんだけど、一度経験してるからね。彼は、違うな~と感じる。
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2016/06/12 10:15 | 2015-2016 season | COMMENT(18) | TRACKBACK(0) TOP
コメント
みずほさん、二つ目の書き起こしお疲れさまでしたm(u_u*)m
一つ前の記事のコメントでつまらないことを書いてしまってすみません。
みずほさんの理性的なコメントで頭を冷やすことが出来ました、ありがとうございました。
羽生君はそこまでやらなくても勝てるのにというところで、妥協しないですよね。余程の怪我でやむなくという事情でない限り。
いい意味で荒川さんは策士なところがあって、トリノでは確実に勝ちに行きました。公式練習ではライバルのスルツカヤの目前で3-3-3を跳んで、ライバルのメンタルを揺さぶりました。スルツカヤの視線が荒川さんにくぎ付けになり、不安げな顔がアップになったシーンが印象に残っています。公式練習では跳ぶ予定のない3-3-3を跳び、本番の試合では予定した3-3すら跳びませんでした。ライバルたちが3-3でミスをしたので、当時のルールから3-2で出来栄え点を稼いだ方が得策と判断して。
フィギュアスケート道とは、言い当て妙ですね。例えば羽生君はSPではコンビネーションジャンプの前にステップを入れなくてもいいルールなのに、わざわざ難しい入り方をしていました。たとえ3-3で繰り返しミスしてもそれを頑なに変更しませんでした。
難しい入り方をしたジャンプにはGOEの加点がつきますが、それをわざわざ彼はSPとFSで入り方を変えているというのも驚愕です。変えたら加点がつくという訳でもないのに。。。
タチアナ・タラソワさんが今回のワールドで羽生君がSPを12点リードしていたので、確実に勝つために(ミスを防ぐために)難度を下げても良かったのに(3度目の4Sを跳ばなくても良かったと)、それをしなかったと言ってその精神を称えていました。
羽生君のひたむきなフィギュアスケートに打ち込む姿に世界中の人が感動させられるのですよね。フィギュアスケートの関係者、ファンが理想とする姿を羽生君が具現化する・・・。すごいことです。
アイスジュエルの羽生君のインタでまた感動しました。EXの後、当分スケートができないことを知っていたこと、滑りにくいリンクの状態を制して演技できたこと・・・。羽生君のファンでよかったといつも思います。
No:5726 2016/06/12 12:11 | ゆーり #t5k9YYEY URL [ 編集 ]
ゆーり 様
ゆーりさん、こんにちは。
>みずほさんの理性的なコメントで頭を冷やすことが出来ました
お役にたってよかったです。私は、織田さんに関しては、嫌いでもないし、特別好きでもない・・・というスタンスですが、織田さんが解説をしてるときは、わりと結弦くんがいい演技をするように思うので、そういう意味では、結弦くんの試合のときは担当してほしいかな、”ラッキー解説者”という意味で(笑)
「”好き”の反対は”嫌い”じゃなくて”無関心”」とかいいますが、高橋さんに関しては、まさにそういう心境なので、ぶっちゃけ、どうでもいいんですけど(笑)、彼が実況に入るとなんか「縁起が悪い」空気になるので、そういう意味でいやかなと(笑)
>いい意味で荒川さんは策士なところがあって、トリノでは確実に勝ちに行きました。
とある番組で、スルツカヤ自身が、「五輪で勝つには、ここが必要よ」と、自分の頭を指さしていってました。実力だけではダメ。五輪では、戦略が大事なのですよね。だから、荒川さんの作戦は正しかったと思います。綺麗ごとだけでは、五輪は制せない。
正直、結弦くんに関しては、ソチまでは、”フィギュアスケート道”を極めるのもいいけど、”勝つこと”を優先してほしい・・・という気持ちはあります。極めることと、勝つこと・・・このバランスをどうとるか・・・彼はものすごく難しい立場にいると思います。でも、後半の四回転が怪我を悪化させる要因になったと、自分でも言ってるようだし、少し”策士”になって、賢く立ち回ってもらいたい・・・という気持ちもあるんですよ。”加点のつかない冒険”は少し控えてほしいとか(笑) 彼の身体がもっと強いならいいけれど、そうではないので。身体がもたなかったら、極めることもできないですから。とはいえ、そんなまっすぐな彼だからこそ、多くの人たちをひきつけることができるのでしょうけどね。
オフなので、最近古いスケート誌から結弦くん情報を拾っているんですが、まだ彼がジュニアの頃に、荒川さんが「羽生選手のような感性で滑るタイプは、ぽーんとアメリカあたりに放りだすのもいいかも。オリンピックでの成功を目指すなら、今後を見据えて冒険させてしまった方がいいかも」・・・と、カナダに練習拠点を移してオリンピックの成功を掴む将来を予告するかのような発言をしてました。「荒川さん、鋭い!」と拍手しました(笑)
コメント、どうもありがとう♪
No:5727 2016/06/12 16:41 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
みずほさん、こんにちは
書き起こしありがとうございます!
オフは慢性的にゆづ不足ですので、うれしい限りです\(^^)/
今日は行きつけのスーパーが急にキシリトールの等身大ゆづパネルを通路中央に置いてボトルタイプをゴリゴリにオススメしはじめました(残ったクリアファイルの一掃を狙ったのか?)
疲れた体に「噛んでる?」とかやられたら…買いますよね(^-^;
恐るべき購買欲増進アイテムだと再認識しました。
レジェンドしーちゃんが「見えて」たのはうなずけますが、ノブくんのコメントが冴えてますね…意外でした(失礼!)。
昨日、デーさんがバラエティでメンタリストに「女子力高すぎ。むしろ女子」と断定されてましたが、しーちゃんはその対極にあるようなクールさでずばっと分析してのけるのが心地よいタイプですが、ノブくんはそれこそ「女子力全開!一生懸命お伝えします♪」って感じで、あんまり解説としては評価してなかったんですが、ちょっと見方変わるかも…あ、「縁起いい解説」はすごくうなずけました‼
キシリトールをかみしめてゆづロスを乗り切れるかな~ああ夏が長い(ノ_・、)
No:5728 2016/06/12 21:49 | なすか #- URL [ 編集 ]
ぴ○ 様
ぴ○さん、こんにちは。
>私はこれ以上選手に無理させたくないし、5点なんてレベル必要ないのではと思ってしまいます。
私は反対に、GOEを上げることは賛成です。というか、GOEを上げるという方向に導いたのは、誰でもない結弦くんです。彼が、今の採点方法でのほぼ限界点までだしてしまったからです。
結弦くんのあの技のクオリティでGOEが3点なのは、他選手と比較して低すぎます。私は、ずっと不公平だと思っていました。なので、結弦くんに有利な改正だと思います。ただ、平昌で引退するなら、関係ないということになりますが。
拍手コメント、どうもありがとう♪
No:5729 2016/06/13 01:02 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
なすか 様
なすかさん、こんにちは。
>恐るべき購買欲増進アイテムだと再認識しました。
東京西川のクリアファイル、人気みたいで、1日でなくなった店舗もあるみたいです。ゆづ効果、絶大ですよね。絶対、またやりますよ、東京西川(笑)
>ノブくんのコメントが冴えてますね
この対談の1年前まで現役で一緒に試合もしてたし、アイスショーでもよく一緒になるので、本人から直接話をきくことも多いからわかるんでしょうね。
>「女子力全開!一生懸命お伝えします♪」って感じで、あんまり解説としては評価してなかったんですが
私も、織田さん、解説者としてはそんなに評価してないです。「織田ってる」の気づかないこともあったりで、やっぱりルールは本田さんの方が詳しいし、私は関西人だけど解説は標準語で聴きたい。ショーには出ずっぱり、テレビ出演も多く、関西在住だと関西ローカル番組でも織田さん見るので、ぶっちゃけ、ちょっと飽きてるかも(笑) ただ、やはり織田さんが解説してるときの方が縁起よさげなので、そういう意味で評価してます(笑) ワールドで逆転負けしたときは、「やっぱり実況に厄病神が加わったからだわ」と思ってしまったので(笑)
でも、結弦くんが先々引退したら、テレ朝とNHKの解説は、結弦くんに移行するんだろうな。フジは・・・ないと思うけど。
コメント、どうもありがとう♪
No:5730 2016/06/13 08:16 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
荒川静香x織田信成対談、とても興味深かったです。書き起こしありがとうございました。
荒川さん鋭いですね。ジュニアの結弦君を見て、そう言っていたのですか? ご紹介ありがとうございます。
昔、大変失礼ながらトリノの金はラッキー、なんて思っていましたが、とんでもない。取るべくして取ったと、オリンピックの金メダルは運だけでも、才能だけでも、努力だけでも取れない・・・・。
まして連覇は。
大本命と騒がれ、その一挙手一投足が注目され、何回も「限界」を突破し、次は何を見せてくれるのか? と世界中が期待する中で取るのは、気が遠くなるようなこと。
>極めることと、勝つこと・・・このバランスをどうとるか・・・彼はものすごく難しい立場にいると思います。
みずほさんのこのご指摘、鋭いですね。
他の誰かが切り開いた道を行くのではない、誰も見たことのない所に行く、そして、そこで勝つ。それが彼の目指すものなのでしょうか?
これほどまで多くの人が彼に魅せられ、見守りたいと思うのはその為ですね。
極めたいし、勝ちたい。これからの2年はその着地点を探る月日なのでしょうね。
オリンピック二連覇という、選手生命の短いこの競技で奇跡のような事を目指せるのは彼だけ、これからもおそらく出ない。
やっぱりそんな彼を応援できるのはまたとなく幸せなことなのだ、と再認識しました。
ありがとうございました。
No:5731 2016/06/13 10:56 | レモンパイ #- URL [ 編集 ]
レモンパイ 様
レモンパイさん、こんにちは。
荒川さんに関しては、現役時代はあまり評価していませんでした。むしろ、村主さんの方がうまいと思っていたくらいです。
ですが、五輪金をとって、立場が人を作るというか、五輪金に相応しい自分でありたいという、荒川さんの意識の高さをとても評価するようになりました。
技術はもちろん、ずっと体型をキープされてる。これは素晴らしいことです。「フィギュアスケート Life vol.5」で、ミヤケンさんとバレエダンサーの宮尾さんの対談を読んだのですが、そこで、ミヤケンさんの「やはり体型は大事ですか?」という問いに、宮尾さんが「体型を守るのは最低ラインです」と答えていました。
芸術分野であるバレエとスポーツでもあるフィギュアとは同列にできませんが、現役でさえ「体型を守るのは最低ライン」という意識があまりないスケーターも多い中、荒川さん、ランビエールなどの意識の高さは素晴らしいと思いますね。
結弦くんに関しては、今回の怪我が五輪シーズンでなかったのが不幸中の幸いだと思っています。「極める」ことも大事ですが、アスリートである以上、できれば「勝つ」ことにこだわってほしいという気持ちがあります。彼自身が負けて納得する性格ならいいですが、そうではないのだから。若くして引退するなら、「極める」のはそれからでも可能です。
コメント、どうもありがとう♪
No:5732 2016/06/13 20:49 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
みずほさんこんばんは
丁寧なお返事ありがとうございました。
極めることと、勝つこと、どこが違うのか、考えてみました。
極めることは絶対的なこと、勝つことは相対的なこと
勝つかどうかは相手によって決まる。
結弦君が平昌で勝てるかどうかは、相手次第。
なんだ、そうかと、あまりに当たり前のことに今更気づきました。
荒川さんたちも言っているように彼は僅差の勝負をモノにしてきた。
チャンスが見えたら、絶対掴んできた。
それが、2014-15年シーズン以後、オリンピックチャンピオンらしい勝ち方
に拘るようになった。
最高得点を重ねてからは、もう圧勝、美しい演技で完勝でないといけない、になってきた。周りもそうだし、誰よりも本人がそれでないと納得できなくなっていたのですよね。
そんなことは全部忘れて、僅差でもいい、カッコよくなくてもいい、
勝ちに拘ったら、ワールドも勝てた、のかもしれませんね……
でも今はまだその時期じゃない。難度は落とさないし、
表現にもこだわる、完璧な演技で圧勝することしか見ていない。
それがワールドだった・・…
でもそれは、心技体が高いレベルで揃わないと達成できない。
何かが欠けた時にどうするかへの対策はできていなかった。
平昌に向けて、どこかで、「何がなんでも金、0.01差だって、勝ちは勝ち」
に舵を切りなおす、ような気がしています。
彼は優先順位を冷静見極め、間違えないでしょう。希望も込めてそう思います。
もしかしたら、今回の怪我がそのきっかけになるのかもしれないですね。
何回も、しかも長文、失礼しました。
No:5733 2016/06/14 22:08 | レモンパイ #- URL [ 編集 ]
レモンパイ 様
レモンパイさん、こんにちは。
今、古いスケート誌から昔の結弦くんのインタビューを集める作業をしていますが、ジュニア2年目のインタの中で「負けたら悔いが残る。その悔しさをバネに頑張るのが勝負。負けて悔しくないと思ったらそこで終わり」という言葉がありました。
彼が不本意な演技をしたとき、必ず「悔しい」という言葉をだすのは、彼なりに意味のあることなのだと思います。
私たちファンには、彼の本当の真意はわかりませんが・・・。
今は、彼が2年連続で、ワールドを逆転負けした悔しさをバネに、怪我を乗り越え、再び頂点にたってくれることを心から祈っています。
コメント、どうもありがとう♪
No:5734 2016/06/16 08:25 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
はじめまして
荒川さんが策士なのではなく
当時、コーチだったモロゾフさんの指示だと思いますが…
私は織田ファンでもありますが
羽生君の大ファンでもあります。
織田君、馬鹿にされてるのかな
ちょっとショックです。
織田君はもともと関西を拠点にテレビも出てますので
いずれはコーチに専念するでしょう。
No:5737 2016/06/18 11:00 | 咲 #- URL [ 編集 ]
あ、もう1つ、羽生選手が素晴らしくても
ファンも素晴らしいとは限らないですね。
私は高橋さんが日本男子王者の頃
ファンもなぜか威張って他選手、解説者を下げてた頃を思い出しました。
No:5739 2016/06/19 00:40 | 咲 #- URL [ 編集 ]
咲 様
咲さん、はじめまして。
>当時、コーチだったモロゾフさんの指示だと思いますが…
そうですね。モロゾフの指示でした。でも、それを受け入れたということは、やはり荒川さんも同じ考え方(戦略型)だったからではないでしょうか。たとえば、コーチが浅田さんに「ここは勝つために、3Aを抜け」といっても、たぶん抜かないでしょう?(笑)
>織田君、馬鹿にされてるのかな
>ちょっとショックです。
どこらへんで「馬鹿にされてる」とお感じになったのかわかりませんが、馬鹿にはしてませんよ?
ただ、私に関していうと、織田さんについては「好きでも嫌いでもない」というスタンスで、特に思いいれもないので、すごく冷静に見てしまいます。それで、ファンの人からすると「馬鹿にされてる」という風に感じるの・・・かも。
>いずれはコーチに専念するでしょう。
織田さんは元々コーチ志望ですし、ソチ以降はたぶんそうなるでしょう。
>ファンも素晴らしいとは限らないですね。
結弦くんもソチ以降、ファンが増えました。ファンの分母が大きくなると、どうしても非常識なファンも増えてきます。それでも、高橋さんのファンに比べれば、変なファンの分子はずっと小さいと思いますよ(笑)
コメント、ありがとうございました。
No:5740 2016/06/19 05:01 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
そうですか。私の考えすぎですか
しかし、ラッキー解説者、縁起が良いだけみたいは
勘弁してください。
そんなことなくても羽生君は怪我さえなければ強いですから。むしろ、佐野さんが良いかと思います。
織田君は女子解説も出来ますので。
織田君は解説者としてもすごく努力しています。
コンボ違反連発しても。
もう2度とお邪魔しませんが羽生君は日本の宝ですから
1番応援しています。失礼しました。
No:5741 2016/06/19 09:57 | 咲 #- URL [ 編集 ]
咲 様
咲さん、こんにちは。
>もう2度とお邪魔しませんが
読まれないかもしれませんが、一応レスしておきます。
>ラッキー解説者、縁起が良いだけみたいは勘弁してください。
人それぞれ解説者には個性があります。私は応援型の解説より分析型の解説の方がどちらかというと好きなのだろうなと思います。ですが、それはあくまでも好みであって、批判とは違います。そこはご理解いただきたいと思います。それすらいえないと何もいえなくなってしまいます。織田さんが努力してるのはわかっています。それから、結弦くんにとってラッキーな解説者だというのは、羽生ファンにとっては褒め言葉であっても、決して侮辱ではないと思っています。
それから、コメント欄は、意見の交換の場でもあります。私も、記事よりぶっちゃけたレスを書くことがあります。そこは、記事ではないので、あまり神経質にならず、多少のことはスルーしていただけるとありがたいです。
コメント、ありがとうございました。
No:5742 2016/06/19 12:20 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
みずほさん
こんばんは。
解説の話というとすごく印象的だったのはライブで、しかもアクシデントのあった中国杯ですね。
「滑るべきではない」と普通に心配する松岡さん
「ちゃんと(目が)見えてるんですかね」と普通に恐ろしいことを言う佐野さん
「無事に終わることを祈ってます」と守りのコメントの織田くん
解説者の良し悪しもこうした状況、つまりライブなのかはもちろん、
目当ての選手のコンディションなど主観的な状況にもよるのかなと思いました。
本田さんに関しては最後にぼそっと「コンビネーションスピン」と呟く以外は
最も過不足ない解説者だと感じていますが、中国杯では三者の個性と立ち位置
(例えば引退直後で2児の父として守りに入らざるをえない織田くん)などが
ストレートに見えて臨場感があったので全体として良かったと思っています。
そうなると私としては様々な解説者の個性を活かす実況者の方がむしろ重要かな、と。
例の中国杯で言えばテレ朝のアナウンサーが「ちょっと心配ですね~、松岡さん」と振って
「いや、ちょっとじゃないですよ!!!」と返され、「そうですね~」と受けるなど
あのアクシデントの中で、慇懃というかプロフェッショナルというか三者の個性を
冷静に活かした実況が全体として放送を成立させたと思っています。
このブログのコメント欄に当てはめても、それぞれ個性的なコメントにみずほさんが慇懃というか、
真摯にレスしているからコメント欄として成立していると思いますが、テレビ放送にあたっても
個性で勝負の解説とプロフェッショナルで冷静な実況という組み合わせで、
とにかく全体として臨場感を楽しめれば良し、と考えています。
分析型か応援型かのどちらかで言えばやや応援型に近いのかもしれませんね。
No:5743 2016/06/19 21:36 | コナン #- URL [ 編集 ]
みずほさん、こんばんは(*´∀`*)
私はみずほさんの考え方に共感することばかりです。そしてコメント返しにもなるほど、と勉強させていただいています。
みずほさんとお話しするのを勝手ではありますが、楽しみにしてます。
荒川さんを「策士」という表現をしたのは私でした。(いい意味で、と書きました)
荒川さんはトリノオリンピックシーズン、しかも全日本の前にコーチをタチアナ・タラソワさんからニコライ・モロゾフに変更しているんですね。フリーのプログラムも、ショパンからトゥランドットに変更しました。オリンピックの1か月前に!!です。
コーチを変更したことについて、TVのインタで「勝つために」と答えていました。
フリーには、当時の採点法では得点にならないイナバウアーを入れました。
勝つために情に流されないクールな選択と自分らしい演技に対する拘りが、見事なバランスだと思いました。
私は荒川さんのファンという訳でもなく、彼女に対して特別な思い入れとかもないんですが、彼女の戦略は正しかったと思います。
羽生君もそういう地元の先輩を見て学んでいると思います。賢い人ですから。
荒川さんは年齢的にもトリノが最後のオリンピックで、確実に勝ちに行きました。
羽生君も平昌を最後のオリンピックとして標準を合わせるならば、確実に勝ちに行く、そのための綿密な戦略を立てるだろうと予想しています。
あと二年しかないかもしれない現役の試合、一つ一つが貴重で愛おしいです。
砂漠なので、ブルレコの過去の動画全部見返して、次はBDに落としてある過去の試合を見る旅に出ようかな・・・(ノω・、)
今日はダリアさんの新作MADがつべにupされていてうれしかったです。
https://www.youtube.com/watch?v=oocmySsTB1w
No:5744 2016/06/19 23:08 | ゆーり #t5k9YYEY URL [ 編集 ]
コナン 様
コナンさん、こんにちは。
>解説の話というとすごく印象的だったのはライブで、しかもアクシデントのあった中国杯ですね。
あの中国杯はライブで見ていましたが、辛いのであれ以来見返すことができていません。ただ、佐野さんがやたら斜め方向な解説をしてたような記憶があります(笑)
>実況者の方がむしろ重要かな、と。
実況は大事です。評判の悪かったフジのお塩アナがやっと実況から退いてくれて、ホッとしてるスケオタも多いことでしょう。
作シーズンのNHK杯では、男子シングルの実況アナがよかった。アイスダンスの担当アナもよく勉強してるなと思いました。年明けのNHK杯エキシビションの司会のアナはダメでした。解説は舞さんだし、司会も解説もダメダメで悲惨でした(笑)
>分析型か応援型かのどちらかで言えばやや応援型に近いのかもしれませんね。
小塚さんがスケート界から完全に退いて、会社員になりました。私は、小塚さんのファンではないけれど、ちょっとショックでした。彼の言った理由が「スケート界に自分の居場所がない」というものだったからです。彼は、日本人男子のワールドメダリスト6人の中の1人です。しかも、名古屋のスケート一家のサラブレッド。にも拘わらず・・・です。そういえば、同じくワールドメダリストの町田さんも大学院に進学し、今は最小限のショーにしかでませんよね。
この二人の身の振り方は、スケート界でセカンドキャリアを築く難しさを示しているような気がしました。では、織田さんや鈴木さんがなぜ引退後活躍できてるのか? スケート界は狭い世界です。よほど秀でたキャリアや圧倒的な人気がない限り、人脈作りや根回しの方が重要なのだなと感じました。もちろん、お二人がとても努力してるのはわかっていますが。
私が応援型より分析型の方が好き・・・というのは、私情やいろいろなしがらみをなくして、純粋に解説できるのか?という気持ちがあるからかもしれません。引退しても、ショーや競技会場で頻繁に顔を合わせる相手です。そこには利害関係も関わってくる。八木沼さんが、「公平で客観的な解説をするために、現役スケーターと一定の距離をおいていた」というのはそういうことだと思います。実際、解説者と選手との距離が近すぎるのもどうだろう?と思うときがあります。
2014年のNHK杯かな? 解説席にいた織田さんと鈴木さんが、席から身を乗り出して、SPをいい演技で終えた村上選手と抱き合って喜びあっていた姿がテレビに映りました。これを微笑ましいととるか、解説者としてどうよ・・・とみるかは人によると思いますが、私の印象は後者でした。どちらかといえば、分析型の本田さんですら、某選手のコーチ時代は、コーチとしての私情が入ってると感じるときがありました。
私が海外解説が好きなのは、日本人選手とのしがらみも何もない人達だから、その絶賛を素直に嬉しいと思えるからかもしれません。
まあ、こんな見方をするのは私だけかもしれません。ひねくれた奴なので。すみません。最近たまに、私のレスにお叱りのコメントをいただくことがあるので、前もって言い訳しときます(笑)
コメント、どうもありがとう♪
No:5747 2016/06/20 10:38 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
ゆーり 様
ゆーりさん、こんにちは。
>みずほさんとお話しするのを勝手ではありますが、楽しみにしてます。
ありがとうございます(^^)
>コーチを変更したことについて、TVのインタで「勝つために」と答えていました。
結弦くんもジュニア時代は「ずっと仙台で練習したい」と言ってたけれど、カナダに渡りました。ワールドでメダルをとって、さらに高みを目指すには、それが必要だと思ったからの思い切った決断です。居心地の良さより「勝つ」ことを選んだ。荒川さんと共通していますね。
>勝つために情に流されないクールな選択と自分らしい演技に対する拘りが、見事なバランスだと思いました。
結弦くんもそうですね。ただ、今は、「自分らしい演技に対する拘り」の方が少し勝ってるのかな?と感じます。この怪我を契機に、少し軌道修正してくれるといいのですが。
>彼女の戦略は正しかったと思います。
荒川さんが自著の中で「金と銀の差は大きい。銅と4位の差は大きい。でも、銀と銅の差はそれほど大きくない」と言ってました。そう、金と銀の差は大きい。何がなんでも、狙っていくのは当たり前です。
平昌までは五輪二連覇にだけこだわってほしい・・・というのが正直なところです。それには怪我を完治が重要。そのためになら今シーズン全休してもいい。二連覇のあとは、引退しても現役続行してもどっちでもいい。続行でも、そのときは「自分の演技の拘り」だけで突っ走ってくれていいから(笑)
>あと二年しかないかもしれない現役の試合、一つ一つが貴重で愛おしいです。
本当にそう思います。あと2年かもしれないと思えば、彼の動き一つ一つも見逃せないという思いになります。でも、ショー全休でゆづ日照りが頂点に達しているし、今年のNHK杯と全日本すごいことになりそう。全日本は大阪ですが、全然とれそうな気がしない(笑)
>今日はダリアさんの新作MADがつべにupされていてうれしかったです。
ご紹介ありがとうございます。相変わらずゆづ愛にあふれた素敵な動画ですね!
コメント、どうもありがとう♪
No:5748 2016/06/20 11:58 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
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