オーサーQ&Aまとめ-1 ~「チーム・ブライアン」公式より

「チーム・ブライアン 300点伝説」が講談社より2月1日に発売され、読者の質問のいくつかにオーサーコーチが答えるQ&A企画がツィッター上でありました。もう御覧になった方もいると思いますが、ツイのため細切れ掲載でしたので、まとめておきますね。

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質問は赤字 オーサーの答えは青字


<第1回目>
Q. ハビエル選手や羽生選手のプログラムの中で、オーサーコーチが最も彼らに合うと思われるお好きなプログラムを教えてください。

A. これはいい質問だけど答えるのが難しいですね。なぜって、僕はただ本当に毎シーズン、彼らの成長ぶりや新しいものを吸収する様子にワクワクしているからなんです。二人がその多才ぶりを発揮できるのが誇らしいんですよ。ユヅルの、昨シーズンと鮮やかな対比をなす今季ショートの”プリンス”もいいし、昨シーズンのフリー(SEIMEI)も息を飲むほど素晴らしかった。2014年のショートも彼にとってのブレイクスルーでしたから、そういう意味で際立っていますよね。ハビの方は、”チャーリー・チャップリン・メドレー”がまさに彼らしさが出ていてよかったし、振付の点でも彼の実力を知ろしめたプロでした。今季のショートも素晴らしく、彼のスケーティングスキルが非常によくわかるプログラムです。そして来シーズン、二人のどちらも、やりたいことを何でもやる準備はすでにできています。エキサイティングになりますよ!


<第2回目> ※望ましい応援スタイルについて
Q. 選手にとっては試合会場での応援が一番嬉しいと思いますが、今 世界中のファンが様々なSNSで写真や情報をアップしています。この状況をどう感じていますか?控えて欲しい事、嬉しい事 等を教えて下さい。
Q. 羽生選手やハビエル選手には多くのファンがおりますが、ファンに「こうしてほしい」または「してほしくない」ことはありますか?
Q. 期待に応えたい気持ちがモチベーションにもなれば時に過剰な責任感となり選手を追いつめることもあると思います。どのような応援が選手にとって幸せに感じられますか?
Q. TVで見ている私達にも、選手の力になったり邪魔しないためにできることはあるのでしょうか?


A. ファンのみなさんは、私達のスポーツにとって大切な存在です。私は生徒達に、ファンのみなさんに情報をお伝えするための時間をとるようにと言っているんですよ。バランスが難しいですが、大切なことだからです。全ての方に満足してもらうのは難しいかもしれませんが、私達なりにベストを尽くしています。ソーシャルメディアについては、時間を取られ過ぎないようにという注意はしています。特に試合前はね。というのは、中にはとても強い調子でネガティヴなトーンに感じられてしまうものもあるからです。そんな時は生徒達に、もっと物事を大局的に見るようにとアドバイスしているんですよ。私がファンの皆さんにお願いしたいのはただ一つ。どうか辛抱強く待って頂ければということです。偉大なチャンピオンが生まれるには時間がかかるものです。その道のりは山あり谷ありで、時にはアイデアが上手くいかず、はじめからやり直さなければならない時もあります。でも同時に、そのプロセスこそが大切なものをもたらしてくれるのです。


<第3回目>
Q. それぞれの生徒さんとの間の出来事で、一番おかしかった出来事を教えてください。(羽生、ハビエル、ジュンファン、デールマン選手など)

A. おかしかったこととして今思い浮かぶのは、この間の世界選手権のSPの前、ハビといる時に起こったことでしょうか。私は選手達には6分間練習より前の段階で、最初のエレメンツのいくつかを一つ一つ通してやらせるようにしています。それでハビに「最初のポーズから4回転サルコウまで、通しでやってごらん」と言ったのです。そう、SPの時の話ですよ? なのにハビといえば「最初のサルコウ?2回目のサルコウ?」と聞いてきたんですよ。私はただ笑って彼を見つめました。そしたら彼もようやくSPだから4Sは1つだと気づいたんです。わたしたちは大笑いしました。それで彼は落ち着き、リラックスできたようでした。とてもかわいかったです(笑)


<第4回目>
Q. 本書でルーティンの重要性を語られていましたが、コーチご自身のルーティンはありますか?試合に帯同する際や日常的に行っていることがありましたら教えて下さい。また万が一にもルーティンが乱れてしまった時のアドバイスもお願いします。

A. 私のルーティンは基本的に、生徒達の毎日のルーティンとスケジュール管理がうまくいくように気を配ることです。練習で何をするのか、どのエレメンツをやるのか、どういった目標まで到達するべきかを話し合い、見守ることです。もし何かの偶然で彼らがルーティンを実行出来なかったり、中断されたりした場合は、もう一度立て直すようにします。(2016年の)ボストンでは様々なことでルーティンが中断されてしまったので、私はあらゆる意見を聞き逃さぬよう神経を集中させる必要がありました。大切なのは、いつでも相談に応じられる態勢を整え、コミュニケーションをしっかりとることです。事を成り行き任せにしないことが大事です。


全8回ですが、長いので2回に分けます。後半は次回に。


チームブライアン公式1


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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2017/07/03 09:30 | クリケット・プログラム・CS(2017-2018)COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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