羽生善治氏の名言から浮かぶ羽生選手との共通点

7月1日はフィギュアスケートの元旦。いよいよ五輪シーズン幕開けです。
結弦くんが怪我なく健康で、五輪シーズンを過ごせますように。
そして、結弦くんが五輪二連覇を達成できますように。
結弦くんとファンの願いが天に届くように、今シーズンも全力で応援していきましょう!


さて・・・昨日、ひふみんこと将棋の加藤一二三九段が、引退にともなって、6月23日に、宮城県の仙台白百合女子大学の客員教授に任命されたことを明かされました。宮城県といえば、結弦くん。加藤九段は、結弦くんの演技も御覧になってるそうです。ツイより映像お借りします。



女子アナ:最近、なにか気になるスポーツはございますか?
加藤九段:野球はときどき見てます。そうですね。たとえば、フィギュアスケートの羽生さんの華麗な演技とか、見てます


加藤九段は、自身の対局をふりかえり、「90%以上が名局です」と言い切り、その一局一局を「魂のぶつかり合い」と表現されました。結弦くんの演技も、常に「全身全霊の魂の演技」です。どこか共通するものを感じておられるのかもしれません。
宮城県つながりで、ひふみん×ゆづ対談とか見てみたいなと思ったり(笑)


将棋界は、今藤井四段の話題でもちきりですが、そうはいっても、将棋といえばやはり羽生善治さん。
羽生氏のお嬢さんがフィギュアスケートをされてて、羽生氏もフィギュア好きなんですよね。
2015年の読売新聞の記事の中で、羽生氏のこんなコメントが。

フィギュアスケートの羽生結弦選手が自身の2015年を表す漢字に「成」をあげた。
将棋が趣味の一つで、自身が成長できたことを歩が一歩ずつ進んでと金になり、さらに動いていくという思いがある。
羽生に話を聞くと「将棋に興味があるのはうれしいことです。その演技はまさに芸術だと思っています」という。
2人の「羽生」から今年も目が離せない。(池田将之)


加藤一二三九段にしろ、羽生善治氏にしろ、やはり天才は天才を知るということでしょうか。
私の印象として、結弦くんに似ている・・・と思うアスリートに、イチローや伊調さんがいますが、羽生氏もそうかなと感じることがあります。羽生氏には、いろいろな名言がありますが、結弦くんに通じると感じた言葉、また結弦くんにとっても参考になりそうと思った言葉を選んでみました。


私は才能は一瞬のひらめきだと思っていた。
しかし今は10年とか20年30年を同じ姿勢で
同じ情熱を傾けられることが才能だと思っている。

勝負の世界では「これでよし」と 消極的な姿勢になることが一番怖い。
常に前進を目ざさないと そこでストップし 後退が始まってしまう。

すでに過ぎ去ったことは仕方がない。
私は、意識的に先のことを考えるようにしています。
反省は勝負がついた後でいい。

「いかに戦うか」は 大局観にかかわるが
その具体的な戦略は 事前研究が決め手になる。
事前にしっかり準備して 万全の態勢で対局に臨んでくる人は強い。

プレッシャーは その人の持っている器に対してかかるものだ。
器が大きければ プレッシャーを感じることがないはずだと 自分に言い聞かせています。

ビジネスや会社経営でも同じでしょうが
一回でも実践してみると 頭の中だけで考えていたことの何倍もの「学び」がある。

大一番の対局では 誰しも手堅く 安全、確実な道を選びたくなるものだ。
自分もそうすることがよくある。
しかし、確実にという気持ちに逃げると 勝負に勝ち続けるのは 難しくなってしまう。

興味が続くかぎり 集中力は続くものです。

勝つのは一点差でいい。
五点も十点も大差をつけて 勝つ必要はない。
常にギリギリの勝ちを目指しているほうが むしろ確実性が高くなる。

相手のことを知るよりも 自分自身が強くなれば それで済む世界だし
それを目指した方が 本筋というか 王道という気がする。

直感には邪念の入りようがない。
長く考えると言うのは 道に迷っている状態なんですね。
「勝ちたい」とか 余計な思考も入ってくる。
だから、いくら考えても分からない時は 最初に戻って
直感にゆだねることがよくあります。

勝ち負けにはもちろんこだわるんですが 大切なのは過程です。
結果だけなら ジャンケンでいい。

守ろう、守ろうとすると 後ろ向きになる。
守りたければ 攻めなければいけない。

夢は目指した時から 目標に変わる。

漠然とした不安は 立ち止まらないことで 払拭される。

基本的に人間というのは怠け者です。
何も意識しないでいると つい楽な方向や 平均点をとる方向にいってしまいます。
だから相当意志を強く持って 志を高く揚げ 核となっている大きな支えを持たないと
一生懸命にやっているつもりでも 無意識のうちに楽な方へ楽な方へと流されていく。
自分自身の目標に向かって ちょっと無理するくらいの気持ちで踏みとどまらないといけません。

精神的プレッシャーには 開き直りで立ち向かう。

平常心をどれだけ維持できるかで 勝負は決まる。



羽生善治氏がなぜ、将棋界のトップに君臨し続けているのか・・・という答えは、結弦くんが、なぜ五輪金メダルをとった後も、フィギュアスケート界でトップであり続けることができているのか・・・という答えと共通しているように思いました。
その反面、結弦くんは考えすぎてしまうところがあるので、羽生氏の「いくら考えても分からない時は 最初に戻って 直感にゆだねる」という言葉は、参考になるのではないでしょうか。


2017world


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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2017/07/01 10:40 | その他(2017-2018)COMMENT(8)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

記事は大変楽しく拝見しましたが
現在羽生先生は名人位は持っておられないので
「羽生名人」とは書かない方がいいと思います
ご本人も、現在名人位にある佐藤天彦名人も
びみょ〜な気分になると思われますのでw

No:6985 2017/07/01 21:11 | iriya #- URL [ 編集 ]

iriya 様

iriyaさん、こんにちは。

羽生善治さんが、永世名人の資格をもっておられるということで、そういう書き方をしてしまいました。また違うのですね。訂正させていただきました。

ご指摘ありがとうございました。

No:6986 2017/07/01 21:40 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

みずほさん、こんにちは

「天才は天才を知る」というのが浮き彫りになってくる名言集ですね…まんま「羽生結弦のアスリート美学」ではないですか(^^;

将棋の羽生さんも、今話題の藤井くんも、もちろん結弦くんもそうですが、「周囲がもてはやし、祭り上げられてもブレない」というクレバーさは共通していて、そのあたりも含めての人気なんですよね。

今夜の「語り亭」は加藤一二三先生と本田武司先生が出演されて「天才の育て方」について語るらしいですね♪加藤先生がお好きだとなると、羽生くんの話も出るかな?

今日もタイトル戦で激戦を繰り広げていた(惜しくも二十代の挑戦者に敗けてしまいましたがまだ一勝アドバンテージ!)羽生さんと、今日からオリンピックシーズンに向かう羽生さん。
棋界とフィギュア界で前人未踏の記録をいまだに更新し続ける「絶対王者」の地位にある羽生×羽生対談は平昌が終わったら是非ともNHKが企画して地上波で放送してほしいものですね(^-^)二人ともNHK杯優勝者ですし♪

将棋って「師弟」とはいえ実戦で対局することもあるのでシビアな関係らしいですよね…技術的な指導はもとより、私生活も関わりを持たない「名ばかり」のものも多いとか。
フィギュアの羽生くんには「チーム・ブライアン」がついていてくれて良かったなあ(^^;

No:6987 2017/07/01 22:15 | なすか #- URL [ 編集 ]

こんばんは♪

羽生さんの考え方は、結弦くんの考え方にびっくりするほど似てますね。
みずほさんが言われてるように、ただ結弦くんは考えすぎな所ありますよね(そこが羽生結弦なのでしょうが)4S3Tは、ブライアンもトレーシーも、練習では問題なく跳べてるって口をそろえて言ってますね~。

オリンピックシーズンがはじまりますね。
結弦くんが、健康でスケートに打ち込む事ができますように。
そして、平昌で金メダルをとれますように。

No:6988 2017/07/01 23:46 | リラ #- URL [ 編集 ]

なすか 様

なすかさん、こんにちは。

>「周囲がもてはやし、祭り上げられてもブレない」というクレバーさは共通

トレイシーが「才能をもって生まれてもそれを生かせない選手が多い。結弦は神様から与えられたギフトを最大限に生かす努力ができる。それが彼の一番の才能」みたいなことを言ってたことがありましたが、3人には、周囲に変化に踊らされない強い信念と優先順位を間違えない賢さがありますよね。

>羽生くんの話も出るかな

ミッツさんが加藤九段に結弦くんの話をふらなかったので、残念ながらお話は聞けなかったけど、本田さんが「羽生選手みたいに、背が高くて、細くて、けど筋力がある。けどしなやかさもあって、動きも速い。動けるっていう選手を、今求められているので・・・」って言ってました。結弦くんに関してはそこだけでしたね。

>二人ともNHK杯優勝者ですし♪

「羽生NHK杯優勝」だけだったら、どっちかわかりませんよね(笑) 羽生×羽生対談は、以前からファンが待望してるところがあるので、いつか実現するといいですね。

>シビアな関係らしいですよね

チームハニュウとチームブライアンという、サポートする人達に恵まれたのもラッキーでした。それも、彼の人徳なのだと思います。

コメント、どうもありがとう♪

No:6989 2017/07/02 11:04 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

羽生さんの言葉には説得力がありますね。

特に「基本的に人間というのは怠け者・・・」というところ。
これを克服しトップに留まるには、
並大抵の精神力では出来ないのでしょうね。

「努力は嘘をつく」という言葉を思い出しました。
努力する方法を間違えてはいけない。
羽生くんだから言えることだと改めて感じました。

No:6990 2017/07/02 11:06 | piano #- URL編集 ]

リラ 様

リラさん、こんにちは。

>羽生さんの考え方は、結弦くんの考え方にびっくりするほど似てますね

そのまま「羽生結弦語録」に入れても違和感ないですよね(笑)

>考えすぎな所ありますよね

完璧主義すぎるからだと思います。そんなに「入り」や「後半コンボ」にこだわらなくても、点数そんなに変わらないのに、自分の美学に妥協できない人だから。それが「羽生結弦」でもあるのですが。

>オリンピックシーズンがはじまりますね

「平昌に向かうゆづの背負うプレッシャーが近年五輪男子フィギュア史上どれだけ異例のものか。大変だとは思う。だけど結局それも彼自身が異例な現象であるから」とツイしている人がいましたけど、完全同意です。彼のプレッシャーを想像するだけで胸が苦しくなるほどですが、彼は今の日本における最大の「ノブレス・オブリージュ」。二連覇の願いは必ず届くと信じています。

コメント、どうもありがとう♪

No:6991 2017/07/02 11:16 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

piano 様

pianoさん、こんにちは。

>特に「基本的に人間というのは怠け者・・・」というところ

どんな世界でも、トップになればなるほど、冒険しにくくなります。かつてのチャンがそうでした。チャンは今、新しい四回転を入れようとしてますが、それはもうトップではないからです。そして、若手は、捨てるものがないからどんどん攻めていけるのです。

でも、五輪チャンプで世界最高得点をだして、オーサーはじめ周囲が「現状の構成でも勝てる」と口をそろえて説得しても、自分の攻める信念を貫きとおせる人はそうそういません。
「自分自身の目標に向かって ちょっと無理するくらいの気持ちで踏みとどまらないといけません」というのは、まさに結弦くんのアスリート哲学そのものだなと思いました。

>羽生くんだから言えることだと改めて感じました

結弦くんの言葉はすべて重いですよね。経験値を伴った言葉には本当に説得力があります。

コメント、どうもありがとう♪

No:6992 2017/07/02 12:56 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

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