羽生結弦選手 ISU公式インタビュー(訳つき)

ISUの公式インタビューきてます。結弦くんの部分のみ翻訳してくださってるのでお借りします。
ISUのサイトはこちら http://www.isu.org/en/single-and-pair-skating-and-ice-dance/news/2017/02/feature-teamjapan 
翻訳してくださったブログはこちら。ありがとうございます。
http://ameblo.jp/sabrina82/entry-12248184110.html?timestamp=1487197694


Q:フィギュアスケートを始めたきっかけは?

羽生:姉が初めにスケートを始めました。僕は特にフィギュアに心酔してはいなかったが、ただ姉について行ってスケートをしていたんです。

Q:アスリートとしてこのスポーツに身を捧げようと決めたのはいつですか?

羽生:僕にとってアスリートとはオリンピアン、オリンピック金メダリストです。5歳くらいの時、すでにオリンピックで金メダルをとることを真剣に考えていました。ですが、オリンピックタイトルを取りたいと強く思わせたのは、2002年ソルトレークシティオリンピックのヤグディンとプルシェンコのバトルでした。

Q:世界のトップスケーターになる自信はすでにありましたか?

羽生:はい!スケートを始めてから初めての試合で2位になったけど、次の試合ですぐに優勝したのを覚えています。その試合でトロフィーをもらったのですが、プルシェンコやヤグディンがいつもやっていたように、頭の上にかかげました。(ドリンクボトルを指差して)このくらいの小さなトロフィーでしたが、(ボトルを頭の上にかかげて)こんな風にして。地元の小さい試合で、僕は確か5歳か、小一の時でした。

Q:アスリートでいることは大変ですが、期待していなかった、または、想像していなかったもっと大変なことはありますか?

羽生:怪我のリスクが高く、厳しい練習が上達を保証するものではないこと、それが本当に難しい事だと思います。それと、これは日本が特別なのですが、フィギュアスケートがとても人気があり、パパラッチも周りに居るので、気軽に外出ができない、その対処も難しいことです。

Q:カナダで練習する事はそれらを楽にさせますか?

羽生:はい。カナダではもっと自分の時間をもてます。

Q:今シーズンのプログラムのストーリーやインスピレーションを教えてくれる?

羽生:フリースケートの曲は日本の作曲家によるもので、もし音楽の背景について言うとなると、これは実は1998年長野パラリンピックのオープニング曲なんです。母が長野オリンピック、パラリンピックを見て、姉にスケートをさせようと思い、スケートレッスンに連れて行ったのです。そう考えると、そのオリンピックは僕のスケート人生の起点なんです。だからこの曲を使いたかった。それと、さっき言ったように、この曲は日本の作曲家が作ったから、「SEIMEI」で学んだような事を引き続き表現できると思うのです。

Q:オリンピックはあなたにとって本当に特別なものなのですね。

羽生:はい。一方でソチのように試合で競う時は、普段の試合のように扱い、しかし一方で、次のオリンピックのための計画、準備をしている、だからオリンピックに特別な感情があるのだと思います。もちろん平昌でまた金メダルを取りたいです。

Q:あなたのフリープログラムは「ホープ&レガシー(希望と遺産)」と言い、あなたはスケーターのパフォーマンスがいかに遺産として残るか語りました。あなたのどのパフォーマンスがあなたの遺産だと考えますか?

羽生:僕が優勝した初めての全日本ノービス大会です。その時とてもうれしくて、勝ったからだけではなく、得点についてにもです。まだ6点方式でしたが、テレビで試合をたくさん見ていたので、5.5点以上とるのは世界のかなりのトップスケーターだけだと知っていましたが、僕は芸術点で5.2点を獲得したのです。僕はその時すごくうれしくて、その試合での自分のパフォーマンスがスケーティングのモチベーションとなり、今でも自分を動機付けします。

Q:チームジャパンでのあなたの持分は何ですか?貴方は一番笑う?それとも一番おしゃべり?それとも若手にアドバイスしたり、世話を焼きますか?又は全く喋らない? 

羽生:僕たちはみなチームメイトですが、ライバルでもあります。例えば同じくNHK杯で競った日野龍樹や田中刑事は同期で、お互いを子供の頃から知っているし、氷上外では良い友達ですが、氷上ではみんな競争者です。

Q:ユヅル、刑事がたった今あなたは話し過ぎでたまについていけないと言いましたが。

羽生:その通りです。僕は本当によく喋りますが、彼はいつも聞いてくれるので感謝してます。今言ったように、長い間お互いを知っているので、彼は僕を理解してくれてると思っています。

Q:ユヅル、あなたは大学のeスクールに通っていますね?

羽生:はい。ですが、勉強についていくには練習が忙しすぎます。それでも僕の科目はとても面白いです。人間科学を専攻していますが、範囲がとても広くて、僕は人について、コンピュータ科学についてなどを勉強しています。最近、僕は人間的生命倫理に夢中です。今のところ、自分のこれまでの「人生」についてたくさん考えてきましたし、「ホープ&レガシー」を演じる時も人生*について考えていますので、人間的生命倫理はスケーティングにも役立っています。本当に時間が取れないので、あまりコースを取らないようにして、毎分を大切に深く学んでいます。

Q:最後になりますが、フィギュアファンではない人をフィギュアの世界に誘うには何て言いますか?

羽生:フィギュアスケートは今日本でとても人気がありますが、一夜にしてそうなったわけではありません。年々男子と女子のレベルがどんどん上がってますから、世界の人々が国際的な視点でこのスポーツを見てくれたら、そして世界のどこであっても、このスポーツの発展を楽しみにしてくださったらと願います。


このインタビューとても興味深かったです。日本のメディアにより本音言ってるかもしれない(笑)
ソチで金メダルをとったとき、所属のANAからどこにでもいける旅行券をもらった。そのとき、結弦くんは「家族と温泉にでもいきたい」って言ってた。でも、そのとき思ったの。「本当にお忍びでないと無理だろうな。温泉も家族風呂か部屋付きの露天風呂しか無理だろうな」と。ある家電量販店にイヤホンを見に行ったときも、あらかじめ店に連絡して了解とってたとかいう話も聞くし、年明けのフジテレビのインタビューで、「今年は初詣もまだいってない」って答えてるのを聞いたとき、「神社の混乱を避けて遠慮したんじゃないかな」と思った。日本にいたら、プロのパパラッチだけじゃなくて、一般人までパパラッチだものね(笑)

オーサーも言ってた。「クリケットに毎日ファンが結弦に会いにやってくる。でも、一般の人は入れないから、結弦はクラブに守られている」と。カナダでも、100%は油断できないんだろうけど(笑)、それでも、日本にいるよりはずっと気楽でしょう。映画とCMの仕事だけで、テレビの仕事はあまりしないような大物俳優とか女優で、仕事のオフのときは人目のない海外で過ごす人がいるけど、それと似てるかもしれない。カナダで怪我療養中のとき、食料の買い出しとかで外出したといってたけど、日本だとそれも無理だものね。

「普通の大学生らしい生活ができなくてかわいそう」とかいうファンもいるけど、私はそうは思わない。結弦くんは、「羽生結弦という人間に生まれて本当に幸せだと思う」と言っていた。外出もままならない生活は不便だろうけど、それは一生続くわけではないでしょう。オーサーも言っていた。「今、スターであることを楽しめばいい」と。誰も”羽生結弦”になりたいと思ってもなれない。彼は選ばれた人なのだから・・・ジャッジの岡部さんが解説で言ってたように、「何万人に一人、何億人に一人の存在」なのだから。

でも、その一方で・・・荒川さんは、「五輪メダリストになるといろんな人が寄ってくる」と言ってた。結弦くんの場合は、荒川さんどころじゃないと思う。結弦くんは、五輪チャンピオンになる前でも、スケートファンの間では有名人だった。でも・・・17歳くらいの頃か、「有名になって寄ってくる友達はいらない」みたいなことを、彼は言っていた。そのとき、思ったんですよね。「この子は本当に賢い子だな」と。この子なら、これからどんなに有名になっても、浮かれたり、増長したりすることはないだろうと。
だからこそ・・・自分がまだただの子供スケーターだった頃からの仲間で、素の自分を知ってくれている田中選手と日野選手は特別な存在なのだと思います。それについては、数日前のブログでも少し触れましたが・・・(羽生結弦選手 過去の座談会からみる高校生トリオの絆)。

あの細い身体で、22歳の若さで、どれだけ大きなものを背負っているのか。今回の四大陸でも、日本のメディア以上に、韓国メディアの報道は「ほぼ羽生一色」。普通の人間なら、プレッシャーに押しつぶされそうだけど、彼は注目されればされるほど力を発揮するタイプなので心配していません。

いよいよ明日・・・完成型のクレイジーを待っています!


4CC2017practice


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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2017/02/16 12:50 | その他(2016-2017)COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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