”Web Sportiva”掲載「鈴木明子が羽生結弦の来季に求めるもの」について思うこと その2

昨日のJOCの研修会2日目は、結弦くんは欠席だった模様。なんかホッとしました(笑)
他競技の人達との交流は「楽しかった」みたいでなによりだけど、本当に忙しい人だからね・・・。

1日目の研修会に関する記事で、こんなくだりがありました(2017.4.29 デイリースポーツより)。

たたいた手拍子の数と同じ人数でグループを作るゲームでは、羽生が最後に残ってしまい、マイクを持って一言。「橋本(聖子)会長は東京へタスキをつないでほしいと言いましたが、僕らは僕らです。(まずは)平昌五輪へ、しっかり(タスキを)取りましょう!!」と力強く宣言した

たとえ相手がスケ連会長であってもおもねることなく、はっきり自分の意見を言うことができる結弦くん、本当に”漢”。こういうタイプは、上から睨まれやすいかもしれないけど、真にリーダーの資質があるというのは、彼みたいな人のことなんだと思う。


さて・・・「鈴木明子が羽生結弦の来季に求めるもの」について思うこと、その2です。
その1はこちらです → http://bltraveler.blog63.fc2.com/blog-entry-2195.html

「その1」では、これが一番、多くのゆづファンが抵抗を感じたのではないかと考えられる、「もっとエモーショナルに」という部分について、私なりに感じたことを書いてみました。
それだけなら、「まあ、感じ方は人それぞれだよね~」ともいえるのですが、他の部分も、ちょこちょこ「う~ん・・・???」と感じる点がありました。今日は、その中で、特に違和感を感じた部分について語りたいと思います。


10代の宇野選手、ネイサン選手は今後も果敢に新しい技に挑んでくるでしょう。年齢的に考えれば、羽生選手が同じことをするのは難しい。武器をどんどん増やしているのが宇野選手やネイサン選手なら、持っている武器を研ぎ澄ましながら、さらにレベルを上げようとしているのが羽生選手です。彼は武器の磨き方と使い方で勝負することになるでしょう。

このくだり・・・年齢的に考えれば、羽生選手が同じことをするのは難しい・・・という部分ですね。
これに対して、サンデーステーションで、はからずも、結弦くんが反論した発言をしております。
発言を振り返ってみます。赤字が結弦くんの発言部分です。


(複数の四回転を跳んでいる、ネイサン選手、宇野選手、金選手は)年齢みてみると、羽生選手より若いんですよね。追い上げられてる怖さとか感じることありますか?

羽生:ないですね。(中略) あとは、ジャンプというのは、若ければ跳べるとか、経験を積めれば跳べるとか、そういうものではなくて、もうセンスなんですよね。やっぱりジャンプの跳び方って、いろんな理想の形があるんですけど、最終的にはそれぞれ個人の身体や体格に合わせたものになるので、そういった意味でも、年齢関係なく、いつでも挑戦してくる選手はたくさんいると思います。

(四回転)ルッツは、確実に、来年の平昌にもっていきたいなという気持ちはあるんですか。

羽生:全然ないです。四回転の種類が多ければ勝てるというわけでもないんですよ。


三回転までは努力でなんとかなるが、四回転には才能が必要・・・とは、あるロシアコーチの言葉。
「ジャンプは下手だが踊れる」選手と「踊れないがジャンプが上手い」選手だったら、後者の方が伸ばしやすい・・・といっていたコーチもいます。

ジャンプはセンス」・・・ジャンプの天才だからこその重みがある言葉でした。
年齢は関係ない」・・・これも、彼自身、17~19歳の2年間、あれだけサルコウが安定しなかったのに、21歳で初めて試合で入れたループがたった1年目で安定したことからも説得力があります。本人も言っていましたが、2年以上かけて安定させたサルコウという下地があったからこそ、ループの安定が速かったのです。年齢関係なく、修得の過程は人それぞれなのです。

鈴木さん自身も、一般的にいえば女子選手としてはピークを過ぎた年齢である20代後半に、自身で初めての3T-3Tを成功させた人です。男子で22歳・・・一番油が乗り切ってる年齢の結弦くんを、しかも、自分自身の経験から個人差があるのはわかっているにも関わらず、言い方は悪いですが「年寄り扱い」してることには、違和感を感じざるえません。現役時代からジャンプが嫌いで、「ジャンプなんてなければいいのに」と言っていた鈴木さんには、彼のいう「ジャンプのセンス」というものが理解できないから・・・なのか。

四回転修得のためのメソッドは、昔よりは確立されてきてるでしょうが、それでも「試合で四回転を安定して跳べてる」といえる選手は全体的にみれば、ごく一握り。
ジャンプはセンス・・・「才能がなければ、若かろうが、ベテランだろうが跳べない。才能さえあれば、何歳でも、あらたなジャンプを跳ぶことは可能なんですよ」・・・すごくオブラートに包んだ表現で、こう言ってるように、私には聞こえました。「ああ、なんて残酷なことをサラッというのかしら、この子は」と、思わず突っ込みましたが・・・まあ、そういうところも彼らしい(笑)

鈴木さんのコラムで引っかかった部分は、大きなところでは、「エモーショナル」と、このジャンプについての箇所です。でも、じっくり読むと、突っ込みどころが・・・他にもなくはない(笑) とはいえ、人のコラムをこれ以上粗探しするのも、なんかしつこくて性格悪そうなので(←いまさら)、「その3」は書くかどうか迷っています。もし気が向いたら書きます(笑)


四大陸ホプレガより

本当に美しすぎて言葉もない。森の妖精そのもの。この衣装、最初みたときは、正直そんなにいいと思わなかった。でも、プログラムの完成とともに、どんどん素敵衣装に見えてきました。これも”結弦マジック”なのかしら(笑)


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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2017/04/30 09:10 | その他(2016-2017)COMMENT(9)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

私はツイッターはやってないんですが、ツイッターでは炎上してたとかどうとか……。
私はこの騒ぎ、正直五輪の盛り上がりに付随する最初の兆候というか、人が注目するからこそ起こる小さな争いで、こういうのが起こるのがきっと普通なのかな、と思います。

もう炎上騒ぎはあるし、ほぼ丸々一年あるのにもうチケットは取れなさそうだし、色々な人が見たい、参加したい、気になる! と騒ぎ出して、始まったらもう皆夜中でもTVの前から動けない!
…っていうのがきっと「最高の五輪」に繋がって行きそうな気がします。

ブログ上位しか私は見てませんが、皆さん賢くて、炎上狙いに炎上させられない知恵があるというか、影響力の大きい人が炎上祭りに参加しないなら、きっと大丈夫と思います。

羽生くんも「期待されるんだろうなぁ(嘆)」と言ってたし(期待してますとも、笑)、もう期待し過ぎて暴走する人や、盛りすぎるマスコミや、そういうのを「本人の意図や名誉を壊すものにまで発展するようなら」私達は全力で止めたい、と思っています。

No:6635 2017/04/30 11:53 | Mono #wwYWFt16 URL [ 編集 ]

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No:6637 2017/04/30 16:35 | # [ 編集 ]

 みずほさん、こんにちは。
 
 御説、まったく同感です。「鈴木明子さん」の見方が、羽生結弦という不世出の選手にあてはまるかは、かなり疑問です。彼は、どこまでいくかわかりません。もしかしたら来季は、オリンピックのために「磨き」に重点を置くかもしれませんけどね。

 でも明子さんの記事は、全体的には結弦くんや他の選手を賞賛した節度あるものだったと思います。一般的には、10代の方が20代より伸びしろがあると考えるのも無理はありません(一般的にはね)。私は鈴木明子さんのスケートも好きだし、結弦くんと彼女も良好な関係のようだし、「人の見方はそれぞれ」ということでよいのでは、と思います。「羽生結弦のファンは恐ろしくて、自由にものもいえやしない」って言われるのも、心外だしね。

 来季以降の結弦くんの演技が、「エモーショナル云々」についても「年齢云々」についても、実証してみせてくれるでしょう。

 最高だった4月も終わろうとしています。終わってみれは、素敵なシーズンでした。それにしても、彼が健康で「痛いところがない」って、なんて素晴らしいんでしょう。どうか、来季も結弦くんが怪我なく健康でありますように。大切な大切なシーズンなんだから、ショーにも24時間TVにも出なくて良いのだよ。(本音を言えば、寂しいけどね 笑)

 みずほさんもお体大切に。

 楽しい記事を待っています。


No:6638 2017/04/30 17:08 | じゅぷん #- URL [ 編集 ]

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No:6639 2017/04/30 17:55 | # [ 編集 ]

Mono 様

Monoさん、こんにちは。はじめまして。

>ツイッターでは炎上してたとかどうとか

私はツィッターはやっていて、羽生ファンのアカウントをいくつもフォローしてますが、炎上してはいませんでしたよ。少し話題にはなっていましたし、鈴木さんのコラムに「?」的なツイをしている人はいましたが、普通に疑問を呈してるだけで、ヒステリックなものではありませんでした。私の知らないとこで炎上してたのかもしれませんが、むしろヤフコメで荒れてたという話は聞きました(私は確認していませんが)。

ヤフコメで暴れてる人は、羽生ファンではなく、たぶん鈴木さんのアンチではないかと私は思っています。鈴木さんのアンチは、浅田さんや高橋さんのファンが多く、同時に羽生アンチでもある人が多いので、鈴木さんのコラムに乗じて、羽生ファンになりすまし、羽生ファンのイメージダウンを図ろうとしてるのかなと(笑) 鈴木さんのコラムはいろいろ突っ込みどころがあるのは確かですが、あれよりひどいコラムなんて過去にはいくらもありました。今、羽生ファンは3年ぶりの優勝で幸せいっぱいです。「鈴木明子ごときが」なんて、下品な言葉で噛みつくほど心の余裕がないとは思えませんしね(笑)

>ブログ上位しか私は見てませんが、皆さん賢くて、炎上狙いに炎上させられない知恵があるというか、影響力の大きい人が炎上祭りに参加しないなら、きっと大丈夫と思います。
 
私は他のブログを見ませんが、たぶんこういうデリケートな話題は、おそらくスルーされてると思います。テン選手との件でも、皆さんスルーされてましたから(笑)
ただ、私のようなマイナーなブロガーがいうのもなんですが、ブロガーってそんなに影響力のあるものではないです。たとえ上位のメジャーなブロガーさんであってもね。紙媒体であれ、テレビであれ、ネットであれ、プロによる情報操作の方がはるかに怖いです。最近、つくづくそう思いますね。

マスコミの過熱報道については、オーサーが「できるだけカナダにいてそういうものはシャットアウトした方がいい」と言っていました。私も、今シーズンは極力日本にいない方がいいと思います(笑)

コメント、ありがとうございました。

No:6640 2017/04/30 20:20 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

t〇〇〇 様

t〇〇〇さん、こんにちは。

>実は スポルティーバの 元永知宏記者の記事です

本当だ。署名がありますね。鈴木さんから聞き取りをして、それを元永さんがコラムという形で書き起こしているのでしょうけど、問題は鈴木さんの真意がきちんと伝わってるかどうかですね。

>上手に上げるふりして 貶めている感 ありありで 気持ちの悪い 記事

ああ、そんな感じはありますね。Sportivaの過去記事を、元永さんの名前で検索してみたら、鈴木さんと元永さんのタッグでの記事がたくさんヒットしました。あまり気にしてなかったけど、鈴木さんはけっこうSportivaで仕事してるんですね。実際に書いてるのは元永さんですが。

元永さんはフィギュアが専門ではなくて、むしろ野球の記事の方が多いみたいです。
でも、これまで何度も鈴木さんと一緒に仕事をしてるのであれば、鈴木さんの意図と全く異なる記事でもないような気もしますが・・・ただ、書き方が、おっしゃるとおり「持ち上げてるようで落としてる」感じがいやらしく(笑)、ちょっとモヤモヤするんですね。いっそ青嶋さんみたいに「思いっきり落として」る方が清々しいかもしれません。わかりやすくて(笑)

ご紹介いただいたブログは読みました。

コメント、ありがとうございました♪

No:6642 2017/04/30 22:43 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

じゅぷん 様

じゅぷんさん、こんにちは。

>彼は、どこまでいくかわかりません。

最終的には4Aまでいくのではないかなと。本人も「できる」といってますし。それが現役の間に挑戦するのか、引退してからかはわかりませんが。

>来季は、オリンピックのために「磨き」に重点を置くかもしれませんけどね。

構成は大きくは変えないといってるし、来季は、オーサーのいうことをきいて(笑)、「磨き」に重点を置くでしょうね。そして安定した演技を目指すと思います。

>一般的には、10代の方が20代より伸びしろがあると考えるのも無理はありません(一般的にはね)

一般的に女子はそうですね。でも、男子はそうでもない・・・かな(笑) それから、ネイサンのPCS、世選ではネイサンはボーヤンより低かったんですよね(笑) 四大陸ではわりと高くでたから、そのことを言ってるんでしょうけど。

>どうか、来季も結弦くんが怪我なく健康でありますように

朝日の後藤記者も、「羽生の五輪連覇を阻むものがあるとすれば、それはケガ」だとAERAの記事で言ってましたが、本当にその通りだと思います。五輪シーズンを怪我なく過ごせるようにと願うだけです。

コメント、ありがとうございました♪

No:6643 2017/04/30 23:10 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

こんばんは。
私もカナダに戻ると聞いてホッとしている一人です。
今や日本は彼にとって息苦しい場所かも知れません。
練習もカナダの方がずっとやりやすいでしょうから。

しかし「僕らは僕ら」発言はオドロキました。
その場がどんな状態だったのかちょっと見てみたいですね。

鈴木さんの件は前の記事にもコメントさせて頂きましたが、結局は羽生くんやそのファン、鈴木さんも被害を被っています。
得したのは記事を載せたヤフーサイトと人気のある羽生くんと鈴木さんに否定的な人ですね。
本当にえげつなさを感じます。

No:6645 2017/05/01 00:05 | piano #- URL編集 ]

piano 様

pianoさん、こんにちは。

>私もカナダに戻ると聞いてホッとしている一人です。

五輪シーズンで、プログラムも早く決めたいだろうに、日本で長く足止めされてましたからね。国別対抗戦なんて、五輪と五輪の間の影響の少ないシーズンに4年に1度やったら十分ですよ。

>しかし「僕らは僕ら」発言はオドロキました。

カッコいいですよね。でも、「可愛げない」とかスケ連上層部には思われてるかもしれないけど(笑)

>得したのは記事を載せたヤフーサイトと人気のある羽生くんと鈴木さんに否定的な人ですね

鈴木さんのアンチは、羽生アンチとわりと重なってる感じするんですよね。どっち方面の人かは想像つくんですけど。
ただ、今回のは、「炎上狙い?」と思うくらい突っ込みどころが多く、素人くさいコラムでした。もちろん何書こうが自由なんですが、鈴木さんは一応プロで、そのへんのブロガーではないので、影響力が大きいです。もう少し勉強してほしいような気もしました。

コメント、どうもありがとう♪

No:6649 2017/05/01 21:28 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

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