羽生結弦選手 四大陸選手権 フリーで追い上げ2位に

四大陸男子フリー終わりました。勝敗は別にして、鬼のリカバリがすごかった・・・。

羽生結弦4回転ミス、リカバリー成功 演技中に構成変更(2017.02.19 朝日新聞)

 羽生がまたレベルを上げた。「アベレージが上がった。最低限の演技が、試合で使える実力になった」

 最後から2番目のジャンプ。予定のトリプルアクセル(3回転半)ではなく、とっさに4回転トーループからの連続ジャンプにした。そして最後の3回転も難度の高いトリプルアクセルにし、ともに決めた。
 一つや二つのミスでは簡単には負けない強さを誇ってきた羽生も、追い上げられている。SPで3位になり、勝つには大きなミスが許されなかった。

 この日、前半の4回転二つは成功させたが、中盤の4回転が2回転に。このままでは4回転が計3度になってしまう。4回転の数と種類で上回るチェンに勝つには――。カバーする方法を「計算しながら」滑った。急きょ「練習でもやったことがない」という構成変更をして成功させた。
 平昌五輪での連覇のプランは「最低の(演技の)平均値を上げること」。今大会で4回転をミスしてもカバーでき、終盤に4回転に挑む余裕があることがわかった。羽生はこの敗北を「一番楽しかった銀メダル」と言った。
 「自分の限界に挑戦している感覚が非常に好き」。そう感じさせてくれたのはチェンの出現だ。「尊敬に値するし、正直におめでとうという気持ち。これからのスケートが、練習が楽しみになった」。ともに高め合うライバルに賛辞を送った。(後藤太輔)



ネット動画で見たあと、テレビでも見ましたが、本当に鳥肌がたつようなリカバリでしたね。

前半 4Lo、4S、3F
変更前後半 4S-3T、4T、3A-2T、3A-1Lo-3S、3Lz

変更後後半 2S-1Lo、3A-3T、4T、4T-2T、3A



羽生結弦【一問一答】「正直言うと勝ちたかった」五輪の4回転5本構成も示唆(2017.2.19 デイリースポーツ)

 男子フリーが行われ、ソチ五輪王者で、SP3位からの巻き返しを狙った羽生結弦(22)=ANA=が圧巻のリカバリーを見せ、フリートップで今季自己ベストとなる206・67点をマーク。合計も今季ベストの303・71点で2位に入った。優勝はネーサン・チェン(米国)で307・46点。SP2位の宇野昌磨(19)=中京大=は3位だった。羽生との一問一答は次の通り。

 -演技を終えて。

 「きょうのプログラムはすごく挑戦的にやった。自分の中では(4回転を)4本跳ぶこと、その上ではコンビネーションを後半に跳ぶことを最重要視していた。だからこそ4回転サルコーの失敗は悔しいし、SPと同じような失敗の仕方になっているので、これからさらに練習を積んで、さらにうまくなりたいと思った。これからまた練習をたくさんしなくては、と思う」

 -サルコーの失敗から構成を変えてリカバリーした。シミュレーションしていた?

 「4回転トーループを後半2本にしようと決めたのは、トリプルアクセル-3回転トーループを降りてから。4回転サルコーをもう1回跳べれば跳ぼうと思ったけど、跳んだ感覚としてちょっと厳しいと思ったので。練習ではたまに、4回転サルコーがうまくはまらなかった時用に、トリプルアクセル-3回転トーループのところで4Sの練習をしていたが、まず3A3Tをきれいに決めることが先決だと思った。その後、体力が少し余っていると思ったので、4回転トーループをやってみたら跳べました。シミュレーションはしていない。コンビネーションの回数だとかを計算しながらやっていた」

 -昼の競技となったが、五輪本番も想定して調整した?

 「練習後、近くの場所でちょっと休憩して、またここに戻ってきた。フリーはそこそこ頑張れたと思っているので、感覚としては良かった。やってみてそんなに疲労も出なかったし、五輪への自信にもなった。フリーでは1位ということでなんとか結果を残せているので、いいプレ五輪になったと思っている」

 -2位という結果に

 「正直言うと、勝ちたかったな。僕はシニア1年目から四大陸で銀メダルしか取ったことがなくて、これで3度目の銀メダル。ただ、年々成長していると思うし、年々やることも大変になっている中で、自分の限界に挑戦している感覚が非常に好き。今回がたぶん一番楽しかった銀メダルだと思う」

 -五輪の時はいくつ4回転が必要になると思う?

 「五輪の時に自分が何本跳んでいるか、ちょっと想像がつかないです。ネーサンが『羽生選手が押し上げてきた』って言われるのはうれしいけど、たぶん僕というよりみんなで切磋琢磨(せっさたくま)して押し上げてきたと思っている。その中でも常にトップを張りたいと思っている。きょう演技してみて、実際トライしたのは4回転5本、トリプルアクセル2本なので、これから練習していって、もしかしたら5本の構成もできるようになるかなって、ちょっと手応えはあった」



4CC2017FS

いつも美しい結弦くんですが、4CCの結弦くんは美しさにさらに磨きがかかって、凄みすら感じました・・・。


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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2017/02/19 22:30 | 全日本・チャンピンシップ(2016-2017)COMMENT(10)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

みずほさん、こんにちは

いやぁ凄かった…インパクトでいうと伝説のニースなみでした!

とにかく「えええ何これー!」を何回叫んでしまったことやら…

あの演技の直後にクワド増やして自己ベスト更新したチェンも素直に凄いですけど…彼もかなりのド変態とお見うけしました。

ワールドまでグランプリファイナルのショートと今回のフリーの鬼リピしそうです。

世界戦のトップ争いは史上最激戦になるんでしょうね…男女とも(^^;どんな点数が並ぶのやら。

悔しさは沸騰してるの分かるけど、とにかく怪我だけはしないでくれ~と祈るしかないですね。

No:6355 2017/02/19 22:54 | なすか #- URL [ 編集 ]

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No:6356 2017/02/20 01:20 | # [ 編集 ]

なすか 様

なすかさん、こんにちは。

演技の真最中にジャンプ構成を考えながら、終盤に4T-2Tと3Aを飛んでしまうて・・・オーサーもさぞかし「こいつ何すんねん」とあきれたことでしょうね、今更ながら自分の弟子の変態さに(笑)
オーサーは、結弦くんに「面白いものを見せてもらった。ありがとう」とか言ってたそうですが。

結弦くんは、ジュニアの頃はリカバリーを考えるのは嫌なタイプだったそうです。リカバリーというのは失敗を前提としてるので。そう考えると、様々な経験を経て強くなりましたね。昨日の結弦くんのリカバリーには勝負への鬼のような執念を感じました(笑) 本人的にも収穫のある四大陸だったと思います。

>とにかく怪我だけはしないでくれ~と祈るしかないですね

気になったのはフリーでもEXでもビールマンしてなかったことですね。腰痛かしら。まあ、腰に悪いからそろそろビールマンはやめても・・・とは思いますが。少し風邪気味でもあったみたいです。どんなに気をつけてても風邪ひくときはひくし、怪我するときはするのはわかってるけど、本当に心配なのはそれだけですね。

コメント、どうもありがとう♪

No:6357 2017/02/20 07:37 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

ぴ〇 様

ぴ〇さん、こんにちは。

>結果を見てガッカリはしましたが、フリー1位と神リカバリーだったとの記事を見て何とか気を取り直しました

カッガリはしましたが、同じ銀でも、2015年、2016年のワールドのような、演技を見ることができないほどショックではなかったです。

やっぱり、SP3位で追い上げての2位より、1位で抜かれて2位の方がはるかに打撃が大きいのだとわかりました(笑) 4CC優勝してタイトルコンプしてほしい気持ちは強かったですが、実際はワールドの方が大事ですしね。

プレ五輪試合での銀は、ソチと同じなので、ある意味縁起がいいともいえるかも(笑)

コメント、どうもありがとう♪

No:6358 2017/02/20 08:55 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

ハイレベル

こんな、すごいハイレベルな戦い、見たことないです。
羽生選手演技後、金間違いなしと・・
そうしたら、ネイサンもすごかったです。
羽生選手、あの演技構成試合中に変えるという、離れ業。
だれにもできないですね。
それも、成功するし。
今回結果は、銀でしたが、金メダルに値します。
4大陸また、銀ということは、五輪また金とれる?
連覇は、得意ですよね。

No:6359 2017/02/20 09:28 | ミッチー #cRqIULZ2 URL [ 編集 ]

ミッチー 様

ミッチーさん、こんにちは。

300点とって優勝できないとは、結弦くんも思ってなかったのかもしれません。
ネイサンは、本来は3ループの予定構成を4サルコウに変えて成功させました。結弦くんの点数をみて、そうしないと勝てないと思ってのでしょう。それで成功させたのですから、度胸ありますよね。

でも、よきライバルの存在は成長促進剤です。優勝を逃したのは残念ですが、いい刺激をもらったのではないでしょうか。

コメント、どうもありがとう♪

No:6360 2017/02/20 14:33 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

前代未聞の

こんばんは

物凄い試合でしたね!
ライスト観戦してましたが、怒涛のリカバリーに興奮して、後半のジャンプ構成が訳わかんなくなりました。
ラスト3A跳んだのを見て、え、ザヤった?って誤解した位ですもん。

ニュースや情報番組では、点数を上げる為3回転を4回転に変えたみたく言われてましたが、ここで疑問が。
一番の得点源の3連止めた訳ですから、4Tもう1本入れたからって、そんなに点数上がるものなのか?
ラスト2本の基礎点を計算してみました。
本来は3連とルッツで21,34
今回は4T+2Tと3Aで22,11
僅か0,77点しか上がっていません。

みずほさんご紹介記事のインタで語っているように、羽生君はフリーでクワド4本を絶対いれたかったんだろうな、と。究極のアスリート魂の持主ですからね。

優勝できずメラメラきて、クワドもう1本入れそうな勢いの発言もしていましたが、逸る気持ちは抑えてもらいたいような。今回ビールマン入れていないし、腰痛出ているのでは?

No:6363 2017/02/21 23:47 | あお #Q3cyE8.I URL [ 編集 ]

あお 様

あおさん、こんにちは。

>4Tもう1本入れたからって、そんなに点数上がるものなのか?

0.77という点差については、本人もさすがにあの状況ではわかってなかったと思いますよ(笑)
私が思ったのは、4S-3Tの失敗で、ノーミスという自分に課していたノルマの達成はできなくなったので、クワド4本という次のノルマだけは達成しておきたいと意識を切り替えたのだろうということ。最後には3Aを入れて、結果的には、クワド4本、3A2本の成功という高いハードルを一応突破することができた。

そんなに点数があがらないのにこだわってる象徴が、後半の4S-3Tですよ。前半の4Sと後半の4S-3Tを入れ替えたって0.43しか違わない。後半の4S-3Tにあれだけ苦労してるなら、勝ちにこだわるなら、入れ替えた方が賢い。前半の4S-3Tの方が質がよくなるはずだから、GOE加えたらほとんど点差がなくなるかもしれない。でも、彼は自分なりのこだわり(美学?)を曲げるのはいやなんでしょうね。

>今回ビールマン入れていないし、腰痛出ているのでは?

EXにも入れてなかったので、私も腰痛かな?と思いました。でも、腰痛関係なく、そろそろやめた方がいいような・・・。男子が二十歳すぎてビールマンはさすがにキツイと思う。入れなくても、レベルはとれるわけですし。

コメント、どうもありがとう♪

No:6364 2017/02/22 08:16 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

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No:6365 2017/02/22 19:17 | # [ 編集 ]

ゆ〇〇 様

ゆ〇〇さん、こんにちは。

>江陵に行ってきました。

おお、行かれたんですね。うらやましい。私も手配してたものの、トラブルがあってとりやめました。ノーミスではなかったけど、あの怒涛のリカバリーで、歴史に残る名演技になりましたね。

>ネイサン選手の得点が高過ぎると感じてしまいました

ネイサンの着氷って流れないんですよね。それに、5クワドといっても4クワドが前半固め打ちです。アクセル苦手なので、クワド量産するしかないという事情もあると思います。
それから、結弦くんの最後のアクセル、GOE0つけてるジャッジ(2番ジャッジ)がいると怒ってる人がいました。たぶん、アメリカジャッジだろうと(笑)
杉爺も、ネイサンと結弦くんではジャンプの質が全然違うといってたそうですよ。

「つれづれなるままに」はリーディングリストに入れてます。まだ一部しか読んでないですが、そんなことを書かれてましたね。時間ができたときに全部読みたいと思ってます。

>結弦くんの持つ透明感、可愛らしさ、美しさは宇宙レベル

なんか、GPFのときより、さらに美しさに磨きがかかってるような気がしました。GPFのときより少しやせてるんですよね。儚さと透明感がUPして、神々しいまでの美しさでしたよね。「美しすぎて、本当にこの世に存在してるのかと思う瞬間がある」とツィートしてた人がいましたが、本当にそう思います。

コメント、どうもありがとう♪

No:6367 2017/02/23 11:13 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

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