プルシェンコから羽生選手へのコメント(動画あり)

P&Gの新CM発表会で、プルシェンコが、結弦くんに力強いメッセージをくれました。

プルシェンコ氏、羽生結弦選手へエール 「4回転、無理してする必要ない。でも…」(20171115 エンタメオーヴォ)

 平昌2018冬季オリンピック・P&G「ママの公式スポンサー」キャンペーンの新CM発表会が15日、東京都内で行われ、フィギュアスケート男子のトリノ五輪金メダリスト、エフゲニー・プルシェンコ氏、キャンペーンの熱血応援リーダーを務める松岡修造氏、レスリング女子の金メダリスト吉田沙保里選手が出席した。

 この日は、ソチ五輪金メダリストでキャンペーンの日本代表アンバサダーを務めるフィギュアスケート男子の羽生結弦選手が出演する新CM「『お母さん、ありがとう。』羽生選手篇」をお披露目。羽生選手自身は会場には訪れなかったものの、発表会中にクイズを出題する“天の声”で登場した。

 羽生選手といえば、右足関節外側靭帯(じんたい)損傷のため、グランプリ(GP)シリーズのNHK杯を欠場。けがの状態や復帰の予定はもちろん、開催まで100日を切った平昌五輪への出場にも不安を募らせる日本国内のどんよりムードを、プルシェンコ氏が愛あるエールで一刀両断した。

 プルシェンコ氏は「コンニチハ。日本に来るとうちに帰って来るかのような気持ちになる」と笑顔であいさつし、「もしかしたらロシアに帰るより頻繁に日本に来ているかも。それは結弦くんが日本にいるから」と親密ぶりを明かした。「結弦くんの生きているこの時代に生きていることが、私にとっては名誉なこと」とまで言い切る羽生選手への思い。もともと羽生選手にとって憧れの選手だったプルシェンコ氏だが、「私の方が学ぶことが多い」と熱く語った。

 けがについては「自分の中にしっかりした軸があれば必ず回復する。五輪で全世界に自分の滑りを見せてくれると信じています」と力強いエール。これまで15回の手術を受け、リンクに立ち続けた“皇帝”プルシェンコ氏だからこそ言える説得力ある言葉だった。プログラムの構成にも言及。4回転(ルッツ)は無理してする必要はないと思う。彼はカリスマ性があり、芸術性が高く、体もしなやかで唯一無二の存在。きちんとけがを治して、4歳から培ってきたものを晴れの舞台でやればいい」と持論を述べた。

 身振り手振りを交えて真剣に語るプルシェンコ氏に、松岡氏は「今一番うれしいのは羽生さんじゃないかと思う」と感銘を受けた様子で、勢いよく立ち上がると「4回転ルッツは止めた方がいい?」とアドバイスを求めた。これに対してプルシェンコ氏は「結弦くんが戦うべきは他の選手じゃない。戦うのはただ一人、自分自身です」ときっぱり。「でも彼は4回転、やってのけると思う。やると思うし、しないではいられないと思う」と付け加え、気持ちをおもんぱかっていた。

 新CMは11月17日から全国でオンエア。



プルシェンコ氏「ユヅル君は他の選手と違う」熱いエール(20171116 朝日新聞)

 フィギュアスケート男子の2006年トリノ五輪金メダリスト、エフゲニー・プルシェンコさんが15日、東京都内で、羽生結弦(ANA)が出演するCM発表会に登場した。9日の練習で右足首外側靱帯(じんたい)を痛めてNHK杯を欠場した14年ソチ五輪金メダリストに熱いエールを送った。

 現役時代に15回の手術を受けたというプルシェンコさんは「3回は背骨の大手術だった」と語った。「ユヅル君は自分の軸を持っているので、必ず回復し、自分の滑りを五輪で見せてくれると信じている」

 開幕まで残り3カ月を切った平昌(ピョンチャン)五輪で、羽生は66年ぶりの男子2連覇をめざす。「皇帝」と呼ばれたプルシェンコさんは過去4回出場した五輪を振り返り、「3連覇はもちろんのこと、4連覇もできたのではと思っていた」と明かす。

 しかし、実際は個人では金メダル1個にとどまり、連覇はならなかった。その現実から学んだ教訓が今も胸にあるという。「まず焦ってはいけない。そして、フィギュアは他のアスリートと戦ってはいけない。戦う相手は自分一人。克服すべきは恐怖心だ」

 今季から羽生が取り組み、練習で転倒して右足首を痛める原因となった4回転ルッツジャンプについては、「必要だとは思わない」と言い切った。

 なぜなのか。羽生が子どものころから知っているというプルシェンコさんは前だけを見据え、言った。「彼が8歳のとき、私のショーを見に来て憧れてくれた。今はユヅル君に学ぶことが多く、どうすれば自分の考えを観客に伝えるか学んでいる」。そして、語った。「ユヅル君は他の選手と滑りが全く違う。いたずらに褒めているわけではない。ほかの選手とは(ジャンプの)回り方も滑り方も違う。観客の心をつかむのも違う」

 さらに、羽生の特長をこうも言った。「ユヅル君はカリスマ性があるし、芸術性が高い。体がしなやかで、唯一無二の存在だ」

 もちろん、誰が平昌で勝つかも明言した。「彼(羽生)は五輪で勝つことができる。私は勝つと思っている。けがを克服して、金メダルを取れれば、二重の意味で成功を手に入れる。すべては君の手の中にあることを伝えたい」



プルシェンコ氏「五輪では彼が勝つ」羽生にエール(20171115 日刊スポーツ)

 「五輪では彼が勝つ」。フィギュアスケート男子で66年ぶりの五輪連覇を狙う羽生結弦(22=ANA)へ、羽生の憧れのスケーターであるエフゲニー・プルシェンコ氏(35)が15日、力強いエールを送った。

 プルシェンコ氏はこの日、都内で行われた羽生が出演するP&GのCM発表会に出席。9日の練習中に転倒し、右足関節外側靱帯(じんたい)損傷となった羽生に対し、「私は、これまで15回手術をうけました。そのうち3回は背骨の手術で、すべてが大きな手術でした。彼に伝えたいのは自分の中にしっかりとした軸があれば必ず回復するということです。そして、ユヅルは軸を持っているので、必ず回復して、みんなに、全世界に滑りをみせてくれると信じています」と、何度もケガを乗り越えた自分の経験を踏まえ、語りかけた。

 プルシェンコ氏は、連覇を狙った10年バンクーバー五輪で4回転を成功させたが、1本も4回転を跳ばなかった米国のライサチェックに破れ、銀メダル。4回転を跳ばない金メダリストに異を唱えた。だからこそ、複数の4回転ジャンプを何本も跳んで競う、現在の男子シングルの流れを歓迎する。「今の現役みなさんがフィギュアスケートという競技を大きく前進してくれたことに感謝したい。羽生結弦は、まったく新しいフィギュアスケートをつくってくれた」。

 その上で、羽生には今回のケガにつながった4回転ルッツを「やる必要はない」とアドバイスした。「彼は4回転を3回やれば十分だと思います。なんと言っても、羽生選手は他の選手と滑りがまったく違う。これは決して、私がいたずらに褒めているわけではなく、事実を述べているだけです。他の選手とは(ジャンプの)回り方が違う、滑りが違う。観客の心をつかむのも、羽生選手にしかできないこと。もし、次の五輪も出場するならそのときは4回転ルッツが必要だと思いますが、今回に関しては必要ないと思います」。ケガを治し、「冷静な頭脳でもって、自分の愛することを五輪の場でやればいい」と最高難度に挑戦せずとも、勝てると太鼓判を押した。



プルシェンコ「4回転を無理する必要はない」負傷した羽生結弦選手について言及



プルシェンコへの質問と、プルシェンコが語った部分を書き起しておきます。
質問部分は赤プルシェンコの語った部分は青

女性司会者: 羽生選手が五輪で勝つためのポイントはどこにあると思うか? メンタル面とか色々あると思うが。

プル: まず最初に言いたいのは、結弦くんは既にアスリートとして記録に名前が残っているし、アスリートの歴史に名前がきちんともう、既に残っている人であるということです。つまり結弦くんはこれまで幾多の競技会に参加してきたし、幾多の勝利を収めてきたし、そして点数ということも含めて、幾多の記録を打ち立ててきたからです。そして、もちろん彼は来たる五輪で勝つことができると思いますし、私自身は彼が勝つと思っています。
ただし、この五輪ということに関しては正しいアプローチが必要であります。これは私のこれまでの長い経験に基づいて言うわけですけれども、コーチそしてチーム全体が正しく導く、そして正しい態勢を整えることであると思います。つまり、実際の五輪の競技のときに他の選手たちがどのような演技をするのかというのを、きちんと見ていく必要があると思います。
そして、私自身の彼に対するコメントでありますけれども、何も4回転を無理してする必要はないと思います。ですから結弦くんは、彼が得意なことを全部やっていけばいいのではないかと思います。と言いますのは、結弦くんにはカリスマ性がある、そして彼はとても芸術性が高い、そして体もとてもしなやかであります。そして彼は唯一無二の存在であるので、とても重要なのはきちんと怪我を治してくれること。そして冷静な頭脳をもって自分のとても愛することを五輪の場でやれば、全て結果は決まると思います。


修造: 66年ぶりの五輪連覇のここがポイントになるぞというか、難しさ、五輪で勝つ大切さについてはどう思うか?

プル: 私ですけれども、五輪チャンピオン3連覇はもちろんのこと、本当は4連覇もできたのかもしれないと思っています。ただ、言いたいことがあります。まず私が一番最初に出場した五輪ですけれども、そこではただひたすら勝ちたいと思っていたわけです。だからどういう仕事をすればいいのか、コーチが私に与えた課題をどうこなせばいいのかということを一切考えず、ただひたすら前のめりになっていたということです。焦っていたのです。ここで私が言いたいのはただ一つ、焦ってはいけないということです。
そして、戦ってはいけないということを彼に言いたいと思います。どういうことかというと、「他のアスリートと戦ってはいけない」ということであるわけです。フィギュアスケートはレスリングではありません。柔道でもありません。キックボクシングでもありません。
フィギュアスケーターにとって大切な相手というのは自分だけであるわけです。ですから、フィギュアスケーターが克服すべきものは何かというと、恐怖心です。そして、4歳の時から積み重ねてきた仕事をきちんと晴れの舞台でやればいいということです。戦う相手は自分一人だということを、私は常に母に言い聞かせてもらっていましたし、私の偉大なコーチ、アレクセイ・ミーシンコーチにも常にそのことを言われてきました。(「戦う相手は自分?」という問いに)答えが広すぎましたでしょうか。もしよろしければもっと話すことはできますけれども。


修造: では、4Lzはやらない方がいい?

プル: はい。言いました通り、結弦くんがやるべきなのは『4歳から積み重ねてきた仕事をするべきである』と。そして、彼が戦うべき相手は他のスケーターではなくてただ一人、自分なのだと。そういうことです。ただ、4回転は彼は必ずやってのけると思います。彼はそれをできるし、それを多分しないではいられないでしょうから。そしてエースですけれども、沢山出してくれると思います。

男性記者: 4Lzを取り入れた彼の選択をどう思いますか?

プル: この4Lzですが、今回の五輪において羽生選手にとって4Lzが必要であるというふうには私は思いません。これは私にとっては疑問であります。もちろん、五輪ですから他の選手がどういうことをするのかというのは見る必要がありますけれども、私としては羽生選手は、4回転をすると、それも例えば3回、4回転をするということであれば十分であると思います。もちろん、彼でありますので、フリップをすることもあると思いますし、例えばループもするということになるかとは思いますけれども、今仰ったような質問の、4Lzが必要かというのは、違うと思います。と言いますのは、何と言っても羽生選手は他の選手と滑りというものが全く違うからであります。これは決して私が彼をですね、いたずらに褒めているということではなくて、事実を語るとそうなるということであります。そこでもちろん他の選手、4回転とかルッツとかフリップをやると思いますけれども、羽生選手は他の選手と回り方も違う、そしてその滑りが違う、そして観客の皆さんの心を掴むというのが、やはり羽生選手にしかできないことだと思います。もちろんフィギュアスケートというのは多種多様でありますので、今後さまざまなことに展開していくと思いますし、もし羽生選手がこの次の五輪も現役選手として出場するということを決めるのであれば、そのときは4Lzが必要であると思いますけれども、今回に関しては、今私が申し上げた通りでございます。

女性司会者: ぜひ前向きなエールをお願いします!

プル: ええ、結弦くんのことは皆で大きな気持ちを持っています。いい意味で彼を心配しています。彼には一日も早く完璧な形で治してほしい。つまり、彼が五輪に出場して即勝利をするということを願っています。そして、次のことも言いたいと思います。もちろん競技会というのはいろんな結果がありうるわけでありますけれども、そうなった場合でもそこで人生終わりということは決してありません。人生は今後も続くのです。そして人生、生きるということは素晴らしいことであるわけです。そして、五輪も来年の五輪が最後ではないわけです。そして、競技会も、数多くたくさんあります。ですから、素晴らしい今後の人生ということを、皆で考えたいと思います。
ですから、みんな、お腹いっぱいに食べて元気になりましょう!



ロシアに帰るより頻繁に日本に来ているかも。それは結弦くんが日本にいるから
結弦くんの生きているこの時代に生きていることが、私にとっては名誉なこと
私の方が(結弦くんから)学ぶことが多い
カリスマ性があるし、芸術性が高い。体がしなやかで、唯一無二の存在だ
羽生結弦は、まったく新しいフィギュアスケートをつくってくれた
彼(羽生)は五輪で勝つことができる。私は勝つと思っている
すべては君の手の中にある


最高の賛辞の数々。プルシェンコは、たくさんの力強いエールをくれました。

いたずらに褒めているということではなくて、事実を語るとそうなる
そうなのよ。事実を語ると、褒める以外ないのよ。そして、「フィギュアスケートは格闘技ではない」という言葉を、「打倒羽生」を叫ぶ日本のマスコミは聞いてましたか?


2017P&G新CM発表会

なお、ツイの情報ですが、プルがボードに書いた言葉は、「この日のよき記念に 成功をお祈りします」という内容だそうです。


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テーマ : フィギュアスケート - ジャンル : スポーツ

2017/11/17 07:20 | CM・雑誌・商品情報(2017-2018)COMMENT(6)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

みずほさん、こんにちは

プル様…まさに「天才は天才を知る」ですよね…尊い。
しかし、山口さんの文字テロに匹敵する濃厚さですね(^^;
後でしっかり読み直させていただきます!掲載ありがとうございました!

No:7723 2017/11/17 07:38 | なすか #- URL [ 編集 ]

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No:7724 2017/11/17 10:20 | # [ 編集 ]

なすか 様

なすかさん、こんにちは。

>プル様…まさに「天才は天才を知る」ですよね…尊い。

尊い二人ですね。スケーターですら、日本には理解者が少ないのは(せいぜい織田さんくらい)、やはり同じステージの人がいないからでしょうか。

コメント、どうもありがとう♪

No:7726 2017/11/18 00:17 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

ゆ〇〇 様

ゆ〇〇さん、こんにちは。

>いつもゆづ愛あふれる記事に感謝です

ありがとうございます。ゆづ愛だけに支えられているブログです(笑)

紹介していただいたgifは、アメーバ会員限定で、私は見れませんでしたが、アリエフ君のガン見は、ツイでもあげている人がいて、それで見たような気がします。練習に専念しろ!と書かれていたような(笑)

最近の結弦くんのボディラインのエロさは危険水域に入ってきてますよね。それもあんな間近でとか、18歳には刺激が強すぎます。 

>無垢な天使とあざとい小悪魔がこうもみごとに同居してるキャラ

全面同意です(笑)

きゅんおじさん達の会話、ご紹介ありがとう! おじさんたちのユーモアセンス抜群ですね! 爆笑でした(笑)

コメント、どうもありがとう♪

No:7727 2017/11/18 08:23 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

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No:7728 2017/11/18 12:37 | # [ 編集 ]

ゆ〇〇 様

ゆ〇〇さん、こんにちは。

gifありがとうございます。アリエフくんでならずとも、ドキッとしますよね(笑)
ゆ〇〇さんもブログをされてるとは知りませんでした。確かに、記録として残しておくには、ブログって便利なツールですよね。

>アリエフ君がロシアきゅんなのかも?!

確率は1/3だけど、アリエフくんがいいかな。コリャダくんは・・・私の好みではないというか、萌えの範囲外なので(笑)

>腐女子じゃなかったはずなんですが、羽生君と出会ってからBLを読むようになったし

腐女子のゆづファンは、「BL→結弦くん」パターンしかないと思っていました。「結弦くん→BL」の逆パターンもあるのですね! 

ニースワールドあたりか、シニアにあがったあたりからかわかりませんが、一部の腐女子が「理想的な受のビジュアル」として、結弦くんに目をつけました(笑) 私もその一人で、「こんなに腐女子好みの子がいるなんて・・・これはぜひ布教せねば!」と、結弦くんをブログでとりあげるようになりました。しかし、その反対に、結弦くんのファンになったことで、倒錯した萌えに目覚めるというパターンもあったとは・・・。本当に、魔性の子ですね。嵌ったら抜けられない麻薬みたいな子でもあります(笑)

コメント、どうもありがとう♪

No:7729 2017/11/18 20:48 | みずほ #o/PXu/q6 URL [ 編集 ]

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