羽生結弦選手 AC2017情報まとめ FS編その1
オータムクラシックのフリーについての記事をまとめときます。
遅ればせながらですが、自分用の覚書として。長いので2回に分けます。
羽生「最初にルッツがパンク(回転不足)して…集中はどこかにいってしまった」(20170924 サンスポ)
フィギュアスケート・オータム・クラシック 最終日(カナダ・モントリオール23日=日本時間24日)来年2月の平昌五輪で、66年ぶりの2連覇を狙う男子の羽生結弦(22)=ANA=は合計268・24点で2位だった。ショートプログラム(SP)では世界歴代最高得点の112・72点をマークして首位に立ったが、フリーは155・52点にとどまった。元世界王者のハビエル・フェルナンデス(26)=スペイン=が合計279・07点で優勝した。演技後の主な一問一答は以下の通り。
--体力が厳しかったのか
「最初に3回転(ジャンプ)の連続は難しいと思った。誰もやったことないので、こんな(高難度な)構成。未体験の領域だった」
--演技を終えて何かつぶやいた
「『しょうがねえ』って。(今季の)初戦だった。悔しさという大きな収穫を手に入れることができた。SPの得点や演技内容では『五輪で優勝するぞ』という、自分が強いイメージを与えられたと思う。強い自分を追いかけながら、さらに難しい構成で追い抜いてやろうと思う」
--昨日(SP)と比べ、体の状態や精神面で違いがあった
「特にない。良いSPの後のフリーはもちろん難しいと分かっている。ちょっと余計な力が入り過ぎた」
--高難度な構成で、昨日(SP)より気持ちが入っていた
「難しいと言っては、おしまい。間違いなく実力不足。もっと練習しないといけない。(右)膝の違和感があって、構成を落としてぐちゃぐちゃになって、終わってしまった。その違和感を覚える練習をしていたのは僕の調整力不足。五輪に向けて体を作りながら、良い試合をし続けなければいけないシーズン。良い初戦だった」
--今までも悔しい経験をしてきた。きょうの悔しさのレベルは
「もどかしい悔しさです。やっぱり(4回転)ループを跳べばよかったとも思う。(4回転)ルッツもできなくはない。その点でも、もどかしい」
--挑戦する方が楽しい
「競技者なので。やっぱり挑戦しないと僕らしい演技は絶対にできない」
--気持ちで演技を乗り越えようとしていた
「最初にルッツがパンク(回転が不足)して、いろいろ考えて、集中はどこかにいってしまった。集中力の弱さはスケート人生の中で永遠の課題。良いときと悪いときの差が激しい」
負けると冗舌、2位の羽生結弦「もう、しょうがねえっ」(20170924 朝日新聞)
羽生結弦は男子フリーを滑り終え、両手をひざについて首を横に振った。氷上で「もう、しょうがねえっ」とつぶやいた。
序盤は、簡単な3回転ジャンプが続く予定だった。しかし、羽生は「逆に思いきってできない難しさがあった」と明かす。冒頭のルッツが1回転になると、「4回転ループを一瞬考えた」。やらなかったが、右ひざの違和感のため封印した大技が脳裏をかすめた。
後半に入ると、4回転からの3連続ジャンプは回転が少なくなり、得意のトリプルアクセル(3回転半)で転倒した。立て直ししようと急きょ跳んだ4回転トーループは、回転が半分以上足りないという判定。8本中5本のジャンプでミスをした。「雑念がすごく多くて。色んなことを考えすぎて、ぐじゃぐじゃになっちゃった」
ミスが出た試合や負けた時ほど、羽生は冗舌になる。大会運営の担当者が、報道陣に「最後の質問」と告げた時、羽生自ら「あと2問」というしぐさをして質問を受け付けた。
「悔しさという大きな収穫を手にいれることができた。強い自分を追いかけながら追い抜いてやろうと思う」。過去の記事を読んで頭の整理に利用するという羽生は話し続けた。「いい時と悪い時との差が激しいのは、スケート人生での永遠の課題。ガラスのピースを積み上げて、きれいなピラミッドにするんじゃなくて、粗くてもいいから頂点まで絶対にたどり着けるような地力も必要だ」(後藤太輔)
羽生、SP世界新からまさかのフリー5位「しょうがねえ」(20170924 スポーツ報知)
◆フィギュアスケート オータム・クラシック最終日(23日、カナダ・モントリオール)
【モントリオール(カナダ)23日=高木恵】男子フリーは今季初戦の羽生結弦(22)=ANA=がジャンプミスを連発し、155・52点でフリー5位、合計268・24点で2位に終わった。前日のショートプログラム(SP)で世界最高得点を記録し首位に立ったが、177・87点、合計279・07点のハビエル・フェルナンデス(スペイン)に逆転を許した。女子フリーは三原舞依(18)=神戸ポートアイランドク=が132・84点、合計199・02点で2位。
演技後、羽生はリンク中央でつぶやいた。「もう、しょうがねえ!」。2季ぶりにリンクへ帰ってきた安倍晴明の「SEIMEI」は、冒頭の1つのミスから崩れていった。SPで世界最高得点を記録した翌日に、フリーの自己ベストを68点近く下回る155・52点。振り幅の大きな結果だったが「悔しさという大きな収穫があった」。平昌五輪シーズン初戦での敗戦を、むしろ笑顔で歓迎した。
右膝の違和感の影響で、今季初戦は4回転ループを回避。前半は難易度の低いジャンプに変更した。冒頭から3本連続で3回転が続く構成は「逆に思い切ってできない難しさがあった」と最初のルッツがまさかの1回転に。すると「次のループを4回転にしようか」と一瞬、“禁断のジャンプ”が脳裏をよぎるほど心に乱れが生まれていた。
後半の2つの4回転トウループは共に2回転に。得意のトリプルアクセルで転倒、最後に予定を変えて跳んだ4回転トウループは両足着氷。「雑念がすごく多かった。いろいろなことを考えすぎて、ぐちゃぐちゃになってしまった」。ジャンプ8本中、成功は3本のみ。フリーでの150点台は14年のNHK杯以来、5位以下は6位だった10年ロシア杯以来のことだった。
胸元のデザインを変更するなど、より洗練された新衣装で迎えた“再演初日”。「挑戦しないと僕らしい演技は絶対にできないと分かった。できることを出し切っていない。もっとやりたい」。落とした構成で失敗を重ね、不完全燃焼に終わった自分が許せなかった。
「ルッツもできなくはない」と自ら切り出した。ブライアン・オーサーコーチは今季中の4回転ルッツの導入を示唆している。「強い自分を追いかけながら、さらに難しい構成で追い抜いてやろうって思っている」。火がついた闘志が、4種類目の4回転の投入を早めることになるかも知れない。
◆ゆづに聞く
―昨日と何が違った?
「いや、特になかった。いいショートの後のフリーは難しいっていうのは分かっている。ただ、そういうの関係なく、慣れていない構成っていうのもあったし、余計な力が入りすぎた」
―初戦の印象?
「ショートの点数とか演技内容っていうのは、オリンピックで優勝するぞっていう、印象としてはものすごく強いものを残せたと思う」
―どういう種類の悔しさ?
「もどかしい悔しさ。やっぱり(4回転)ループをやればよかったかなって思うところもあるし。練習では毎日1回ずつ跳んでいて、確実にいいものになってきている」
―気持ちで滑った?
「最後はそう。集中力の弱さは僕のスケート人生のなかで永遠の課題。いい時と悪い時の差が激しい。ガラスのピースを1つ1つ組み合わせてピラミッドを作るんじゃなくて、粗くてもいいから頂点まで絶対にたどりつける地力も必要」
羽生V逸から闘争心「悔しさという大きな収穫手に」(20170925 日刊スポーツ)
<フィギュアスケート:オータムクラシック>◇23日◇カナダ・モントリオール◇男子フリー
14年ソチ五輪男子金メダルの羽生結弦(22=ANA)はフリーでミスを連発して155・52点で5位にとどまり、合計268・24点で2位に終わった。世界最高得点をたたき出した前日のショートプログラム(SP)から一転し、8つのジャンプのうち6つでミスするなど自己ベストを67・68点下回った。今季初戦の収穫は悔しさと強調。五輪連覇へ巻き返しを誓った。
ぼろぼろの演技が、羽生の闘志に火をつけた。フリーは自己ベストより67・68点も低く、ソチ五輪以降ワースト順位の5位。額に汗を浮かべ、プーさんのティッシュボックスを抱えた羽生は悔しさを吐き出すようにまくしたてた。「こういう風になって思うのは、やっぱり挑戦しないと、僕らしい演技は絶対できない」。右膝痛のため、4回転ループを回避したが「ループをやれば良かったなと思うところもある。ルッツもできなくはない」。試合では試していない4回転ルッツへの挑戦まで口にした。
歴代最高点を出した前日の完璧なSPとは一転、演技はかみ合わなかった。右膝痛を悪化させないため、4回転ジャンプの数を5本から3本に減らし、前半は3回転3本の構成。最初に4回転を跳んで勢いづけるところで「思い切ってできない難しさがあった」。冒頭の3回転ルッツが1回転となり、とっさに次の3回転ループを4回転にしようかなどと考え「いろんなことを考えすぎてぐじゃぐじゃになっちゃった」。得意技のトリプルアクセル(3回転半)で転倒するなど、8つのジャンプのうち6つでミスした。
前半を抑えた分、基礎点が1・1倍になる後半は3本の4回転を跳ぶ自己最高難度の構成だった。それでも「できること全てを出し切っているわけではない。もっとやりたいな、と思っていました」。もどかしさの中で、今できる最高のものに挑戦したいという欲を再確認した。
技術面を指導するトレーシー・ウィルソン・コーチ(55)は「彼は多くを悟ったマスターであり、謙虚に学び続けようとする弟子でもある。その両立こそが強さ」と言う。世界歴代最高点を出した2季前よりジャンプなど全ての要素で技術も質は上がった。それでも満足することなく学び、技術を磨き続ける。それが自己記録を更新し続ける羽生の強さといえる。
この試合も「大きく学べた」と羽生。次戦は10月20日開幕のGPロシア杯。「悔しさという大きな収穫を手に入れることができた。強い自分を追いかけながら、さらに難しい構成で、追い抜いてやろうと思います」。挑戦することは楽しいかと聞かれると「競技者ですから」と笑った。【高場泉穂】
◆羽生のフリー150点台 ソチ五輪後では14年11月の中国杯とNHK杯で記録。
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2017/09/30 10:45 | クリケット・プログラム・CS(2017-2018) | COMMENT(2) | TRACKBACK(0) TOP
コメント
詩人
こんばんは
うちは朝日新聞なんですが、「ガラスのピースを積み上げて、きれいなピラミッド…」という箇所が凄く印象的でした。
日刊記事ではその後に「もろいからこそ、積み上がったときにすごくきれいなものになるというのも僕の特徴」と続いていて、流石の自己分析だなあ、と感心してしまいました。それにしても詩的な表現ですね~
羽生君のことだから、きっと美しくて堅固なピラミッドを構築してくれることでしょう。
昨日はご回答有難うございました。
壁掛けのswanは2枚あり、どちらも素敵なんですが、どちらがよりお好みか、又教えて下さいね(横向きか正面か)
No:7390 2017/10/01 00:07 | あお #Q3cyE8.I URL [ 編集 ]
あお 様
あおさん、こんにちは。
昨日壁掛が届いてびっくり。アマゾンの見本にあった白鳥と違う!!
あれが気に入っていたのでちょっとショックでした(笑)
白鳥の写真は・・・普通かな(笑) 白鳥に関しては、正直「これじゃない」感はありました。
表紙も含め、FaOIの写真が好きなの多かったです。公式フォトブックをだした集英社ならではかなと思います。
白鳥の写真は、むしろハゴロモの卓上の写真の方が好きでしたね(笑)
コメント、どうもありがとう♪
No:7391 2017/10/01 09:35 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]
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