羽生結弦「最低の平均値上げる」 every&ユアタイム特集動画(2/9放送)

平昌冬季五輪あと1年・期待の日本選手(2017.2.9 時事ドットコム)

◇王者羽生、求め続ける進化=コーチとすれ違っても

NHK杯フィギュアで演技後に喜び合う羽生結弦(左)とオーサー・コーチ=2016年11月25日、札幌市の真駒内セキスイハイムアイスアリーナ
 五輪王者と名コーチの関係が、ぎくしゃくした。フィギュアスケート男子で連覇を狙う平昌五輪のプレシーズン序盤。羽生結弦(ANA)は3種類目の4回転となるループの成熟を急いだ。コーチのブライアン・オーサー氏は、演技の完成度が失われることを恐れた。
 2位に終わった昨年10月のスケートカナダの後、2人は膝をつき合わせた。羽生は、オーサー氏が演技に求める「トータルパッケージ」の考えを受け入れつつ、高難度の新技を五輪プレシーズンから組み込んで場数を踏む思いは譲らなかった。
 合計330.43点の世界最高点を出した昨季、4回転はサルコー、トーループの2種類を計5度跳んだ。「ジャンプこそ(演技の)つなぎ」と言うように、跳ぶ前後に複雑な動きを入れて出来栄え点も満点に近かった。それでも「追うべきは自分の最高点。誰にも追随されないように」。現状維持は頭になかった。

 4回転ループを連続ジャンプでも跳べるように取り組んでいる。大会の公式練習では「疲れていても跳べるという自信にする」ため、フリーの曲がかかると最後の演技要素として4回転のトーループやサルコーを試しに跳ぶ。進化を求め続ける姿勢の表れだ。
 ソチ五輪では4回転を武器に、スケーティング技術に定評のあるパトリック・チャン(カナダ)を一気にかわした。今度は自らの背中に迫る若きジャンパーの影をひしひしと感じる。基礎点の高いルッツ、フリップを含む4種類の4回転を計7度跳ぶ17歳のネーサン・チェン(米国)に4年前の自分を重ね、危機感を力に変えている。
 オーサー氏も「実験したい、試したいという気持ちがあったと思う。歩み寄り、もっと成長していければ」と羽生の考えに半ば折れた。高みを目指す王者は、師匠とのすれ違いも恐れない。



羽生結弦「最低の平均値上げる」 五輪連覇への戦略語る(2017.2.9 朝日ドットコム)

 2018年2月9日に開幕する平昌冬季五輪まで、あと1年。五輪連覇を目指すフィギュアスケートの羽生結弦(ANA)が立てる戦略とは何か。

 羽生結弦(ANA)は、66年ぶりの五輪連覇という高い壁に挑む。プランは「最低の(演技の)平均値を上げること」。数年かけて積み重ねてきた。
 「ピークについては色んなことを試したし、ブライアン(オーサーコーチ)にも相談した。けれど、そんなに(ピークの時期を)変えられるものではない。だから、最低の平均値を上げることを今やっている」
 昨年12月、グランプリ(GP)ファイナル4連覇を果たした。GPにピークが合う一方で、3月下旬にある世界選手権では調子を落とし、最近2大会連続で2位。ピークの時期を少し遅くしないのかと聞かれて、こう答えた。
 過去にも語っている。「五輪にピークが合わないかもしれない。どんな状況であれ、自分が納得できる演技をすることを学んでいかないと」
 フィギュアで五輪連覇は難しい。男子は1952年にディック・バトン(米国)が達成して以来、16大会出ていない。女子も88年カルガリー大会のカタリナ・ビット(東ドイツ)が最後。重圧で本命が崩れることもある。前回ソチ大会では、カナダ初のシングル金メダルが期待されたパトリック・チャンが、何でもない2回転半ジャンプをミス。2位だった。女子でも過去、イリーナ・スルツカヤ(ロシア)、ミシェル・クワン(米国)ら大本命がミスで金メダルを逃した。
 羽生は4回転ジャンプで昨季までのトーループとサルコーに加え、今季はより難度の高いループを採り入れた。それが簡単に感じられるようにといま、練習で4回転ループからの連続ジャンプを跳ぶ。フリーの演技を通す練習では、最後の3回転ルッツを4回転のトーループやサルコーに変える。「疲れていても跳べる、という自信にするためにもやっている」
 調子が悪い日に五輪本番を迎え、「最低」の演技をしたとしても勝てるように。自分の「平均値」を引き上げておきたい。コーチにジャンプ以外も意識するよう諭されても、今季中にジャンプで様々なことを試す重要性を語り、逆に説得し返した。
 五輪を連覇した体操男子の内村航平が重圧について語る動画を見て、参考にしているという。「僕も王者として今度の五輪に向かう。緊張感、プレッシャー、そういう目に見えないものも(あるということを)改めて感じた」。技術、精神、あらゆる面で準備を進めている。(後藤太輔)


今日売り出しの読売新聞からフィギュアの部分を一部抜粋します。

平昌日程も強敵 フィギュア午前10時から(2017.2.10 読売新聞)

 競技が午前中に行われるのは国際大会でもほとんど例がなく、日本スケート連盟の小林芳子フィギュア強化部長は「聞いたことがない」と話す。
 問題になるのは、試合前に行われる公式練習だ。午前10時に競技開始の場合、公式練習は未明から早朝に行われると思われ、選手は調整に苦労しそうだ。日本連盟の伊東秀仁フィギュア部長は、「こちらが日程を要望することはできない。決まったことに合わせるしかない」と語る。
 日本連盟では、日本スポーツ振興センターのハイパフォーマンスサポート事業を活用し、希望する選手を対象に睡眠データを取って分析するなど、五輪本番までにサポート体制を整える方針だ。
 選手も個々に対策を練り始めている。ソチ五輪に続く連覇を狙う男子の羽生結弦(ANA)は、「前々から頭には入っていた。食事や入浴、睡眠がパフォーマンスに影響する。いろいろと考えてプランをたてたい」と明かす。
 異例の日程を決定するにあたっては、五輪放送権で巨額を拠出する米NBCの意向が強く働いたとみられる。
大会組織委員会によると、競技日程は、国際オリンピック委員会(IOC)と国際スケート連盟(ISU)が競技して詳細を決定する。しかし、NBCはソチから東京までの4大会で、43億8千万ドル(約3500億円 11年当時)の大型契約をIOCと結んでいる。韓国の午前10時は、米国東部時間の午後8時(西部時間の午後5時)にあたり、平昌大会では、自国で人気が高く高視聴率がみこめるフィギュアスケートを夜のプライムタイムに放送できることになる。
 夏季五輪でも、08年北京五輪で競泳の決勝が午前の開始だった。同じアジアでの開催となる20年東京大会でも、同様の事態が予想される。


団体戦が個人戦の前に行われる日程も、NBCの意向だといわれてますよね・・・。


では、昨日放送された、結弦くんの特集動画です。everyとユアタイム。UPありがとうございます。

170209 金メダルへ-"日本初連覇"かけた戦い

170209 金メダルへ-"日本初連覇"かけた戦い 投稿者 YzRIKO

170209 命名「真・4回転時代」

170209 命名「真・4回転時代」 投稿者 YzRIKO


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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2017/02/10 11:50 | その他(2016-2017)COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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