羽生、世界初!後半4回転3本成功でフリー1位 【ニュースと動画】 

結弦くんの昨日のフリー、ミスはあったものの、また新たな金字塔をたてました。
転んでもタダでは起きない男であることを、また証明してみせました。
まず、昨日の演技とインタ動画です。


HD. 羽生結弦 フリー - 2017 国別対抗戦フィギュア


羽生結弦 男子シングルフリー後インタビュー



羽生、世界初!後半4回転3本成功でフリー1位「目標は達成できた」(2017.4.22 スポーツ報知)

 ◆フィギュアスケート 国別対抗戦 第2日▽男子フリー(21日、東京・代々木第一体育館)

 男子フリーで世界選手権金メダリストの羽生結弦(22)=ANA=は4回転5本のプログラムに挑戦し、世界初となる後半3本を含む4本を成功させた。3戦連続の大台突破となる200・49点で1位。来季の平昌五輪へ収穫を手にし、最終戦を終えた。宇野昌磨(19)=中京大=は198・49点で2位。順位点によるチーム得点は合計81点で日本は1位を守った。22日は女子フリーとペアフリーが行われる。今大会はSP、フリーごとに、順位による得点で競われる。

 笑顔をつくるのもやっとだった。初めて挑んだ4回転5回の構成。今季ラストプログラムで、羽生はすべてを出し切った。「後半にサルコーとトウループ2本を絶対やろうと思っていた。(4回転を)5回挑んで、後半に3回跳ぶという目標は達成できたのでうれしい」。世界で初めて基礎点が1・1倍になる後半に4回転を3本降り、3戦連続の200点超え。来季への手応えをしっかりと感じ取った。

 20日のSPで乱れ、まさかの7位に終わった。悔しくて、寝付けなかった。目をつぶればジャンプミスの光景が浮かんだ。午前4時までイメージトレーニングを繰り返すしかなかった。そこで決断した。「こんなに悔しいならもう1回、4回転やっちゃえよ」。四大陸選手権では後半の4回転サルコーを失敗後、とっさにトリプルアクセルを4回転トウループに変更。結果として5本挑んだことになったが、今回はスタート前からの覚悟の5本挑戦だった。

 冒頭の4回転ループは加点2・57点のほぼ完璧なジャンプ。しかし、続く4回転サルコーが1回転になった。スピンをしながら「6回にしちゃおうか」ともよぎったが、さすがに踏みとどまった。序盤のビールマンスピンを外し、ステップは「感情を入れながらコントロール」した。スタミナを残して迎えた後半。4回転サルコー―3回転トウループ、4回転トウループを流れるように成功。トリプルアクセルからの3連続ジャンプの最初を4回転トウループに変更し、着氷させた。

 世界選手権で223・20点の世界最高得点を記録した「ホープ&レガシー」で、また世界初をやってのけた。最初に曲を聴いた時に思いを巡らせたのは森羅万象。「目では見切れないもの、感じなくてはならないようなものを音楽から感じ取れた。そこを表現したいなと思った」。演じることが難しい静かなピアノ曲。音楽に溶け込むことでプログラムを昇華させた。

 来季は66年ぶりの連覇がかかる平昌五輪が控える。4回転5本の構成については「それはまた、考えなくてはならない」と慎重に答えた。「前半に跳んでいるようなクオリティーの高い4回転サルコーと4回転トウループを3本、後半に跳べたことが一番の収穫」。限界はつくらない。世界王者はこれからも挑戦者であり続ける。(高木 恵)

 ◆プログラム後半の4回転 1月の全米選手権でネーサン・チェン(米国)が史上初めて5本の4回転を成功させ、4回転新時代は一気に加速。チェンはルッツ、フリップ、トウループ、トウループの4本を前半に、サルコー1本を後半に跳ぶ。6本に挑んだ世界選手権はルッツ、フリップ、フリップ、トウループを前半、後半にサルコー、トウループの2本を組み込んだ。4本の金博洋(中国)はルッツ、サルコーを前半、後半に2本のトウループを入れている。



羽生結弦「もっと体力つけなきゃ」 一問一答(2017.4.22 朝日新聞)

 試合後、羽生結弦と報道陣の主なやりとりは次の通り。

 ――演技を振り返って
 「もうちょっとという気持ちと、今季課題だった4回転ループ(ジャンプ)をきれいに跳ぶことができたし、初めて試合で、4回転トーループ、ループ、サルコーをコンビネーションでやって、形としては何とか跳ぶことができたので、ある程度満足しています」

 ――(7位だった)昨日のショートプログラム(SP)の結果を受けてフリーに臨んだ気持ちは
 「今回の試合はショート、フリー合計して競うものではないということを自分の中で言い聞かせていたけど、(3~4月の)世界選手権の時はショートが終わってトップと10点差、今回は20点差くらいあって、自分のパーソナルベストを更新するためには何点必要かなと思ったら笑えてきてしまって」
 「みんなにはたくさん力をもらいっぱなしで今シーズンやってきて、自分のためにみんなの力を使わせて頂いたなという気持ちで、いま滑り終えています」

 ――後半に4回転を多く入れた
 「形としては初めて後半に3回入ったので、それは自分にとってまずうれしいなと思います。あとは、4回転を後半に3回入れて、最後にトリプルアクセル(3回転半)やるという練習はやってなかったので、もっと体力つけなきゃなと思いました」

 ――演技後半の心境は
 「今日は世界選手権のように、自分の中で挑戦する気持ちを強く持っていた。自分に課していたのは、後半のサルコーを決める。後半のトーループを2本決める。それが最終目標だった。後半は、世界選手権で自分が偶然入れたようなところ(心境)にコントロールして自分で入ろうとして、それができたと思う」

 ――4回転5回を終わった後の心境は
 「実際には4回しか入っていませんが、5回入れようとして、後半に3回という目標は達成できたので、そういう意味ではうれしい気持ちはありました」
 「5回構成にしようと思ったのは、ショートが終わってすごく悔しくて、昨日の夜3時、4時くらいまで寝むれなくて、イメトレばっかりしていた。こんな悔しいならもう1回、4回転やっちゃえよと思って決めました」
 「実際、前半はサルコーがパンクして、スピンをやっている間に6個にしようかなと思ったけど、そこまでしたら、このプログラム自体がバラバラになって申し訳ないと思ったので、(トリプル)アクセルで終わりました」

 ――(2月の)四大陸選手権でもリカバリーで4回転を5本入れていたが、最初から構成に入れるのとは違うのか。
 「気持ちとしてはあまり変わらないかもしれないけど、今回の収穫は後半に(4回転が)3本入ってること。四大陸は後半の1発目がパンク(1回転になること)してしまっているので。しかも、課題としたジャンプがパンクしてしまっているので、達成感が違うのかなと思う」

 ――後半3本を挑戦したことで、来季に入れていこうという思いは
 「世界選手権を終わってみて、この構成で練習はしてみました。世界選手権のクオリティーで5本はさすがに難しかったですけど、でも、この時間のない中で、体力も落ちている中で、きれいに4回転を2本、何とか3連続ジャンプにつなげられたという意味では、1点でも2点でも少しでも多く稼ぎたいって自分の気持ちが乗っている時に、使える武器になるなと思いました」

 ――夜中にイメトレはどんなことを
 「ショートの最初の(失敗した4回転)ループは目をつぶればいつでも思い返せるぐらいすごく脳裏にやきついていて。自分が見ていた光景も、自分がテレビに映っている時の光景も、ファンの方から見た光景も全部映っていて。それが出てくる度に目が覚めては寝られずっていう状態だった」
 「でも、その悔しさがあったからこそ、そして、国別対抗戦だったからこそ、思い切った演技ができたんじゃないかなと感じました」

 ――来季も4回転5本を考えているのか
 「そこはまだ考えなくてはいけないなと思っているところです。今日間違いなく言えるのは、本当に前半で跳んだかのような4回転―3回転と4回転トーループと、それを連続で決めることができて、それは間違いなく自分のジャンプらしいジャンプだったと思います」



20170421国別応援席

20170422国別

関西版の今日の新聞は、スポーツ報知と日刊スポーツと産経新聞を購入。
関西版のスポーツ紙は、関東と違い、なかなかフィギュアを一面でとりあげてくれないのですが、スポーツ報知のみカラー一面(さすが、勝ち飯のスポーツ報知)。あまり好きじゃないけど、日刊を買ったのは、カラーでゆづきちゃんが載ってたので。産経は、世選の結弦くん関連のいいエピソードも載せてくれてたので(産経は、フジテレビの系列会社のわりに、結弦くんに好意的)。

また、追って記事を追加する予定ですが、とりあえず、このへんで。


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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2017/04/22 11:15 | その他(2016-2017)COMMENT(4)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

只者ではない

こんにちは

こんなに晴れ晴れとした喜ばしい気持ちで週末を迎えられるのは羽生君の御蔭ですね!

それにしてもショートの結果に落ち込んで、フリーで狂喜乱舞って、今季4回目ですよね?流石フリー番長の面目躍如ってところですが、見ている方は心臓にこたえます。
スポナビのインタを読み、ショート後に「もう1本やっちゃえ」とクワドを増やす決意していたのに吃驚!
やっぱり羽生君は只者ではない、と痛感しました。

新聞情報有難うございます。今から報知買いに行きますね!
うちは朝日なんですが、案の定「(羽生は)合計では宇野に及ばない」とか「(宇野は)合計スコアで王者を超え、18,02の大差をつけた」とか引っ掛かりまくりの記事でした。
まあ、そこは置いとくとしても、「羽生、フリーは一位」という見出しなのに、載せられた写真が、ラストのアクセルが抜けたシーンのものなんです。どう思います?よりによって失敗ジャンプの写真を載せるとは!余りにも意図的な、あからさまな「サゲ」なので、新聞社にメールしました。
電話でも意見したんですが、東京版は違う写真(フィニッシュのスピンとか)だそうです。大阪に羽生君のことを快く思っていない人間がいるんでしょうが、なんともやりきれないです。このようなメールをしたら、「羽生ファンが文句を言ってきた」と受け取るんでしょうが、目に余ったので抗議しました。

No:6579 2017/04/22 15:01 | あお #Q3cyE8.I URL [ 編集 ]

みずほ様、こんばんは!
羽生選手やりましたね! SPの日は落ち込みましたがそれ以上に羽生選手の気持ちを思うと眠ることもできなかったです。世選での幸せな気分が残る中、こんな国別なんかあるから!!と本当に怒りにも似た気分でした。国別はお祭り気分のような競技だから、フリーはのびのびと気持ちよく滑って終えてくれればとだけ願っていました。
やはり、流石、羽生選手は男の中の男、アスリートの中のアスリートでしたね。みずほ様がおっしゃるように転んでもただでは起きない、本当にすばらしい演技でした。嬉しくて幸せで、そして責任感の強い羽生選手もどんなにかホッとしていることでしょうね。
こんな選手を応援できることを改めて感謝したいです。
たくさんの記事をありがとうございました。色々、気に入らないメデイアの報道もありますが、聡明な羽生選手はきっとそういった事も分かっていると思います。どうか、引退するまで、そういうメデイアに振り回されることなく、理想とするスケートに邁進していってほしいと心から願っています。
いつも更新ありがとうございます。

No:6580 2017/04/22 18:12 | yuki #- URL [ 編集 ]

あお 様

あおさん、こんにちは。

今季、怪我で2か月もスタートが遅れたのに、シーズン振り返れば、四回転ループの史上初の成功、ファイナル四連覇、ワールド優勝、そして最後にクワド史上初後半3本、4T-1Lo-3Sで四回転の初の3連コンボの成功・・・と、実りが多いシーズンだったと思います。四大陸は優勝できなかったけど平昌のリンクを確認できたことは、イメージを大事にする彼にとては大きかったですし。

朝日は、結弦くんのことあまり好きじゃないみたいですね。web ronzaで、相変わらず青嶋氏を使ってることを考えても。
あと日経新聞も、フィギュア担当の記者がデー〇タで、下げ記事多いみたいですが。
読売系列と産経新聞など、右寄りのメディアはわりと好意的かもしれません。日本の宝に敬意を表するという、至極当たり前のことを、保守的なメディアの方がわかってるのではないでしょうか。

あるところで、ちらっと眼にしたのですが、出版社などには、メールより手紙の方が効果があるとか。もちろん、黙っているより、お金を払って不快な思いをすることもないので、抗議した方がいいのでしょうけど、改善はあまり期待できないような気がします。

朝日に反羽生の傾向があるのは以前からなので、本当は、朝日新聞をとるのをやめるのが一番効果のある抗議だと思います。ただ、決定権のある家族が朝日を気に入ってる場合、それも難しいですよね。うちは新聞はとってなくて、ほしいときだけコンビニや販売店で購入して、あとはネットニュースですませてます。新聞の決定権は私にあるので、そういう点楽なんですよ(笑)

コメント、どうもありがとう♪

No:6582 2017/04/23 00:20 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

yuki 様

yukiさん、こんにちは。

今日のフリー、2本目の四回転のサルコウが抜けたときはヒヤッとしましたが、よく立て直してくれました。サルコウが抜けたから、かわりに4T-1Lo-3Sにしたのかと思ってたら、最初から5クワドにするつもりだったと知って、びっくりしました(笑) 本当に考えることが斜め上ですよね。

>気に入らないメデイアの報道もありますが、聡明な羽生選手はきっとそういった事も分かっていると思います

「ファンも(五輪)二連覇をすごく期待してるし、その期待に応えるための金メダルなのかなと思う。そういう意味でプレッシャーを感じなくはない」と言ってたのを聞いて、ファンの一人として申し訳なく思ったりしましたが、その彼に何かと後輩と比較しては下げ報道してプレッシャーを与え続けるメディアには、吐き気がするほど嫌悪感を感じます。

彼は17歳頃、新旧エース対決とやらで、メディアに煽られてたころから、いろいろ嫌な思いもしてきたかと思います。でも、そういう逆風も糧にして強くなってきた人なので、今も、そういうネガティブなことも飲み込んで、自分なりに消化してるかと。繊細で、優しくて、でも本当に強い人だと思います。

引退まで、いや引退しても、ずっと彼を応援していきたいです。

コメント、どうもありがとう♪

No:6585 2017/04/23 02:31 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

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